Kei Koba's weblog in CER, Kyoto University ~ Are we on the right track ? ~

| June 22, 2004 / 「恥」へ鈍感になっていないか

-- 平成17年度 大学院入試募集要項(紙媒体)、環境理工学創造専攻に木庭の名前がありませんが、単なるミスですので、希望指導教官に木庭の名前をお書きになって結構です! --
== 携帯へのe-mail転送は出国間近のため実施しておりません。緊急の場合は直接携帯までご連絡下さい。==

8時ちょっと過ぎにオフィス。あじさい、なんだか青くなってきたような気がするのだけれど。GCBの論文をいくつか(CENTURYだったりDNDCだったり、CH4の同位体比だったり)。脱窒菌の水との同位体交換の計算をするのだが、なんだかおかしい。あさ、硝酸の同位体stdの作り方という論文を見ていて、気が気でなくなり、1950年代の文献を収集に走る。うーん。たしかにpHを下げて、硝酸を保管する方法は窒素同位体比については大丈夫なのだろうけど(Altabetの論文に4年は大丈夫だと書いてある)、酸性がきつく、HNO3の濃度が高いときには硝酸の酸素と水との交換がある。かなりある。とはいえ、論文を眺めると(Journal of Chemical Societyの論文は僕には読めないのです、、)、使っている濃度はHNO3とH2Oでmol vs molという非常に恐ろしいレベルなので、まあ、低濃度では大丈夫なんだろう。たぶん。ただし、Reston USGSではpH11にして凍らせろと書いてあるのが気になる。最新の論文でもそうしてある。うーーん。しかし、Silva et al. (2000)では3N HClでイオン交換樹脂から硝酸を抽出して酸素同位体比を測定しているわけだし、大丈夫じゃないかなぁ。

それもこれも、硝酸の同位体比がなかなか解釈できないと言う現状にあるのだけれど。かえってそっちの方がおもしろいのだが。桐生もそうかもしれない。うーーん。とにかくまずは脱窒菌の水同位体交換係数の計算が。。。

いろいろな脱窒菌は硝酸をN2Oにするときにそのまま酸素をN2Oにするのではなく、残念ながらまわりの水から酸素を取り込んでしまう。その割合は様々で、そう考えるとなぜN2Oの酸素の同位体比が大きくめちゃくちゃに変動するわけではないのが不思議だ。また、硝酸の同位体比は水と酸素から出来ると言うはずなのだが、現実は水の酸素がかなり入ってきてしまっているようだ。そこら辺のからくりをアラスカでじっくりと考えよう。

お昼会議。いろいろと。

FCRCのネットワークをまろさんに修得してもらい、真壁さんにいろいろと宿題を出して、重いスーツケースを引きずって帰る。

一週間を単位にして考えると、謝りのメイルや連絡が如何に多いことか。これは、いろいろなことが僕の能力をすでに超えてしまっていることの表れなのかしら。そうであるならば、規模を縮小しなければならないのではないか。そんなことを今日とある人にすみませんメイルを書きながら考えた(のできちんとかけなかった)。しかし、この話題はここでは書けないので、近いうちに本人に会うときに謝りながら話してみようと思う。うーん。

恥の文化、と言う言葉を頭に浮かべるときに、恥と言う言葉や罰当たりと言った言葉への希薄なつながりと、ルースベネディクトは日本に一度も来ることなしにあの名著を書き上げたという事実という、やりきれない気持ちと、支えになるような気持ちが入り交じって不思議な気分になるのだけれど、そんなことをぼんやり考えながら電車で帰ってきた。

あ、sampling probe作るの忘れてた!鈴木さんからメイルが来て思い出したがもう遅い。。まかせた。。

明日明後日は更新できません。アラスカに着いたらせっかくなのでなるべく頑張ってアラスカでの研究について書こうと思います。滅多にいけるところではありませんからね。

| June 21, 2004 / 曖昧な日常にどう秩序を持ち込むか

先週末は久しぶり、ああ、久しぶりの休日ー。浅草やアメ横に行き、アラスカへの土産を調達したり、flux測定に必要な安い時計を買ったり。待っていた返事が、灰色ではあるけれどとにかくまあ良いか、と言う返事だったので、意気揚々と休日を味わってました。

8時ちょうどに大学着。珈琲入れてメイルメイルメイル。永田先生いろいろとご配慮有り難う御座います。会議続きで激務の吉田先生にもハワイ情報をメイル。体調良くなった三橋さん登場。ちょっと備品管理を手伝う。

ひどい嵐でしたね。業者さんとあれこれ。いやはやたいへんですな。でも、何となく応援してます。

今日はD3の二人のゼミ発表。さすがという感じ。「古環境」と「干潟研究」。

博士論文審査というものは、大学院教官の仕事の中で非常に重要なものに位置されている。なんというか、「まちがいが許されない」もの、だと思って良い。上手いたとえが見つからないのだが。それだけに、ゼミを聞きながらいろいろなことを考えてしまう。ほとんどは取り越し苦労なんだけど、取り越し苦労をいっぱいすることが、多分審査官としてのつとめなんだろうと、最近身にしみて感じたので。いつもより質問が曖昧になってしまったかもしれない。

教官の仕事として、「曖昧なものに線を引く」と言うことがかなりいっぱいある。しかもその多くが「お墨付き」をつけるだけだったり、「どっちでもいい」事を「こっち」と言ったり、そんなことだったりする。それは多分会社でいうところの「上司」にあたる立場なんだろう。いや、とにかくちょっと責任を持たなければならない立場にいる人はみんな同じ事だと思うけど。

