Kei Koba's weblog in CER, Kyoto University ~ Are we on the right track ? ~

| February 29, 2008 : 結局気になっていることはすべてやれと言うことなのでしょう

朝一番でメイルを開くと、ドイツでPCが暴走し始めてしまったK先生(大丈夫ですか?ってこれ読めないか、、)から有り難いメイルが(お忙しいところすみません)。そしてフランスから元気の良い、有り難いお返事が。彼とはISI2008でお会い出来るのでしょうか、、やっぱり3月ちょっとフランスに行かないと行けないかなぁ、、、春休みだから高そうだなぁ、、、

結局、ちゃんとお金をかけて、色々仕組み立てを作らないと行けないと言うことだけは分かってきました。4月になってお金が動いたら、、、その頃は既に、こんな風に集中して実験などできないような状況なのが残念ですが。

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今使っているIRMS(同位体比質量分析計)は、僕が学生の頃から使っていたものと比べると比較的新しい(最新機種ではありませんが)ので、色々知らないことがあります。日常ではあまり怪しげというかマニアックな操作を必要とはしないのですが、いざ、ああ、これが見たい、あれがみたいとなると、とたんに分からなくなります。でも、なんだかようやく自分がちゃんと機械をいじっている、機械に操られていない、という感じがしてきました。おお、よしよし。

全体としては上手くいっていってはいないものの、どこが上手くいっていないのかを見定める判断をするための材料をそろえる、そのための下地作りが出来てきた気がします、、と書いていると、先が長いことにぞっとしますが、、、

こういう立ち上げは、1人でやるより、2人、3人でやった方が遙かによいのでしょうけれど、、、、まぁ、仕方ないですね。

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わーい!今手持ちの論文たちにすべて査読者が決定しました!ありがとうございます!って、ここに書いても仕方ない人が多いのですが。特に難航した論文には、結果、とても良いレベルの研究をずっとしている人にお願いすることができたので、楽しみです。

 

| February 28, 2008 : 質問したいが何をどう質問したらいいのか分からないこのごろ

頑張って朝早くから来て、IRMSを立ち上げたはいいのですが、さて、つぎの一手が見えてきません。とにかく前から気になっていた謎の物体が何なのかを確かめてみることに。測定が上手く行かないことには必ず理由があるはずなのですが、それを感知するだけの能力が僕にはまだ備わっていないと言うことです。しかし、あきらめたくないので、あともう少しあがいてみることにします。

そうこうしていると、今日はpaperworkにはまっています。研究内容、出張依頼、出張届け、出張報告、兼業届け、アンケート、アンケートなどなどなど、、、

「流域環境評価と安定同位体」、いわゆる永田CREST本が完成したとのご連絡を頂きました。めでたいことです。まとめられた方々には本当に頭の下がる思いです。書くのも読むのもなかなか骨が折れましたが、多くの人が手に取ってくれると良いですね。売れても一円も我々には入ってきませんが。僕のところは読まなくても、ORIのMさんの章は絶対読んで欲しいなぁ。

もう少しあがいてみることに、、と書きましたが、いろいろ根本的なところから今の測定システムを洗い直さないと、ダメなようで、そうであれば限られたマシンタイムを有効に活用するためには、元の測定環境で、ひたすら測り続ける日々を実現した方が良いのかもしれません。ああ、迷う。。。

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悶々としながら、とにかく手探り(まさに手探り)で、今自分が陥っている状況について知りたいと、ちまちまと測定環境を替えてちまちまちまちま〜と実験していると、気が狂いそうに(笑)なってきて、書類書きすら楽しくなってきます。兼業届けを提出したら、次の兼業届けが届いていました、、、はい。がんばります。

とにかく、良く分からないけれど今まで何となく逃げていた項目について少しつついてみて、あとは頭を冷やそう、と、早めに帰りました。駐輪場でFくんに偶然会ったのですが、もう頭が飽和していて、何がなんだか分からなくて足早に去ってしまいました(感じ悪くてごめんね、、、)。電車の中でデータを広げて、あーでもないこーでもないと自分の手帳に書き込んで、すると、ひとまず明日戦うべき相手は見えてきました。ちょっとだけほっとしました。ちょっとだけですが。

