「若手研究者のための夏季観測プログラム in 琵琶湖」
本プログラムは、地球温暖化、富栄養化、外来生物移入などの人為撹乱に伴う湖沼生態系の環境改変が在来生物群集に及ぼす影響を把握することを目的とした長期生態系観測およびデータベース作成を行う若手研究者のためのワークショップです。世界有数の生物多様性を誇る古代湖・琵琶湖をフィールド拠点として、京都大学生態学研究センターが所有する全国共同利用施設「調査船はす」を活用した環境観測および生物採集調査を実施します。調査は、琵琶湖を特徴づける2つのハビタット(沖合と岩礁湖岸)にて行います。北湖盆に設置されている長期観測定点では鉛直的環境測定および動植物群集(プランクトンと微生物を含む)の定量採集を実施し、岩礁地点では底質環境の計測と魚類・ベントスなどの採集を実施します。プログラムの前半で湖沼生態学の基礎および標準的な湖沼調査法に関する講習を受け、野外調査、生物同定、標本作成、データ解析、データベース作成の一連の作業に従事してもらいます。後半は、長期観測の結果を踏まえながら、少人数のグループ単位で研究結果をまとめ、成果発表および総合討論を実施します。
なお、本プログラムは若手研究者が観測調査に主体的に参加することを通じて、水域生態系の調査技法を習得するとともに我が国の大規模長期研究プロジェクトを牽引する次世代のリーダーを育成することを目指します。若い皆さんの積極的なご参加を期待しています。
中野伸一、木庭啓介、程木義邦、山道真人、合田幸子、赤塚徹志 ほか
京都大学生態学研究センター、琵琶湖、沖島
平成29年8月9日(水)~8月15日(火)
日程(天候等の都合によりプログラムは変更することがある):
大学・研究機関の研究者・大学院生・学部学生。
若干名(応募者が多数の場合には抽選を行なう)。
参加費は不要。遠隔地からの参加者は瀬田周辺での滞在費用(宿泊は各自手配)と昼食代、が別途必要。8月12日は、堀切新港と沖島の往復渡船代(1000円)が必要。
研究者の場合は、実験作業に関して労働災害保険に加入もしくはそれに準ずる手当を受けていること。学生の場合は、「学生教育研究災害障害保険」等に必ず加入していること。
タオル、雨具(合羽など)、日焼け対策用品(帽子、サングラス、日焼け止めなど)、水着あるいは汚れても良い服装(特に8月12日)、運動靴(船上ではハイヒールやサンダルは禁止)、筆記用具、野帳、保険証のうつし、船酔いする人は酔い止め薬
参加希望者は、下記リンク「若手研究者のための夏季観測プログラム in 琵琶湖 参加願」をダウンロードして下さい。そして必要事項を記入の上、生態学研究センター共同利用・共同研究担当へ提出して下さい(封筒の表に「ワークショップ参加願在中」と朱書すること)。
〒520-2113 滋賀県大津市平野町2丁目509-3
京都大学生態学研究センター
共同利用・共同研究担当
TEL:077-549-8200、FAX:077-549-8201
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2017(平成29)年 7月 7日(金)必着