Kei Koba's weblog in CER, Kyoto University ~ Are we on the right track ? ~

| July 1, 2003 / TFS到着 (題名はあとづけです。以下同様)

Toolik Field Stationにつきました。ついたのは午後5時頃。inspection等々あって、ようやくnetにつながったのが先ほどです。生きております。すでに植物は緑で、拍子抜けしました。久しぶりにあう人に興奮してうまく挨拶できません。明日から非常に忙しくなりそうです。ここでの非常に忙しいというのは本当に忙しそうですが、本当に忙しいんです。とにかく自分の想像と現実のズレを補正する1週間を始めます。

| July 3, 2003 / 早速徹夜のようです

こちらは朝の5時半です。そうです。徹夜です。そしてついに雪が降ってきました。。おとといまでTシャツで過ごせる位だったのに。。。吉田研でみんなが苦しんでいるのと同じく、僕も土壌のろ過で結局徹夜です。16点しかないのですが。。

昨日は朝からサイトに行って、斜面を上に上がったり下に下がったり跳んだりはねたりへとへとになるまで午前中働いて、午後から抽出を始めたのは良いのですが、、一緒に来ている保原さんにやり方を教えてもらわなければ1つに5時間以上もかかるところでした。

2日は、朝からサイトに行き、自分のプロットを確認したり、新しいプロットを見せてもらったり。8日にトレーサーを撒くので、それまでに自分のやらなければならないことをやらなければ、、と考えていたら徹夜しかもう打つ手はなかったのでした。 しかしよく降ります。今夜は久しぶりに厚く曇って「夜」という感じだったのですが、こういう展開になるとは、、恐るべしToolik。今日は快晴から大雨、そしてみぞれ、大雪、、でした。 今日はとにかく眠りたいです。まずはそれから。。

| July 4, 2003 / 早速ろ過で苦しんでいるようです。

4th of Julyだ! 昨日は結局終わったのが朝の6時過ぎでそれから12時頃まで爆睡、起きて土壌のサンプルの整理などをして終わりました。本日は朝からImnavait Creekへ土壌溶液と渓流水を採水に行き(16Lも!)、それをろ過して幾ばくかはイオン交換樹脂につけ始め、今日は終わりました。

本日は独立記念日でここTFSでもみんなlabにあるいろいろなものを使ってパレードをします。今そのパレードが終わっておそらくみんな夜遅くまで飲んで騒ぐのでしょう。私は(飲んでますが)そろそろ寝ます。明日からはついに15Nをsprayする日々が始まります。楽しみです、こんな実験は日本ではできませんからねぇ・・

| July 7, 2003 / 15Nをスプレーでtundraに撒きまくる

ポスドクの矢野さんの計画の元、土曜日に15Nを撒きまくりました。大量の15NH4をツンドラの様々な生態系に撒き、どの程度移動するのか、「物質の生態系間移動」を探るのが我々LANDSCAPESの大きな目標の一つです。

日曜日には回収率を見るための土壌コアを抜き、土壌溶液を引きました。同時にisotope pairingを使った脱窒の調査も始めました。さらに10倍トレーサー添加区を設け、夏の最後に回収率を見ることになりました。Anne Gilbinと仕事をするのはずっと夢だったのでかなって本当にうれしいです。15N2ガスは見えないので、きちんと値がでるのか心配ですが、とにかく何かが進んでゆくのは楽しいです。終わったのは夜の3時でしたけどね。。。

今日は日曜日の振り替えでoffにしました。論文の査読をひとまず終えました。突然電気が切れるように眠くなり帰って寝て、又起きて仕事をする、という感じです。ただ、今年は時間の流れが非常に緩やかで、これはとても良い兆候だと思っています。 Natural abundanceのサンプルは一通りとったと思っていますが、今週来週前半をかけてもう一度考え直して、保原さんや他の人の手伝いをしながら来年のことを話し合ったり予備サンプルをとろうと思っています。

4年目になりさすがにちょっと余裕が出てきました。3週間あるのは本当にありがたいです。様々な方に多謝。

| July 11, 2003 / ちょいとへこみ気味

本日は、というかこの数日間は、4年目と言うこともあるのでしょうか、英語がちょっとは分かるようになったり、キャンプの様子がちょっとはよく分かるようになり、知らない方がよかったことをいくつか知ってしまった、そんな数日でした。

