■谷内 茂雄 の研究室

谷内 茂雄(やち しげお)研究室のホームページへようこそ!

滋賀県大津市にある京都大学生態学研究センターの研究室からお届けしています。

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連絡先

所属:京都大学 生態学研究センター
住所:〒520-2113 滋賀県大津市平野2丁目509-3
Tel: 077-549-8257
E-mail: yachi[at]ecology.kyoto-u.ac.jp([at] は@に変えてください)


■お知らせ

  • 2018-3-28
    生態研においてオープンキャンパスが開催されます。
     ・日時 4月2日(火)9:15-17:30
     ・場所 京都大学生態学研究センター
     

■研究の紹介

 私の専門は、理論生態学(theoretical ecology)です。

 理論的な考え方と数理モデルを使って、生物の人口変動や感染症の動態、異なる生物種間の共生・共進化、生物多様性と生態系の関係、生態系再生の方法、生態系と人間社会の相互作用など、地球の生態系に起こっているさまざまな生態現象の謎解きに挑戦します。

 理論生態学では、広く生態に関わる現象や仮説を、数式を使ったモデルに表して解析します(「モデリング」とよんでいます)。自分の理解したい現象のエッセンスを1つのモデルに捉えようと、あれこれ考えてモデルをつくり直しながら解析していく過程で、その現象の理解が格段に深まります。 モデリングを通じて深まる理解が実験やフィールド研究の新たな発想や作業仮説へとつながり、新たな理論的課題を生み出す、それが理論生態学の強みであり楽しみです。

 私の研究テーマは、(1)地球生態系の謎解き、(2)流域生態系の管理(地球環境学)です。 生物個体から構成される個体群や群集・生態系は、相互作用による遷移や進化によって集団レベルで思いもかけない現象を生み出します(複雑適応系(Complex Adaptive System)とよんでいます)。 理論的な視点からは、(1)は複雑適応系のダイナミクスの研究、(2)は複雑適応系のマネジメントの研究と位置づけています。

 (1)地球生態系の謎解き
 約40億年前に地球に生命が誕生してから、さまざまな生態・進化プロセスを経て現在の地球生態系ができあがったわけですが、この地球生態系とは総体としてどういう世界なのか? いいかえると、生命という現象が地球という惑星に展開した地球型生命の世界とはどういうものなのか?どのような特徴を備えた生態系なのか?これらの問いにこたえることが現代の生態学の大きな目標の一つだと私は考えます。

 (2)流域生態系の管理(地球環境学)
 この研究は、地球環境学(Global environmental studies)のテーマとして取り組んでいます。 地球生態系に現生人類(新人・人間)が生まれてわずか10万年ですが、人間は地球生態系を劇的に変えてしまいました。 いまや人間が地球という惑星で持続的に生きていくには、私たちの社会の仕組みを大きく変えていく必要があるといわれています。しかしどのようにして可能なのでしょうか?

 地球環境問題という現代の大きな社会的課題に取り組む上で、私は流域スケールに着目してきました。流域(watershed)は、集水域(catchment area)ともよばれるように、水循環や物質循環の自然な空間単位のことです。 この物理的な理由から、流域は治水や利水、そして河川生態系や湖沼生態系を保全・再生する上でも自然な管理の空間単位(流域管理)と考えられてきました。
 しかし、現代の流域には多様な人が生活しているのが普通であり、生態系を管理する空間スケールが大きくなるほど、その中に含まれる人と地域社会の多様性は増していきます。 たとえば、流域を流れる河川の上流と下流に位置する地域社会では、基盤となる生態系が大きく異なります。 流域管理の主な困難のひとつは、流域スケールでの流域管理課題(たとえば湖沼の再生)と流域内の多様な地域社会が抱える課題(たとえば地域再生)との違い(ミスマッチ)から生まれてきます。
 私たちが生活する地球の陸域とは、さまざまな個性ある流域のピースが組み合わさってできた「モザイク」と捉えることができます。 陸域≒流域のモザイクという視点に立つと、地表の個性あるそれぞれの流域において、ミスマッチを克服して流域生態系と地域が共存できる流域管理を構築することが、地球スケールの環境問題の解決につながることが見えてきます。

 私の研究内容は、その時々に関心や関わりを持った具体的な現象や課題の積み重ねですが、ひとつひとつの謎解きを通じて、自分が生まれて生きている地球生態系の全体像に迫っていきたいと考えています。研究の詳しい紹介は「研究内容」をご覧ください。

■理論生態学を研究したい方へ

 谷内研(やちけん)では、理論やモデルに関心のある方、生態・進化・環境・保全の多様な問題に「理論」で取りくんでみたい方を歓迎します。 理論で生態学を研究したいという方、まずは、メールでご連絡ください(yachi[at]ecology.kyoto-u.ac.jp まで)。

 大学院(修士課程・博士課程)で研究するには、「京都大学大学院 理学研究科 生物科学専攻の動物学系・生態科学 I」で受験します。メールでコンタクトをとって谷内研であなたの関心・志望を詳しくお聞かせください。

■リンク

■更新情報

  • 2018年3月28日 ホームページを更新しました。
  • 2014年3月28日 ホームページをリニューアルしました。