Kei Koba's weblog in CER, Kyoto University ~ Are we on the right track ? ~

| August. 30, 2007 : 酸素よなくなれ

朝からIRMSとにらめっこでした。真空度良くなれよくなれ、、、、結局夕方まで待ちに待って、GCCと接続。今日は数年間使われていなかったであろう酸化炉に灯をともしました。こんがり焼けてくださいね。

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昨晩はジャーファーメンター、という機械のことを調べていました。Jar Fermentorなのですね。そんなこんなでたどり着いた、こちらのブログで、大変興味深い内容を紹介なさっていたので、朝一番で読み始めました。紹介なさっていたのはAEMに出ていたこの論文で、内容については紹介pdfファイルを読むととても分かりやすいのでおすすめです。

脱窒、という本当にありふれた(?)、とてもいろいろと研究されているプロセスについてですら、このような根本的な考え方に新しい光が投げかけられるのです。すごいことです。元論文の内容は僕にはかなり難しいのですが、こういうことを考えられるようにブロックの微生物学を読まなきゃならないのですよ。。。Zumftさん、いつか本人にお会いしてみたいです、、、。

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"Stable Isotopes in Ecology And Environmental Science"の2nd editionがついに出るようです。 早速予約しましたが、1st editionがでたのが1994年、僕がM1かM2かの頃でした。とにかくこれしか教科書が無くて、先輩がみんな持っていて、読んでもさっぱり分からなかったので、とにかく巻末の引用文献の中から、なんだか面白そうなものを片っ端からコピーした覚えがあります。僕の本の中で最も汚れているものの1つでしょう(読んだ、ということではないのですが)。でも、Brian FryとKnute NadelhofferのChapter 3(でしたか?)だけは本当に穴が空く程読みました。暗記できるくらい読んだ記憶があります。

1994年と異なるのは、著者の何人かとは一緒にご飯を食べたりしたことでしょうか。Carolとは滋賀でようやく会えましたし、Joeは何度も遊びに来てくれたし(東工大のMさんなんてジョージアまで追っかけて行ったし)、Billとはアメリカで2回ご飯を食べて、スペースシャトルの中でのウンチ爆発確率を計算する仕事の話をしたし(この話、結構たいへんなことだと言うことを、今読んでいる「アラマタ大辞典」で知りました)、BobとはBUのlabを見学させてもらって、かなり衝撃を受けました。メイルのやりとりをしたことある人も2人程いるようです。13年前よりはだいぶ世界のトップの人々に近づいたのかもしれません。ちょっとうれしいですね。何人か、何としても来年のISIに来てもらえると良いなと思っています。チャンスがあったらお誘いしてみましょう。しかし本当は「この人知ってる!」なんてうれしがっていてはだめで、こういうレベルのものを出版できるようにならないといけないのですよね。

あ、でも1994年の方が知り合い多いのかも、、まぁいいや!

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研究計画書をとりあえず書き上げて(肝心の「評価」にまつわるところが全く薄い内容ですが、かけないものはかけないのです)、科研費の書類を埋め始めました。なかなか難しいですが、TMPが回る音を聞きながら、ひとりMS部屋でちりちり匍匐前進をしていました。ちょっと楽しいのですが、当たらないと本当に予算が厳しいので、何とか頑張らないといけません。かなりのプレッシャーです。

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昨日取り分けた堆積物は5つのうち2つ、ふたが飛んでいました。CO2爆発?なかなか興味深いですが、それよりも木崎湖の堆積物の中にイトミミズのようなものが身体を伸ばしているのを見つけ、ちょっと感動しました。O2 profileを攪乱してくれると面白いのですが、生き残ってくれるでしょうか。

表層水の酸素を無くしてやろうと、かなりの量の養分を添加しました。さてどうなることやら。N2Oがおもしろいprofileを描いてくれやしないだろうか、とにやにやしています。

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院試は筆記試験が今日終わり、明日は面接ですね。受験生の皆さんお疲れさまでした!

 

| August. 29, 2007 : 上手な反省をどうすれば

BBQやら停電やら会議やら色々ありました。今日はIRMSがなかなか立ち上がらず、やきもきしました。Delta-XPは今や最新機種ではなくなりましたが、実際僕が使ってきたのはDelta-SやMAT252なので、windows上でISODATが動いているのと格闘するのはほとんど初めてでして、色々な細かな感覚が分からず困ります。それとまずはY研のお作法には則った方が良いですしね。

Kさんのご尽力により(本当にありがとう!むちゃくちゃ助かりました)、とりあえずTMPは回り始めたので、明日には灯をともすことが出来るでしょう。フィラメントが切れませんように、、、

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もうすぐ、11月になれば農工大に異動(ではないのかしら、一度辞めたから)してから1年経つのですが、一体、Y研に対して何が出来たのだろうか、いや、枕詞をつけてごまかさずに、この一年、一体何をしてきたのだろうか、とこの2週間程どっぷりと落ち込んでいます。もう少し真剣に落ち込んだ方が良いと思うので、しばしこのまま行こうと思います。学校にいれば、あれやこれやと忙しく時間が流れてしまうので、業務時間をしっかり守って早めに大学を出て、あとはどこか外をほっつき歩きながら考えています。この5年間、長いスランプを抜け出そうとして抜け出せない、言い訳だけを用意しているだけ、というのが、一番正しいのだろうなぁ、とか、いや、もともとスランプという考えそのものがすでに逃げているよなぁ、などなど。ぐるぐるぐるぐる回って落ち着き所が見えません。

いや、最後には、ええい仕事仕事!と、ストレスがたまるのであれば、気の済むまで仕事をすればよいのだということになるのは目に見えていますが、問題はそこに至るまでどれだけ必死に上手に反省できるかです。

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なんだかくらーいいやーな雰囲気ですが、今日は京大のAさんが苦労に苦労した論文がようやく出版にこぎ着けた日でした。Aさんおめでとう!本当にお疲れさま!次はもっとねちっこく議論が出来る論文が書けると良いですね。

