2022年5月22日
私にとっての幸せの一つです。カエルの大合唱とホタル。
あと、先週の23日から26日まで、韓国・光州において、第35回国際陸水学会がハイブリッドで開催されました。これは大変、素晴らしい大会でした!
Dear Prof. Joo, Prof. Lee and my beautiful SIL 2021 South Korean colleagues:
I would like to express my greatest thanks for your big and precious efforts
to manage SIL 2021 Gwangju, South Korea. The congress would be one of the
best ones where I have ever attended, though SIL 2021 was held as an online
one. However, even if online, I am sure that we had many many active, fruitful
and productive discussions in limnology at SIL 2021. This is completely
due to your organization and management of the congress. CONGRATULATIONS
on your success! I am very very happy to have all of you as close friends
for me. Please keep in touch and continue our friendship and collaboration
for limnology. Thank you very very much again for your excellent job and
super greatness.
2021年8月21日
ある陸水学研究者から、退職のお葉書をいただきました。その方は、世界的に有名なプランクトン研究者であり、30歳代のうちに、おそらく80編から100編の学術論文を国際一流誌にご発表された、国際的に極めて優秀な方です。ですがある時、大変重い病気をされ、お仕事の継続が難しくなりました。彼はそれでも頑張り、ご家族を含め周りの皆様の献身的なサポートにも恵まれ、この度何とかご退職まで勤められました。大変お疲れ様でした。貴殿とご家族の生活が、できるだけ幸多からんことを御祈念差し上げます。
社会人として事故、病気あるいはトラブル無しに、毎日楽しく生き生きと仕事を続けるのは、実は大変難しくかつ貴重なことであり、これが実現できていることは大変にありがたいことなのだと、本当に心から思います。
2021年8月14日
つい先日まで、彼らに会えたのに、、、、アカカブト(左)と茶カブト(右)。


この約一週間は、大雨が続きます。さきほどから、大雨による被害防止のための緊急速報が大津市に対し出され、私のスマホが何度もピンポン鳴ります。でも、ちょっと楽しいこともあり、歩道でコイツを見つけました。

フンコロガシです。キレイでしょ。ここ最近、良く見かけます。
大雨が続くと、一般的にアオコは出にくくなり、琵琶湖の場合は瀬田川の洗堰が開放されて放流が進み、南湖の水はかなり交換されるので、すでに出ていたアオコも流出します。来週の火曜日は中国人留学生の調査予定でしたが、彼は沈降したアオコがベントスの餌となるかに興味を持っており、アオコが出ていない状況でのサンプル採集は意味が無いので、調査は中止となりました。没办法(仕方がない)です。
ところで、コロナ感染拡大がすでに爆発的となっています。滋賀県の病床使用率は86%を超え、これは近畿で最悪だそうです。でも、滋賀県だけではなく、すでに全国規模での感染爆発となっており、我々は、まずは人流を抑制するべきと愚考します。昨年の4月や5月、多くのマスコミが報じたように東京や大阪の繁華街から人通りが消え、その後、コロナ感染は明確に減少しました。つまり、まずは基本的ながら「人流の抑制」で、感染拡大は抑えることができます。我々は、すでにそのことを経験済みのはず。このことを考えると、現在のコロナ感染拡大は、我々自身が動いてしまったことが原因かもしれません。このことは、某大学の教授も類似のことをおっしゃっていますが、私も現在のコロナ感染拡大は、国民一人一人の意識が原因と思います。かつては某大臣が「日本人は民度が違う」と宣いましたが、我々日本人はもう諦めてしまったのか。。。。。一億総懺悔みたいなことには、なるべきではない。
2021年8月7日
8月6日の朝日新聞の朝刊に、「大学基金、国頼みの危うさ」という記事が、コラム「経済気象台」に掲載されました。私は経済には本当に疎いのですが、この記事を読んで驚きました。我が国の文科省は、10兆円規模の「大学ファンド」(左をクリック)をJSTに設置し、今年度中に運用開始を目指しています。期待されるのは、このファンドが政府拠出金などの資金を運用し、運用益を我が国の研究大学などに優先的に配分して、我が国の研究力と人材育成をアップさせるというものです。しかし、当該コラムによると、「国と民間が出資した『官民ファンド』では累積損失が膨らみ云々」とあり、「(大学ファンドは)適切な仕組みとは思えない」と締め括っています。繰り返しで恐縮ですが、私は経済には全く疎いので、当該コラムが述べていることの真偽は分からないのですが、不安ではあります。
だいたい、これまでの新型コロナ感染拡大に対する我が国政府の対応は時々「?」ですし、国民に対する政府や政治家の対応・言葉・メッセージに至っては全く信頼できるものではありません。2020年と2021年は、「ホンマに、大丈夫かいな?」な年になってしまっています。残念やなあ。
ところで、これはかわいいカブトムシ。

