2024年4月15日
今日は、生態研全体のガイダンスです。この春の良き日に、フレッシュなメンバーを迎えることができ、とてもとてもうれしく思います。で、下のサクラですが、つい先週の前半までキレイに咲いていた生態研前のサクラです。

では皆様、今年度も頑張っていきましょう!

2024年4月13日
ちょっとタイミングが遅れましたが、台湾東部沖地震でお亡くなりになられた方々に深くお悔やみ申し上げますとともに、被災された全ての方々に心からお見舞い申し上げます。復旧まではまだまだ時間がかかると思います。被災された方々が、早く元の生活に戻ることができますように。

さて、なんか今年は、サクラが満開!となって以降、強風が吹いたり雨が降ったりして、満開のサクラを楽しめる時期が比較的短かったような気がします。でもまあ、生態研付近のサクラは、まだまだキレイです。ところで、今朝の朝日新聞の25面「くらし」の「お酒『ちょっと減らす』意識が大切」は、お酒が好きな方々(私も💛)にとっては(大変、大変)辛い内容です。要は、「本当は、体にアルコールを入れること自体が健康に悪い」のです。ただ、この記事の先生は、「そうは言っても飲酒文化は根付いています。」とのこと(そりゃ、そうだ)。とにかく極力、「少ないお酒で満足できるように努力せよ」でしょう。でも、美味しいですよね。昔から、「たいていの美味しいものは、体に悪いもの」とは言います。分かっていても、辛いです。私は、「週に一度の休肝日」を毎週必ず実施実施していますが、これがなかなか辛い(実は、今週は本日が休肝日)。

さて報道によると、わが国の総理が米国訪問され、日米比の連携によるある国についての新たな抑止網の枠組みを創ったとのこと。私は、このことは最近東アジア情勢について興味を減じつつある米国の目を、もう一度こちらへ向けさせるという意味ではある程度理解差し上げます。が、抑止網の対象となっているあの国にとっては不快そのものであろうことから、トータルでは、私は今回の成果をあまり高く評価できません。米国やフィリピンはあの国から遠くあるいはやや離れていますが、わが国とあの国は互いにお隣さんです。つまり、わが国は米国/フィリピンよりも、あの国をはじめとする東アジア各国とのお付き合いに関して、相互訪問するとか何度も首脳会談やるとか、より丁寧な対応が必要と思います。今後のわが国政府の動きに期待します。

ところで、今日は出勤途中、歩きながらIwan Falsを聴いていたのですが、彼の曲は本当にカッコ良い!でも、Iwan Falsって、日本ではほぼほぼ無名。やっぱ、少なくとも英語で歌わないと、国際的認知はされないのでしょう。Paul Weller/Jamはエレキギターの曲がカッコ良いのですが、Iwan Falsの場合はアコースティックの曲カッコ良いのです。

2024年3月30日

うちのラボ出身で、今年度いっぱいは滋賀県立大学の伴修平教授のラボのポスドクであるインド人研究者のSoumya Debさんの2つ目の論文が、International Journal of Limnology(以前は、Annales de Limnologieという名前でした)にアクセプトされました!
Deb, S., C. L. Weilhoefer, K. Fukushima, Y. Goda, T. Akatsuka, S. Nakano (in press) Seasonal changes in cell size of the dominant diatom species in Lake Biwa. International Journal of Limnology

この論文、琵琶湖で優占する浮遊性珪藻3種(Aulacoseiraの2種とFragilaria crotonensis)が、年に何回の有性生殖を行っているのかについて、Fragilariaについては前の論文の確認をし、Aulacoseiraについては新たな知見を提供しています。Fragilariaをもう一回やることによって、我々の手法が大丈夫であるかの確認を取りました。この論文については、ここに来るまでにいろいろとすったもんだがありましたが、とにかく世界の皆様に情報提供できる形はできました。

さて、いよいよあさってからは新年度です。出会いの春ですね。私事で恐縮ですが、私の愚息が来週月曜日からいよいよ新社会人です。これで、うちの子供らは全員、愚娘も愚息も経済的に自立しました。親の務めのかなりの部分を果たしたので、正直ホッとしています。

でもまあ、うちの子供らに限らず、若い人はこれから良くも悪くもなります(元日本陸水学会長の熊谷道夫氏の言)。いろいろと苦労もあるでしょうが、まずは健康に、諸事について上手に使われかつ上手に使い、いつも他人のお世話になっていることについて自覚しかつ感謝して、意味の無い競争はせず、自分の納得のいく仕事をして、他人をねたまず、先憂後楽、何事も最終的には上手く行くと考え、明るく元気に、皆さまのために働いてください!

2024年3月25日

今日は、生態研のオープンキャンパスです。フレッシュな学生さんたちが参加してくれています。より多くの学生さんに、生態研に来ていただきたいです。

さて昨日は、珍しく自家用車を自由に使えたため、久しぶりに車で外出しました。女房は昔の友人と京都に遊びに行ってしまった(つまり、旦那は放っとかれてしまった)ので、「さて、どこ行くか?」でした。が、あいにくと、一日中ずっと雨、、、、。でも、車ならどこかには行けます。そこで、「道の駅・こんぜの里りっとう」に行き、地元特産の「いちじくソフト」(JAFカードを提示で、50円引き!)を食べ、「日産リーフの丘」を歩き回り(一日1万歩のため)、最後は金勝寺を見学しました。驚いたのは、金勝寺って、すごい山奥にあるのですね!車が無いと、とても行けない。まさに深山幽谷の中の名刹といった感がありました。

当日は、霧がかかっており、なんとも幽玄な感じがして、「いやむしろ、雨で良かった!なんと雰囲気のあることか!」と、この日に来れたのがラッキー!でした。まず参道を上がると、最初に仁王門に到達します。人が近づくと、二体の仁王様が自動でライトアップされます。ライトは、けっこう長く点灯しています。仁王門を抜けると御本堂に到着です。御本堂は、扉が占められていますが(上記の右端の写真参照)、扉を開けると中にはいくつもの素晴らしい仏像が安置されています(堂内は撮影禁止なので、仏像の写真は撮れません)。参拝順路をめぐると、二月堂、虚空蔵堂も拝観でき、それぞれに優れた仏像に会えます。いかんせん、山奥のお寺なので、老朽化は否めませんが、それはそれで歴史を感じさせるものでした。皆さまにも、「是非、金勝寺をご参拝ください!」と言いたいのですが、なにせ栗東市の山奥で、途中の道はまさに「ポツンと一軒家」の世界であり、滋賀県の方々以外のみなさんにとってはそう簡単には行けないかもしれません。でも、とても素敵なお寺です!調べてみると、「こんぜめぐりちゃんバス」というのが利用できるとのことです(ただし、今年は4月13日以降)。興味のある方は是非、金勝寺を拝観なさってください。おそらく間違いなく、天気が良くても最高!です。

2024年3月23日
おととい、夜のうちに雪が降り、この時期にしては珍しく積雪しました。

まあ、それほどの積雪量ではなかったので、すぐに解けました。

先日(3月6日)、「国民の義務」である確定申告・納税を無事終えながら「自民党の裏金問題」に怒っておりましたが、あろうことか自民党は、今度はいわゆる「ダンサー懇親会」の問題を引き起こしました。この問題、「昭和なオジサンの感覚」という方もおられるようですが、昭和の時代だってあんなことは許されません。「やっぱ、自民党ってアカンわ、、、、」と言いつつも、「ほな、野党に日本を任せられるか?」となり、選挙をやると結局は自民党が勝つと。日本という国は、自民党については「豺狼の道に当たる、安んぞ狐狸を問はん(横山宏章、「素顔の孫文」、岩波書店、245ページ)」的な点を、選挙によって国民が許してきた国です。というか、「豺狼の跋扈」すら我々は許してきました。

日銀が「賃金と物価の好循環が確認された」としてマイナス金利解除に踏み切りましたが、労働組合が存在する大企業の賃金は上がれど、労働組合が無いか心もとない存在でしかない中小企業の賃金はどうなるか、まだ分かりません。それに、公務員の給料はどうなるのか?我々国立大学教員の給料は公務員の給料の状況に連動するのですが、我々の給料が上がる見込みは聞こえません。また、非正規雇用の方々の給料はどうなるのでしょうか?でも、物価は上がっていますよね。つい先日、近くのスーパーのから揚げの値段が再び上がっていました。住宅ローンも心配やし、、、、、。

春なのに、「いろいろ何だかなあ、、、、」って。そんな中、3月21日の「天声人語」には、ホッとさせられました。人間が大きくなる(大人になる)ということは、やさしくなるということなのかもしれない、と。素敵なエピソードの紹介でした。さあて、現在投稿中の論文の査読結果が待ち遠しいです。これが上手く行けば、少しは気が晴れます。

2024年3月16日
最新の陸水学雑誌、85巻、1号のトップに、岡崎友輔氏によるきわめて優れた総説が掲載されています。このような最先端の内容の総説を日本語で読める幸せって、とてもありがたいですね。Don't miss it!