そして、とりあえず、フランスにメイルを打ってみました。何かご存じでしたらよろしく、、、とここに書いても仕方ないですが。

家に帰って、論文をひたすら読んでいます。今日東工大から1本修論が届きました。書き上げる直前にかなり無理なコメント(というか、データ提供)をしてしまったのですが、なんだかとてもちゃんと議論されていて、よいです。よいです。頑張りましたね!これからは違う世界に旅立つのでしょうけれど、修論で身につけた、その考えるお作法は必ず役に立つはずです。頑張って!そしてこれからもどうぞよろしくお願い致します。

Mさんが頑張って書いている論文もなんだかとても面白そうで、、、いや、とにかく今はエゴイスティックに自分の仕事に邁進します。こんなにIRMSを占領しているなんて、生まれて初めてですし、せっかくなので気の済むまで遊んでみようと思います。しかも中途半端にコメントしたりするのがお互い最もまずいですしね。

 

| February 27, 2008 : さあ、右も左も追いつめられてしまいましたぞ

今日は朝からお客さんを連れてFM多摩丘陵へ。スノボ帰りのT君がちゃんと来てくれてありがたい。ロシアからのお客さんをつれてお昼前に駅で降ろして、午前中は終了。T君とラーメン食べたら、気が抜けてしまいそうでしたが、いけないいけない。実験再開。

しかし、思いつくことは試してみたものの、改善は見られず、さて、この先まだあがいてみるか、潔くあきらめるか、、、しかしどうあがいたものかアイディアが出てこない状態で、、、これは近年まれに見るピンチですね、、、

考えながらアンケートに答えたり、兼業届を書いたり、まだかけていない800字文章を書いたり。担当している論文を審査してくれる人を毎日捜しているのですが、毎日何かしら問題が出てきます。他人の論文をハンドリングしているよりも、一緒にやってくれている学生さんの論文を読む方が先だと思うのですが、、、いや、とにかく引き受けたことは責任を持ってベストを尽くさないと。

 

| February 26, 2008 : 戻って参りました

月曜日に、緊急事態で、琵琶湖の鉛直プロファイルサンプリングに参加して参りました。

日曜日に出航が決まり、府中から新幹線に飛び乗って、京都へ着いたのは良いのですが、大雪でダイヤが崩れていて、、、100Lザックをしょって大男がうろうろする羽目になりました。

朝も道路は一部凍結しているようでしたし、湖北は当たり前のように雪がちらつくし、風も強いし、なかなかつらいサンプリングでしたが、どうしても必要なデータだということで、頑張ってきました。水銀を打って、Yさんに荷物を託して、京都まで戻って、立ち食いそばでおなかを満たして、あじゃりもちを買って、終電1本前で帰ってきました。ああ、何か忘れていることがいっぱいありそう、、、あじゃりもちは忘れなかったけれど、、、

あのメンバーで調査することはもうないのだろうな、と思うと、僕にとって貴重な勉強の場が失われたということの大きさをひしひしと感じます。みなさん、これからもどうぞ、どうぞよろしくお願いいたします。本当によろしくお願いいたします。

事務方にご連絡したところ、今回は緊急事態なので、paperworkは事後でも構わないでしょう、とおっしゃってくださったので、雲隠れせずにすんだということでございます。

外部評価まであと10日。何の話題提供をすべきなのでしょうか。うーん。

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ベイズで同位体のmixing modelを解くためのツール(MixSIR)が開発されたそうです。これはかなり大事です。元の論文はEcology Lettersに掲載されています。

 

| February 23, 2008 : 起きない脱窒菌たち

測定というものは、本当に一度上手く行くプロトコルが作れてしまえば、何も考えることなくただひたすらやって行けばいいものなのです。しかし、それを生み出すまでは一苦労です。たとえ論文となっていても、世界のどこかで誰かが測定していても、では実際に自分の環境で測定出来るかというと、そんなに簡単ではありません。一つ一つの手順の意味するところをきちんと知るには、やはり失敗を重ねるしかないのでしょう。

