Carbonアプリケーションを強制的にClassic環境で立ち上げる

 

May 19, 2003 山内 淳

 

MacintoshのCarbonアプリケーションは、MacOSXでもMacOS9でも利用可能です。

 

そのようなCarbonアプリケーションを日常的にはMacOSX上で使用していたとしても、使いたいプリンタのドライバがMacOS9にしか対応していない場合など一時的にClassic環境(MacOSX上のMacOS9環境)で使用したくなる時があります。

 

しかしCarbonアプリケーションをClassic環境(MacOSX上のMacOS9環境)でClassicバージョンとして立ち上げようとしても、基本的にはMacOSXバージョンで立ち上がってしまいClassicバージョンとしては起動できません。

 

その一つの解決策としては、「情報を見る」でアプリケーションの情報を開き、そこに「Classic環境で開く」のチェックボックスがあれば、それをマークすることでClassic環境(MacOSX上のMacOS9環境)で立ち上げることができます。

 

   

 

しかし、Carbonアプリケーションでありながらそのようなチェックボックスを持たないソフトもあります。

 

   

 

このようなソフトはMacOSX上ではClassicバージョンとしては起動できないので、結局、Macintosh自体をMacOS9で再起動しなければならず面倒です。しかも、最近のMacintoshはMacOS9では起動できなくなっていますから、それらのマシンではこうした方策もままなりません。

 

そこで、それらのCarbonアプリケーションをClassic環境(MacOSX上のMacOS9環境)で開けるように改造してしまいましょう。改造には、ResEditを使ってリソースを書き換えます。以下では、Adobe Illustrator10を例にとって説明します。

 

1. Illustrator10をcontrolキーを押しながらクリックし、「パッケージの内容を表示」を選ぶ。パッケージ内の「Contents/MacOSClassic」にあるIllustrator10の実体をコピーする(必ずコピーをとって下さい)。

 

2. そのIllustrator10のコピーをResEditで(Classic環境下で)開く。

 

3. 「carb」リソースと「plst」リソースを削除する。

 

このコピーはMacOSX上でもClassic環境でのみ起動します。そのコピーのエイリアスを作って任意の場所に置いておき、必要に応じてそのコピーを立ち上げられるようにしておきます。リソースをいじることでコピーのアイコンが変わっていますが、それ自体に問題はありません。

 

ただ、こうして改造したIllustrator10をClassic環境で使った場合には、オブジェクトの移動などができないようです。見方を変えれば、そうした問題があるためにメーカーはClassic環境での使用を許さなかったのかもしれません。いずれにしても、印刷などでは問題はないようです。

 

何かのアプリケーションに上記のような改造を加えた場合、予期せぬトラブルが生じる可能性もあります。改造はあくまでも各自の責任で行って下さい。

 

 

(補足)

より高度なやり方としては、「carb」リソースをいじらずに「plst」リソースの記述を編集するという方法もあります。「plst」リソースに、以下のキーを記述することで起動する環境を操作できます。

 

LSPrefersCarbon   --- 基本的にはCarbonで立ち上がるが、

           「情報を見る」のチェックボックスでClassicも選択できる

LSPrefersClassic   --- 基本的にはClassicで立ち上がるが、

           「情報を見る」のチェックボックスでCarbonも選択できる

LSRequiresCarbon  --- 必ずCarbonで立ち上がる

LSRequiresClassic  --- 必ずClassicで立ち上がる