担当授業

(1)学部:全学共通科目、(2)学部:理学部専門科目、(3)大学院:理学研究科専門科目、(4)大学院:地球環境学舎専門科目等、の順に記載しています。

(1)学部:全学共通科目

個体と集団の基礎生物学(後期・火曜・4時限・理6号館202および水曜・1時限・共北25:分担)

 46億年の地球の歴史の中で、 38億年前に出現した初期の単純な生命から我々人類を含む多様な生物が進化しました。生物がどのように多様化し、他種の生物がどのように関わりを持ちながら生きているかについて解説します。担当教員の専門を活かして、専門分野への導入を含めながら、高校で生物学を履修していなかった学生でも理解できるような分かりやすい授業を行います(シラバスより)。

キーワード:個体群動態、種間関係、ニッチ、生物群集、食物網、バイオーム、生態系機能、生物多様性

(2)学部:理学部専門科目

数理生物学(前期・水曜・1時限・理学部2号館:分担)

 ゲノムから生態系まで,生物界のさまざまな現象に取り組む数理生物学の魅力とその基本的な考え方を紹介します。授業は,2人の教員が分担して行います(シラバスより)。

 毎年、進化と生態のテーマを交代で分担します。私は、進化生物学・生態学の中から重要で具体的なトピックを選びます。 そのトピックに数理モデルがどのように使われ、どのように謎解きにつながっていったかを、数理解析とRによるシミュレーションの紹介をまじえてお話しします。

生物学セミナーA(数理生物学演習)(後期後半・月曜・2時限:分担)

 「数理生物学」に関心を持った学部生を対象に、数理モデリングの考え方、モデルをつくるプロセス(レシピ)、進化・生態分野の基本となるモデルの理解、モデルの解析手法などについてじっくりと学びます。

(3)大学院:理学研究科専門科目

理論生態学セミナー(生態科学IゼミナールⅢA~D)(通年・木曜・午前)

 マクロな生物現象を理論的に捉えて解析する理論生態学の方法の習得を目ざします。主に生態学、進化生物学、生態系管理から具体的なテーマを定め、理論的アプローチの意義の理解、モデリングやシミュレーションといった数理的な解析手法の習熟とともに、ゼミでの議論と定期的な発表により、研究者に必要なコミュニケーション能力を養います(シラバスより)。

 生態学、進化生物学、生態系管理の具体的なテーマに沿って実際にモデリングに取り組み、理論的な課題を幅広く議論します。適宜、重要な関連文献を批判的に読み込むことで、アイディアの系譜、論文の基本的な論理、現象と理論の関係、モデルの目的・用途、数理的方法、結果のまとめ方などを検討し、研究計画に反映させます。また適時、研究発表を行い、参加者との幅広い議論を通して研究上の問題点を明確にし、今後の研究計画に反映させます(シラバスより)。


理論生態学特論(生態科学I特論ⅢA, B)(通年・木曜・午後)

 生態学、進化生物学、生態系管理から重要な理論的テーマをとりあげ、最新の文献を中心に関連文献を読み込むことで、理論生態学の枠組み・問題提起の仕方・課題を理解します。議論に参加し、定期的に発表することで、深い理解力を養います(シラバスより)。

 生態学、進化生物学、生態系管理における理論的アプローチの方法と意義を、アイディアの系譜、現象と理論の関係、モデルの目的・用途、数理的方法、仮説の検証等に関連づけて解説します。個別のテーマごとに関連文献を集中的に読み込むことで、理論生態学から見た今後の課題を議論します(シラバスより)。


統合生物多様性論(前期・金曜・1時限:分担)

 第14回 「生態系と生物多様性」を担当します。

(4)大学院:地球環境学舎専門科目等

陸域生態学(前期前半・火曜・2時限・地球環境学舎 大講義室:日本語)

 陸域の多様な生態現象を理解する上で基礎となる生態学の見方・考え方を習得します。最初に地球システムと生物進化・物質循環の視点から地球生態系の成立を見た上で、海洋と比較した陸域生態系の特徴を説明します。ついで、陸域生態系における動植物の分布と個体数の変動、多様性について理解を深めます。人間と生態系の関わりについても検討します(シラバスより)。

第1回 地球生態系の成立:地球システムと生命・生態系

第2回 進化と物質循環:内的システムと外的システムの発展

第3回 陸域生態系の特徴:水・重力の制約と共生の卓越

第4回 共生と共進化のロジック

第5回 数と分布の変動:攪乱と生物間相互作用

第6回 生物多様性と生態系の関係

第7&8回 社会と生態系の関係


森里海統合管理学(前期(木)5時限:分担・英語)

 "Aporia of watershed governance: considering the case of transdisciplinary research in Japan and the Philippines (流域ガバナンスのアポリア:日本とフィリピンの超学際研究の事例をもとに考える)" を担当します。