また、わが京大端艇部、インカレ準優勝とは!すごい!むちゃくちゃすごいです!僕たちがインカレに出たのは、あれ?22のころだから、なんと14年前!?そりゃ5000kcalはもう食べられないはずですわ。

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さて、今から科研費の書類と、研究計画書と、下書きを始めます。どっちからやるべきかしら。どちらもちょっと気が乗りません。科研費の書類は、色々な人にコメントをもらってみようと思いますが、まだ頭の中で煮詰まっていません。ああ、やっぱりお風呂に入ってからにしましょう!(逃げます)。

とりあえず研究計画書から書き始めました。と言っても、この書類は、ほとんどの方が関係のない書類ですが、、一部の、同類相哀れむ、な方々、もう書きました?こわいですよね?これ。

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そういえば今日は木崎湖と深見池の堆積物でドロ遊びもしていました。コアが崩れてしまったので、N2OやH2Sのmicrosensor実験のために、小分けにして、いつでも堆積物のmicroprofilingが出来るような体制にしようと思っています。さて、どんな炭素源、窒素源、硫黄源を入れて遊ぼうかしら。1年くらい培養しておいたら、メタンで火がつくでしょうか?同じ堆積物でもこんなに違うのだなぁ、とドロをねちゃねちゃしながら考えていました。

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明日は農工大の院試ですね。がんばって!私も、全く違う方向ですが、頑張ります!終わる金曜日には、工場から直接ビールが来るはずです!

 

| August. 24, 2007 : 夏休み

今週は、3日間、夏休みをとって、論文を書いておりました。夏休みらしい夏休みは大学の1年生以来なので、とても新鮮でした。ずっと篭もってデータと格闘していたのですけれど。

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22日:カンヅメ最終日、土壌肥料学会に来ている森林総研高知のIさんを呼び出して(すみません)、夕飯を食べました。色々と昔話が出来て、忘れていることや、そんな風に感じていたのか、とか、発見がありました。Iさんとは北大Sさん科研でご一緒できるので、かなり楽しみです。森林生態の「後輩」(先輩には先輩という意識があるけれど、後輩には、後輩という意識があまり無いので、、)2人とプロとして一緒に仕事がたまたま出来るチャンスが巡ってきたのは、とても幸運です。

23日:つ、ついに、クーラーとブラインドが!実験室のクーラーは新しくすることは出来なかったので、とっても古いままです(動いたので逆にびっくりしました)。来年には壊れているかもよ?と業者さんには笑いながら脅かされましたが、とにかくお金がありませんので、ガスを入れてもらって応急処置です。午前中はpaperworkをばたばたと。

午後からはOpen Campusでした。ちょっとだけお手伝いとして、2N-101の機械を説明させて頂きましたが、上手く伝わったのでしょうか、、、ICP-MSを僕も何か使えるようになりたいなぁ、、彼らが農工大に入ってきて、3年生になるときには、僕はどうなっているのでしょうね。

夜には、現在農環研のPDをしているOさんに泊まりに来て貰って、論文の話を、、と思っていたのは最初だけで、結局家で12時過ぎまで飲んでしまいました。たしかに、僕が指導してもらっていたTさんやOさんと僕とが8歳違い?僕とO君とも8歳近く離れている、という配置なのですね。両方の立場がちょっと分かる中間に位置していると、色々考えさせられますね。

あ、おっしゃるとおり、攪乱を受けてしまっている地下水のデータは除去します(涙)。でも、論文描き上げてから指摘されるのではなくて良かった!

24日:午後は小金井で若手教員の会議でした。

楽しい午前のことを書きましょう。Y研にもうすぐ入学するMさんと、同じ若手教員のYさんを尋ねて、DGGEにまつわるよしなしごとについてご相談させて頂きました。ちょっとは勉強してきたつもりなのですが、全然分かっていないことが身にしみて分かってとてもためになります。やっぱり専門家に聞きに行くことをためらってはいけませんね。

土壌の処理や培養環境によって、微生物群集構造がどのように変化するのか、を知りたいと考えています。というのも、僕ら「物質循環」研究者は、どの物質が増えた、どの物質が減った、と大騒ぎするのですが、では、実際にどんな微生物がそれをもたらしているのか、についてはずっとblackboxとして扱ってこなかったのです。もちろんmicrobial biomassとして漠と測定することは行われてきましたし、そのC:N:Pについて話が展開しているのは、先日ご紹介したとおりです。

僕は今後5年の間に、物質循環研究においても、物質循環のplayerについて、最低限の情報をえることが、質の良い論文には不可欠だと考えています。 その最低限の情報を得るためのスキルを、手に職を、一刻も早く手に入れないといけないと焦っています。

PCR-DGGE、PCR-TGGE、T-RFLP、PLFAなど、phylogenyにどっぷりはまりこむ手前で立ち止まり、物質循環とリンク出来そうな、比較的手軽な手法はいくつかあるようで、それぞれの欠点と利点、と言うよりもどのような使い方を、面白い論文ではされているか、ようやく何となく分かるようになってきたのですが、まだまださっぱり分かっていないところがいっぱいあります。正直、分からないことをようやく質問できるようになってきた、と言うところでしょうか。これから数ヶ月は山のように論文を積み上げて、とにかく読みこなして行くことが必要だと覚悟しています。ただ、幸せなのは、とにかくひたすら読むだけの、研究以前のステージだと言うことです。問題はその次です。頑張らないといけません。

しかし、新しいことを学ぶときに、近くに良い先生がいるなんて、たまらなくラッキーですね。この週末は頑張って、機能遺伝子のDGGEについて勉強してみます。できるかなぁ、、

来週は停電、microsensorのリハーサル、等々、イベント?がめじろおしです。

なんだか良く休んだせいか、色々な音楽の色々な良いところが素直に響いてきます。良い感じです。こういう感受性を長く持続できると良いのですが。

 

| August. 17, 2007 : 論文書き

電車の中で「数学的にありえない」を読んでいたら、佳境に入ってしまい、気がついたら調布を過ぎて違う方向に行っておりました。戻ってもまだ朝早かったので、ご褒美にスターバックスで大きなアイスラテを買って、大学へ。