ちょっと緊急事態になっており、今日の予定もpushしなければ、と、焦って測定しようとしたのですが、やはりそうは問屋がおろしませんでした。脱窒菌によるN2Oの生成、論文では30分で安定しているのですが、やはり、一晩おかないとダメなようです。ということは今日は焦ってもダメですね。ああ、液体窒素さえあれば、もう少し実験出来るのですけれど、府中キャンパスは配達されるのを使わざるを得ないのです。ああ、愛しの液体窒素タンク、、、

やはりドライアイスエタノールでもつくって、さらに万全を尽くさなければだめかしら、、とらっぷトラップまたトラップ、、、保存されるであろう値が保存されている気がしないのです。何か色々な反応が脱窒菌からIRMSまでの間で起こっているのでしょう。さて、どうしたものか。とりあえず今日は、つついたら、反応があったようだ、というところまでしかいけませんでした。

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明日からしばし雲隠れいたします。

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google calendarの先週から今週、そして来週にかけて「測定がんばれ」と書いてあるのをみて、何とも言えない気持ちになります。がんばりますよ、過去の自分さん、、、 がんばりましょう、未来の自分さん、、、じ、自分さん?

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いただいた黒船のラスキュが、お、おいしい、、、こういうのをよく知っている人はどういうアンテナを張っていらっしゃるのでしょうか。

 

| February 22, 2008 : 部屋から出ると夜でした

朝から脱窒菌ちゃんの培地を作って、あとは実験室に引きこもっていました。新しい測定(といってもそれほど新しいわけではありませんが)を立ち上げているので、試行錯誤の連続です。いえ、実際には試行錯誤できるほどの知識も経験もないので、とにかく安定して下さい、、、と祈るのみです。ここがセンスのなさのまずいところですが、仕方ありません。

とりあえず今日はここまで、脱窒菌をうえつがないと、と外に出ると夜でした。誰もいない実験室でダウンジャケットを着て、新しい培地に脱窒菌を植え継いでいると、なんだかいけないことを考えてしまいます。ああ、いけない。

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自分はどうやって研究テーマを決めたのか、というのを思い出してみると、とにかく何も分からなかったのです。勉強もろくにしていなかったですし(授業は出ていましたが、それ以上の勉強は全くしていませんでした)、とにかく卒論というものをやらないといけないらしい、と焦っていました。院試の2日前にインカレでしたし、年300日は合宿しているわけで、その中でどうやって卒論なるものができるんだろうかと。

卒論発表を聴くと、何かヒントになるものがあるかも知れない、と先輩だったか先生だったかに教えて頂き、発表を聴いたのですが、全く分かりません。全く分からないのです。唯一、同位体というのは軽いものから先に反応するのだ、というところだけで、とにかく、わらにもすがる思いで「ど、同位体とか言うやつをやらせて下さい」と言うことになったのでした(脱窒は知ってはいなかったと思います)。

それをやっていた先輩を指導していたのがTさんで、Tさんは聞くところによると、9月から1年間留学なさってしまうから、早めに卒論を始めるのよ!と2月頃から同期のHと、彼は土壌培養のバッグを家からミシンを持ち込んで、僕は怪しいポーラスカップをつないだ土壌溶液採取キットを作っていました。良く聞くと、同位体比の測定自体は、三菱生命研のW先生という方にお願いしたと言うことらしく、ああ、町田に行くのか、それは実家に近くて良いな、なんて思っていたら、どうやらW先生は京大の教授としていらっしゃるらしく、、へぇ、、なんてぼーっと思っていました。

ということで、テーマをどう決めたらいいのか、、ということについては、何ともお答えしにくいのです。とにかくY先生や僕に何でも良いから投げかけてみることから始めて下さると嬉しいです。ある意味「だまされて」始めるものだと僕は本気で思ってます。

一方、修士に上がる方々は、どうぞ、自分でじっくり考えて下さい。自分で勝手に新しいことを始めてくれると何とも嬉しいです。修論発表や卒論発表を聞いて、学生さんたちだけで、勝手に「共同研究」を始めてくれたりすると一番嬉しいですね。

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色々考えることがあるのですが、とにかく外部評価終わって落ち着くまではそれに集中します。でも、テーマについて相談したい人、是非メイルでも何でも連絡下さい!

