菌糸のはなし(1)菌糸ってなに?

「菌類」といえば「キノコ」を思い浮かべる人が多いと思います。しかし、菌類の生活の主体は、菌糸とよばれる顕微鏡サイズの糸状の細胞です。

菌糸の生活を知ること。それが「菌類の生態学」の中心課題であるといっても過言ではありません。

菌糸は、こんな特徴を持っています。

・非常に細い:太さ2〜10µmµmは、mmの1,000分の1の長さ)
・先端が伸びて生長する(先端生長)
・菌糸どうしは隔壁で区切られる
・枝分かれ(分枝)と合体(吻合)をくりかえして、菌糸体とよばれる不定形の菌糸ネットワークをつくる
・細胞壁を持つ(主成分はキチンとβ-グルカン)

Fig1-1

Nは核、Mはミトコンドリア、ERは小胞体、Dはゴルジ体、Vは液胞、黒点はウォロニン小体
菌類の生物学 京都大学学術出版会 11ページ 図1.1より)

(菌糸のはなし つづく