今日はポカポカの春の日。あさってからは、横浜で生態学会。東京の辺りって、花粉がたくさん飛んでそうで、、、、、。滋賀は、田舎のくせに、東京ほど花粉は飛んでいないように思います。

それにしても、、、、今日から北陸新幹線が、金沢―敦賀間で開業となりました。おめでとうございます!、、、、と言いたいところではありますが、我々関西人(京都、大阪、滋賀などの居住者)にとっては、この事態は「金沢に行くには、むしろ不便になったなあ。。。。」ですね。だって、例えば私が金沢出張する場合、今までは京都からサンダーバードに乗れば、そのまま乗り換えることなく座ったままで金沢まで行けました。でも今日からは、敦賀でいったん電車を降りて、新幹線に乗り換えなければなりません。これは、不便です。日本って、結局、全てが東京中心に動いていますよね。今回の北陸新幹線の延伸は、東京とその周辺の皆さまには朗報でしょう(もちろん、その方がより多くの観光客を北陸地方に連れてこれます)。関西に限らず、東京以外の地方に住む我々は、「いつも後回し」って感じてしまいます。そう言えば、ある地方自治体の方と話していた時、
「日本が高度経済成長のときは、多くの政治家が『わが国は先進国になるために、まずは東京を中心として交通網を発達させなければならない』と言って、高速道路とかを東京中心に整備した。で、これでようやく地方にも順番が回ってきたかと思っていたら、今度は政治家曰く『地方は交通量が低い。こんなに車の通行量が少ないのに、なんで田舎に高速道路が必要なのか?!費用対効果が悪い!』と言い出し、結局は地方の高速道路整備は大きく遅れた。結局、地方の我々はいつも後回しで、『東京に協力するために、、、』なんて、考えが甘かった。。。。」とおっしゃっていました。日本って、、、、、まあそういう国です。それが良いとも悪いとも、言いません。ただ、ボヤきたいだけ、、、、。

2024年3月11日

今日は、13年前に東日本大震災が発災した日です。本日あらためて、当該震災により亡くなられた方々のご冥福を深くお祈り申し上げますとともに、現在もなお不便で辛い生活を余儀なくされておられる方々へ心からのお見舞いを申し上げます。

さてこれまで、以前に生態研の教員であった成田哲也先生との共著となる琵琶湖のベントスの現存量と組成に関する長期変遷(1966年から2000年まで))の論文を発表すべく、メール記録では2021年の2月か3月以来ずっと成田先生と共に取り組んできました。その後、最初に投稿したある雑誌でややこしいこととなり、その雑誌への投稿は取り下げて、去年の9月に別の雑誌に投稿しました。ですが、その雑誌はレベルが高く、いろいろと解析を要求されました。残念ながら、私も成田先生も、そのスキルを持っていませんでした。運の良いことに、私のラボには池谷透さんという研究員がおられ、その方が一緒に検討してくださることとなりました。当該論文は、池谷さんがおられなければ、全く先に進めません。このようなことで、池谷さんにも共著者に加わっていただき、一昨日にやっとこさ再投稿にこぎつけました。これでようやく「土俵に上がれた」状態です。つまり、本格的な査読はこれからです。時間がかかっていますが、私は、湖沼のベントスの生態は、今後の気候変動に対する湖沼生態系応答の詳細解明、特に湖沼深水層の生態系応答解明において極めて重要と考えており、当該論文は私の今後の研究展開にとって大きな意味・布石となるでしょう。当該雑誌にアクセプトされるかどうかはさておき、(成田先生の強い情熱も手伝って)当該論文は必ず発表されなければならず、私も成田先生もこれまで大変な努力を重ねてきたので、今から査読結果を楽しみにしています。

2024年3月6日

しばらくのご無沙汰でした。いろいろあったので、忙しくしておりました。先日の月曜日・3月4日、確定申告をしてまいりました。追加の課税が38800円でした。。。。確定申告は毎年行っておりますが、お金が戻ることはごくごく稀で、毎年何万円かの追加の課税を支払わねばなりません。で、毎年この時期は、「はぁっ、、、、」ってなります。このことを考えると、例の「自民党の裏金問題」は、もう本当に腹が立ちます。

とくに現在の総務会長の見解(「(裏金については)確定申告しなくて良い」と、テレビの前で発言した。2024年2月15日かな?当日のテレビを観ていたので、間違いない)には、怒りを通り越しそうなくらい腹が立ちます。この「裏金」は、受け取ったお金に対する源泉徴収や領収書が無いので、「しなくて良い」のではなく、「確定申告のしようがない」、「確定申告(をしたくても)できない」のです。彼はそれを、「しなくて良い」とのたまい、「裏金」を受け取った議員らが「裏金」について確定申告しないことが法的に許されているかのような印象の言葉を国民の前で言い放ったのです。あの総務会長は、今までにいろいろな重い役職に就きながらテレビの前でご発言をされてこられましたが、彼の今までの発言内容は、ほぼ毎回、国民を欺くというか愚弄する内容ばかりです。わが国は、戦後のほとんどの時期において一党独裁ですが、この状況がアカンのでしょう。あの総務会長に限らず、彼らは我々一般市民を欺き愚弄し続けています。もちろん、こんな状況で良いはずがありませんし、こんなことで今後の日本が良くなるはずもありません。

2024年2月12日
昨夜、NHKスペシャル「驚異の庭園~美を追い求める 庭師たちの四季」を視聴しました。この番組、ご覧になられた方々は多いでしょう。すごかったですね!島根県の足立美術館の庭園は、横山大観の風景画を現実に再現すべく人工美の究極を追求しています。一方、京都の桂離宮は、400年以上にわたる伝統の技を継承すべく、たゆまぬ努力を継続されておられます。私が特に興味深かったのは、前者は庭園専属の職員を当該美術館が5、6名雇用しているのに対し、後者は専属の職員は宮内庁(内閣府?)の方々2名だけで、人手が足りない分は競争入札による民間企業の方々で補っているという点です。つまり、足立美術館の庭園は庭園専門の職員が技術や管理手法を代々継承してきたのに対し、桂離宮では専属職員2名については技術や管理手法の継承はなされても、それ以外の方々は毎年度(?)メンバーが変わる(可能性がある)ので、新年度になるたびに新たなメンバーに指導を行わねばならないということです。桂離宮は国の財産なので、その管理運営は国民の税金で賄われており、管理するためのマンパワーの確保は競争入札による民間参入を行って少しでも経費を節約し、「税金の無駄使い」を避けなければならないのでしょう。そのことは、ある程度理解するにしても、「でもねぇ、、、、」と思っています。

私の知るケースでは、ある湖沼の自治体による保全・管理は、当該自治体が雇用する専門性の高い職員だけでなく、国土交通省が行う競争入札によって選ばれた民間企業も参入して行われています。ですが、民間企業の場合は毎年度異なる企業が落札する(可能性がある)ので、水質分析や生物同定に関する技術が毎年度ブレます。つまり、「今年の〇〇湖の水質は、昨年度やそれ以前と比べてどうなの?」という場合、当該企業が出してきたデータは「本当なの?信頼できるの?」となり、信頼できる専門家によるチェックが必ず・どうしても必要です。何事についても、当該事象に関するデータが信頼できないと、正しい対策・作戦が取れないでしょう。私の知る当該湖沼では、当該自治体に高い技術を持ちかつきわめて経験豊富な専門家(自治体職員)がおられ、それらの方々が念入りにデータチェックを行い、データに怪しい点があると分析・測定・同定のやり直しを当該企業にさせています。このことを考えると、税金の無駄使いはもちろん避けなければならない一方、信頼できるデータを得るにはそのために必要な経費はかけなければならないのです。このことは、デフレ・マインドにどっぷり浸かったわが国でも、「ちゃんとしたサービスを受けるには、それなりの対価は必要である」という意識を国民全員で共有しなければならないことを意味します。

先のNHKスペシャルでもう一点、興味深かった点は、桂離宮のスギゴケが時代と共に別のコケ種に置き換わり、ここ数年はコケすら生えない場所が急増していることです。これは、気候変動によるもののようです。相手が気候変動となれば、どんなに優れた庭師でも太刀打ちできませんし、そもそも気候変動対策は世界全体で取り組まねばなりません。我々人間は、気候変動に対して何とか適応するのかもしれませんが、スギゴケは適応できないでしょう。これも、「ちゃんとした恩恵を受けるには、それなりの努力は必要である」ということなのでしょう。

2024年2月10日
昨日、共同利用・共同研究拠点の中間評価、および国際共同利用・共同研究拠点の新規申請書類の締め切りでした。多くの皆様のたゆまぬ努力とご協力のおかげで、無事にこれら両者ともに提出することができました。ご協力いただいた全ての皆様に、心より感謝申し上げます。昨年10月くらいから、上記の2つと現況調査も合わせて、数か月にわたって大変な作業でした。が、何とかなりました。後は、良い評価が得られれば、、、、と思います。

で、一応ひと息がつけた、、、、、のではなく、次には琵琶湖の調査船「はす」の概算要求による(?)更新です。これについては、事務と船長・副船長が大きくご貢献いただき、順調に作業が進んでいます。ありがとうございます。で、これとほぼ同時進行で、「技術職員計画書」の作成もやらねばなりません。この状況は、「こんなことばっかりやって、、、、」ではなく、これらが失敗すると生態研の研究が全てストップするのです。なので、これらすべての仕事は「MUST」なのです。

でも、昨日は「一区切り」と言えばそうなので、今日は東京農工大学同窓会滋賀県支部の会に参加します。初めての参加です!聞くところによると、滋賀県には農工大の同窓会メンバーがけっこうたくさんおられ、今日は20人ほどの参加予定だとのこと。「すごい!」と思います。農工大は、「地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業」に、「西東京国際イノベーション共創拠点」の中核大学として選ばれています。つまり、わが母校は、「ノリに乗っている」のかもしれません。今日は、農工大から先生が来られて、母校の現況についてご報告くださるとのことで、「どんな話しかな?」と、今から楽しみです。皆さま、良い連休をお過ごしください!

