鮫島由佳(京都大学生態学研究センター’06〜’09在籍)

 
 
 

研究内容


複雑な種内多型をもつカワトンボ属(カワトンボ科:Calopterygidae)を対象として研究を進めています。

種内多型は遺伝的多様性の維持、および種分化に関係する生殖隔離を促す要因ともなりうる興味深い現象です。種内での多型維持メカニズムや生殖隔離へのプロセスを知ることは、多様性を生み出す原動力の一端を解明することにもつながります。形態多型は捕食率や性選択など複数の要因に関係するため、一筋縄ではいきませんが、フィールド調査から遺伝子解析までを駆使して形態多型の謎にせまりたいと考えています。最近では生殖隔離に関わる同種認識における視覚能力と多型との関係に注目しています。

 

オオカワトンボ

Mnais costalis)のオス

カワトンボ

Mnais pruinosa)のオス

オオカワトンボ

Mnais costalis)の交尾シーン