2021年8月1日
本日、四捨五入で60歳になってしまう年齢に至りました。なーんか、年取りましたね、、、、、。でもまあ、ここまで来れたのは、両親のおかげと、お世話になった・なっている皆様のおかげです。年は取りたくないとは言え、これら全ての方々への感謝の念は尽きません。ありがとうございます。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
2021年7月24日
先日、こんな綺麗な蛾を見つけました。

オオミズアオという名前だそうです。綺麗なだけでなく、サイズも大きい!
さて、オリンピックが始まりました。どうせやるからには成功して欲しいのですが、はて、何をもってあるいは終了後のどんな状況をもって成功とするのか?結局は、我々日本国民の多くが「やって良かった!私たちはやり遂げた!成功だ!」と感じることができる大会になって欲しいのですが、我々はオリンピックに何を求めているのでしょうか?今回のオリンピックは、通常のオリンピックとは状況が全く異なるので、「成功を判断する事象や基準」も異なると私は思います。
2021年7月22日
中国・河南省で、凄まじい大雨が降り、甚大な被害が出ています。中国政府は、「1000年に一度の大雨」と評していますが、これは本当にそうかもしれません。何せ、1時間に200ミリを超える雨量なのです。日本では、1時間に100ミリの雨でも相当すごいのですが、200ミリを超えるとは、固陋寡聞で浅学非才な私は聞いたことが無いのです。私には、河南省にとても大切な友人がいます。昨日彼に、「大丈夫か?大変心配している」とメールしました。すると、「私が住んでいるのは新郷であり、大雨被害が大変深刻な鄭州から60キロ離れている。だから、新郷はまだマシ。でも、そこそこ被害が出ていて、さらにこの雨はあと3日続く、、、、」とのことです。彼は、新郷での彼の自宅周辺の様子を、写真に撮って送ってくれました。

画面中央のちょっと上に「my home」とあります(赤文字)。マンションのようです。ネットでググると、このマンションの周辺はどうやら湖に面した公園のようです。が、公園が池と化している。。。。。彼は大丈夫と言いますが、大変な事態です。この大雨があと3日も続くそうなので、本当に心配で、御気の毒です。河南省の皆様、亡くなられた方々のご冥福を心からお祈り差し上げますと共に、被災された方々の1日も早い平穏無事で快適な生活が戻ることご祈念差し上げます。
さて、話は変わって、7月14日の朝日新聞朝刊「後藤正文の朝からロック」にある「複雑さの側に立って」は、まさに我々研究者にも当てはまります。我々はいろいろなことを数値化して、それがあたかも金科玉条であるかのごとく基準として優劣を判断してしまいます。が、恐らく世の中のほとんどの事象は数値では価値判断が出来ないものかもしれません。我々研究者は、我々の研究業績を、いつもIF(インパクト・ファクター)で評価します。が、世界中の研究者では周知の事実ですが、学術雑誌の中にはさまざまなやり方でIFを意図的に上げているものがあります(恐らく、多くあります)。これは、「工夫」というような良い印象のものではないやり方です。ですから現在、世界中で発行されている学術誌に付されたIFは、その値をそのまま当該学術誌の「価値」として理解するべきではありません。私は、IFに限らず、世界の人々が持つ科学に対する信頼を揺るがす行為を(一部の研究者であるとは言え)我々自身が行っていることについて、大変憂慮します。我々研究者が、ウソ・偽り、間違い、粉飾、捏造、剽窃などを行えば、世界の人々は科学で解決すべき問題についてどう対処すれば良いのでしょうか。世界の人々が、意図的に高められたIFに基づいた評価で発表された論文を使って何らかの問題や課題を解決しようとする際、実はその論文の重要性や価値がそれほどでもなかった、あるいは当該論文に重大な瑕疵があったとなれば、世界の人々は科学に失望し、我々研究者がいくら努力しようともそれを認めないでしょう。我々の研究活動は、我々自身の努力だけで成り立っているものでは無く、世界の人々に支えられてようやく継続できるものです。

