大学院

  • 山内研究室に進学した場合、学生は
  • 京都大学大学院 理学研究科 生物科学専攻 植物学系
  • に所属することになります。入試情報はこちらから収集してください。
  • なお、例年3月下旬 or 4月上旬に生態学研究センターでオープンキャンパスが、
  • 4月中旬 or 下旬に京都の理学研究科で大学院説明会が開催されます。
  • それぞれ、センターHP生物科学専攻HP でご確認ください。

植物学…?

  • 実は私自身、必ずしも植物にこだわって研究をしているわけではありません。
  • しかし、教育課程の対応上、学生の研究は何らかの形で植物と結びついていることが望ましいです。
  • ただ、理論的な法則性は動物にも植物にも共通する場合が少なくありません。
  • そのため、必要以上に植物を強く意識する必要はありません。
  • 例えば過去の学生は、協力の進化の問題を植物の防衛戦略と関連付けながら博士論文を書きました。
  • まあ、何とかなるものです。必要に応じて相談してください。

 

研究とは…

 大学院で取り組む「研究」とは、中学・高校や大学の学部での「学習」とは全く異なるものです。「学習」には解くべき問題が与えられ、模範解答があります。提示された問題を解き、模範解答に照らし合わせて自分の回答が正しいのかどうかをチェックし、間違っていれば正解にたどり着くための適切なアプローチを学ぶことができます。
 それに対して研究は、本来的に「誰も知らない」ことに取り組む営みです。(すでに明らかになっていることを調べても、それは研究にはなりません)。当然、そこには誰かが示してくれる模範解答はありません。さらに言えばそれどころか、そもそも解くべき問題すらも実のところ存在していないのです。研究では、それぞれの研究者が自分の好奇心に導かれて自身で「解くべき問題」を提案し、模範解答もないままその答えを探さなければならないのです。研究者は、まさにその過程を楽しむ人たちです。
 指導教官も決して研究の「答えを知っている」わけではありません。学生の研究テーマにしても、私にできることは学生と議論しながら見えない解答を求めて一緒に右往左往することです。
 このように研究では、皆さんがこれまで体験してきたものとは全く違う考え方が求められます。そのことを理解しながら大学院への進学を考えてもらえたらと思います。

生態学研究センター,京都大学