2024年2月7日

ウクライナのゼレンスキー大統領によるザルジニー総司令官の解任は、中国・明代の崇禎帝の時代に活躍した
袁崇煥の末路、および明王朝の滅亡のようにならなければ良いのですが。。。。。

2024年2月4日
共同利用・共同研究拠点の中間評価、および国際共同利用・共同研究拠点への新規申請は、かなり作業が進みました(なので、このブログを更新しています)。今回は、今までに無かったことですが、中間評価および新規申請の内容をまとめた「動画」まで作成しなければなりません。ですが、これが結構ややこしい。授業や講演などで人前で話すことには慣れているつもりでいても、プロのアナウンサーやキャスターではないので、動画撮影の際にはかなりの頻度でミスります。滑舌は悪いわ、セリフはトチるわ、、、、。動画で使うPPTのページめくりやらポインターの作業やらもあるので、私はセリフをほとんど作成せずに動画撮影するのですが、とにかくミスります。ZOOMで動画撮影するのですが、これだと撮影の記録が残り、数えてみると、もうすでに50回以上の撮影をしたことに、、、、、。でもまあ、それなりのモノが出来上がりました(でも、完璧!というものではない)。素人やし、仕方ないですね。内容は、手前味噌で恐縮ですが、我々のこれまでの業績を踏まえ、それらを十分に体系化・組織化しつつ将来への発展につなげる、良いものに仕上がっていると自負しています(あー、恥ずかしい!)。

ああ、でも、次には概算要求(調査船「はす」の更新)と、技術職員計画書の作成という、これまた重い文書作成が待っています。。。。。前者では、琵琶湖における世界的に最先端の研究に、今後30年間にわたって耐えうる船舶を造らねばなりません。後者では、生態研の研究施設全般をきちんと管理運営できる優れた技術職員を確保しなければなりません。いずれも、大変重要な仕事です。さらに頑張らねば。

ところで、今朝のNHKの「日曜討論」ですが、今回は能登半島地震と政治改革(裏金問題)でした。細かいことはさておき、ちょっとおもしろかったのは、野党側の出演者の半数以上が「関西人」でした。彼ら(3人)は、それぞれ程度は異なるのですが「関西弁」で意見を述べており、ちょっと笑ってしまいました。が、関西弁とは言っても、野党第2党の代表者(1人目)はほとんど気にならない程度の関西弁、京都を地盤とする方(2人目)は品が良くかつ効果的な関西弁に、私には聞こえました。

が、私にとっては、一番端におられた比較的新しい政党の代表者(3人目)の方の関西弁については、あまり感心しませんでした。その方の話し方にも課題があると思いますが、感情があまりに表に出過ぎており、言葉は「関西弁の美しくない部分」を多用されておられたように思いました。我々が仕事をする際、聞く立場としては「関西弁か標準語かで言えば、どちらかというと標準語で会話する方が信頼できる」気がします。標準語の方が、「堅苦しい」印象ではあるのですが。でも、決して関西弁が悪いのではなく、上記の2人目の方の場合は、関西弁の持つやわらかさと受け入れやすさを巧みに使い、効果的かつ辛辣に与党を攻めておられました。さすがはベテラン!でした。

そうそう、今日は、2024年の日本酒の「立春朝搾り」の日です。私は、藤居本家の「旭日」の「立春朝搾り」をいただきます。今頃になって気が付いたのですが、「週に一日の休肝日」って、けっこうキツい/辛い。。。。。

2024年1月27日

改めまして、能登半島地震で亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、被災されて現在も辛い毎日を送っておられる方々に心からお見舞い申し上げます。

さて、しばらく間が空いてしまいました。ごめんなさい。なにせ、現況調査、共同利用・共同研究拠点の中間評価、国際共同利用・共同研究拠点への申請と、学位授与機構と文科省に提出する文書が大量にあり、この準備のために年末年始も返上で、関係者の皆様と共に鋭意準備中なのです(今日も)。

で、これに関して、先日の1月23日、文部科学省・研究振興局・大学研究基盤整備課(大研課)に事前ヒアリングに行きました。当日は、私から10分間ほどのプレゼンを行い、その後は40分から50分間の質疑応答がありました。でも、なぜか緊張はしませんでした。私は、すでに11年間、センター長を務めさせていただき、その間に文科省に伺うことが何度かありました。さらに、2022年度は国立大学附置研究所・センター会議の会長を務め、この間はかなりの頻度で大研課の皆さまとのやり取りをしました。これらのことから、現在の大研課にも存じ上げておられる方々が何人もおられ、親近感のようなものを(私の方で勝手に)持っています。まあ、だからといって、事前ヒアリングが成功であったかどうかは分かりませんし、そもそも本番の審査は大研課の皆様が行うものではありません。でも、大研課の皆さまにいろいろとご指導を受け、私個人としては「大いに得るモノがあった!」といった感じです。で、今日はそれを受けて、申請書類のさらなるブラッシュ・アップなど、鋭意準備中を継続なのです。

というわけで、、、、これにて失礼いたします。


2024年1月2日
新しい年が明けました。ですが、新年を祝う気持ちには、なかなかなれません。つまり、昨日起こった、能登半島での大地震です。今回の地震、およびそれに続く津波では、甚大な被害が出ています。被害にあわれた方々に、心からお見舞い申し上げます。大変な状況の中、何から何までとてもお辛いでしょう。ですが、まずはご自身の命を大切になさってください。

2023年12月28日

いよいよ、仕事納めです。今年は、8月に手術入院するなど、私にとっては健康に関することが多い年でした。みなさんにとって、今年はどんな年でしたでしょうか?

みなさんも良くご存知の日本漢字能力検定協会による「今年の漢字」は、「税」ですよね。でも、私はこのチョイスについて、あまりピンときません。その一方、三日月大造・滋賀県知事の選んだ「今年の漢字」は、「平」です。いくつかのマスコミがこれを報じていますが、私の感覚では、こちらの方がまだ得心がいきます。もっとも、私が「今年の漢字」を選ぶなら、「暴」です。ちょっとネガティブではありますが、今年はBIGMOTORやダイハツの不正、ジャニーズ事務所や宝塚歌劇団でのハラスメント問題、日大問題、そして極め付きは自民党による「裏金」問題など、さまざまな問題が「露」されました。そしてもちろん、ロシアによるウクライナ侵攻やイスラエルによるパレスチナ自治区ガザ攻撃も、まさに「力」そのものです。年の締めくくりにネガティブな漢字は、あまり楽しくは無いのですが、私にとっての「今年の漢字」は、「」が最も得心がいきます。

さて、そんな嫌なことを忘れて:

クリスマスの日、今年の締めくくりに、私が大学院生時代から通う大津市内にある中華料理屋「味平」に行き、大好物の「みそ味の肉炒め」を食べました(私は、「にくみそ」と呼んでいます)。食べログでは、「味平」の看板メニューとして別のものがよく紹介されていますが、昔からの常連である私にとっては、断然「にくみそ」です。この炒め物料理は、「味平」のオリジナルであり、この店でしか食べることができません。もし皆さんが「味平」に行く機会があれば、必ず「みそ味の肉炒め」を食べてください。この料理、ごはんとの相性が抜群です!

さてさて、今年もあとわずか。いろいろとお世話になり、誠にありがとうございました。来年も、どうぞよろしくお願いいたします。私は、と言えば、この正月休暇中も、おそらくほぼ毎日、出勤します。その理由は、現況調査、共同利用・共同研究拠点の中間評価、国際共同利用・共同研究拠点申請の書類・動画作成をしなければならないからです。これら全て、1月中旬までには完成させておかないと、締め切りに間に合わないのです。。。。とまれ、皆さま、良い年をお迎えください。

2023年12月22日

うちのラボの博士課程大学院生・吉田君の論文「Comparing planktonic heliozoan abundance in deep and shallow basins of Lake Biwa: exploring optimal growth temperature, food resources, and habitat use」が、 陸水と海洋に共通の老舗の国際学術誌Journal of Plankton Researchにアクセプトされました!

Yoshida, J., S. Deb and S. Nakano (in press) Comparing planktonic heliozoan abundance in deep and shallow basins of Lake Biwa: exploring optimal growth temperature, food resources, and habitat use. J. Plankton Res.

この論文も、いろいろな事情で時間がかかりました。でも、私のラボらしい仕事です。浮遊性のタイヨウチュウについては、陸水も海洋も、これまでほとんど報告がありません。この理由は、通常はタイヨウチュウはベントスとして扱われ、そうすると大型のActinosphaeriumにばかり研究者の興味が集中し、平素は浮遊性のタイヨウチュウは湖水中にはあまり高い現存量で出現せず、また浮遊性タイヨウチュウは小さいもので10ミクロン程度と小型であることから、研究者の興味をほとんど惹いてこなかったものと思われます。でも、ドイツのコンスタンツ湖や琵琶湖の沖帯にも浮遊性タイヨウチュウは出現し、かつその現存量は季節的にとても高くなる(繊毛虫や鞭毛虫よりも?)ことから、浮遊性タイヨウチュウの生態学的役割は季節的に大変重要かもしれません。今回発表の論文は、琵琶湖の北湖と南湖での浮遊性タイヨウチュウの生態の一端を解明したものであり、少なくともアジアの湖沼では初の報告です。皆さま是非、我々の論文をお楽しみください!