それは、言い換えれば、大仰に言えば、今日のタイトルのようなことだったりもするわけで。残念ながら秩序が自然発生的に出来上がって行くことを待っていることは多くの場合出来無くって、無理矢理と言わざるを得ない「秩序」を創り出してみたりする。それは「約束」だったり「ルール」だったり。それは、もっと大きく、ぼやかしたものの言い方をしてみれば、「常識」だったり、「しきたり」だったり、そんなものと広くは同義になるのかもしれない。

それに文句を言うのは、実に簡単だ。でも、文句を言ったり、それを否定する前には、その毒を飲み込んでみないといけない、そうずっと思ってきている。やってみて、毒を飲んでみて「やっぱりくだらねぇ」と言わないとfairではないような気がする。そして、ある形になったものを単に否定することは、やっぱりやってはいけないことではないかと思う。単に歴史を否定するのと同じように。それでは歴史からは、形になっているものからは学ぶことが出来ない、学びきれないのではなかろうか。

この考えは自分の中に確実にあるのに、「経験がすべてじゃないだろう」というもう一つの僕の考えと真っ向から矛盾するもので、ずっと考えては消してきている問題なんだよな。そして、単純な否定を拒否するのは、それこそ「やきがまわった」、「大人」のすることなのかもしれないけれど。「守りに入っている」だけなのかなぁ。

芸術家というものは、小さな秩序を作ろうと努力している人だろう。それとは全くかけ離れたレベルで、僕はちょっとだけ自分と戦っていたりする、そんなのが教官としての毎日の断片であったりする。そして他人の築こうとする「秩序」に敬意をきちんと払えているか、いつも確認するための、そのための術を探している。敬意を払うことと批判することは決して矛盾しないはず。そこのぎりぎりのところも探している。探し続けなければならないと思う。

今日は電車で脱窒菌の論文を読んでいて、「あれ、京大XPにはGC III interface必要だったんじゃないか?!」と突然思い始めて、いても経ってもいられなく、帰宅してPCつけて、GasbenchにGCが内蔵されていることを確認して「ほっ!」としたところ。いりません!と強調したのは僕だから、、。

あ、今日はGBCの最新号からCO18Oの論文を引っ張ったけど、まあいいや。だいぶ飽きてきたし(ついていけていないだけか)。それよりは、ここが役に立ちそうなので覚書。サンプリングの方法や、特にdissolved Ar/O2/N2の測定法が役に立ちそう。Reston USGS、すごいなぁ。Craig Tobiasに明日メイルすること。来年の4月に、彼とKaren Casciottiは呼んで話を聞きたいなぁ。Craigはある大学に1月から移りそうだから、ちょっと無理かもしれないけど。それも永田さんにメイルを打とう。

いったい何を書きたかったのか分からない文章だが、まあ、いつものことだと言えばいつものことなので、そのままにしておきます。

明日はアラスカ前日です。どきどき。

| June 18, 2004 / ひたすら往復の日

8時ちょっと過ぎにオフィス。送るべき荷物を持ってG1棟へ。忙しい松井くんに捕まってもらいあれやこれやと。三橋さん風邪らしい。大丈夫かな。

ザックがみつかんないー(黒いLOWEのこわれかけたやつ。前回の桐生に持っていった)。背負子もみつかんないー(前々回の桐生に持っていった)。私物が消えて行くー。かなしいよう。私物だからではないけどね、無くなって良いというわけではないけどね。ああ、、

とあるシールをなくして自分内大騒ぎ。3時間後ゴミ箱から発掘される。よかった。。こんな失敗も結構あるな。

パッキング関係でG5とG1とFCRCを数往復。それで今日は終わった感じ。永田さんに、真壁さんの実習参加と援助をお願いしたところ快く了承して頂く。ありがたい。ありがたいので終わってはいけないので、真壁さんには琵琶湖のサンプリングをしてきてもらおう。そのためには7月中にいろいろ物品をそろえて、東工大で出来る限りのチェックをして、由水さんにも見てもらって、8月中旬に実際のサンプリング、、そんな予定だろう。

そんなこともあって、真壁さんに相談された「読むべき論文」問題。結構難しい。河川での窒素循環って、どれくらいやられているんだろうか。いま、きちんと読みたいと思っているのは、Craig Tobiasが今関わりつつある、Bohlkeグループの論文(これ)。 あとはCraigのL&Oか。Bohlkeの論文はちょっと生データが分からないのだが、NO3もNO2もN2も同位体比を測定していてすごい。分かることがかなりある。ここまでやらないと河川での脱窒は分からないのか。ここにN2Oを加えるとどこまで分かるようになるのか。Bohlkeの仕事+N2O isotopomer-Tracer=?

