Kei Koba's weblog in CER, Kyoto University ~ Are we on the right track ? ~

| July 30, 2008 : あらしのまえに

皆様お元気でしょうか?あついですね。こばでございます。

さて、昨日、なんとかY研の中間報告も終わり、4年生は院試にむかってがんばって!というところですが、こちらは年中無休大安売りでございます。

今日はもたもたと(昨日の酒はうまかったなぁ!!)、それでもなんとか8:30にはついて、paperworkをして、備品検査にきて頂き、その後温泉サンプルを受け取ったら、なんだか気が抜けてしまいました。今日は備品監査がメインディッシュだったので。

いや、本当は、目の前に迫っているものすごい壁におののいているだけなのですけれどね。

プロジェクトの報告書。W先生受賞記念ワークショップでの講演、調査、論文、実験、学会(い、いくつ?)その他たくさんのことが津波のように。。。唖然としていたら、あっという間に30分くらいたってしまいます。とりあえずアングルを組んでみたりするのだけれど、こうした方が良いのでは?とか、ああした方が学生さんが違う用途にも使えて良いのでは?とか、いっこうに進みません。頭が動かなくてもできる出張届けを作成したり、文献をスキャニングしたり、レンタカー予約したり。

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あ、昨日飲み会で話していた、ブロッカーさんのブルーバックスは「なぜ地球は人の住める星になったか」でした。水惑星云々は、これまた高校時代のアイドルだった、松井先生の「水惑星はなぜ生まれたか」の間違いでした。これもすさまじくおもしろかった記憶が。本棚に両方あるはずだけれど、、、。

実は、ブロッカーさんのブルーバックス(今絶版のようで。僕のも誰か持っていっていないと良いけれど、、、)のおもしろさは、買ったとき(高校生?)にはよく分からなかったのですが、助手になってからか、そういえば、"Tracers in the Sea"の(この本も手に入らない、、かな?欲しいなぁ、、)、ブロッカーって、ブルーバックスで出てなかったっけ、、、という曖昧な記憶で掘り出したのでした。そうしたら、何とも深い、、、あんな本がブルーバックスで出ていたというのがよくよく考えるとものすごい。

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暗号解読」(サイモン・シン著)を読み終えました。帰りに「フェルマーの最終定理」(サイモン・シン著)を手に入れて、連続して数学者の熱い情熱に打たれ続けます。文庫は持ち運びが楽でいいや(当たり前だけど)。布団の横には分厚い本が2冊ずっとあるんだけれど寝ちゃうんだな、、これが、、、。通勤で読むには難しいし何せ重いし、、、

と、毒に薬にもならないようなことに暗号を込めて終わりにいたします。お仕事しなきゃ。報告書書き始めないと泣きをみるのは火を見るより明らか。。。。数年後読み返したときに分かるかな、とおもっていろいろ隠してはいるものの、どうせ読み直すことはないんだよね。

あ、とりあえずISI2008のshort abstractはだした!!ISSM2008からも「発表してもよくってよ」って連絡が!は、はーい。が、がんばりまーす。

 

| July 28, 2008 : ごぶさたしております

皆様お元気でしょうか?こばでございます。あついですねぇ。

先週は、会議三昧だったり、お客さんがいっぱいだったり、いろいろありました。あ、金曜日は静岡の温泉に、、、って、サンプリングですけれどね。K先生に連れて行って頂き、温泉のサンプリングをしてきました。焼けてしまった。。。。しかし楽しかった!!

Cくんが東大のIさんに比色定量を教えてくれたので、ビールを6本かっておいたのだけれど、本当に飲みたかったのは僕なのだ、、、、とにかくありがとう!一方でIさんのやっている微生物については、僕らは???????って感じで、とにかく魔法使いのようだ。微生物群集構造解析って。

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静岡ではKさんにお会いした(というかわざわざきてくれたのかしら)。先日とあるメイリングリストに、「こういう文献があります」と紹介してくれたのだけれど、そういうのはとても良いと思う。2つとも一応読んでいた論文だけれど、再読したら目から鱗で、以前読んだのはおそらくでたばかりの3年前くらいだから、そのころよりは、理解度が深まっていたからか、とにかくとてもありがたかったので、そういうメイルを出した。自分なりの読み方で、自分なりの意見を持って、論文を読み、論文に意見し、論文の良いところを他人に伝えようとしてくれる学生さんは、だいたいのびる。というよりすでにのびていることが多い。