CREST本や、CRESTコアメンバーの間での色々面白いメイルのやりとりなどあり、中断が色々あるものの、とにかく論文をようやく書き始めることが出来ました。うれしい。

一昨日から、敢えて日本語で書き始めていました。共著者に外国の方がいないこと、日本語で筋の通り方を見てもらったほうが、レスポンスが早いだろうということ、そして、共著になっている学生さん達に、どんな風に書けばいいのかのヒントになるのではないかと言うことで。

でも、やはり、英語でどんどん書いていった方がいいよなぁ、と言うことであきらめました。あたまっから、どんどん書いていこうと思います。しかし、いらない知識が邪魔をして、紆余曲折をたどりそうなイントロです。まぁ、書けるだけ書いて、あとは削って行けばいいのですが、あれも、これも、議論しなければ、と議論の出来ない項目を付け加えてしまうという邪念との戦いは、なかなかです。

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お昼過ぎ、煮詰まったので、Mさんとお昼にいったあと、ケーキを買って、みんなで食べました。結構近所においしいケーキ屋さんあるのですね。これから1月に1回くらい、突発的に買ってみようと思っています。みんな、暑くてしんどそうでしたし、甘いものはわるくないかなぁ、とおもいまして。

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今日の論文

  • 土壌微生物のC:N:Pストイキオメトリー(Biogeochemistry):印刷したのですが、オフィスに置き忘れてしまいました。さて、Redfield比のようなものが、土壌微生物についても仮定できるのでしょうか?出来るはずはないのでしょうが、とはいえ、植物のstoichiometry(スペル合ってるか心配です)についても議論し始めているのですから(C/Nなんて遥か昔から)、土壌微生物についても統一的な見解が可能なはずです。問題はPの測定でしょうが。

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帰ろうとしたらスコールに遭い、自転車に乗ったまま雨宿りをしていました。こんな風な変な雨の降り方を見たら、子供の頃は楽しくて仕方なかったのでは無かろうか、とか、ぼーっと、雨の降り方を見ていました。よく考えたらこんな時間の流し方をしたのは、非常に久しぶりでした。雨をただひたすらに見るとか、波をひたすらに見るとか、そういった時間を積極的に捕まえないといけないなぁとしみじみ思いました。

 

| August. 15, 2007 : おひるはらーめんでした

京都は暑かったです!。行き帰り、ひたすら音楽を聴いていました。この2週間、音に飢えていたことが良く分かりました。

地球研では環境経済のスーパースター、栗山先生にお会いできたのはラッキーでした(声までかけて下さいましてありがとうございました、ってここで書いても仕方ないですが)。色々面白い話をお聞きできました。いま、まさに自分のやりたいと思っていらっしゃったことに肉薄しつつあるんだろうなぁと、むちゃくちゃ面白い、economicsとIT(UI)とBayesのmixtureな話をお聞きしながら思いました。 いつか、絶対ご一緒できるように力をつけようと思いました。

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さあ、自分の仕事に取りかかるぞ!と張り切って来たのですが、今、まさに佳境にさしかかっているCREST本の原稿について、朱が入ったので、今日はこれで終わりました。しかし、編集を担当して頂いているNさんとMさんのことを考えると、今日すぐに返送できて良かったです。とても大変だろうなぁと想像しかできませんから、さっさと返送するしか役に立つことがないのです。

本当は、窒素同位体のところだけでもY研の皆さんに読んでもらおうかと思ったのですが、ま、良いでしょう。

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おなじ特任准教授のYさんに、DGGEに関して、そろそろなにか、何でも良いから始動したいです〜〜とメイルを送ったら、すぐさまお返事を頂き感動しております。ああ、楽しみ!!

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この数日、電車の中で「科学論の展開」(チャルマーズ著)を読んでいますが、これは、10年前に読んでおくべき、素晴らしい本のようです(なぜもっと早くに知らなかったのか)。ポパー、ラカトシュ、クーン、ファイアーアーベントたちの考えてきたことを、分かりやすく筋道立てて書いてくれているので、「科学哲学」を扱っているに、とても読みやすいのです(朝から読むことが出来ます)。

ファイアーアーベントの著作が文庫で出たことを農環研・東大の三中さんのところで知って注文中なのですが(京都の本屋でも平積みされていて衝撃)、この元の「知とは何か : 三つの対話」という本は、この10年近くずっと探していたもののどの書店でも手に入らず、コピーでしか持っていない三部作の最後の本でした。注文はしたものの、なんとなく、実は、読む必要はないのではないか、と思ったりしています。あの、天才というのはこういうものなんだと思わさせた伝記だけで、もう充分なのではないかしら、なんて。

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今日の論文

  • -32度でもアンモニア酸化でN2Oがでますよ(Geomicrobiology J):この雑誌も農工大では購読していないので、abstractと、この研究が関係しているプロジェクトのwebsiteを読んだだけですが、ふむ、、、
  • UDOMのAmino Acidの窒素同位体比で何が分かるか(GCAのin pressにあります):これはなかなかタフですね。AAの窒素同位体といえば、最新のものはIFREEのみなさんのMEPSが、激しくいかしてます。

 

| August. 13, 2007 : りはびり

午前中は修士を受けようと考えてくれているSさんと、博士に入学予定のMさんと、あれやこれやと研究テーマ(のような物)についてお話しをしました。研究テーマ、もちろん、こばも、そしてYさんも山程アイディアはありますが、出来る限り自分で頑張って決めるのが良いのではないかと。

チケットの半券を出したり、Yさんに事務につきあって頂いたり、メイルの山を整理したり、本日はそれで終わってしまいました。

本日気になった論文

あとはもちろん、硫黄同位体異常のモデリング論文(GCA)ですが、これは以前すでに紹介したと思います。Uさんにいつか解説してもらわないと、僕の頭ではとてもついていけません。

