内湖一斉調査 生物採集手法概要
§サンプリング地点
琵琶湖本湖に隣接する19箇所の内湖
§サンプリング期間
2007年5-8月
§採集器具
・カゴ小: 長さ50cm、高さ25cm、幅25cm、目合3mm
・カゴ大: 長さ106cm、高さ41cm、幅63cm、目合16mm
・ドジョウカゴ: 長さ45cm、高さ15cm、幅30cm、目合い3mm
・葦巻き網: 幅6m、高さ1m、目合1×1.5mm
・三枚網: 幅15m、高さ1.5m、目合6節
・刺網: 幅15m、高さ1.5m、目合17節
・仔魚ネット:
・モンドリ: 袋部長さ2m、径40cm、ソデ片側60×200cm、目合1mm
・投網:
・流下ネット: 口サイズ50cm×50cm、目合1mm
・えびたつべ
・鋤簾: 口幅28p、目合9o
§生物採集方法
内湖内部
1)魚類成魚
“葦帯”: 各内湖のヨシ帯縁辺にカゴ網小と大の2種、および、ドジョウウカゴ3個を1昼夜設置し、定量採集を実施。また、補足的に葦帯縁辺で投網を10投程度実施。
“開水面(Open Water)”: 岸から10m以上離れた沖合にて一昼夜、カゴ網小3個を水深2mに設置し、定量採集を実施。また、三枚網と刺網それぞれ1枚をヨシ帯縁辺から湖岸に対して垂直となるように1昼夜仕掛け定量採集。
2)仔稚魚
魚類繁殖シーズンの5月から6月にかけて葦帯縁辺にて、仔魚ネットを用いたスイーピングを各回15分間延べ3回実施。
当歳魚の成長する8月には、葦帯縁辺において葦巻き網による定量採集を3回ずつ実施。
3)動物プランクトン
湖岸から10m以上離れた沖合表層水を容量5Lのカラムサンプラーで10回採水。試水を150μmのプランクトンネットで濾して、動物プランクトンを採集。
4)エビ類
ヨシ帯縁辺および岸から10m以上離れた沖合の湖底にて、えびたつべを3個ずつ1昼夜設置し、定量採集を実施。
5)内在性・表在性ベントス
各内湖の沿岸部3地点で各1回サーバネット(口径30cm×30cm、目合0.475mm)を用いて、大型ベントスを定量採集。さらに、各地点1回ずつ2mの距離を鋤簾で曳き、貝類を定量採集。
流入・流出水路
1)魚類成魚
“流入水路(上流より内湖に流れ込む水路)”および“流出水路(内湖から琵琶湖に向けて流れる水路)”: もんどりとドジョウウカゴを遡上方向と流下方向に向けて1つずつ1昼夜設置し、定量採集を実施。
2)仔稚魚
”流出水路“: 入口を内湖(上流)方向に向けて流下ネットを1つ1昼夜設置し、定量採集を実施。