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今日のお言葉

(中略)自分がいろいろな人たちと一緒にする仕事のより好みをどこらへんでこれはいい、これは悪いと判断しているのかというと、たぶん、たいへん抽象的な言い方になるかもしれないけれど、自分が考えている人間関係というものを、肯定できる人間関係というものをその仕事をやったときにつくり出せるかもしれない、というときだけだろうな。(武満徹、谷川俊太郎との対談、「武満徹対談集」より)

「鳥肌が立つ」というのはもともと寒さや恐怖、不快感を表す言葉であったはずと、今日読み終わった『名門校に席をおくな!』には記されていますが、素直に、こういう文章を読むと鳥肌が立ってしまいます。

 

| February 21, 2008 : 私にも

コーヒーを一滴も飲めない日もございます。

うーん。明日も頑張ります。O2というガスは、本当にいたるところからコンタミしていそうで怖いですね。まずは本当の最低ラインを超えることをしっかり目標として見定めないと、、、

 

| February 20, 2008 : 農工大修士論文発表会

みなさん、本当にお疲れさま!今頃宴たけなわでしょうか。K先生とIごろうさんまで加わっていたので、さぞかし楽しい宴になっているのでは。飲み過ぎにはご注意を。

さあ、次! こちらも頑張ります!しかし飲み会を抜けるのってつらいなぁ、、、

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今日のおことば

「定型と自由は二律背反じゃない」(寺山修司、武満徹との対談、「武満徹対談集」より)

すごい。すごい。

 

| February 19, 2008 : 農工大修士論文発表会は明日です

朝一番で、すずかけ台に行き、Yさんが用意して下さった例のブツをお借りして、府中へ。遠い、、、それでも10時に府中につきました。しかし、あまりお手伝い出来そうなことがないので、脱窒菌の植え継ぎを。実験室の寒いこと、、、

慕っている全国、外国の先生方から、いろいろとなぜか急にメイルが舞い込みます。なんだかこれは嬉しいというか、ちょっとほっとするというか。

午後は、修論の発表練習でした。あと少しです。頑張って!

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春はもうすぐですね。さみしくなります。

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と、その前に自分自身の大事があるのでした。感傷に浸る暇すらなく突っ走らないと。その後の飲み会の予定だけどんどんと決まって行きます。3月、ものすごい月になりそうです。

帰りの読書は、今日手に入れた「武満徹 対談選」です。これはとてつもなく幸せです。たまりません。最初が「徹子の部屋」というのからたまりません。一度読んだことのあるものが多いのですが、とにかく電車の中で武満さんの言葉を読めるなんて、本当にたまりません。

こ、これもたまりません!エ、エルモ! ほんまにたまらん!

 

| February 18, 2008 : 東工大修士論文発表会

朝、考え事をしながら電車に乗っていたら、! 今日は違うところに行かないと行けないのに!と、朝から逆方向の電車に乗ってしまうミスを、、、ただ、そのおかげでUさんと同じ電車に乗れたので、朝からお話し出来てラッキー。キャップを使ったトレーサー実験、出来ると良いですね!

今日は東工大Y研の修士論文発表でした。とても良かったと思います。前評判通り!