僕も湖沼実習受けたい(本当にそう思う)。でもハワイなんです。ちぇ。今日見積もりを取ったら、もう無くなりそうですとのことで、予約を入れてしまいました(僕と戸張くんの分)。まだ、いろいろと問題は残っているのだけれど見切り発車です。見積もりをとあるところにfaxして、とりあえずこちらは後はお任せ。

注射針!忘れてた!鈴木さんに連絡を取っても「!」とのこと。こっちはアラスカのEricaにお願い。鈴木さんは業者さんにお願い。アラスカで自分で何とか出来るものは何とかするが、例えば注射針は作ることは出来ないのだ!だから10円のものであってもむちゃくちゃ貴重。多めに持っていないと怖いです。

ま、とにかく明日の午前中の電話を待とうと思います。神様!明日はアラスカの準備で買い物に出ようと思います。

| June 17, 2004 / 不思議な感じの日

青葉台でレンタカーを借りJAMSTECへ向かう。あまりに早く駅に着きすぎたので、スターバックスで一番大きなラテとサンドウィッチを注文して(グランテと言おうとしてクオートと言っていた。Qtって!)、まるでアメリカの頃みたい。注文したサイズの車がなく、少し大きな車になったが、これは後で助かった。ひたすら追浜を目指すとあっという間についてしまう。40分くらいか。もっと短かったような。お昼前に、、と言う約束だったので、ええいと入り、IFREEの大河内さんのオフィスへ向かう。あら、いらっしゃった。こんにちわー。Anammox用のサンプルどう取ったらいいでしょうか?とお話しをする。「ちょっと近くまで来たから寄ったわ」という大人みたいなことをしたかっただけなんですー。奈々子さんも交えてちょっと雑談。硫黄のanomalyやら、nano-SIMSやら(どんな雑談だ)。近いうちに必ずおうちに遊びに伺いますです。はい。Post-docねぇ。。。とりあいだねぇ。。

お昼ちょっと前に歩いている修一先生を発見!以前栗田くんと来たofficeに到着。BroekerのTracer in the seaがあって、ぱらぱらとめくってみたり。Broekerの本をJAMSTECで読んでいる陸域専門の私って、、なんだか楽しい。いや、ここに来るたびに、何というか、専門なんてあってないようなもんだな、と思う。

修一先生のお引っ越し準備を待ちながらいろいろとつっこんだ話。もしかしたらこれからあまり話をするチャンスがないかもしれないと思っての親心だったのかもしれない、と今書きながら思う。修一先生は僕らにとても必要な人だと改めて思った次第。とても良い気分で帰ってきました。後3年間いろいろと考えるヒントを、すごくまとまった形でいただいた気がします。

受け取った機械は僕の予想を超える上物で、さあたいへんだ。とにかくお借りしている間使い倒さないと。二時過ぎに帰ってきてFCRCにいたマロさんにお手伝い頂く。すんません。立ち上げの時もなにとぞよろしくお願い致します。

これで、培養も、DONも僕の出来る準備は整った気がする。あとはM1のみんなに頑張ってもらわないとね!

新しく買ったスーツケースにものを詰め込んで見るも、なんだかいつもと違う。鈴木さんに「何か詰めるものない?」と聞いても、「何をこの人は言っているのかしら?」というような感じだったんだと思う。そうか。今年は「送る」という選択肢を採択したんだ。今までの海外調査は持ってゆけるものがすべて、だったので、本当に空港でみんなが振り返るような状態でしか渡航できなかったが、今年はひと味違うかも!帰りはサンプル満載で、灼熱の成田に落ちたつのだろうけど。。。

JAMSTECのBlue Earthという広報誌のここに大河内さんの研究が分かりやすく載っています。ご参考までに。

アラスカ覚書

  • Army and Navyは、Anchorage DowntownのVisitor Centerからそのまま横に進むとある。ここでCarharttを買う。CarharttはTFSのユニフォームのようなもの。丈夫。暖かい。高いけど。Army & Navy Store: 320 West 4th Ave
  • Glacier Brewhouse:737 West 5th Aveはいつもご飯をおごるおいしいお店。小山先生と行ったときにつれと一緒に入ったお店。早くここで飯を食べたい。
  • Hotelの代金、予約はしてあるが代金は自分で払ってあとでrefundしてもらう(MBLに)。今回僕と保原さんは日本のお金なので良いとする。松井くんと鈴木さんは僕が立て替えるか、彼らに立て替えてもらい、アメリカから小切手を送ってもらうことになると思う(予約のreceiptも確かにairfareだけだ)。注意!!
  • 去年、渓流水はGF/Fで、土壌抽出液はGF/Dでろ過してある。extractsはGF/Dが限界と日誌にあり。lysimeterもGF/Dで。GF/Fはかなりつらいとある。むむ。
  • 薬さじ、X-largeサイズの手袋が大量に必要。
  • 土壌溶液のsucking、だいたい15分くらいかかる。泡が出ないように気を遣うので。0.2um PTFEで何とかろ過できる(15mlを1分くらい?)。chamberとのかねあいだ。
  • Freezerは取り合いになる。やっぱりあと1つか2つ、Frost Pakを購入すべし。versatileだから。
  • おいてきたもの:frostpakの中に、シリンジ(1ml)少々、ゴム栓とアルミキャップ少々、コーヒーマグ、nalgene、長靴、室内newbalance。ということはあと1箱Frostpakがあるんだな!よかった。。合計4つ+保原ミニFrostpak+木庭ミニfrostpakか。あほみたいに買ったな。私物だから良いか。しかし、おいてきたものはどんな状態なんだろうか。-40度に耐えたのかしら。
  • 去年7月頭は大雪。嵐。外に一歩も出ることが出来なかった。1週間までは行かなかったが、5日はだめだった。

ここに書いても忘れそう。。

| June 16, 2004 / 友 遠方より来たる

朝、非常に調子悪くゆっくりと登校。8:45に実験室到着。ひたすら250mlの瓶を洗う。10時過ぎにオフィスに戻り書類書きやメイルなど。受験生からのメイルに対応。もうすぐ願書提出。昨日杉浦さんにお願いされてCraigにメイルを打ったのだがすぐに丁寧な返事をもらった。彼は僕が留学していたとき一緒にpost docだった人で、現在はUSGS Restonでpost docをしている。MEPSやL&Oに非常に質の高い論文を書いている(先日のセミナーでDNRAの論文として彼の論文を紹介しましたが)、非常に気さくな気分のいい人で、メイルを打ったのも2年ぶりくらいだったが、すぐに非常に丁寧なメイルをもらった。いろいろ刺激的なことが書いてあってドキドキ。「おまえはいつもcutting-edgeな事をやってるな」と書かれたので「edgeから奈落の底に落ちそうだよ」と返信。博士論文くれーと頼んだら「掘り出してみる」とのこと。