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とある雑誌のin press論文に、Mさんに使えるかも!というサンプリング法が載っていて、その論文を教えたのだけれど、どうやら肝心の写真は印刷されるまで掲載されていない。というので「もうM1なんだから、英語でメイルしてみなよ」とつついたら、ちゃんとメイルして、しかもちゃんとメイルが返ってきたらしく、そういうのって小さなことだけれどすばらしい! 「なんて返事したらいいですか?」って聞くから「I love youってうっとけ」って言ったのだけれど、さすがに打たなかったらしい。ちぇ、、、、

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今日は、朝からずっといろいろやっていたら、なんだかどんどんとやる気がなくなってきて、、、そんなときもあるさ、あついからな!そんなときは頭を使わず事務仕事、と、月に1度の伝票処理。いろいろややこしい伝票があったので二の足を踏んでおりましたが、逆に先方にご迷惑をおかけしていたことが判明。ああ、優等生じゃないんだから、どんどん手早く処理していかないと、どうせご迷惑かけちゃうんだしね、、、、と反省したところでした。

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このごろ、ずっとAretha FranklinのAmazing Graceを聴いています。これはタイの調査の時MDでずっと聴いていたんだよな、、、

というか、例年ならアラスカにいるんだよな、、、、ぐすん。いやいや、これも自分が悪いのだ。早く良いデータを出せるようにして、あの北の大地に戻らないと。

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明日はY研の中間報告会。朝から晩まで、皆さん必死にがんばった結果を発表してくださるので、こちらも全力でコメントしようと思います。

これからEditor仕事です。

 

| July 18, 2008 : 今週もいろいろです。

本日もマス部屋からお送りしております。じめじめした日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

こちらは、毎日8時前から、やれ脱窒菌だ、paperworkだ、発注だ、GCCだ、Heが足りない、とあわてふためく一週間でした。早起きが得意だと思われている節がありますが、まったく まつたく ちがいます。でも、プロですからね、、、

昨日脱窒菌とさよならして、その後おひるを満足に食べることのできない2日間ですが、人間らしい作業時間で約50試料(std含む)。ま、そんなもんか、、、慣れていてこんなもんだから、やっぱり1日20試料くらいと思ってもらうべきだろうな。

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今週は、9月に調査にゆく予定にしている中国亜熱帯森林の土壌硝酸について同位体比を測定しています。なんというか、期待は、予想は、ことごとく裏切られて、それが心地よいくらいです。まったくやってくれるな、、、この森林生態系をベースとして考えると、いろいろなものが全く違って見えてきます。ふつうのサンプルを測定したい、、、とへんな欲望が芽生えてくるような、とても不思議な生態系です。

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外界と遮断されているマス部屋から外に出ると、外は大雨、、、警報でてたって?

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以前うまくゆかなかった測定が、今日はなぜかうまくいっている、、、喜ぶのはまだはやい。なぜ今回がOKなのかを突き止めないと、また失敗してしまう。なぜだ???あら、違うものも大丈夫そうだ、、おかしい、、脱窒菌ちゃんが進化したんじゃないだろうな、、、

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今日の論文は、Houltonさんの窒素固定論文、、、今週、ちょうどCくんに、彼の博士論文を紹介したところだし、昨日、彼の生データをみていたところだけれど、本当にすごい人は何でもできるんだなぁ、、、すごい、、

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中間報告を控え、Y研の皆さんは、めいめい忙しくなってきました。実験室で、いろいろな人がいろいろなことを、いろいろにやっているのをみるとうれしくなります。他の人がどんなことをやっているのかを知ろうとしているのも偉いです。大事なことです。それは、本当に。

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来週は、出張で1日いないだけです。では!

 

| July 11, 2008 : 今週もいろいろありました。

マス部屋からお送りしております。今日は、3年生に向けた分属説明会。Y先生がロシアに出張中なので、こばが怪しくY研のことを語ってまいりました。今、測定しながら、IRMSの使用記録簿をようやく作成したところ。ボンベが多いから、記入してもらいたいものがたくさんあって、、、、

時間をさかのぼれば、分属説明会の後は、3年生の見学ツアー。4年生に「何の研究してるんですか?」としゃべってもらうのは良いなぁ。他人に話すことで、自分のやっていることを客観的にみることができるのはいい。3年生からみた、卒業研究や輪読や文献紹介をやっている4年生は遙か遠い存在に見えるけれど、大丈夫大丈夫。人間のやっていることです。

お昼前に、K2SO4やらKClやらのチェック。うまくいっている気がするが、、、どうなんだろうか。もうちょっと厳しい条件でやってみないといけないが、まずは100段階あるうちの1段階目はクリヤーかしら?