2023年12月17日

しばらく、ご無沙汰しておりました。毎年のことなのですが、12月は土日祝日も、ほぼほぼ休めません。どの休日も、何かの会議や用事があり、ずっと仕事しっぱなしです。年末であり、なかなかハードです。。。。。この2,3週間、いろいろとあったのですが、その多くは「会議、評価」でして、ここに書くような内容ではありません。

今日から再び、でも急に寒くなりました。お互いに健康に注意して、元気に(できれば楽しく)、毎日頑張りましょう。次回は、何か楽しい・良い近況報告がしたいなあ。。。。。


2023年11月26日

皆さんは、11月25日放送のNHK・ETV、「人新世 ある村にて」をご覧になられましたでしょうか?このドキュメント番組は、インドネシアの田舎における「プラスチック農家」と呼ばれるプラスチック廃棄物業者、および揚げ豆腐生産加工業者の方々に関するものです。私は、恥ずかしながら、プラスチック廃棄物が食品加工の燃料に利用されていることを、全く知りませんでした。これらの人々は、自分たちの仕事が違法であり、かつ世の中から良く思われていないことを知りながら、生きるために、愛する家族のために、それこそ死にもの狂いで、這いつくばって生きておられます。そして、いつも笑顔を絶やさず、辛さと涙をこらえ、毎日早朝から深夜までの重労働を、驚くほどの低賃金で働いておられます。前向きな動きは皆無ではないのですが、彼らの生活改善、および彼らの子供たちの将来には、まだ一筋の光すら見えないようです。ひょっとしたら、この番組におけるようなケースは、インドネシアだけではないのかもしれません。歴史小説作家の吉川英治は、「貧しさも、あまりの果ては、笑い合い」と詠いましたが、そのエピソードだけでは語れないものを、私は当該番組から感じました。

さらに印象に残ったのは、番組中で紹介された言葉「現代は『人新世』ではなく、『資本新世』と呼ぶべきだ(社会学者:ジェイソン・W・ムーア)」、および「私たちは他者を犠牲にする『外部化』によって自己を安定させ、再生産する社会に生きている(社会学者:シュテファン・レーセニッヒ)」です。

この番組は、SDGsに興味のある方は必ず視聴すべきものでしょうし、特に先進国およびそれに準ずる国々に住む人々には、是非ご覧いただきたいものです(NHKなら、英語版も制作するでしょう)。


2023年11月23日
今朝の朝日新聞のコラム「小山聡子の鬼の居ぬ間に:人里に下りてくる脅威」では、わが国の平安時代末期から戦国時代までの期間(中世)にも、野生動物が人間の生活空間にたびたび入り込んでいたエピソードが紹介されています。今年は、特に人里に出没するクマによる被害が全国で多発しており、シカやイノシシなど、その他の野生動物も我々の生活圏に多く出没しています。人間は野生動物とどのように付き合うか?は、まさに「古くて新しい問題」なのですね。

ところで昨日は、久しぶりの琵琶湖一周タイヨウチュウ調査でした!以下の写真、琵琶湖をご存知の方々には、どれがどこだかお分かりでしょう。この日は、濃霧注意報が出ており、空が少しガスっていました。

うーむ、やはり、琵琶湖の北って、良いなあ!本当に、味わい深いというか、落ち着くというか、心が洗われるというか、そんな全てが琵琶湖の北にはあります。私にとって、滋賀に住んでいてこれほどありがたい気持ちになるケースの一つは、「琵琶湖の北を訪れる」です。そして、拙宅のある町内でも、秋は深まってきました。

それにしても、、、、私はちょくちょく、山形大学・某研究家のブログを拝見しておりますが、宮城県内の社会的格差の問題や、東北大とその周辺大学との関係には驚かされました。滋賀にいると、東北は遠いので、当該地方の情報があまり入ってこないのですが、どの大学も大変な状況を抱えながら何とか前進しようともがいているのです。はあ。。。。。

2023年11月18日
先日、Global Horizon Scan of Harmful Algae Bloom (HAB) issues workshop(以下、アオコHS-WS)という企画にお誘い・お招きいただきました。これは、中国の昆明大学、雲南大学とカナダのウィンザー大学による企画で、Horizon Scanという手法を用いて淡水域におけるアオコなどの有害藻類ブルーム問題について、特に重要な課題を抽出するようです。私にお声がかかったのは、中国の某有名教授のご指名のようで、そうするとお断りできません。それに、来年の6月下旬から7月上旬の開催予定で、開催時期はこちらの都合と調整してくれるので、そもそも断る理由が無いのです。私は、「バリバリのアオコ専門家」ではありませんが、当該の中国・某有名教授からのお声がけとあれば、私の答えは「YES!」しかありません。(それに、開催場所は中国・雲南省の昆明市で、何年ぶりかの再訪問です。これは、楽しみ!)

でも、結果的に、それが正解でした。というのは、フタを開けると、参加予定者(23名)には、あるわあるわ、アオコ研究者として「超」が付くほど有名な大物の名前がいくつも見られます。むしろ、「わあ!これは大変だ!」です。正直、私にとってのメインは微生物ループの研究ではありますが、最近は微生物ループといってもピントと来ない(?)し、改めて私の業績を見ると、主著・共著を含めてアオコ関係はまあまあ多い。。。。なので、私はアオコや富栄養化のことについても「専門家」と言えなくもなく、このアオコHS-WSへの参加は、ありがたくお引き受けさせていただくべきものでしょう。

今回のアオコHS-WSに呼ばれている日本人は、(現時点の参加確定リストによると)私一人です。あれほどの国際的に重要なアオコ研究者と直にディスカッションして、湖沼の富栄養化・アオコ問題について今後の世界的課題のいくつかを特定する仕事の一端を担うことができるのは、私にとって名誉なことであるだけでなく、(ちゃんと貢献できれば)世界の湖沼富栄養化問題における日本の国際的プレゼンスを示せるし、何よりも未だ解決すべき問題の多い湖沼富栄養化・アオコ問題に社会的な関心を再び惹き付ける契機となるでしょう。

アオコHS-WSでは現在、「あなたが考える『アオコ研究が抱える今後の課題』は、何か?」を、各参加者が2つずつ持ち寄る作業をしています。この「課題」は、ネガティブなものというよりは、「この課題をクリアすれば、次にはこんな素敵な未来が見えてくる(かも)」というポジティブな表現での提案のようです。私からはすでに、2つの課題を特定し、説明文と引用文献とともに、先方に送りました。わが国では、湖沼の水質改善はかなり進んではおりますが、相変わらずアオコ・富栄養化問題は継続しています(特に、ダム湖)。湖沼の富栄養化・アオコ問題は、目新しさは感じないかもしれませんが、国際的に大変重要な懸案事項なのです。


2023年11月12日

ご無沙汰しております。11月1日から4日まで、韓国の国立生態院(NIE)の10周年記念式典・シンポジウムに招へいされ、お祝いに行ってきました。京大生態研は、2016年にNIEと学術交流協定(MoU)を締結しており、MoU締結相手の長としての招へいです。NIEは、来るこれからの10年間の方針を定め、そのお披露目がありました。今後のNIEは、米国のNEONのシステムを国内に導入し、長期生態系モニタリングに注力しつつ、韓国の生態系モニタリングデータをインターネット環境にある方々なら誰でも利用できるように公開します。つまり、今後のNIEは、ILTERやGEOといった国際的イニシャティブと連携し、ビッグデータを用いる研究を看板とするようです。このため、10周年記念式典・シンポジウムには、京大生態研のようなMoU締結相手だけでなく、ILTER、IPBES、IUCN、GEO BONの関係者が多く招へいされていました。実は、NIEのこの動きは、先日の韓国・済州島で開催のEAFESでも発表されており、NIEによるスペシャルシンポジウムとして企画・講演されていました。ただ、これがNIE全体での取り組みかどうかは分かりません。NIE自体は大きな組織なので、メインの事業は長期生態系モニタリングでしょうが、他の研究テーマもあるのでしょう。また、長期生態系モニタリングであれば、韓国には環境科学院(NIER)もあるので、そちらとのコラボなぞあれば、もっと強くなるかもしれません(余計なお世話か)。

ところで、私は日曜日の朝にNHKの「日曜討論」を観ます。で、午後には、以前はジャーナリスト、政治評論家、政治家などが出演する民放番組を良く観ていました(関西でしか放送されていないらしい?)。が、ここ半年ほどは、あまり観なくなりました。当該番組での議論は、私にとってはどうにも耐えられないものが多いのです。出演者の中には、我々一般市民が傾聴に値する方々がもちろんおられますが、レギュラー・準レギュラー出演者にはどうしようもない方々がおられます。公共の電波であれらの方々の怒号・罵声が、その右派恫喝的な意見と共に流されるのは、わが国の品位や民度の観点からいかがなものかと思います。まあ、当該番組を放送している局は、日曜夜にも低俗な番組を流しているので、当該民放はそのような会社なのかもしれません。日本では、新聞社と民放がクロスオーナーシップという国際的に独特のシステムで動いているので、あれらの内容が何らかの圧力や制限を受けた上での放送だとすると、当該番組・民放およびそれらを司る某新聞社を介したわが国における世論形成には、問題があるのかもしれません。まあ、私が購読している新聞も、別方向に偏っているのではありますが。。。。。


2023年10月29日
10月12日から15日まで、大分で開催の日本陸水学会大会に参加しました。私は、この大会は若手の陸水学会ファンを(大幅に)増やしたものと確信します。今回の大会は、コロナ禍後の4年ぶりの対面開催であり、若い人が多く参加し、議論が大変盛り上がり、会場は駅から近く、駅周辺は楽しく、観光地も充実し、そして何より懇親会が最高でした。これはお世辞ではなく、私がこれまで参加した懇親会の中で最高でした。とにかく、場所が良かったと思います。あの野外解放の場は、コロナ禍からも解放され、季節も良かったせいか大変に快適で、食事もお酒も、もちろん議論も、大変楽しめました。今回、特筆すべきは、若い方々の参加がとても多かったことです。おそらく、環境DNAの発表が多かったためと思われますが、若いエネルギーに満ちた、とても優れた大会でした。来年は、熊本です。もう、今からとても楽しみです!