お昼はミーティング。午後はデータの整理をしていたらあっという間。受験生をラボに連れて行ったり。

昨日からいつも元気な某さんの体調が心配である。調査はいつでもいけるだろうから、体がもしも調子悪いようだったらまずそちらを直しましょう、って当たり前だけど。みんな心配している。

夜、東大海洋研でDONと格闘している保原さんがアラスカの打ち合わせのためわざわざ家に来て下さる。かたじけない。いろいろ昔話やら将来話やら。申請した重量で果たして酢酸用の試料はまかなえるのか、とたんに心配になってきた。ボトル含めて40kgくらい。。。僕らはいったい何キロしょって帰ってくるつもりなのか。DHLの荷物は6/14に届いているらしい。今回は早いな。なぜだ。

土曜日日曜日は、キャンプマネージャーへの土産を買うことに決めた。はっぴでも買ってみよう。

保原さんは今回で3回目、僕はもう5年目だ。保原さんが「今度は僕よりも若い人が一緒に行くんですよねー。木庭さんが僕を見ていたような感じを僕も感じるんだろうなー」と言っていた。そうだよそうだよ。フレッシュな感動は一人ではなく波及するのさ。そして年寄りはそんな姿を見て感動を新たにするのだよ。曇っためがねを磨いてもらってしまうのだ。

JAMSTECの渡邊先生が「例の機械どうする?」とわざわざお電話頂いたので「では、明日取りに伺います」と返事。いろんな事に忙殺されて連絡遅れてしまったのだが、ありがたかったです。これでM1のみんなをトレーニングだ。って、すぐアラスカか。。

てなことで、明日は当分帰ってきません。青葉台でレンタカー借りてJAMSTEC行って機械借りて買い物してすずかけに戻ってきます。

今日の論文、EstuaryからのN2Oについて模擬的に実験し、isotopomer測定してみた論文。敢えてノーコメント。

| June 15, 2004 / かえってきましたー

本日はへにゃへにゃの状態で朝何とかバスに乗り込みCERへ。10時半頃までかかって先日の野洲川サンプリングで破損してしまったサンプルの後かたづけ。そのサンプルを担いで、強い日差しの元へ。バス停までの20分が長いんだなぁ。京大本学によって打ち合わせて帰るつもりだったが、あまりにもサンプルが重いのと、オフィスでちょっとやることが出来たので、お昼の新幹線に乗る。この頃疲れ切っていてなかなか新幹線で眠ることが出来ない。窓側の方が足を伸ばす余裕がほんの少し多いので、窓側の座席を求めて名古屋で席を変えたらようやく眠れた。

久しぶりにオフィスに来た気がする。そんなことはないのだけれど。戸張さんや鈴木さんとお話。元気かぁー?!受験希望の4回生がやってきたので、ちょっと吉田・木庭研の紹介。同じ情報をお伝えしないとunfairですものね。受験希望者の人々にメイルを書いたり、生物圏の山岸さんにメイルを書いたり、メイルメイルメイルーっと。

おなかがすいた(今日はほとんど食べてなかった)ので6時頃に退散。京大の伊藤さんから昨日もらった修士論文を読む。おもしろいなぁ。鉄が、マンガンがあんなに出ているなんて!しかも10cmで!また、土壌表層でCH4が生成されている可能性や湿地での水の流れとリンクしたCH4の酸化状態など(明日速水さんの卒論を読むのだ)。おもしろいなぁ。伊藤さんも鈴木さんも早く同位体比測って欲しいなぁ。きっとおもしろいぞ。

| June 14, 2004 / そろそろ脱却すべき頃

昨日は琵琶湖博物館で共同研究のプレゼンテーション。余計なことを言ってみたりして(笑)。博物館での研究というものは、大学とは違うし、いろいろと刺激になる。行って良かった。とんぼ返り。

今日は2時から講義だったので、比較的ゆっくり出来るはずだったが全然話がまとまらず結局CERで10時頃から2時ぎりぎりまで必死にpowerpointと格闘することに。どんどんと自分が話そうと思ったことと変わって行ってしまい、もうどうしようもなくなってしまった。吉田SORSTでこんな事をやっていてこんな事が分かりそうだよ、と言うことと、永田CRESTでこんな事をやろうとしていて、バックグラウンドにはこんな事があるんだよ、と言う話に持って行きたかったのだが、窒素循環研究の遅々たる進歩、というか、海洋や湖沼の研究にかなり真剣に触れるようになったこの頃の自分が感じているフラストレーションや、講義というスタイルの中でなんだかすごく同位体が利用できるような事を言うのがかなりはばかられるというので、だいぶ「悲観的」プレゼンテーションになってしまった。

まぁ、前提には2003年にようやく出た論文の5年に渡るreviseの中で、かなり厳しく同位体比の利用についての限界を見てしまったという自覚がある、そこなんだろうなぁ。

生物圏の二人が来てくれていたのがむちゃくちゃ嬉しかった!元気だったか!って、どこで知ったんだ?!非常にたくさんの人が聞きに来て下さったみたいで、ありがたいことです。pdf化したpowerpointでしたらお送りすることは出来ると思いますし、ご連絡下さい。

