70F 4月になっても、いっこうに暖かくならず、平均気温は60Fの頃に、40Fを割ったりして、つらい日々が続いていました。日本ではGWでしょうが、こちらは5月に入って、アラスカ行きまであと1ヶ月となり、とたんに忙しくなってきました。
嬉しいのは、今週は60Fどころか、70Fにせまる、何とも気持ちいい日々が続き、capeの至る所で若葉のflushが見られます。少しずつ地域によってflushの程度が違うのは、微気象(微気候??)の違いなのかもしれません。Cape codという小さな地域でもとても細かな土地利用(特に森林のタイプ)のモザイクが認めれられて、とてもおもしろいです。もちろんこれを研究している研究者もいます。
町には"OPEN"と書かれた旗がたくさんたなびきはじめ、とたんに家の前の道路が混み始めました。大きなクルーザーや家(!)が道路を占領しはじめています。何ともうきうきしてきます。観光客が続々とWoods Holeに大型バスで詰めかけ、ああ、やはりここは観光地なのだと改めて認識しました。研究って??
今回の留学の目的は、個人的なことをあげれば、どれだけ生態系生態学的研究はきちんとしたデーターを取りえて、どれだけ意味のある提言を社会にしてゆけるか、ということを知るために、きちんとしたデーターを取り、モデリングするということです。
具体的には、地球温暖化を鑑み、どれだけの温度依存性(または二酸化炭素依存性)を生態系は持っているのか、を調べます。特に窒素の循環と炭素の循環を組み合わせることで、将来のtundra(発音はタンドラです!知らなかったです)の変動を予測する事を目的にしています。
しかし、ありきたりのことをしても、世界的に新たな知見と認めてもらえるようなことは出来ないので、やはりchallengingな事をはじめます。といっても、とても当たり前のことなのですがある生態系タイプの中にある窒素、炭素、リンの量をきちんと量る(インプット、アウトプットも含めて)ただこれだけです。ところがこれがとても大変なことなのです。近い将来、森林の衰退をモデリングしたいと考えている私にとっては、生態系の現状をきちんと測定する技術(技術というか、心構え。そして考え方、重点の置き方)がとても重要で、ここが曖昧ではとても意味のあるモデリングなど出来るわけがないと考えています。特に思うことは、科学的に何かを言おうとするときには、やはり(これは本当に当たり前のことなのですが)、事実の積み重ねを丁寧に続けて行くことがとても大事なんだと言うことです。The Ecosystems CenterのPIたちは、?poque-makingな仕事を数多くしてきているのですが、それ以上に基礎的な、本当にシンプルな仕事を、大変積極的に行ってきています。5年に1本くらい、とても発展的な論文を発表したりするのですが、それはそれまでに重ねてきた基礎が支えているのです。今まで、そのような発展的な論文に気を取られて、自分もそのような論文を書きたいと思い、自分の結果を拡大解釈したりしていたのですが、そうではなく、しっかりと自分の最終目標をとらえつつ、そこに向かって、本当に厳密に一つ一つ詰めて行くという、こう書いてしまうと全く当然のことなのですが、その姿勢を身につけたいと強く思います。高く飛ぶためには、しっかりとした大地が必要なのです。
英語
とにかく自分の英語は、他の人と違うと分かっているのですが、どう違うか分かりません。以下よく聞く言葉、あれあれと思ったことです。
"How do you do?"
3ヶ月経ちますが、使ったことありません。あれあれ??
"weird"
なんか変、、、というときに使います。とてもよく使います。でも自分で使うと、なんだかweirdな感じです、、、。
"stuff"
ものです。なんか、ものです。事です。
"screw"
screwだけでもよく使います。頭の中でいろんな事が渦を巻いて(スクリュー気分)いる感じの時にぴったり(僕には上手く訳せません)
"freak"
freak me out,,,別に薬物を利用しているわけではないのですが、、、、
"soup or salad?"
supersalad?に聞こえて、"What does the 'super' mean?"と聞くのは私だけなのでしょうか?
"sort of", "kind of (kinda)"
思っていたよりよく使います。訳しにくいなあ、、ちょっととか、まあ、とかそんな感じなんでしょうか?
"bunch of"
いっぱいです。一房の何々、と受験の時ならいましたね。でも、そういう意味で使ったことはありません。5月になって
ポスドクの1人がスウェーデンに帰る事になりました。ボーイフレンドもMITからとりあえず一時帰国するそうです。彼女はAssistant Professorになるそうです。すばらしい!!!。お別れパーティーがあり、参加国はブラジル、スウェーデン、デンマーク、ドイツ、日本(私)、アメリカ人は20人のうちたった2人でした。歌を歌い、酒を飲む。どこでも同じですよね、こういう事って。ふと、内蒙古を思い出してしまいました。次の日はMLBを見に行きました。もうすっかりボストンびいきです。ヨーロッパの人は(ドイツ、スウェーデン)野球知らないんですよね。野球と共に育つ我々とは、違うんだなあと思いました。しかし、2−3ではなく3−2では、なんだか興奮するのに時間がかかります、、。
Sublet
6月から8月まで、今のすみかを又貸しすることにしました。最初は大家さんが自分でやると言っていたのですが、いきなり「今まで通り家賃を我々に払って、subletは自分で責任を持ってやりたまえ」ということになってしまいました。おお、よくよく考えると、大家さんにはそっちの方が確実だ!やられた!!もしも失敗したらかなり損をしてしまう!!。
日本ならちょっと待ってくれと言うところですが、はて、自分でやってみるのもちょっとおもしろいかもな、とうっかり思ってしまい、現在準備中です。よく考えるとそんなことをしている暇があるのか?ということになってしまうのですが、チャンスがあれば何でもやろうという初心を忘れずに(ああ、忘れたってよかったのに!!)、とにかくやってみようと思います。ちょっと契約書を作っている自分にあこがれてしまったのです、、、。しかし、夏に来て、僕のように苦しい思いをする人が少しでも減れば嬉しいです。
とりあえずEcosystemsの人に声をかけると、夏にRA (Research Assistant)としてくる学生さんから2件申し出があったのですが、やっぱりちょっと学生さんには高いのでだめでした。そこで、WHOIのネットニュースに流し(情報はネットニュースでWHOIまたはMBLの中では共有できるようになっています)、MBLとWHOIのhousing listに登録し、subletの情報をホームページに載せ、連絡を待っています。直前には、不動産屋や、新聞にも載せないといけないかもしれません。
借りるときもとても不安でしたが、貸すとなってもやっぱり不安ですね、、、。3ヶ月分の家賃があれば、どれだけの本を買って帰れるか(どれだけロブスターが食べれるか)と思うと、何とかしたいのですが、ちょっと不安です。今日(12日)WHOIのポスドクの方から申し出があって、月曜日に部屋を見てもらうことになりました。イタリア人のカップルなので、大家さんに2人でも良いか交渉しなければなりませんが、今度は責任の所在がこっちにあることを良いことに、戦ってみようとたくらんでいます(ふふふ、待っててね大家さん、、、、今度は負けん!)。あ、イタリア人においしいハムの在処も聞かないと。雷でMBLのdial-upがだめになっていることもあり、更新がおくれました。別に期限があるわけではないですが。