それと、11月1日から4日にかけて、韓国の国立生態院(NIE)に出張します。NIEは、今年で10周年を迎え、その記念式典に、MoU締結相手である京大生態研センター長としてお祝いに行くのです。当然、短いながらも講演を行い、Round-table討論に登壇します。私は、韓国にも多くの友人がおり、その中の何人かもNIEに来るのでしょう。今からお会いできることを楽しみにしています。

ところで、、、、そろそろ11月。「もう、さすがにクワガタの季節は終わっているだろう」とお思いの方々は多いでしょう。ところがどっこい!気温さえある程度高ければ、まだまだコクワガタには会えます。

左から、10月19日、26日、27日です。27日は、夕立にもかかわらず、出てきていました。でも、その後は、また寒くなり、出てきていません。確か、去年は11月上旬まで観察できたので、今後も気温さえ高ければ、もう少し彼らに会える機会があるかもしれません。天気予報によると、11月初旬は再び夏日かもしれないとのことですが、私は上記のNIE出張があるので、私が帰国する頃には再び寒くなっているかもしれません(泣)。

それにしても、、、私は、毎週日曜朝のNHK「日曜討論」を観るのですが、司会者の指示に従わずに勝手に議論をしかける政治家がいますが、あの行為は彼の所属する政党の評価を(大いに)下げますね。どこかの民放のワーワーギャーギャー言う討論番組ぢゃあるまいに。当該政治家がどんなに「大物」であろうが、見苦しいものは見苦しい。各政党の政策には、いずれも良い点とそうでもない点があるでしょうから、政党の看板を背負っている政治家が一般市民に悪い印象を持たれると、当該政党そのもの(およびその政策)が支持されなくなるかもしれません。


2023年10月7日
、、、、と、昨日書いて、すぐに更新します。「忙しく、、、」と書いたのは、①今月から来月にかけて出張が多いのと、②大変重要な来客があり、その方々を大切におもてなしするのと、③重い審査をやるのですが肝心の資料が届かず、ウェブ上にもアップされておらず、でも審査書類には各案件についてたくさん記入しなければならず、でも上記①と②があるので審査の時間が極めて限られていることと、④今月中旬以降は現況調査を書き始めなければならず、⑤さらには次の概算要求の文書作成をしなければならず、⑥当センターの土地借用について県と交渉する準備を始めなければならず、、、、と、多彩なメニューが私を待ってくれているからです。

で、そうそう、本日、インフルエンザの予防接種を受けました。上記のように忙しいと、コロナにもインフルにも罹患するわけにはいきません。コロナはすでに、5回接種しています。

こんな風にいろいろあると、せめて1日に数分、いや1,2分くらいは、ホッとする瞬間が欲しい。。。。。

写真は、拙宅のすぐ近くの木の昨夜の光景です(右の写真は、左の拡大版)。すでに季節はコクワガタだけのものに移っています。みなさんの多くは、もうクワガタの季節は終わっているとお思いでしょうけど、ところがどっこい!彼らはまだまだ元気に出てきており、写真の通り、彼らの恋の季節(左がオス、右がメス)はまだ継続中です。この風景、拙宅近くであり、観るには1分もかからないので、せめて毎日この瞬間だけは血圧を下げています。

あ、昨日、職場の健康診断があり、体重が減少し、腹囲も減少、健康診断での血圧もまあまあでした。どうやら7月末からの一日の酒量半減と休肝日の設定が功を奏したようです。確かに、気のせいか、最近ズボン・ベルトが緩くなったような。こうなると、「お酒は控えめに」ってのが、いかに健康に良いことか分かる気がします。「食欲の秋」ですが、お酒をほどほどにしながらでも、十分に楽しめそうなのは素晴らしいことです。


2023年10月6日
ごめんなさい、いろいろと忙しくなってしまっております。。。。とりあえず、季節の変わり目ということで、拙宅近くの里山ではシカが鳴き始めました。いよいよ、秋本番です。もう少し落ち着いたら、改めて何か近況報告します。

2023年9月30日
23日から27日までは、日本海洋学会の京都大会のお世話をしておりました(実行委員会の副委員長)。私は、この学会に参加するのは、実に約20年ぶりです。ですが、何人もの懐かしい方々にお会いでき、皆さん温かく迎えてくださいました。この学会は、大半の方々が物理屋ですが、生物や地球化学の発表もあり、幸運にも私は微生物のセッションの会場係となったので、十分に楽しめました。多くの若い方々が最先端の研究の発表をされ、議論も活発でした。また、私は海洋学一般の座長もしましたが、ここでも若い方々や留学生が気合いの入った研究の成果をご発表され、とても素晴らしかった!私の専門と近い発表者の方々には、後でメールを送って、さらにディスカッションしました。

さあて次は、大分の日本陸水学会です。こちらでも、最近にかけて若手研究者がさらに活性化しており、とても楽しみです。若手の会の代表者らが企画している討論会があり、私のような年寄りはもはや邪魔者(?)かもしれませんが、彼らの交流をより円滑・活発にするための潤滑油くらいは提供しなければ、、、、、です。


2023年9月17日
最近、ブログ更新の間隔が開いてしまい、ごめんなさい。入院・手術後、ステント除去も無事に終わり、現在はとても元気ですので、ご心配無く。また、健康のための一日に飲むお酒の減量と週一日の休肝日は、現在も継続しています。

さて、科研費申請の時期です。今年度は、ある地方自治体との共同研究として、今までの私の研究とは全く異なる内容の、大変挑戦的かつ斬新な研究テーマ・内容で申請しました。この研究は、私は京大や琵琶湖に戻ってきてから15年ほどになりますが、この間に滋賀県や琵琶湖の環境問題にも関わってきた中で大変難しい課題に直面し、「これって、どうしたものか?どうやっても解決できないのでは?」という状況を知ったことに端を発します。今までは、私は当該課題について、単に「難しい」とだけ感じていたのですが、ある時、「ひょっとして、これは『研究』として位置づけるべきなのでは?今まで誰も取り組んでいない、取り組もうとしてもきっかけすらつかめない、そんな課題こそ『研究』として取り組むべきなのでは?」と考えるようになりました。ですが、当該課題、今までの私の研究経験だけでは部分的にしか対応できません。そこで私は、地方自治体所属のある研究者に相談し、当該自治体との共同研究として企画して科研費申請しました。おそらく審査員は、「中野が変な提案をしている。これは、真面目にやるつもりなのか?」と、疑問視するかもしれません。ですが、当該研究テーマは私が実際に直面している課題であり、またその課題は当該自治体が取り組み始めて未だ対応できていないものです。それどころか、同様の課題は海外(欧米)でも報告があり、海外でも未だ十分に解決されていません。私は、そういった誰も解決できない課題こそ研究対象とすべきであり、研究者が自らの専門を活かして取り組むべきと考えます。私が対応できない部分は、当該自治体の研究者に助けてもらいますし、当該自治体には他にも協力してくれそうな方々が多くおられます。私は、まずはこの科研費申請を成功させ、次のステップ・アップも視野に入れてすでに準備を進めています。カッコ付けるものではないですが、Paul WellerのBrand New Startですね(当該科研費申請が上手く行けば、の話し)。

さてさて、本日は学生さんと一緒に論文投稿を雑誌のウェブサイトから行い、その後、当該学生と就職のことや将来のことで世間話をしていました。すると、話しの流れからその学生さんが気が付かなかった点が見えてきて、彼が少しずつ元気になってきました。彼は、「少しというか、だいぶ希望が見えて来ました!」と、私のオフィスに入ってきたときよりも元気になって部屋を出ていきました。休日出勤ではありましたが、教師冥利につきるというか、私も幸せをいただきました。大変、ありがたいことです。


2023年9月9日
現在、日本中では、BIGMOTERと損保ジャパンの不正の件、およびジャニーズ事務所の人権侵害の件が社会的に大きく注目されています。私は、これらのような組織的な問題が発生し、組織のトップや執行部が記者会見を行う際、いつも「自分なら、どうする?」と考えてしまいます。組織の危機に際して、当該組織に対して社会が何を求めており、当該組織のトップ・執行部はどう対応するのか?対応はどのようなタイミングで、どのような形式で行うのか?は、大変難しく、かつ何とかしなければならない重要な課題です。自分たちが「これで良い。十分である!」と考えていても、社会・世間は納得しない・許してくれない状況は、往々にしてあろうと思います。また、一回の説明だけで済むものではないでしょう。私は、京都大学生態学研究センターという日本の国立大学に設置された小さな部局の長でしかありませんが、それでも組織のトップです。また、私のセンターは日本を代表する研究大学の一部であり、高邁な精神、高い倫理観と不屈の探求心が社会から求められています。私のような小さい存在ですらも、組織の危機に際して自らの尊厳を保ちつつ、残るべきか去るべきかを自分で判断する優れた見識が求められていると、ボンヤリと考えています。

2023年8月26日
8月20日からの一週間は、京大理学部の「陸水生態学実習I」、共同利用・共同研究拠点ワークショップ「若手研究者のための夏季観測プログラム in 琵琶湖」と「DIWPA International Field Biology Course」の同時開催をしておりました。今回は、京大理学部と農学部の学生さん、およびタイのValaya Alongkorn Rajabhat Universityの博士課程大学院生の参加を得て開催となりました。

まずは琵琶湖北湖で、調査船「はす」に乗船しての実習ですが、夏の琵琶湖、最高!