もう、同位体の利用について恥ずかしいくらい楽観的に、積極的になっても良いだろう。次はそこを気をつけようじゃないか。この数年プレゼンテーションがどんどん下手になってきているし、何にしても考えるべき時に来ているのは確か。今回はpowerpointの準備が遅いのも問題だ。60枚であれば、やっぱり120枚は準備して、そこから吟味すべきだし、以前はそうやっていたものね。

メイルが携帯で入ってこなくて発注などいろいろ遅れてしまった。申し訳ない。明日は水銀試料を処理して、京大本学にちょっと顔を出して、東京に戻ります。いろいろと打ち合わせしたいことがあるからねぇ。硫黄やらなにやら。

| June 12, 2004 / 師、遠方より来たる

今日は寝坊した。土曜だから許してくれ。9時前に実験室到着。松井と鈴木が荷造りを始める。間に合わないので手伝えと。むろん!荷造りひもで青箱をくくって行く。くくってくくってくくって、、、、いつの間にか大手さん登場。何とか10時前に荷造り終了。松井がインボイスなどを手際よくまとめてくれる。鈴木は次の作業に移った様子。僕はBGを見に戻る。お疲れ様!松井も鈴木も疲れ切って帰っていった。徹夜だったんだろうな。ご苦労様。

大手さんといろいろお話。硫酸話。H2Sってどうなるんだ?Likens et al. (1999?)のBiogeochemistryの長い硫酸reviewを見ると良い事欠いてあるのだろうか。もうちょっと調べよう。とにかくイオン交換樹脂カラムキットを授ける。戸張からは硝酸stdsのおみやげ。あ、こちらは鈴木に青いセプタムを持ってきてもらったんだった。

大手さんと話していると、素直に、もっといろいろ知りたい、頑張ろうと思うので、非常にありがたい。こういう人は貴重だ。

結局、4つのサンプルを計り終えたのは7時。なんだか遅いなぁ、、まあ仕方ないのか。Heボンベを変えて帰ってきて8時半すぎ。明日は7時に出て琵琶湖博物館で研究報告会に出席してきます。とんぼ返りでしょう。明後日はまた今度は京大CERです。CERでのプレゼン、考えすぎてちっとも進まない。明日の新幹線往復くらいでめどを立ててしまわないと。

結局また「簡単なデータなんていらない!」なんてマゾヒスティックなことを叫んでしまいそう。でも、そう思って吉田研に来たんだったな、なんて初心を思い出したりして。

| June 11, 2004 / まぶたのぴくぴくが再発している今日この頃です

今日も8:30に実験室に滑り込む。今日もN2O測定。stdの量依存性などをチェックしていたら午前が終わった。午後お昼抜きでサンプルを2つばかり処理して、3時から真壁さんに測定をざっと教える。野洲川の結果、びみょー。14日に持ってゆけるかしら。といっても4点しかないけど。

プレゼンの準備をしようと思って早めにでたのだが、疲れすぎて進まない。荷造りを任せて帰ってきたのに。。少し寝てから頑張るか。明日も測定です。あしたDHLで送る予定だそうで。松井、鈴木、さんきゅう!写真撮っておかなきゃ。

今日ではなく、明日の論文、Biogeochemistry特集:どれくらいの頻度で溶質の濃度を追跡すべきか?EdのアラスカGEM論文北大柴田さん論文DOMのcharacterization(って書くといまいちだが)、あ、もうだめ、あとZakの論文は読まないと。あ、Scienceの最新号には土壌のすごくおもしろい論文集とMark Thiemensの硫黄論文がありますー。Vitousekがいつもと違う感じの論文書いてますー。家からではPDF読めないので、abstractでの情報だし、リンクも張りにくいし、ここら辺でギブアップ。

鉄が測りたいんですー。濃度で良いんですー。アラスカの鉄って、実は難しかったはずなんですが、やってみたいんですー(こわれた)。僕はいったい何をプレゼンテーションしたいんだろう。あー。

| June 10, 2004 / ちょっとPI気分、、

8:30に実験室に滑り込む。オフィスに戻りちょっと仕事して又実験室に。今日も溶存N2Oのアイソトポマー比測定。

途中11時から吉田研にいらしている上野さんの研究内容についてお聞きする。吉田先生へのインプットが目的。中座したがおもしろかった。またいつか話をじっくり聞かせて下さい。そして、じっくり聞かないといけない状況になると良いですね。

またN2O測定に。朝打ったメイルに松井くんと鈴木さんが反応してくれる。よろしく頼むぜ、荷物は今週中に送らないと怖くて怖くて。パッキング材料などを買ってきて夕方から荷物の量と重さを量りながらラフなパッキング。すごい量。なにせ、真空ライン、GCバイアル真空引きライン、DOM用濾過キット、100mlのガスリザーバー多数、ステンレスチャンバーベース、PVCチャンバートップ、溶存CH4用、酢酸用ガラスバイアル、脱窒トレーサー実験用特殊フラスコ、、探検隊だ。Team Suzukiだ。

どんどんと仕事を進めて行く2人を見ていると頼もしい。測定を早めに切り上げて手伝い始め、とりあえず先に上がらせてもらい、家に帰って11時。ついに電車の中でPCを打つ。でもおかげで忘れていたことを発見できた。あぶないあぶない。あ、プレゼンの資料、今日は1枚も出来ていない!まあいいや。今日はアラスカのことで頭いっぱいだったから。