海外調査とは、なかなか難しいものです。というか、国内でも元々同じで、ごまかしているだけなのでしょう。人が集まると言うことは、異なる意見が集まると言うことで、合意と妥協、まあ、そこら辺の問題が。そこでPIとして振る舞えない自分は未熟だなぁとつくづく痛感します。というか、自分にはそこまでの能力は元々無いような気もします。少なくともここではその「資格」がないわけですし。だからといって責任を放棄しているというのはなんとも。。。 根本的なことがどうしても見えてしまう海外調査は僕にとっては成長するためにどうしても必要な苦い薬なのだろうと思って寝ます。

今日はサウナで蚊と戦いました。人間mosquito magnetです。裸で蚊がうようよいるところに出て体を洗うのです。拷問のようです。洗っているのだが踊っているのだか分からないような、そんな感じで洗います。

| July 13, 2003 / アラスカの写真が少ないわけ

いろいろあった今週は、とにかくoffを取りました。大勢で北極海まで行って来ました。

Deadhorseという住民のいない町から北極海までは、いろいろあって普通にはいけません。今回はOil Companyの見学ツアーのようなものにみんなで行ってきました。BPの宣伝ビデオのようなものを見てから、バスで出発。いろいろなオイルの施設を遠巻きに見ます(バスからは降りることができません)。そして海に到着。

まさか、まさかと思っていたのですが、35Fの今日、みんな突然海に飛び込み始めるのです。あっけにとられました。他の見学者もあっけにとられていましたが、結局飛び込まなかったのは20名以上いた僕らのgroupのうち僕と保原さんだけでした。矢野さんも飛び込んでました。保原さんも「やっときゃよかったなー」と。さむいのにぃ、、と考えていましたが、よく考えると去年の夏、生物圏情報でゼミ旅行に行ったときも修士の学生さんが川に入ってゆくのを見ながら、「俺はもうできないなぁ」と年を感じていたのを思い出しました。そうです、年なんだよ。考えてみたら、GeorgeやGusのようなPIが一緒に飛び込んでいるのは、ちょっと危険です。でもちょっと寂しい(笑)。 でも、ほとんどの人、水着でも、下着でもないんです。つまりは、、、アラスカの写真、あまり載せていないのは、撮れない被写体がいっぱいあって。。。

| July 15, 2003 / アラスカにもてあそばれ始めたようです

雪です!雪です!寒いです!今週はずっとこんな感じなのかもしれません。うーーん。

| July 16, 2003 / アラスカにもてあそばれ始めたようですね。

こちらは午後の10時半です。吹雪になってきました。。。土の中から根っこを取りだしています。明日メタンのサンプリングに行きたいと思っているのですが。。。

| July 15, 2003 / イギリスの女の子にドリブルで抜かれかけ、本気でサッカー(大筋肉痛)。地の果てまで来てもサッカー。

天気予報とにらめっこした甲斐があったのか、金曜日は快晴。おそらく気温は10℃ないでしょうが、風が強く、蚊に煩わされない絶好のflux日和となり、朝から晩までCH4をサンプリングしてきました。へとへとでした。その前の日にサッカーを3時間も必死でやったのがいけなかったのですが。今日は保原さんの土壌抽出を手伝ったりサンプルを整理したり。

いま、とある人と毎年恒例になった湖上近況報告会を行ってきたところです。彼とはもう4年間こうしてToolik Lakeにcanoeやboatをだし、ビールを飲みながらまわりの山々を見、鳥を見、夕日を眺めつつお互いの話をしてきました。毎年毎年いろいろとドラマがあって話には事欠かないのです。彼はドイツ人ですが、アメリカでpost docをして、現在はスコットランドに職を得ました。国も言葉も違いますが、彼が僕の親友であることには変わりなく、ありがたいなぁと思います。

みんなovernightのハイキングに出かけています。僕は保原さんを手伝いながらToolikをじわりと味わってあと1日すごそうと思います。あとはpipelineのサンプリングと、来年の話をしないと。サンプルの数、だいぶ押さえたのですが、果たして持って帰ることができるのか、持って帰っても保管場所があるのか??

| July 31, 2003 / いつの間にやら帰ってきてやがる

明日で着任3ヶ月になります。明日は客員助教授でいらっしゃる須藤さんをお迎えします。ようやく荷物の一部を移動しました。いま「うるおい空間」プロジェクトを進行中です。ようやく昨日、始めて家に帰る途中に本屋さんによることができました。そんな余裕もなかったのかなぁ、、なかったんだなぁ、、毎日楽しいのですけどねぇ。

前期予算の締めでした。三橋さん、本当にご苦労さま!