学生さんが協力して、透明度測ったり、採水したり、プランクトン採集したり、

ベントス獲ったり、

別の日には、堀切港から渡船で沖島に渡って、

投網を投げて、魚を獲ったり

ここでもベントス・水生昆虫獲ったり、

もちろん、室内作業も行ったり、

パワーアップのために、沖島弁当を美味しくいただいたり(右下は、ビワマスの煮付け。これは、最高に美味かった!)と、水圏生態学・陸水学の楽しい実習となりました。また、最後の成果発表プレゼンは、参加学生全員が英語で口頭発表し質疑応答も英語で行うなど、国際的な雰囲気に満ちていました。

今回の企画は、皆様のおかげで、事故やトラブル無く、皆がニコニコと楽しい雰囲気のまま大成功に終わりました。参加学生さんたちは、みなさん「いやー、楽しかった!めっちゃ、良かったっす!(日本語、英語)」と、我々にとっては大変ありがたい感想をくださいました。参加・ご協力いただいたすべての方々に、心より御礼申し上げます。ありがとうございました!


2023年8月12日

約2週間のご無沙汰です。実は尿路結石のために手術を受け、数日間、入院しておりました。今年の4月末に血尿と強い腰痛を覚え、病院に行って結石が判明、その後、水分をたくさん摂っていたのですが7月になっても石は出てこず、手術に至りました。私の石は、どうやら尿酸を主成分とするもののようで、レントゲン検査(カルシウム主成分の石なら、良く見える)ではほとんど見えません。このため、超音波による破砕(レントゲンで石を確認しながら行う)はできず、全身麻酔の後、内視鏡・レーザー破砕を行ってもらいました。幸いにも、手術は無事成功で、担当されたお医者様の晴れ晴れとした表情に私も安堵しました。と言っても、手術当日の記憶はほとんどなく、断片的にいくつかの事項を憶えているだけです。手術は、8月8日のびわ湖花火大会の日に行われたのですが、(病室から観えなくはない)花火を観るどころか、花火の音すら聞こえないくらい、病室で絶対安静でした(ほとんど、寝ていた)。現在もなお、私の尿管にはステントという26センチの器具が入っており、微量の出血がありますが、まあ大丈夫でしょう。

4月末に発症して、8月に手術とは、「なんでそんなに放置したのか?」とお思いの皆様もおられるでしょう。でも、幸か不幸か、私の尿路結石は、5月以降はほとんど痛くなかったのです。石がある位置に固定されたまま動かず、そのためか痛みも違和感もなく過ごしておりました。なので、6月上旬の中国・南京、7月中旬の韓国・済州島のEAFESも出張しました(お医者様は、「鎮痛剤を忘れるな!」とおっしゃっていました)。でも、7月に入るとさすがに「もう、ええ加減にせえ!」となり、済州島に行く前に手術を決めました(私が、「石を取ってください」と言った時のお医者様の安堵した顔を思い出す、、、、、)。

私は、今回の病気をきっかけに、7月下旬から一日に飲むお酒の量を従来の半分に減らし、かつ「休肝日」も設けました。私は、8月1日で57歳となったのですが、60歳近くになると、さすがに体のあちこちが悪くなります。50歳を超えた頃から体の変調はありました。嫌なことではありますが、仕方のないことでもあります。人間、さまざまな病気を抱えながら、なんとか努力・工夫して、上手く病気と付き合いながら仕事しなければなりません。でも、たいていの病気とは共存しながら仕事はできると思います(どんな仕事・病気かにもよりますけど)。諸般の事情から(私を必要としてくださる方々がおられますし)、まだまだ頑張って仕事をしなければなりません。

2023年7月30日

毎日暑い日が続きます。

久しぶりに観たヒラタクワガタ。小さくて、かわいくて、てかてかに光っています。

生態研に、虹がかかっていました(先週かな?)。以上、今回は、これまで。みなさま、暑いけど、熱中症に注意して、お互いに元気に過ごしましょう!


2023年7月23日
7月17日から19日まで、韓国・済州島で、東アジア生態学連合(EAFES)の第10回大会が開催されました。この大会、当初は「まあ、最大600人くらいかな、、、」と、実行委員会側では想定していたのですが、なんと、フタを開けてみると、800人ほどもご参加くださいました!最終的な統計、および楽しい写真は、いずれ韓国側から情報・資料提供があります。もうしばらくお待ちください。EAFES済州島、本当に、本当に、特に若い方々が大変盛り上がっていました!実行委員会メンバーとして、こんなにウレシイことはありません。EAFES済州島に関わってくださったすべての皆様に、心から御礼申し上げます。次回のブログ更新で、もっといろいろな楽しい情報をご提供差し上げます。

2023年7月2日
まだまだ梅雨ですが、今日は暑いっ!さて、今年は「お世話する年」です。

まずは今週の6日木曜と7日金曜は、全国臨海臨湖実験所長会議を当センターで開催することとなり、私がメイン・ホストです。で、その次の日の8日土曜日は、第22回生態学琵琶湖賞の授賞式と記念講演会。私は、当該賞の選考委員長なので、受賞者選考をお世話しており、必ず出席です(出席どころか、通訳もする。英語から日本語と、日本語から英語のダブル。まさに、素人通訳!)。さらに7月17日から20日は、東アジア生態学連合(EAFES)の第10回大会が韓国・済州島で開催であり、私はEAFESの事務局長・日本代表(生態学会のEAFES担当理事)として毎月のEAFES運営委員会(オンライン)にも必ず出席し、韓国・中国側とともに準備をしてきました。なので、これも必ず参加しなければなりません。また、8月20日から26日は、京都大学理学の「陸水生態学実習I」、「若手研究者のための夏季観測プログラム in 琵琶湖」、「DIWPA International Field Biology Course」を同時開催し、私がメインホストです。さらには9月25日から27日は、日本海洋学会の秋季大会が京大で開催であり、私は実行委員会の副委員長・プログラム委員長なので、これもお世話しています。加えて来る10月の中旬から下旬にかけては、共同研究がスタートした中国のNIGLASの秦教授ら数名(10名にはならないと思う)のお世話があります。多分もうこれで、今年度内にお世話する会議などは無いと思いますが、、、、。

なかなか、結構、忙しいでしょ。でも、いずれの機会も、若い研究者の活躍の場であったり、皆様の貴重なネットワーキングの場であったり、励みの場となるでしょうから、喜んでやっています。


2023年6月24日
今月の、定期観測における琵琶湖北湖のプランクトンの様子は、、、、

つまり、ミクラステリアスだらけ!写真は、合田船長がご撮影・ご提供くださいました。
で、先日、私の愚息が送ってくれた、彼のアパートに迷い込んだオニヤンマ。


結構、大きいし、とても美しい。最後は、昨日見つけたノコギリクワガタ。私に気が付くとキリっとしてカッコ良い(左)のだが、その直前までは一心不乱に蜜を吸っていて(右)、ちょっとだらしない。


2023年6月17日
6月10日から13日まで、3年ぶりに中国に行けました!コロナ後、初の海外出張です。今回は、国立環境研究所の松崎慎一郎博士とご一緒しました。南京のNIGLAS(中国科学院南京地理与湖沼研究所)にて、秦伯强教授が獲得した国際プロジェクトのキックオフ会議です。

中国湖沼では太湖、日本では霞ヶ浦と琵琶湖です。どうでも良いことですが、私って小っちゃいなぁ、、、。態度だけは、大きいと言われますが、、、、。

で、これも何年かぶりに、太湖の研究ステーションを再訪しました。いくつもの施設が更新され、ますますパワーアップしていました。太湖と霞ヶ浦は、共にshallow lakesであり、共通点が多く、長期モニタリングデータも整備され、湖沼間比較が容易です。一方、琵琶湖・南湖もshallow lakeであり、滋賀県、国、大学などの研究機関による多様で豊富な長期モニタリングデータが強みです。すでに、日本側にも大学院生・ポスドク・教員で、太湖に興味を持つ方々が出てきており、今後の発展がとても楽しみな日中共同研究がスタートしました!

んで、、、、大津に戻り、生態研に出勤してみると、、、、6月15日夕方、ようやく今年最初のこいつがいました!

去年より、一週間ほど遅いかも、、、、。でも、いよいよ私の大好きな季節の到来です!