朝一番で、GCCIRMSのご機嫌伺い。久しく立ち上げてなかった、、、ということは研究が進んでいなかったということか、、、うむ、、、、、。

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昨日は、GCCIRMSにHeを流したのが15:00頃。14:00には木崎湖から帰ってきた。このごろ、長野から戻ると、なんだかよく分からないけれど、どっと汗がでて、猛烈な眠気に襲われる。Sさんたちはこれから測定だから、彼らよりはずっと楽なはずなのだけれど、、、

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木崎湖での調査は、いろいろあったけれど、最終的にはみんながんばってやるべきことが終わっていた。疲れたけれど、充実してた。よかったよかった。蛍が増えていた。堆積物もとったし。この堆積物を使っていろいろと遊んでみようと思う。

Parts-Per-Billionがうまくいきますように、、、、

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3年生に話をしているときに、OGのFさんがいらっしゃった(Fさんの名前は論文で知っていたけれど!)。卒業生が訪れてくれる研究室は良い研究室だ。

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さて、来週から全力でがんばらないと!

 

| July 6, 2008 : 学生さんの披露宴二次会

土曜日は、東工大Y研に移動したときの学生さん、Iくんの披露宴二次会に出てきた。あのころのY研メンバー(大部屋だった頃)の多くが来ていて、同窓会の様相を呈していた。みんな元気そうで何より。Iくんは、予想に違わず見事なエンターテイメントぶり。東工大ボート部も、やることはあまり変わらないってことだな。。。2次会の後、10時頃まで11人でさらに飲んで、怪しい客引きのお兄さんたちがうろうろしている路上で記念撮影して帰ってきた。

大学・大学院の頃は、確かにみんなぎりぎりまで追いつめていて、大変だったと思う。だけれど、そのがんばりを通じて、おそらくいろいろなものに対する感受性の芽が、確かにはぐくまれていたと僕は信じているし、そう願って教育に当たっている。社会に出て、ふと余裕ができたときに、自分に見える回りの出来事の芳醇さに気づくことできるようになっている自分を発見してくれたらいいなと思っている。その再発見は、それまで自分ががんばったことに100%依存しているのだから。急に頭が良くなったり、いろいろなことに気づくことができるようになるわけじゃない。

物事を感じるには、おもしろさを見つけ出すには、基礎体力が必要だ。黙っていても、感じられるようなもの、おもしろいと思うようなものは、おそらく、自分を成長させるという意味で見ても、何の価値もない。レセプターを獲得し、それを活性化し続けてゆくのは、絶え間ない、基礎体力の向上だ。その向上するやり方を大学や大学院で学べているのか?卒業した学生さんに会うときに、不安と期待がいっぱいになるけれど、多くの学生さんは、とてもがんばってくれていて、あのころよりもずっとずっと広い視野を持っていて、ちょっとだけ、自分が考えてきたこと、努力してきたことが支持されているような気になって、ほっとする。そうそううまくゆくはずはないけれどね。

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前にも書いたと思うけれど、卒業した学生さんと飲んでいるときが、教員として最高の瞬間の一つだと思う。教員になって、もうこの10月で10年になろうとしている。みんな、東京に来たらとりあえず連絡入れるように!

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業務連絡:東工大Y研も、今年で10年を迎えた。ISI2008もあり、ちょっと今年中は忙しいかもしれないけれど(僕の中間評価も来年の頭には行われるので、それが終わるまでは、ちょっと動ける状態ではないとおもう)、まぁ、3月くらいに、何か集まりをやりましょう。昨日、本人は全く覚えていないと思うが、レク係を取り仕切っていた、AB型のOさんが、たぶん、O型の(勝手にほめあっている)歴代レク係をとりまとめて、何かやってくれるでしょう!こばは、横浜スタジアムで野球がしたいです。よろしく!Oさん!!!