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明日はお休みです。夏休みではなく、大学を休まないと地球研での会議に行かせてくれないのです、、、(涙)。この悲しい状況は次のテニュアトラック制度では無くなるはずですよね、、、きっと、、、

 

| August. 11, 2007 : 中国5日目 〜 帰国

昨日は、結局公安のパトカーに乗せられて帰ってきたらしい!しかし、全く記憶がない。今まで記憶をなくしたことは確か3回?3年生の秋(キャプテンになったのに故障でまったく動けず悶々としていた時にものすごい勢いで飲んだ。三条河原で寝かされてた。でも会計していたらしい)、D1の時のボート合宿(いろいろ指導してくれていたKと1晩飲み比べ。倒したKは翌週軽量級日本一に、、、完敗、、、)、そして内蒙古砂漠の調査でパイチュウか何かをとにかく飲まされて、動けなくなった時。だから、この10年間、パイチュウというか中国のお酒は避けていて、今回もパイチュウからは逃げようとしていて、確かに全回の飲み会では1杯しか飲まなかったのだ。

しかし、今回はどうやらなにか一線を越えてしまったらしく、気がついたらベットの上だった。つまり4回目。あれ?あれ?気持ち悪いぞ。それでも6:14のアラームで奇跡的に起きて、ふらふらとホテルの外へ。誰も起きてこないだろうと思ったら、Iさんが!なんと!だいじょうぶなの?(ここで公安の話や、0時近くまで飲んでいたことを聞く。)6:35になってもYさんが起きてこないので、これは酒豪Yさんでもダメだったんだ、帰ろう帰ろうと、部屋に戻るが、すぐさまノック。ええ!Yさんも起きてる!3人でとぼとぼと山を下りいつもの店へ。2人は見た目全く平気そうなのだが、実は結構二日酔いらしい。いつものようにビーフンを頼むが、3口しか食べられない。ほほう、これが世に言う二日酔いなのか、、、頭痛くないから良いけど、、、

ゲートをIさんスマイルで無事くぐりぬけ、7:30に魚市場へ出発。あれ?みんなだいじょうぶなの??

魚市場の写真、色々とったのだけれど、ほとんどぼけてる、、、さすが二日酔い。。この魚、ピがつく魚に見えるのですが、、、草魚、雷魚、ナマズ、亀、カモ、カエル、色々売ってました。

湖のpHが低いことを考えると、じゃぁ、魚はどうなっているのだろう、ということで魚市場を見学に来たのですが、多くは養殖だそうで、この後川も見に行きましたが、悪天候のため漁をしなかったそうで、残念。しかし、たとえばpHが4前半の湖って、よくあるのでしょうか?魚ってpHに敏感だと思うのだけれど、、、Alはどうなんでしょう、、あ、こんなところならchemicalにN2Oとか出てたりしないだろうか?湖のなかで???

11:30に集合して、みんなで記念撮影。12:00にDHSRBのバスでstation発。ああ、本当に帰るんだ。またお会いしましょう!

ここを出ると、もう下界、という感じ。1時間半ほどで空港近くのホテルに到着(CSN Hotel)。ここは確かに便が良い。空港行きのバス停がすぐ近く。知らなかったがdepositeをとられる。宿泊料の2倍??びっくり。皆さんと本当にここでお別れ。どうもありがとうございました。信州大のCさんとはまたお会い出来ますよね!

遅いお昼をKFCで食べ(すごい人だった)、19時に夕食。回鍋肉と麻婆豆腐とラーメンという、べたべたな夕食を食べてみたりしました。しかし、広州は大都会です。すごい。ホテルは一応小さな冷蔵庫があるので、そこでサンプルを冷やす。

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最終日は、朝5:15にチェックアウト。5:30の空港行きバスに乗る(料金は中で払う。17元)、30分ほどで着き、Iさんスマイルで超過料金を取られることなくチケットを受け取り、朝食。ヌードルが57元もすることに驚愕。出国手続き、かなり人が並ぶので、早めに行くこと。忘れるぞ。ゲートでは逐一、custom formとdeparture formだったか、とにかく書く。

なぜか良い席で帰ってくることが出来ました。植物防疫を経て、成田--日暮里--新宿と経由して、無事に終了!本当にお疲れ様でした。DHSBRの皆さん、信州大のCさん、そして農工大のYさん、Iさん、本当にありがとうございました!

 

| August. 10, 2007 : 中国4日目

朝6:30にHotel発。相変わらず何回も目が覚めるので眠たい。またスコールがあったみたい。またビーフンを食べる。おいしい。細麺好きだなぁ。しかし、同じものを注文しても乗ってくる具がちょっと違うんだよな。すごいぞ。

今日は8:30に出発。Cさんたちは遠いサイトへ出かけていった。雨が降らないと良いですね。今日は宴会なので戻ってきてね!僕らは歩いて出発。今日はゴアのパンツだけで行ってみることにした。もうカーハートは暑くて耐えられない。

9:00頃から一般には公開していないルート(南西から始まり、最後はNew Plotで終わった)を通り、渓流水を次々とサンプリングしてゆく

pHが高かったり低かったり(高くても4.3くらい)、ECが高かったり低かったり。11:20頃に滝に着き、半分と言うことでお昼。

滝の裏側に3人いるの見えるかしら?お昼はなかなか選ぶのが難しい、、おかゆなどを食べてみる。飲み物はパッケージで選んだけど失敗だった、、、、

12:00に出発。修行で使いそうな険しい石段があったり、とにかく山奥のお寺を尋ねる道をひたすら進む。途中雨にあったり色々あった気がするが、とにかくボトルを忘れたのは痛い!今回ミスが多いなぁ。Streamwater Fは1繰り返しなのを忘れないように。

15:15くらいに、ようやく見慣れたplotにつく。ここはNew Mature Plotだから、もうすぐお寺の駐車場。ああ、しんどかった!とにかく終わった!Iさんお疲れ様!