2023年6月4日
2023年6月1日から2日にかけての台風による大雨で亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、浸水等の被害に遭われた皆様に対し、心よりお見舞い申し上げます。

さて、先週の水曜日から仙台入りし、木曜日は附置研・センター会議総会と共同利用・共同研究拠点協議会総会、およびこれらの間に文部科学省・大学研究基盤整備課による政策動向説明がありました。特に文科省・大研課の説明は、今後の生態研にとって大変重要な案件が報告されました。さらに次の日、金曜日の午前中には、当該案件に関わる重要議論を他大学の方々とオンライン会議をホテルから行いました。

で、それから大津に向けて帰宅の途についたのですが、、、。新幹線で品川まで来たら、動かない。「ん?さては、、、、」と嫌な予感がしたのですが、案の定、「台風による大雨で、当列車はしばらくの間停車します、、、、」云々。「ああ、逃げ切れなかった、、、、」と思ったのが、午後3時前くらいでしょうか。その後、ずいぶんと待ちましたが、もちろん新幹線は動かない。ネットで雨雲レーダーなぞを見ていると、しばらく線状降水帯は抜けそうにない。でも、午後8時か9時には抜けるか?みたいな素人考えをしておりました。が、新幹線の車内アナウンスでは、「もし雨の状況が改善されても、復旧には相当の時間がかかると見込まれます。お客様には、旅行予定のご変更をお願いします」と言っています。でも、これでどこかのホテルで一泊となるのも(事務的に)ややこしいし、それならいっそ新幹線泊だ、、、とか考えていました。そこで、午後6時半かな?駅弁を買い(「海苔弁 山」というやつ。有名らしい。めっちゃ美味かった!)、「籠城する作戦」を考え、覚悟を決めました。しかし、その後、アナウンスがあり、「JR東海は、本日の全ての新幹線の運休を決めました」との連絡がありました。たまたま、ホーム上の駅員さんの近くにいたので、「運休ということは、もうこの新幹線は動かないということでしょうか?」と聞くと、「はい、そうです。この列車は、車庫に入れます。なので、このままご乗車いただくことはできません」とのこと。車庫に入れるとなると、「新幹線泊」、「籠城」はできません。ああ、万事休す。そこで、あわててホテルを探しましたが、品川周辺のホテルはどこも満室。一泊3万円以上の部屋も満室。蒲田周辺、川崎・横浜周辺もダメ。東京、新小岩、日暮里とかもアカン。最終的に、船橋(千葉県)のホテルに投宿しました。でもまあ、そのホテル(クロス・ウェーブ船橋
)はとても良いお部屋(値段は手ごろで、とても広くて、キレイ!)で、正直に安堵しました。

次の日、まずは早朝、ホテルからエクスプレス予約で新幹線の予約をしましたが、回線が混んでいて、なかなかつながらない。午後1時から順次試し、ようやく午後五時の予約ができました。で、ホテルをチェックアウトして、切符の払い戻しで船橋駅に行くと、なんとまあ、私と同じ状況で船橋まで流れてきた方が何人もおられます。つまり、私は決して珍しいケースでは無かったのです。その後、東京駅に行くと、、、、、今まで見たことのないほどの黒山の人だかり!改札口に到達するまで何時間かかるのか?と思いました。その場所は、JRからの乗り継ぎの改札口であったので、一旦、駅を出て、新幹線構内に直接入る改札口に来ると、こちらは空いています。でもアナウンスで「当駅は現在、大変混みあっており、ご入構にはかなりの時間がかかります。このため、すでに切符をお持ちの方は、なるべく早くご入構をお願いします。」とのことなので、出発の4時間前でしたが、入構。しばらくすると、「当駅は現在、多くの人で大変危険な状態にあります!」とかアナウンスがありました。たしかに、どこもかしこも人だらけというか、ホーム上はもみくちゃ状態。私は、予約の列車まで時間があったので、ホームには上がらずにしばらく下で待機。

結局、私の列車は40分ほど遅れて発車。何とか帰宅できました。が、博多行の新幹線は1時間半遅れ。皆さん、大変お疲れさまでした!


2023年5月27日
先日、琵琶湖調査に出た赤塚さんの報告によると、琵琶湖北湖の水温成層状態が始まったこと、および水深10から20メートルにかけてクロロフィル濃度が増加し、またクロロフィルには2つのピークが出ているとのことです。表層水温が20℃くらいなので、ようやくウログレナが増殖しやすいかな、、、、。

拙宅近くの公園でも、コクワガタが出て来てくれました。
でも、ホタルはまだ少ないです。ここのところ、夜が寒いし、乾燥してるからかもしれません。写真もビデオも撮影したのですが、上手くアップできない、、、、。ここのところ、ソフトの調子が悪いようです。なんでやろ。

それにしても、あの方のご子息は、まさに「バカ息子」、「ドラ息子」ですね。あんな方は、用いるべき人材ではない。とっとと更迭しないと、あの方ご自身が、、、、。でも今まで、あの方が登用した人材に問題があった際のあの方の対応を観ると、あの方は結局なんのかんのと言いながら、逃げるのでせう。いつもいつも、そうなんだもの。だって、我々の方を気にせず、ご自身の一族郎党や関係者の方しか見ていないんだもの。

2023年5月18日

おととい、今年も出てきました!右は、拡大写真。



2023年5月14日

本日現在、まだ石は出て来てくれません。。。。。ああ、落ち着かないし、不安だ!早くコロコロっと、出て来てくれ!なんてこったい!

ところで明日、ようやく中国のビザが取れそうです。太湖での新しい研究については、同じ職場の教授、うちのラボの研究員と大学院生が興味を示しております(ありがたい!)。当該教授と研究員は、湖沼中の窒素動態に興味を持っているのですが、太湖では系内の窒素レベルが高く、明瞭かつ確実なデータが得られそうとのことです。当該大学院生は、琵琶湖のタイヨウチュウの生態を研究していますが、琵琶湖の場合は富栄養的である南湖だとタイヨウチュウの動態がはっきりと捉えることができ、それに対して貧・中栄養的な北湖ではタイヨウチュウの現存量が低くてあまり良い結果が得られません。このことを考えると、タイヨウチュウの研究を太湖で行えば、素晴らしいデータが得られそうです。このブログをご覧の皆様、中国・太湖での研究はいかが?

ところで先日、あの方が超有名な某米誌の表紙を飾りました。ですが、当該記事の表題に問題があり、かつ表題と記事の中身に乖離があるとして、わが国政府が当該米誌に働きかけ(抗議でしょうな)、表題を変更させたとのことです。この件については、さまざまな専門家が多様なご意見を述べられておられます。が、いく人かの専門家の見解にもありますが、私は米国側のあの方に対する評価は、まさにオリジナルの表題の通りなのであろうと思います。さらに私が残念に思うのは、わが国政府がマスコミに直接働きかけた(圧力をかけた?)ことです。大体、あの方が海外からも含めて他人からそのように見られていること自体は、「不徳の致すところ」、「身から出た錆」です。あの方は、広島での大イベントを前に多くの国を歴訪され、積極的にわが国をアピールしてくださり、私はこのことについては彼の仕事を高く評価して差し上げます。ですが、国内でのこれまでの仕事については、御厨貴先生が2023年5月10日の朝日新聞朝刊、「総合4」、「追従」、「岸田官邸の実像:番外編2」でご指摘の通りである気がします。御厨先生のおっしゃる「状況追従主義」しか見えてこないから、あの方ご自身の信念・信条が他人に伝わらず、「阿諛追従」的側面しか見えてこないように思われます。しかも、為政者側がマスコミに圧力をかけるのは、いかがなものか。そんなことすると、ますます「軍事的」って言われそうな気がしますが。。。。。


2023年5月6日

みなさま、今年の連休はいかがお過ごしでしょうか。私は、困ったことに先週金曜日の午後から尿道結石による血尿が出て、石が出るまで待っておこうと思っていたら痛みが強くなり、先日の土曜日夕方に救急で医者に診てもらいました。土曜日の夜だったので、泌尿器科の専門ではないお医者様に診ていただき、月曜日に地元の大病院の専門家に診ていただくことになりました。で、月曜日に専門医に診ていただくと、専門家としてはそれほど大した結石ではないとのこと。とりあえず薬を処方していただき、後は「とにかく水分を摂って、早く石を出す!」です。やれやれ。。。。今も鈍痛が。。。。

ところで、今朝の朝日新聞に、「大谷VS.トラウト効果:怒声でつぶすな」というコラムがありました。このコラム、先日のWBCで日本が優勝し、わが国の子供の野球熱・人気が大いに高まり、「僕も/私も、野球選手になりたい!」という子供たちが増えているのに、少年野球の監督やコーチによる指導では彼ら大人の怒号が飛び交い、せっかく夢と希望をもって野球を始めよう・続けようとしている子供たちのやる気をそいでいるのは大変良くないとの内容でした。実は、拙宅の近くの小学校でも、土日祝日に少年野球が練習や試合をしています。残念なことに、特に練習中なのですが、大人の監督やコーチは大声を張り上げ、その声は時に怒号に聞こえます。私はそれを聞いていつも、「教育や指導って、そんな声を出さなければできないのか?そんな大きくて怖い声を子供が聴いたら、逆に委縮してしまうし、子供が野球をやりたくなくなるのではないか」と思っていました。今朝の朝日新聞のコラムを読んで、私が今まで見てきたことは実は全国的に起こっている現象であり、そのことについて私が感じていることは実は他の人もそう感じていたのかと、思いました。でも、良くないことですね。教育や指導は、教わる側の人々を恫喝したり恐怖に陥れることではないでしょう。そりゃ、時には教わる側の問題もあるし、教師と言えど人間ですから、大きな声が出ることはあります。でも、あんなにしょっちゅう聞かされると。。。。。。ねえ。


2023年4月30日
「最近、ブログの更新頻度が落ちていますけど、、、、」と、ご指摘いただきました。。。ごめんなさい。こんな拙ブログを読んでいただいているなんて、感謝感謝です。