明日荷物が輸送できますように。。。。

あ、Aerobic denitrification、結局どう言った酵素反応で起きるのか証明もされていないし、その重要性などについてはまだまだ疑問の余地があるとWardのreviewにあった。覚書。

| June 9, 2004 / ものの集合と「系」の違い

寝ぼけ眼で7:20に実験室。危なくすずかけ台寝過ごすところだった。あぶないあぶない。コンビニでお昼ご飯まで買っておく。液体窒素が気持ちいい。

Stdなどのチェックが終わったのは10時頃。サンプルを2つ測って戸張さんと交代。IAEAのstdを今日は打つとのことで、先にやってもらう。その間に14日に向けての資料作り。

自分が持っている問題意識を良く表している論文を探してきて代表的な絵をどんどんと貼り付けて行く。すごい量になりそうだ。知らなかった論文もちらほらと出てくる。東工大の文献複写依頼、すばらしい。Heatonの1986年、今日申し込んで今日来た。すばらしい!あとはWeb of Scienceの購読を1995年ではなく、もっともっと過去までさかのぼれるように、そしてもうちょっと生物系の良い雑誌を購読してもらって、それでJSTORに加入してもらって、、、まあ無理だけど。

もう一度宮島さんのwebsiteを読んでみる。「生物地球化学的プロセスを反映した美しいパターンが現れる」と言うところに目が止まる。うん。確かに美しい。Daniel Sigmanの論文などは、良くたとえて言うのだけれど「同位体は必ず何かを表しているのだ!」という信念がまずあって、その信念によって解釈が進んで行く感じ。そしてその信念に相補的である美しい硝酸のパターン。

僕のバイブルはMariotti et al. (1988) GCAだった。卒論の時はいつもこの論文を参照していた。ここにも美しいパターンがあって、地下水の中で静かに進行して行く脱窒過程の息づかいを表しているようなすばらしいRayleigh curveを描いていたはず。

ところが、ところがですよ、実際自分でやってみると、汚いんだなぁ。和田先生の眼力で論文にはなったものの、汚いというか、わかりにくいというか。なんやようわからんのですよ。

河川での一部の論文を除いては、やっぱり陸域ではきれいにならない。そうぶつぶつ考えていると、いや、逆にそこにメッセージがあるのかも、と思えるようになった。そして、もう一度Ostrom et al. (2002)のイントロを読む。これ、良く書けているので時々読み直すのだけれど(特に申請書を書くときに)、そうなんだ、ややこしいものこそ、いろいろな情報を持っているはずだし、その情報が他の手法で得ることが出来ないものであれば、そこまで洗練されたものであるのであれば、トライしてみる価値があるはずなのだ。自然に整えられた情報ではなく、その一歩二歩手前のところが逆に見えているのかもしれない。あとは頭と測定の問題。こんな事ばっかり書いているような気もするけど、螺旋階段を上っているように同じところに来たようだけど少しずつ上がっている(といいなぁ)感じ。

そう考えて、では、同位体でしか得られない情報って何なのよ、と言うことをさらっておこうと思ったら、さあ大変。これだけで3時間くらい話してしまいそう。今日はここまで。でもなんだか自分の問題意識がちょっと分かってきた(変な感じだが)。最後の最後はシステムってなんだろう、ってところに行き着いて沈没して行くのだけれど。結局今日測定できたサンプルは2個だけだが、戸張さんの測定がだいぶ進んだので満足。

生協で買い物をしたところ、別の人にも違うことで名前と顔と覚えられていた。いやいや、もう変なもの買えませんな。

| June 8, 2004 / なんだか調子あがらねぇ

本日はゆっくり。8時半に実験室。溶存N2Oのアイソトポマー測定なのだが、今日はちょっと設定の確認を、、と言う気持ちなので比較的のんびり。久しぶりで又いろいろと忘れている。Retention time、400sくらい。NO modeではさらに早くなっていて、380sくらいにピーク出現。stdの入れ方を変更したり。真壁さんが習いに来てくれたので、非常に簡単に説明して、実際いくつかの操作をやってもらい、今日は終わり。次は最初から最後まで(特に立ち上げとシャットダウンは大事だから)やって、次に僕や誰かの目の前で一連の測定操作をやってもらい、その次にようやく自分で測定できるかな。そんなもんだ。

いつも新入生に話すのだが、溶存N2Oなんて、吉田研では当たり前のことだけど、それが当たり前になっているのは吉田研に歴代いらっしゃった様々な先生、先輩たちの功績なんだよね。そこがわかりにくくなっているのは良くないといつも思うので、いつも言うことにしている。だって、すごいんだよ。これって。

だからこそ、新しく入ってきた人たちも、新しい事に挑戦しなきゃだめなんだよね。そうやって歴史は作られて行くんだし、作って行くんだし。そんな話をしたようなしなかったような。永田CRESTでは僕の真骨頂「だいちからわざ」の10Lアンモニウム濃縮、またはもうちょっとスマートにDONの同位体比測定、かしら。あとは亜硝酸か。とりあえず。

stdを測定している間に読んだwebのほとんどが非常につらい話題やつらい状況を知らせていて、空腹も手伝ってなんだかつらい気持ちになった。何とか2時前にはラーメンをすすったのだが、僕がラーメンをすするって言う状況自体だいぶいけない状態(ボート部時代から麺のようなものではカロリーが取りにくいから米を食え!と教育されてしまっているので)で。アラスカの事も結構地味に難しい状況がいくつかあって、そこら辺を探ろうと自分の日誌を読み返すと去年も一昨年も一昨々年も同じような状況で困っているらしく、うーーん。ですから、機嫌が悪いとか言うのではないんです。でもすみません、松井くん、三橋さん、不快な思いさせて。ま、真剣に考えているときに良く「なに怒ってるんですか」とか「機嫌悪そうですね」って言われてしまうことが良くあって、今回もそれなんですが、もうちょっと何とかしたいなぁ。

