2019年度(令和元年度)京都大学生態学研究センター
公募ワークショップ参加募集要項
1.ワークショップ名
「若手研究者のための夏季観測プログラム in 琵琶湖」
2.ワークショップの概要
本邦最大の淡水湖である琵琶湖を対象として、陸水生態学の基礎概念や大型湖沼の野外調査の手法について総合的に習得する。実習は、観測船「はす」による環境計測や各種生物試料採集・同定、琵琶湖沖島における投網による魚類採取を行い、湖沼の環境構造の複雑性や生物多様性について体験的に学習することを目的とする。さらに、調査データの解析や成果発表会を通じて、琵琶湖が直面している環境問題や生態系を維持する仕組みについての理解を深める。また、本実習に引き続き開催される「安定同位体実習」を受講する場合は、生元素安定同位体比による湖沼生態系の食物網構造の解析手法についても学ぶことができる。 なお、この実習は、京都大学生態学研究センターの「若手研究者のための夏季観測プログラム in 琵琶湖」と合同で行われる。
3.実施内容
- 多項目水質プロファイラーによる沖合生態環境構造の解析
- プランクトン・微生物群集の多様性と生物量の解析
- 底生動物群集の多様性と生物量の解析
- 沿岸環境の調査および底生動物・魚類群集の多様性と食性解析
- 安定同位体解析用の生物試料採集と標本処理 (安定同位体実習受講生のオプション)
4.担当スタッフ
中野伸一、木庭啓介、程木義邦、宇野裕美、合田幸子、赤塚徹志ほか
5.開催地
京都大学生態学研究センター、琵琶湖、沖島
6.期間
令和元年8月7日(水)~8月13日(火)
日程(天候等の都合によりプログラムは変更することがある):
- 8月 7日(水)
- 13:45 - 生態学研究センター集合 / 琵琶湖の湖沼環境概論とガイダンス(17:00終了予定)
- 8日(木)
- 9:00 - 大津市下阪本 生態学研究センター船着場集合 /
調査船「はす」にて琵琶湖北湖の沖合調査(沖合環境測定、プランクトン・底生動物など採集・同定) - 9日(金)
- 9:00 - 生態学研究センター集合 / 研究課題にそって各自調査・標本処理
- 10日(土)
- 9:00 - JR瀬田駅集合 → 公用車にて堀切港 → 沖島にて沿岸調査 / (沿岸環境測定、底生動物・水草・魚類など採集)
- 11日(日)
- 9:00 - 生態学研究センター集合 / 研究課題にそって各自調査・標本処理
- 12日(月)
- 9:00 - 生態学研究センター集合 / データ解析および成果発表準備
- 13日(火)
- 9:00 - 生態学研究センター集合 / 成果発表準備
13:00 - 成果発表会および討論会
15:00 - 解散
7.参加定員
数名程度
8.所要経費
参加費は不要。遠隔地からの参加者は瀬田周辺での滞在費用(宿泊は各自手配)と昼食代、が別途必要。
8月10日は、堀切新港と沖島の往復渡船代(1000円)が必要。
9.参加条件
受講希望学生は「学生教育研究災害障害保険」等に必ず加入していること。
10.持ち物
タオル、雨具(合羽など)、日焼け対策用品(帽子、サングラス、日焼け止めなど)、水着あるいは汚れても良い服装(特に8月10日)、運動靴(船上ではハイヒールやサンダルは禁止)、筆記用具、野帳、保険証のうつし、船酔いする人は酔い止め薬
11.参加申込
参加希望者は、「若手研究者のための夏季観測プログラム in 琵琶湖 参加願」に必要事項を記入の上、生態学研究センター共同利用・共同研究担当へ提出して下さい(封筒の表に「ワークショップ参加願在中」と朱書すること)。「ワークショップ参加願」は、ホームページから入手いただくか、生態学研究センター共同利用・共同研究担当へ請求ください。
12.参加申し込みおよび問い合わせ先
〒520-2113 滋賀県大津市平野町2丁目509-3
京都大学生態学研究センター 共同利用・共同研究担当
TEL:077-549-8200、FAX:077-549-8201
e-mail: kyodo-riyo [at] ecology.kyoto-u.ac.jp([at] を @ に書き換えてご利用下さい。)
13.申込期限
2019(令和元)年7月1日(月)必着