Kei Koba's weblog in CER, Kyoto University ~ Are we on the right track ? ~

| May 23, 2003 / 着任したようです(当時は題名ありませんでした。以下同様)

木庭でございます。5/1に着任致しました。陸上生態系を中心に、様々な生態系で生物に必要な物質がどのような循環をしているかについて研究を行っています。よろしくお願い致します。 着任したばかり、、という言い訳も、すでに3週間をすぎようとしている今日、説得力を欠くようになりました。が、相変わらずばたばたし続けております。もうすぐ梅雨になってしまうのではないかとびくびくしています。ばたばた とか びくびく とか、相変わらずです。。。

来年、吉田研(または「木庭研」)の受験を考えていらっしゃる方:専攻の説明会が開催される予定です。webを少しずつ作っているのですが、研究内容の紹介にはとても時間がかかりそうです。ぜひ実際にいらしてみてください。詳しくは 環境理工学創造専攻のwebsite を。

| June 2, 2003 / あ、、あぅ、、、う、うごけない、、(尿道結石で入院。あーあ)

いやぁ、、28日朝起きて、さあ朝ご飯を食べようと思ったら左の背中というか、おなかに激痛が、、、距離にして100m程度のところをタクシーで移動し救急でお医者さんに見てもらうと、尿道結石と言うことで、、4日間程入院しておりました。いやぁ、、良い経験をしました。いたかったです。ガスサンプリングに使っていた三方コックやら注射針やらカテーテルやらが今度は僕の体にくっついていました。地球もこんな感じなんでしょうか?ガスサンプリングされているとき(笑)。健康第一ですね。もう元気です。ご心配おかけしました。また、各方面の方々に大変ご迷惑おかけしました。ここにてお詫びさせて頂きます。ごめんなさい。

専攻説明会に参加予定の方、是非お気軽にG5の吉田研究室までいらっしゃってください。お待ちしております。

| June 5, 2003 / YAPPY

先週のセミナーで、Hedinの1998年の論文が紹介されましたが、いろいろな人から「生態学の論文は難しいですね」とのコメントをもらいました。難しいというか、たとえば、高層大気の論文のようにクリヤーではない感じがとてもします。Hedinの論文にしても、「必ず因果律があるのだから、それを見つければいいのだ!」という強い信念があるから解析できている、、というか、大量のノイズを含むデータからいかにきれいな関係を見いだすことができるか、、「データの声を聴く」という言葉を昔教えられましたが、その言葉を非常に鮮明に思い出しました。すごいぞHedin。

昨日帰り際に現在Scotlandにいるドイツ人の親友からメイルがきました。 ・・・It's the memories that make our life rich! Going all bug-shirted back from Imnaviat in the Tundra Lizard with you will always be a great memory!・・・ ええ、全くその通りだねぇ。お互いがんばろうと思いました。YAP (Young Arctic Person)の端くれとして。

| June 12, 2003 / いつもおだやかでいないといけないっすよ、やっぱり

それほど忙しいわけがないのになぜこんなに忙しそうなのだろう、、、と考えると、結局仕事の処理能力に起因するんでしょうが、いらいらしちゃいけません。人を指導する立場として一つ大事だと思っていることは、いつも穏やかでいることです。気分がころころ変わってしまう人にはなかなか相談しにくいですものね。何かを聞きたい!と思ったときに相手のご機嫌を伺ったり、、というのはよくない状況(関係)ですよね。聞く方にとっても聞かれる方にとってももったいない。チャンスが失われてしまいますからね。

学生さんとの間であれ、研究者同士の関係であれ、人と人との関係は一方ががんばってもどうしようもありません。だからといってがんばらないままで見返りを求めるのは、これまたどうしようもないですものね。

14日に当専攻の説明会があります。ご参加くださる受験予定の方、どうぞよろしくお願いいたします。詳しくは 環境理工学創造専攻のwebsiteを。

| June 23, 2003 / シェークスピアからメイルが来たかと思った(へろへろ)