Waffle:煮え切らない態度を取る on、about、だって、始めて今日使ってみた。

「人類は優しくなってきていると思うんですよ」高校の時読んだ坂本龍一と佐藤文隆の対談で佐藤先生がおっしゃっていた一文を慰めに思い出す。毎年毎年この言葉を反芻することが多くなっていると言うことは、、、、

Diffusionを確認して早めに帰ってきた。家でとにかくreviewするべき論文でもつらつら考えてみよう。Matt BiancoのCDも手に入れたし。

アラスカ、この頃毎年そうなのだが、自分が忘れてしまった気持ちを同行する人が思い出させてくれる。今回の松井くんと鈴木さんはどんな気持ちであの大平原に降り立つのだろうか。海外調査、3週間、いろいろあるぞー。まずは安全に。仕事の最低線は確実に。そしてあとは、自分の想像力を具体化しようじゃないか。がんばって。

海洋研の宮島さんのwebsiteが更新されていて、安定同位体比を使った海洋での窒素循環についての非常にわかりやすいミニレビューがあります。先日京大CERでご講演なさった内容がよりかみ砕かれた形で載っていて、是非読んでみてください。河川や湖沼をやる人、陸上をやる人関わらず、とてもためになります。やっぱすごいなぁ。なにからなにまで。このミニレビューの陸上バージョンをやるべきなんだけどね。。14日。。

| June 7, 2004 / 授業

本日は、第3回「環境調和化学論」講義。朝7:20に来て昨日夜までかかって結局終わらなかった資料収集の続き。

授業:自分のストック(知識としてもpowerpointとしても)だけで話せばいいのだろうけど(簡単だから)、でも、まずそれではかなり細かな話になりがちであること、つまりは筋が全く見えにくくなってしまうこと(いわゆる各論)、そして何よりも自分が成長しないから、と言う理由で毎回自分のちょっと知らない事をまとめて勉強できるように、授業の内容を考えている。

今回はMartinの鉄仮説がそんなトピックだった。しんどいんだけど、でも自分の実によりなるように、と思うとやっぱりちょっと無理をしないと、、そして毎回夜遅くまでかかって毎回消化不良で毎回反省するのだけれど。

来週のCERでの講義はそういったことからはちょっと離れて、いやなくらいマニアックな発表をしてみてみるつもり。どこまで自分が細かく考えられているのか、そこに対してどのようなアプローチを実際考えられているのか、そんなことを自分で自分で分からせないと。

といいながら、琵琶湖博物館でのプレゼンもあるし、基本的に明日からは溶存N2Oの測定だし、自転車操業は続くよ。授業終わってからまずは先週(?だっけ??)の野洲川NH4サンプルの調子を見る。金曜日から培養を始めているのだけれど、何せ大量でoven/shakerの限界を超えているので毎日見に行く。今朝はサンプル飛び出していた、、、、。段ボールとかで何とかサンプルを囲い込んで今日から培養開始!オフィスに戻って、大河内さんから共著論文にコメントするように!とメイルが来て、早速メイル。還元的な湖でのアンモニウムの同位体比、この論文では脇役だけど、硝酸を戸張さんと測って近いうちに主役にしたいな。せっかくだから湖をやる人がいれば、その人にやってもらっても良いかも。湖っておもしろい。そしてそのおもしろいところをいろいろな人がいろいろなアプローチでやるのがやっぱりおもしろい。

今日はアラスカでの保険を申し込んだ。1500万円賭けておけば尿道結石でヘリ輸送されても大丈夫?!WGPMのRegistrationは来月7日まで。後やっておくべきは、空輸する荷物の荷造り、成田への足の予約、チケットの確認、あっちでのスケジューリング(ついたときにはちょうどあっちのRAやPostDocがいないらしいから)、MBLトラック運転のための連絡、ああ、いっぱいあるぞ。NWAのwebで確認すると、ああ、ちゃんと取れているようだ。MKシャトルを予約しないといけないけどまだ荷物の全貌が明らかにならないのでやめておく(4日前にはしよう)。

スーツケース。またGeorgeに笑われるかもしれないけど、ハードスーツケースでいこう。81cmサイズのものを見つけたのだけれど、3辺合わせたサイズが158cmを超えていて、怒られるのもしゃくだから75cm(ちょうど158cm)を購入。しかし、ツンドラにハードスーツケースって本当に合わないんだよね。。。

授業が終わったら瞼の痙攣が収まった。やっぱりだいぶストレスなんだな、上手く教材を作れていないのが。。。

| June 5, 2004 / 専攻説明会終了

本日は、第3回環境理工学創造専攻説明会。協力してくれたM1のみんな、本当に有り難う!さて、後は試験をするばかりか。試験は受ける方が楽なんですよ、皆さん。

アラスカへ送った荷物が届いたというメイルをもらう。東京からアラスカ大(フェアバンクス)まで3日程度、そこからTFSまで7日程度か、、やっぱり2週間は見ておかないといけない。急がないと。出勤していた松井くんといろいろと打ち合わせ。