話はまた変わって、私はニイニイゼミは結構カワイイと思います。私が最もカワイイと思うセミはツクツクボウシなのですが、ツクツクボウシは動きがとても速く、こんなに近くまで寄って写真を撮らせてはくれませぬ。
2021年7月18日
本日ようやく、新型コロナウィルスのワクチン接種の第一回目を、私と女房が受けることができました。京都大学の職域接種です。ありがたいです。この接種のためにお世話になった全ての方々に、厚く御礼申し上げます。接種会場では、お世話になっている事務の方々も会場整理係として頑張っておられました。本当に、ありがたく、感謝感謝です。二回目は、8月15日、まさにお盆です。お盆の日にもお世話になることとなり、誠に恐縮です。ありがとうございます。
今のところ、接種一回目ということで、特に何もありません。が、飲酒(普段よりも酒量は減らしています)による酔い方が、やや変です。何か、フワフワした感じ。
2021年7月17日
うれしいニュースです(うれしいのは、我々に限られてしまうかもしれませんが、、、、)。別の中国人留学生の蒋さんが投稿していた論文が、Journal of Applied Phycologyに受理されました。
Jiang & Nakano (in press) Application of image analysis for algal biomass quantification: a low-cost and non-destructive method based on HSI color space. J. Appl. Phycol.
この論文、みなさんがお持ちのスマホを使って、簡単・安価・短時間でかつ藻体を傷付けずに手軽に藻類バイオマスを定量できる手法の開発の論文です。この手法、ひょっとしたら室内実験で藻類のバイオマスを測定しておられる方々には、大変便利で有効な手法かもしれません。この意味では、我々以外にも「ウレシイ!」と喜んでくださる方々がおられることを期待しています。蒋さんは、深く物事を考える大変優秀な大学院生で、かなり頻繁に私とディスカッションをしに部屋に来てくれます。彼とのディスカッションは、いつも刺激に富んでおり、私はとても楽しませていただいています。例のごとく、私のラボでは学生さんが優秀で、教員(私)はアカンので、私が彼にそれほど良いアドバイスを差し上げていないのですが、、、、。でも、私とのディスカッションは、彼の頭の体操とか頭が煮詰まった際のリフレッシュには良いかもしれない。
さて今日は、日本生態学会の理事会です。私は、先日開催された東アジア生態学連合(EAFES)の大会報告をします。EAFESでは、私は事務局長を継続です。EAFESフフホトは、実はとても楽しかったので、引き続き中国、韓国やその他の海外の皆様とのお付き合いが続けられること、ありがたいと考えています。で、今日も会議は会議ですが、会議ばかりはつまらないので(必要があって行う会議ではありますが、、、)、ここ数日観たノコギリクワガタ。。。。。。



左から2つは、それぞれ7月5日、6日観察。一番右は、7月13日観察。左の2つは、同一個体かもしれない。右端のは、恐らく別個体。ノコギリクワガタは、結構、カラスに食われています。私が観察している場所には、すでにカラスに食われたノコギリクワガタ死骸がたくさん。。。。。。
2021年7月11日
さらにもう一度(TKさん江)、"Ever get the feeling you've been cheated?" (Johnny
Rotten, 1978)。そしてもう一言(YNさん江)、「自分よりも高度の知性を持った狂人に対して何が言えるというのだ?」(ジョージ・オーウェル「1984年」、早川書房、407ページ)。