豆腐を食べて、バスに乗り、Cさんたちが17:30には戻ってこれるらしいという朗報を聞き、とにかくシャワーを浴びる。bed makingが今日はされていた(初めて)が、Iさんの「信じません」というのが正しい態度だろうなぁ。

一応、ミネラルウォーターのボトル2本に水をつめて、凍らせてみた。保冷剤の代わりになるか。これからIさんはデータの話をLさんと。僕はとりあえず夕食の呼び出しを待つことに。今日はDHSBR最後なので、我々、というかYさんがご招待することに。カメラ持っていきます。

もしもpHの違いが滞留時間の違いであれば、EC、SiO2、Naなどにも出るか?滞留時間の長さを決定しているのは傾斜?それともsoil compaction??

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記憶が飛びましたが、デジタルカメラには記録が残っていました、、0時頃まで飲んだそうです。食事が500元、アルコールが400元だったそうで、7本ボトルが空いたそうです。なんだかいろいろとしゃべっていたそうです。嘘はついていないと良いですが、、、


ここから先は記憶にございませんが、、


最後の写真を翌朝見て、Yさんがちゃんと支払いをしてくださったことを我々3人が確認するという、ホストにあるまじき大宴会でした!

本当にDinghushan Biosphere Resourceの皆さんはいい人ばかりで、結局共同研究の骨幹は人なんだよな、と痛感しました。僕もこの輪のなかで何が出来るか一生懸命考えようと思います。

 

| August. 9, 2007 : 中国3日目

朝6:30にHotel発。相変わらず何回も目が覚めるので眠たい。またスコールがあったみたい。またビーフンを食べる。おいしい。細麺好きだなぁ。

8:00にDHSBR発。こんなところです。忘れてました。曇天。天気予報では雨。RHが96%。Cabに人いっぱい載せてお寺まで。お寺から、2日前にいったOld Siteへ。

ChamberはブリキのものとPVCのものがあり、どちらも27cm diameterで35cm height。たしかにブリキだと夏は高温になるだろうけれど、今日は大丈夫でしょう。C1ではブリキを1つ、C2ではAとB、それぞれブリキ、C3のAとBはPVC。8:30にchamberをかぶせ、t=0サンプルを別に採り始める。9:00には設置完了。かなり急勾配で腰が痛い。

そのあと、暇なので、渓流水を取りに行く。今回は60mlを3本(毎日増えている、、、)。なぜこの渓流水のpHが低いのか、なぜ硝酸濃度が高いのか、もっと本質的なものがあるのではないかなど話していたら、びしょぬれになっていた。depositionが多いから、そしてそれは人間活動のせい、というような単純な話だけの話なのか???I don't think so、たとえばみんなで本気で100年前を考えてみましょうよ。pHは?Caは?NO3は??

戻ったらYさんのCO2実験も終わっていた。写真のようにリラックスモード。11:00にt=tのサンプルを回収開始(1.5h設置していたことになる)。2hまでは検量線の直線性があるとのこと。11:30に終了。なんか腰ひねったぞ。まずい。

とにかく終わった!一つ(#10)のフラスコが真空破れていたのが残念(予備持ってきて良かった)。みんなでバスを待つ間、冷えた豆腐(今日は黒豆)を食べたり、明日の川サンプリングの話をしたり。

Iさんにおみやげもって帰るのを忘れてた!ごめん! 11:30にDHSBR着。お疲れ様でした!えらく汗かいてもうびしょびしょ。シャワーを浴びて、ご飯を食べに出る(12:00)。てくてく歩いて、遠いお店まで行って、またビール飲んで、帰りに果物市場でYさんが色々吟味して、みんなで食べながら帰って、スーパーマーケットで明日のお昼を探していたら、帰るとすでに15:00に。

Iさんが土壌をふるっているので手伝いに。結局ちょっとしか手伝うことが出来なかったけれど、懐かしかった。 ダマを潰すのなんて、竜王以来か?このごろ森林土壌扱っていなかったものなぁ。しかし暑い。汗が噴き出してあごからたれている。手袋を1サンプルごとに換えているのだけれど、中に汗がたまっている。Iさんのしたたかな仕事っぷりは見ていてなかなかかっこいい。

19時過ぎにお世話になりっぱなしの信州大Cさんが帰ってきて、今日は4人で夕食。近くのお店にゆき、3人が好きなエビの揚げたやつ(おいしかった!)や、タケノコや茄子など食べてご満悦。

その道すがら、なぜ昨日の土壌はあれほどまで密度が濃いのか?密度が濃いので、雨は浸透しないのではないか?どうやって土壌の密度は決まるのか?ミミズ?酸性?鉄アルミナ??などをYさんと話す。これは結構おもしろいかも。そして、硝酸の同位体にノイズが出てくれると良いなぁ。

雨の中帰ってきて21:00。トイレットペーパーを貰い、とりあえずほっとしたところ。

(恒例)必要なもの

  • トイレットペーパー
  • 薄いパンツ(タイで売っているようなもの)複数
  • 薄いTシャツ 複数
  • 薄い長袖シャツ 複数
  • サンダル
  • 水着
  • 雨合羽?
  • カロリーメイト?
  • ポカリスエット粉末
  • 新聞紙(靴を乾かす)
  • タオル(信じない)
  • シャンプー(信じない)
  • 歯磨き粉
 

とかでしょうかねぇ。ああ、これはタイと近いな。

調査はつらいことももちろんありますし、上手くいかないこともありますが、でも、たのしいですよ!いろいろな人が、いろいろな考えを持って、いろいろなアプローチで謎を解明しようとしています。その人々の頑張りを知ることが出来るのが、僕にとって一番の活力剤なんだなぁとしみじみ思います。と、なんとなく3年生に訴えかけてみたりしてみたり。

 

| August. 8, 2007 : 中国2日目 (泥酔状態ですが書きますよ!)

モンゴル調査で、とにかくしんどくても眠くても飲み過ぎても、書き続けるといいことがあると分かったので、今日も書きますよ!

6:30にhotelを出発、gateをおりたところでビーフンを食べて、7:30に戻って、7:55にlabで集合、8:00に出発。赤い小さなFrostpakに保冷剤を入れて準備OK!