鈴木さんに自転車を借りてクランベリーモールへ。気持ちいい五月晴れの中、始めて246を自転車で走る。拍子抜けする程近かった。すずかけ台って、ちょっとでればもうそこは東京都なのね。モンベルでFrost Pakを2つと、Frost Pak 40Qtが二つはいるような、つまりは人を1人分まるまる詰め込めることが出来るような240Lダッフルを購入。

明後日の授業と、14日の京大CERでの講義の準備がままならず、明日予定していた測定を中止することにした。仕方ない。火曜から土曜日までかければ、桐生と野洲川の一部は測定できるかも。

| June 4, 2004 / いろいろよかった

朝から書類関連やプレゼン資料作りなど。授業煮詰まらない。サブシステム間の生元素の動きと言うことで、もう大学院生だし普通の事(例えば海洋の二酸化炭素吸収)についてはやめて、もっとマニアックな事にしても良いかなぁ、さけ窒素やくま窒素みたいな。。

戸張さんから脱窒菌上手く行きそうだとの朗報が!頑張ったな!!握手!あとはIAEA stdsでcalibrationだ。

脱窒測定のためのincubation vessel、松井くんが注文した物、いい出来。

Diffusionを始めた。shakerつらそう。控えめに見ても4Lを12本くらいだから、、50kgか、、大丈夫かしら。

早めに帰って友人と飲む。賢くなったような気がして帰ってきた。コーチングとティーチング、やっぱりコーチングだな、僕のやりたいのは。宿題をお互い持ち帰って、又近いうちに!いやいやいや。

| June 3, 2004 / 体が重い以上に頭がぼーっとしている死のロード明け

おっと、更新が、、、木庭でございます。

火曜日は秘密業務を進め、午後は名大阿部さんの博士論文最終審査。詳細を記しませんが、いろいろ考えるところがあった。夜にかけて、先週のサンプルの一部が破損したとの連絡を受ける。やっちまった、、、。

水曜日にかけて、その件でCERの陀安先生、由水さんに多大なご迷惑をおかけしてしまった。申し訳ありません。もっともっと気をちゃんと配るべきでした。なぜ、あのとき、、、いつもなら、、いわゆる「失敗」をするときの要因が数多く揃っていたことをしみじみ反省する。この頃、学生さんのことばかり注意して、自分のことを棚に上げっぱなしだった気がする。アラスカに向けて気を引き締め直さないと。この日は久しぶりに(本当に久しぶり、、、)休日を取り、破傷風の注射や国際運転免許や、いろいろと。破損しなかったサンプルは吉田研+某赤い人のおかげでFCRCに運んで頂いたらしい。ほんまおおきに。木曜日に処理を始めるつもりだったが、だめだった。。。

今日、木曜日は朝からいろいろと書類書き。書類ばっかり書いている気がするが、仕事だししかたない。アメリカの旅行会社からのfaxがようやく届き、それでどうやらOKらしく、アラスカ向けの書類は一通り揃った。しかし、物品発注のシステムをきちんと把握できていない事が発覚。いろいろと三橋さんに迷惑をかけてしまう。ごめんなさい。

基本的にミスの多い人間であることは自覚していたものの、その自覚を超えるような、その自覚からくる注意力を超えるような失敗、というか気の使い方のまずさを、この頃身にしみて感じる出来事が多い。さらに問題なのは「先生」ということで許されてしまうことが多いこと。前に書いたことがあると思うけど「70%程度合っているのであれば、時間を使って80%まで調べるよりも、どんどんと判断して行く方が良い」という状態が、実は40%くらいまでしか合っていない。そういう状況だと思う。

それは論文の読み方、調べ方についても同じ事。数多くの論文に目を通し、どんどんとジグソーパズルのピースをはめて行くことだけは、少しは得意なことだと思うのだけれど、論文の読み方も、調べ方もこの頃非常に甘い。結局「こんなモンだろう」という先入観が強すぎる。何にしても。これはいけない。

朝からの頭痛も薬を飲んで治ってきた頃だった。たまたまwebを探っていると「あ!」。そうしているうちに本人からメイルが来て、すぐさまお祝いの電話。彼女の久しぶりに心底明るい声を聞いて(よかったね!)、初心に戻れと言われているような気がした。

火曜日に探し当てた論文たち(で今も覚えているもの)は、微量水蒸気の同位体比測定堆積物での安定な硝酸同位体比(脱窒起きているのに!)、とくにLehmannのMarine Chemは、いろいろ考えさせられる。Goldschmidtで話していた内容。

同位体を測る意義、をLehmannの論文を読みながら今更ながら考える。そんなことを14日CERでは話してみるか、と。どんな発表になるか分からないけど、自分の中で何を問題と思っていて、何をどこまでやろうとしているのか、自分でもどういう言葉が出てくるのか分からないほうがおもしろい。学生さんへのテーマを考えるあまり、自分の研究について、非常に見通しが甘くなっているのだろう。初心に戻ろう。同位体を測る意義というのは、広義にとらえれば研究をする意味にも繋がっている。見えないものを見たい、そこに目を向けたい。講義をすることで僕自体が僕に発見を与えることが出来るように何とか頑張ってみよう。その前に来週月曜の講義だが。。。

今日は硫黄のMIFなど論文をみて、うーとうなっていました。5億年くらい、、と言われてもなかなかねぇ。。あ、あとは国環研の保原さんのアラスカ窒素固定論文をすごい早さで的確に読んでコメントをするアメリカのPIたちを見て、改めて感心した。むちゃくちゃ忙しいはずなのに。。あとは、「形式」の重要さを改めて思い知りました。悪い意味ではなくって。気をつけよう。勉強になりました。