さて、国際陸水学会(SIL)では、以前「The SIL Student Competition」としていた大学院生などの若手研究者による論文の表彰を、今般新たに「Brian Moss Student Competitionここをクリック」として再スタートします。最も重要なことは、応募者はSILのメンバーであることです。そのため、「これを機会にSILメンバーになる!」でも良いですし、そしてせっかくメンバーになられたのであれば、今後のSILで(末永く)ご活躍ください。学生会員であれば、学会費はかなり安い。

若手研究者のみなさま、是非是非ご応募ください。応募書類を私(中野: nakano@ecology.kyoto-u.ac.jp )に、締め切り(6月15日)までにお送りください(私は、SILの国代表なので)。優秀論文に選ばれると、ブラジルのSILにご参加いただき、なんとプレナリーとしてご講演いただけます。国際会議でのプレナリーは、大変名誉なことです。実は私は、1995年のサンパウロのSILに参加しました。情熱的なブラジルの人々、フェイジョアーダ(豚の煮込み)とカイピリーニャ(焼酎みたいな飲み物)、シュラスコ(大きな肉塊の串焼き)をいただきながら、陸水学を満喫しました。また、当時は滋賀県琵琶湖研究所の(ヒラ)研究員でしたが、大会場内に琵琶湖研のブースを設けて、滋賀県新作のプランクトンビデオを紹介しました。どれも素晴らしい思い出です。若い皆様には、是非、この充実感を味わっていただきたい。

さてさて、今年のホタルですが、「えっ?!ホタルって、もっと暖かくなってからの時期。5月下旬か6月頃じゃないの?!」とお思いの方々も多いのでは。実は、ホタルの幼虫はもう二週間ほど前から光っています。とは言っても、まだまだ数が少なく、ここ数日は少し寒いので、見つけにくいと思います。私が二週間ほど前に近所の用水路で見つけたホタルの幼虫は、数百メートルの間にたった一匹のみ(水とコンクリートの境目あたりに)。でも、長い時間その場に立って、複数回、間を置いて光を確認しました(写真は撮れなかった)。今年は比較的早い時期気温が上がってきたので、ホタルの成虫が出てくる時期も少し早いかもしれません。


2023年4月12日

今朝の朝日新聞に、元グーグル社員でAI研究に携わってきたMeredith Whittaker氏のインタビュー記事が掲載されていました(朝日新聞朝刊、経済・総合6)。彼女は、ChatGPTなどのAIの信頼性や安全性に疑問を呈し、マイクロソフトが出資するオープンAIがChatGPTの一般公開に踏み切った判断を「無責任で、無謀な行い」と断じました。また、このインタビュー記事の後半には、現在はデータの提供者(彼女は、「広告主」としています)がお金を支払い、インターネット環境下にある人なら誰でも当該データ(彼女は、「商品・サービス」としています)を無料で入手できるという世界の潮流に我々が流されてしまったことにも危惧を示していました。つまり、誰でも簡単にタダでデータが得られるようになった結果、巨大IT企業がデータと権限を集中的に取り込むようになってしまったということのようです。彼女は、「これは『監視ビジネス』の中心」であり、さらに「彼らは『テクノロジーは無料である』という魔法のような考えを、一般の消費者の間に広げることに成功した。」と述べています。

現在、我々研究者が論文を発表する際、論文を提供する側がお金を支払って当該論文をオープン・アクセスにするように求められます。オープン・アクセス論文は、インターネット環境下にある人なら誰でも当該論文を無料でダウンロードできます。つまり、我々が論文をオープン・アクセスにすればするほど、巨大IT企業を利することになるのかもしれません。でも、現在のこの潮流は、止められない。

オープン・アクセスになった論文が、実は科学的に正しくない方法でとられたデータに基づいているとか、あるいは適切でないやり方で査読がなされていたとかすると、ChatGPTが導き出す回答は間違った内容のものとなるだけでなく、間違った内容・結果に基づいて行政施策などが行われると社会的混乱が生じ、人びとを不幸に陥れ、結果的に科学に対する信頼が失われかねません。


2023年4月1日
今日から新年度です。明けましておめでとうございます!今年度も、どうぞよろしくお願いいたします。今日はエイプリルフールですが、以上も以下も、ウソではありません。うちのラボでD4と半年かけて今年の3月23日付で博士学位を取得したDeb Soumya君が我々が彼に贈った記念品である着物と袴を着て、満開の桜の前で記念写真を撮りました。

(あれ?どういうわけか、画像が表示されない、、、)この記念品、彼がとても欲しいとのことでした。彼の趣味が民族衣装とのことです。喜んでくれて、とてもウレシイです。なお、右端にいるのは、同じく今年の3月23日付で博士学位を取得した蒋夢奇君ですが、彼もスーツを着てくるかと思いきや「いや、私はちょっと、、、」とのことで、でも無理やり(?)に一緒に写真を撮りました。気持ちの良い、春の日でした。春と言えば、どうしても桜のイメージがありますが、今の生態研の近くにはタンポポもキレイに咲き誇っています。

この花は、やたらとデカかったので、撮影しました。とても気持ちの良い、一年で最も心躍るような季節です(花粉さえ無ければ、、、、、)。

ところで現在、来る6月10日からの中国・南京出張のために、ビザの取得手続き書類の作成をしていますが、、、、この書類(ウェブ入力)、かなり面倒です。また、ビザの取得のためには、本人が直接に中国ビザ申請センターに出向かねばなりません。コロナ前までは、日本人が中国に行くためにビザを取る必要は無かったのですが、、、、。ビザ無しで中国に行けるよう、早く前のシステムに戻ってくれないかなあ。


2023年3月22日

WBCでの日本の優勝、おめでとうございます!特に、悩める主砲であった村上選手が、準決勝と決勝でとても重要な一打を放たれたこと、素晴らしい!彼のような若い方々は、世界の大舞台で貴重な経験をつむことが、まずは今後の日本にとって重要ではあります。ですがもちろん、そのチャンスで活躍されるとさらに良いです。とにかく、おめでとうございます!

さて、もうすぐ次年度です。私は、次年度は会議や学会大会のお世話の「当たり年」です。具体的には:
〇7月6日と7日:全国臨海臨湖実験所長会議(当センターで開催)
〇7月17日から20日:東アジア生態学連合(EAFES)。私は、日本生態学会のEAFES担当理事であり、EAFESの事務局長でもあります。が、今回は韓国の済州島での開催であり、韓国生態学会の皆さまがとても良くお世話してくださっています。詳しくは、ここをクリック
〇9月24日から28日(多分):日本海洋学会秋季大会(京都大学で開催)。私は、プログラム編成委員長。。。。なんと、海洋学会の大会参加は、約20年ぶり!私でお役にたてるのかなあ。。。。。

あ、あと、4月21日に当センターで開催の生態研セミナーは私の担当です。今回の生態研セミナーは「生態学的ストイキオメトリーDAY」です。詳しくは、ここをクリック

また、いよいよ海外出張も入ります。上記の韓国・済州島に加えて、6月中旬ごろに中国・南京(NIGLASのBoqiang Qin教授との共同研究キックオフ会議。国環研の松崎博士と出席予定)、8月上旬に中国・南陽(南陽師範大と河南師範大。国際シンポとか)と、連続して中国・温州大学(親友の李仁輝教授との研究打ち合わせ)が決まっています。また、中国・武漢の水生生物研究所(IHB)では国際河川湖沼環境シンポジウム(ISRLE。日韓中の陸水学会の合同大会)も開催されます(IHBのXu博士がホストか)が、これはいつの開催なのか、まだ検討中です(日本側の担当は、日本陸水学会の国際幹事さん)。ISRLEにも、行かねばなりません。中国出張が多いのですが、私は中国には強い興味を持っており、行きたい!と思っていますので、今からとても楽しみです。「やっと行ける!」ってことです。国内外のいずれの機会も、わが国の科学の発展のために極めて重要ですので、体調を整えて元気にしっかりと仕事・議論して来ます。また、もちろん、可能な限り若い方々にも(興味があり、「やるぞっ!ということであれば)一緒に動いていただきます。


2023年3月12日
WBCでは、日本の快進撃が素晴らしいです。WBCのみならず、サッカーワールドカップでも、日韓戦はある種独特の雰囲気や盛り上がりがあります。お互いに良きライバルとして、共に切磋琢磨したいものです。また、中国やチェコのチームからは、野球に対する真摯さ・ひたむきさを感じ、敬意を覚えました。そう言えば、今夜はオーストラリア戦か。強敵やな。

さて、ガラっと話は変わりますが、韓国の大統領であった金大中氏は、民主化運動を推し進める過程で何度か牢獄に入れられました。でもその度に、彼は「むしろ時間ができた」と考え、牢獄で拷問を受けながらもトインビーの著作など多くの書物を読破して自ら研鑚しました(「金大中自伝(I)」、岩波書店)。元ロシア外交官であった佐藤優氏も、国策捜査のような形で逮捕され、牢獄に入れられました。しかし佐藤氏も「これで勉強できる」と考え、史記列伝など数多くの書物を読んで研鑚しました(「国家の罠」、新潮文庫)。小説家の安部譲二氏も、牢獄生活をむしろ社会人としての実力を上げるバネとしました(これは有名な話し)。昨今、わが国から遠く離れたところにいて国民のための仕事をしない方が話題になっていますが、彼は我々のための仕事をする器と見なせるかどうか。彼は単なる野狐禅かもしれない。