8:30に駐車場に着き、そこから昨日の堰のところでIさんのサンプリング。長い長い石段を登ってゆくと、斜面上部の土壌断面サイトへ。かなりレキがあり大変手こずる。

レキが多い土壌断面は、竜王以来だなぁ、、久しくレキレキした森林土壌からは遠ざかっていたことを実感。かなり土壌は乾いている。あんなにスコールがあったのに(今日の朝もすごいスコールだった)なんとか12時前には終わり、次の断面へ移る前にお昼。

そしてお昼を食べてすぐさま2つめの断面へ

前もって断面を作ってくださっていたので、今後の作業はそれなりにスムーズ。ただ、100ccで採る場合にはかなり大変。密度が濃い!岩を砕いたりして、かなり手こずっているが、Iさん頑張っている。僕はラベル書きしているだけですが・・・

16時の予定でしたが、15時過ぎに終了。その間にYさんはCO2実験を行い(道ばたにでんでん虫のからが2つ見つかりましたが)、こばは昨日と同じく渓流水のサンプリングを行った(今日は50ml x 2)。その後、豆腐を食べて(おいしかった!)、タクシーでlabに帰り、100cc coreの水分量を測定して今日は終わり。

皆さんは泳ぎに行っていたそうですが、こばはhotelでshowerを浴びて、とにかく寝ていました。あ、今日も夕方ものすごいスコールあり。 18:30頃全員集合して遠い高級なお店に集合。今日はProf. Moも交えて宴会なので、お酒は欠かせません。カメラを持ってゆきませんでしたが、これは良かったのでしょう。だいぶ飲みました。

ま、酔っぱらったおかげでIさんにいろいろ伝えたかったことを言えたので良かったです。M2のみなさん、本当に期待しているので是非死ぬほど頑張ってね!こばで出来ることがあればなんでもお手伝いします!自分が望むレベルは高すぎることはありません。とにかく少しでも高いレベルを、自分が自分のやってきた大変な努力に見合うだけの議論を目指してください!精一杯応援します。頑張っている人を精一杯応援するのがこばの趣味ですし、多分得意とするところなのだと自負しています。

海外調査に一緒に行くとお互いいろいろなところが分かってしまうからこわい、、、というのはこばの指導教官の弁ですが、 教員という立場になった今となっては、自分のpersonalitiyが分かってしまうのは仕方ないとして、そのリスクを負ってでも、学生さんのpersonalityが分かる、一緒に参加する調査を大切にしています。M2の3人に対しては、Kaさんの中国調査には、参加出来ないなぁだろうなぁと残念に思っていますが、チャンスがあれば是非ご一緒したいし、Kiさんの山岳調査には是非参加したいと思っています。だって色々頑張っていることを知りたいですから。

調査に参加すれば、その人がどれだけ準備しているか、どんなことを自分の研究に対して抱いているか、どんなことを自分の研究で明らかにしたいか、すぐ分かります。今回のIさんのサンプリングは今日で山を越えたはずですが、さすがでした。色々考えているのがいろいろな瞬間でよく分かって、とっても好感を持ちました。こういう人と調査に出るのはとても楽しいです。もっと丁寧に言えば、どんなところに気を配っているのか、どんなところを頑張っているのか(負けたくないか)が分かるのがうれしいですし、刺激になります。人を励ますのは自分が頑張っているのを見せることなんだなぁ、なんて考えてみたりします。

ま、そういうことは酔っぱらわないと言いづらいですね。しかし飲ませすぎです、皆様。コーラって体に優しいですね。昨日と同じく、CO2 emissionを出したら楽になりました。今日はビールとコーラが大変だったなぁ。内蒙古以来、パイチュゥには手を出さなかったのですが、今日で飲めることはばれてしまっただろうなぁ。

明日は僕の本番のサンプリングです。寝なきゃ!しかし飲んだなぁ!みんなあきれるほどお酒に強いわけではないので良かった!帰りのcabはおもしろかった!!!何を話しているかよく分からないけど、大騒ぎでした。ああ、カメラもって行けば良かったか?

しかし、海外調査に出て、違う文化に触れて、色々トラブルやコンフリクトがありつつも、自分の譲れない、本質的なものが見えてくる、そういった経験は貴重です。今回、やっぱり来て良かったです。YさんとIさん、そして中国側の皆さんに多謝です(まだ一番大事なサンプリング終わってないけどね!)。僕はやっぱりいろいろな人の意見を聞きつつ研究してゆく、共同研究が好きなのでしょう。そして、頑張っているひとの頑張っているところを見つけ出して褒めちゃうのも好きなんでしょうね。おやすみなさい。

 

| August. 7, 2007 : 中国1日目 (海外調査は防備録なので、基本はで・ある調)

YさんとY研のIさんと中国に旅をしております。ねらうはpH3台のお水。

6日:12:20に成田第二ターミナルに集合。成田第二って、初めて?モンゴルの時もここだったっけ?とにかくアジア便がなんだか久しぶりで興奮。荷物は3人で60kg行かなかったので、余裕では!案の定200mlのgas flaskについては、一応確認されたりしたけど・・・

14:20がboardingで広州までは4時間くらい?1時間時差があり、むかえに来てくださったDHSBRのみなさまのタクシーに乗り込んだのが18:30。

ここから高速をぶっ飛ばして貰い、20:30にhotelについた。久しぶりの中国(というか、本当の中国は初めてだ)は、とにかく広い。ちょっとくらい。HotelはDHSBRのすぐ横だそうだ。真っ暗で全然分からないけれど。

山を下って(というか公園を出て)、栄えているところで夕ご飯。なんだかいっぱい食べて何がなんだか。草魚をたべた。骨の分岐がおもしろい。21:30頃には終わったのかしら?Hotelの部屋は、とにかくクーラーがあるのが素晴らしい。お湯が出なかったけど、そんなこといつものことさ!とにかく眠る、が暑くて起きる、の繰り返し。