「シューエクスプレスから木庭様へ」というメイルの題名が「シェークスピアから木庭様へ」に見えて、あれ?と思ってしまう程やられている木庭でございます。みなさまいかがお過ごしでしょうか。夏至になり、あとはどんどん日が短くなってゆくのですね、、、ああ、アラスカは日が落ちませんでした。忘れていました。

桐生での共同研究(東工大鈴木さん、戸張さん、京大尾坂さん、伊藤さん、、、ああ、書ききれない大勢の人々にご迷惑をおかけして、、、)についてじわりじわりと書いているのですが、自分が思いつくことを文章にするのは非常につらい作業ですね。でも、だからといって僕の頭の中を学生さんや共同研究してくれる人々がのぞけるわけもなく、不安や誤解を少しでも取り除く、少なくする(ゼロにはならない)ためにも、頑張って書かないと行かないなあとおもい、今もちまちま書いています。自分が学生の頃を考えても、先生のメモを、それがすべて、それしかあたかも信じるものがないように必死で握りしめて、実験室をうろうろしていましたものね。言葉はすべてを言い尽くせるわけではないけれども、それを軽んじちゃぁいけません。

現在、微生物関係と大気科学関係の輪読会に参加していますが、化学をしっかり学んできた学生さんや先生方の言葉を耳にする度に、何ともいえない焦りがわいてきます。みんなしっかり勉強して、まさに基礎ができているなぁ、、と。でも、勉強にがてな自分には慣れていますし、その状況で何とか踏ん張ろうとする自分はちょっと見てみたいので苦しもうと思います。しかし、、僕は微積分ができないので東工大を受験しなかったのをまざまざと思い出しました。。。。。

今日、朝電車の中で、座った状態で、自分の両腿に上体を乗せ、頭を床にくっつかんばかりに下に曲げた状態で寝ている朝帰りの女性をみました。今までみた中で一番の寝相です。手は床を押さえているようです。よだれもすこしこぼしているようです。すごいぞ。がんばれ!(??)

| June 30, 2003 / アンカレッジは僕のアラスカではありません。快適すぎ。アメリカに名物なし

いまAnchorageのホテルにいます。現地時間で12時です(夜)。明るさは東京で言うところのだいたい朝4時頃でしょうか。ぼんやりと明るいです。巨大スーツケースと巨大ダッフルバッグと、手荷物と言い張って聞かない100Lのザックを抱えて、成田ーシアトルーアンカレッジは、ほぼスムーズに(といってもぎりぎりでしたが)たどり着きました。3週間後にここに帰ってきて、リラックスしてビールを飲むのが今から楽しみです。その前には6℃のToolik Field Stationですさまじい仕事をこなさないと。。年なのか、慣れなのか、しんどさが先に立ちます。でも、それはここだけの感情で、成田に着くまでのちょっと面倒くさい感情と同じで、ひとたびDeadhorseに降り立ったら、あまりの大自然に心拍数が上がってしまうに違いないのです。その心拍数のまま、眠ることもままならない3週間なのです。楽しみ楽しみ。またtundraは僕の想像を超えて難問を投げかけてくるに違いないのですから。

しかし、、、アメリカという国は、おみやげのない国ですねぇ。。と、ああ、又帰りのことを考えてる。研究室に何を買っていけばいいのか、途方に暮れてdowntownから帰ってきました。明日から3週間お金があっても何も買えない世界です。12本入りのビールを2箱(2人分)買いました。いつもはお酒を自分では飲まない私ですが、Toolikでは違います。12本といっても2日に1本で無くなってしまいます。これを100Lにいれて、「てにもつです!」を又明日。。。むちゃくちゃおもい手荷物が。。

あ、まずはアメリカの運転免許証を忘れました。忘れ物第一号です。これではお酒が飲めません。でも笑顔でカバーしました。というか、さすがにどう見ても、もうIDいらないのでは?どう見ても未成年じゃないと思うのだが。。