7日:朝7:30に集合するもものすごい雨。ずっとここ数週間雨が降っていないと言っていたのに、なぜ?!それよりも2人が傘を持っていてビビル。調査に傘なんて持っていったことなかったので、、、買おうとするが、やっぱり意思疎通が出来ない。100元はいつ小さくなってくれるだろうか、、またYさんに20元借りて、とにかく折りたたみ傘の中に折りたたまれながら山を下る。

ちなみに明るくなって始めて分かったHotelはこんなところ。

屋台のような路面店(?)でとにかく指さしたら出てきたビーフン、おいしかった。明日は2拝食べてやる!5元。お水がここでは2元だった。hotelでは3元。既にびしょびしょ。帰りにゲートをくぐる時に色々言われたが、結局分からないのでお互いあきらめて入れて貰う。こういう時のYさんの笑顔は無敵だ。

9:00にMoさんのところに挨拶に行くはずが、ご予定が入ってしまったとのことで、急遽サイトを見せて貰うことに。

とりあえずすごい風光明媚なところのようで。

ずっと400年ほど守られている森林なのだそうで。現在もReserved areaです。

車に乗せて貰って、途中の湖まで。地図で言うところの真ん中の駐車場。そこからPlotへ歩いてゆく団体様。横には店があって、これは、清水寺にサンプリングに行くような感じか?

 

これがMature ForestのPlot IIのサイト(Monson Evergreen-broadleaf forest plot II)。 上の図にあるように、12個のプロットがあり、窒素添加が3段階で行われている。0kg、50kg、100kg、150kg-N。毎月施肥をしているそうだ。2002年からスタート?下は入り口近くのHigh-N plotで、chamber-baseが置いてあり、リターバッグ実験もしている。Tention-freeもtentionもlysimeterやっている?

急傾斜かつ土砂降りの中、思い思いに議論を始める我ら。

雨のせいで?ピントがぼけていますが、かなり暗いです。稚樹が死ぬのはacidityとnutrient imbalanceのせいだと説明されましたが、そう簡単には納得出来ないなぁ(ニヤリ)!

もう一つ、つい最近作ったMature Forest Plotがあり、こちらではPの施肥も行っているそうです。 でこちらと同じやり方のplotをplot IIにも作っているのかな?こちらは5m x 5mでPlot IIは20m x 10mだそうです。

相変わらず雨が降っていますが、議論は尽きません。Litterも2倍区とかやってました。うーん。Hさんの研究を聞いていた頃が懐かしい。あのころは2倍区の意味なんて全然分からなかった。

移動し、~~寺を過ぎたところで堰があり、そこでサンプリング。ここはIさんがメインでやっているところ(ここを少し上がったところで土壌を採っているとのこと)。

ここでは、噂の渓流水が採れるはず、、、今日はサンプリングするつもりはなかったのですが、、、

こんなのを見せられては、採らずにはおれません!50mlを0.45で濾過。STW1として保存。

さらに進んで、同様にMature Forestからわき出ているところをサンプリング

ここでもですか、、、STW2として保存。

さらに2箇所、県湖から流れ出ている滝でIさんはサンプリング。ボトルが足りなくなったのでNalegeneの60mlをお貸しする。ああ、なんだか今日の仕事はこれで終わりだ!

3箇所目でのサンプリング風景。ここでもpHは4.1くらいだったと思います。ということは湖全体が???

これは4箇所目の地点。これも湖から流れてくるそうですが、pHが低いのなんのって、、、

また、ここではYさんが怪しげな実験をやってました。結構楽しみです。1箇所目でとても立派なカタツムリを見付けたのですが、まぁ、それは堰のCaCO3を食べていたんでしょう!結果が楽しみです!

その後、とにかくスコールスコールスコール

雨のpHを測定して貰ったりもしましたが、pHが4ちょっとで、ああ、そんなもんだよね、、という感じ。

渓流をおりていったら湖に突き当たり、そこから対岸までは船で渡るというエンターテイメント!

みんなびしょびしょ。でも、みんな、むちゃくちゃいい顔してません??それでも雨は降り止まず。タクシー?にのって、Hotelについたのは14時前でした。それからお昼に向かいます。また山を下りて、かなり町中?まで行きました。

結局食べ終わったのは16時頃?とにかくもう入りません、、、

それからようやくProf Moのところに行くことが出来ました。今まで採って貰ったサンプルや、今後の計画やあれやこれやとYさんとIさんがMoさんたちと話しているのを聞きます。ま、これが結構色々大変なのですよ。

とにもかくにも、契約締結!

その後、Hot waterが出ないのを文句を言って貰ったり(なぜかそうすると出るのだが、、となりのYさんがいない時には出るのじゃないかしら)、これを打っていて、ご飯に呼ばれてわーいと外に出たらlock-outしちゃったりとか、そんなこんながありながら、20時過ぎに11名で夕飯。

中国でご飯を食べると言うことは、こういうことなのです!スーパーマーケットによって、22:30に戻ってきました。明日は8時に出発なので、6:30に集合して朝食です。それにしても良い顔してるなぁ、みんな。

 

| August. 3, 2007 : 木崎湖-深見池-梓川サンプリング終了

30日から木崎湖、深見池、梓川と、信州陸水巡りをして参りました。さすがに疲れましたが、非常によいサンプリングが出来たと思います。みなさまお疲れさまでした!

31日は木崎湖でのサンプリングでした。木崎湖というのは、先日書いたように様々な研究が行われている湖で、Y研のS君とYさん、そして木庭は、木崎湖でYさんが以前行っていたN2Oの生成・消滅プロセスに興味を持っています。

今回は、東工大Y研からUさん、Mさん、Nさんが参加して、大規模(?)な「同位体やりたい放題」サンプリングを行いました。なんだかとっても荷物が多いのですが?!また、信州大からY先生もお忙しい中来て下さいました。ありがとうございます。

これはY先生が現場でDO Meterで測定したDOとECの鉛直profileです。 これから色々妄想が膨らみます。さて、どこでN2OやH2Sは生成されているでしょうか?それはどのような測定を行えば証明出来るでしょうか?そして、そのプロセスは今まで考えられたような要因で制御されているのでしょうか?そして、そして、今まで考えられていないような要因が制御しているとしたら、その裏側にある、もっと大きな、大切な、見えなかったものは、一体何なのでしょうか?

僕の印象では、本に載っているprofileと比べて、DOの下がりが早い、具体的には1月から1.5ヶ月くらい、DOの減り方が早いような気がしました。これならH2Sも出ていそうです(実際非常に強いにおいがしました)。

このように、今回は2班に別れて、ガス系のサンプリングと、養分系(ろ過系)のサンプリングを並行して進めて行きました。

1.7Lと5LのNiskin採水器をつかって、まずは5mごとに湖水を採水します。その裏で透明度、DO、EC、水温などのプロファイルを描き、どの深度を狙ってより細かくサンプリングするかを考えます。一番深いところが約28m程度でしたか。酸素が失われてゆく深度をねらって、細かくサンプリングすることにしました。

0.45マイクロメートルの濾紙だと、特に深層ではろ過が大変そうでした。GF/Fならばかなり楽そうに見えましたが。これらの試料は、栄養塩濃度や窒素化合物、硫黄化合物の同位体比測定に供します。濾紙に残る粒子の色が色々異なります。鉄、硫黄、マンガン?いろいろな元素が複雑に影響し合っているのでしょうか。

一方溶存ガスをサンプリングする班としては、湖水が大気に触れないように注意しながら様々なボトルに湖水を取り分けて行きます。これらの試料は溶けているガスの濃度並びにそのガスの同位体比を測定します。溶存酸素の同位体比を精密に測定すれば、酸素の湖への移入、湖からの移出、光合成、呼吸といった複雑なプロセスをひもとくことが可能です。また、酸素の同位体比は、酸素を使って生成される硝酸、亜硝酸、N2Oなどの窒素化合物の酸素同位体比を決定しているでしょう。

湖の研究をしていると、生元素が複雑に絡まり合って、生元素それぞれの循環が形成されていることを痛感します。その複雑な絡まり合いは、時空間、異なる生物、異なる化学的反応、といった異なるジャンルの要素が互いに影響を及ぼし合っていることから生まれてきます。

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結局予定していた12深度を全てサンプリングすることが出来ました!賭に勝ったのでその日はYさんにお酒をおごってもらいました!いやはや何ともおいしいビールでした!今回は、Mさんのマニアックなサンプリングを含め、同位体を用いて研究している人間としては、とにかくもうこれ以上何を測るの?という程の、すさまじいサンプリングでした。結果がとても楽しみです!

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1日は深見池の予備サンプリングでした。愛知工業大学のY先生がいらっしゃって下さって、ボートの使い方や、深見池の説明などして頂き、非常に素晴らしいイントロダクションからスタートできました。

深見池のデータや論文は見てきたものの、今回初めて来ることが出来ました。今まで琵琶湖、そして木崎湖での調査だったので、とってもコンパクトにまとまっていていとおしいサイトです。

光合成硫黄細菌が繁殖しています。ドキドキします。

その他、深見池で行われてきた色々な活動について、深見池資料館をY先生にご案内して頂きました。非常に興味深いトピックがたくさんありました。

この日は、エクマン採泥機で堆積物を取り、硫化水素がどのような深度で発生しているのかを確かめ、DO meterで酸素濃度のプロファイルをとりました。デジカメで水の表面からそこまでを動画でとるのに夢中で、気がついたら深見池の調査風景を撮影しておりませんでした、、、ま、皆さんが撮影しているので、学会発表などでは大丈夫でしょう!

深見池では、主に東工大グループが硫黄と窒素、酸素、そして炭素について(と言ったらかなり網羅していることになりますね)、安定同位体をまさに駆使して研究を展開して行く予定です。こばはなにか抜けているようなこと、そしてあまり常識ではやりそうにないことを試してみようと思います。さて、なにを挑戦してみましょうか。。。

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2日は東工大グループと別れて、SさんとYさんと梓川調査でした。こばのデジカメが満杯になってしまい、写真がありませんが、河川の水質の決定要因について、色々な観点から探ってみようとしています。特に鉄が面白そうです。なかなか川の調査は大変ですが、なんとか終わりました。

今回の調査では、最初から最後までいろいろ、ここには書けないような「濃い」ことがありましたが、ま、それは研究室のお茶の時間にでも。

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今回の調査は卒業研究の一部なのですが、4年生は頑張りましたね。まだまだ改善すべき点は多々ありますが。徐々に「動ける」ようになってきているのが素晴らしいです。

サンプリングの準備をしっかりとして、現場でスムーズに動けるようにすることは、単に時間を短縮すると言うことではありません。もちろん、その時間を使って他の人がどんなことをやっているのか、他の人が同じ生態系を見てどのようなことを考えているのか、色々議論してみたりすることも大切です。

しかし、それ以上に、常に自分の活動に余裕を持つということは非常に大切なことです。野外では迷うことが多々あります。この試料からサンプリングすべきか、それともこちらからか?、ここでは何mlの試料が必要なのか?などなど。現場での判断は、色々な要素が邪魔をして、なかなか冷静な判断をすることが難しいものです。例えば、暗くなってきて、すぐに帰らないといけないという時に、どの試料をあきらめて、どれを死守するか、それを冷静に判断することはかなり困難です。だからこそ、研究室にいるときに、色々なリハーサルを頭の中でやっておき、色々な準備を前もってやっておくことが必要です。自分のミスを少なくするために、たとえば色の付いたテープを効果的に使うとか、サンプリング箇所それぞれに用意したボトルを分けて、順番に箱の中に入れておくとか、使用済み、未使用のグッズをはっきりさせるとか、とにかく自分だけでなくまわりの人も効果的に、スムーズに動かせるようにもっともっと考えて行きましょう。

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さて、メイルがたまりにたまっていますが、来週は中国での調査です。4年生が頑張って測定しているデータからは、なんだかとても興味深い現象が見えてきそうです。とても楽しみですが、日本を発ちます。みなさまごきげんよう。