  • Fさん:結構込み入った話のはずでしたが、とても手際よくまとめられていて感心しました。空間的なところまで考えに入れた解析だったのが好印象でした。修論にコメント下さいと今日頂いたので、鉄は熱いうちに、、ということで何とか可及的速やかにコメントお返し致します。読ませてくれてありがとうございます。

  • Yさん:こちらも大変込み入った話でしたし、様々なアプリケーションをあつかっているのですが、S先生がいみじくもおっしゃったとおり、同位体比って、アイソトポマー比って、結構良いですね、と思わせる解析でした。

  • Hさん:同位体の良いところの一つは、小さな実験系で起きていることを確認した上で、全球でのプロセスに発展することの出来る可能性をはらんでいるということだと思うのですが、なんだかその潜在能力を感じる発表でした。なかなか一筋縄では解析が難しいけれど、それでも分かったことがある、ということが伝わってきて良かったです。

  • Tさん:これこそ本当に込み入った話でしたが、良くimplicationまで考えられていて感心しました。もう少しMIFでしか見えないこと、という立場を強調しても良かったと思いますけれど、やってきて、うまく行かず、考えて、出てきた可能性をしっかり検証するという流れは素晴らしいです。

  • Kさん:海って素晴らしい!と思わせる内容だったと思います。同位体でしか分からないこと、をもっとアピールしても良かったでしょうが、非常に多くのデータをだして、非常に面白い議論が出来ていたと思います。とても感心しました。かなり面白かったです。メタン酸化は、オホーツクだとNが余っていて、北太平洋だとNが足りないために、活性が規定されてたりしないでしょうか?(メタン酸化菌は窒素を多く要求しますから)。ちがうかな。

苦言を呈すとすれば、同位体比を使うと分かることは何か、前提として考えることは何か、なぜ同位体比を使わなければならないのか、同位体比を使って初めて分かったことはなにか、というアピールが足りないとは思いました。まぁ、これは文化の違いでもありますし、僕だって全然出来ていないことではありますが。

夜の飲み会に誘って頂いたのですが、Kさんの発表を聴いてすぐさま飛んでかえり、提出書類を作成し(またエフォート、、、)、ようやく読め始めたメイルに返信し、足りないことが判明した部品に愕然としてまたもや東工大やIFREEにメイルをし(恥ずかしい、、、)、気づくとコーヒーがもうなくなってしまった夕暮れでした。何杯飲んだのでしょうか、、、

修士論文、卒業論文の最後には、1枚で、「これが私の論文の結果です」と言える様な、凝縮された図を書くことを目指して下さい。上に上がる人は、その図の中の分からないところ、不確かなところのうち、いくつかを次の過程の間で確実にクリヤーできるように、卒業する人は、その絵を後輩が見て、これをやりたい!これを研究したら面白そう!すごい!と勇気づけられる様な絵を描いて下さい。と、W先生に学生の頃言われていたことを、伝え忘れていることを、夕方Iさんの修論発表内容を聞きながら思い出しました。間に合わないかも知れないけれど、皆さん、是非考えてみて下さい。

特に、Iさんと今日話していて、なんだかとてもわくわくする様な絵が描けそうな気がしているので(僕ではかけませんが、Iさんなら描けるはず)、それを楽しみにしていましょう。しかし、そのわくわくしそうなポンチ絵ですが、描いたらいいよとは以前も言ったのですが、今日程はきちんとその細かなことまでは伝えることは出来ていませんでした。だいぶ僕も皆さんの発表を聴いて頭が良くなってきているのかも知れません。しゃべっていてアイディアがわいてくる、バラバラだった知識の断片が集まってくるあの状況が、人と一緒に研究をしていてたまらない瞬間です。なんだか嬉しいですね。

あまり寝てない状態でただ単に何か変な回路が繋がっているだけという噂もありますが、、、ま、また明日お会い致しましょう。と書いたら、FTPサーバーが調子悪く、、、uploadはまたの機会に。。。

 

| February 17, 2008 : あらら、もう朝2時

日曜日も忙しいですね、、、なんやかんやでもう日付が変わってます。Iさんの投稿論文にコメントをしては見たのですが、結局、建設的というか身のあるコメントにはならず、かなり自分にがっかりです。とにかく、これでご意見を伺ってみるのが良いとは思います。通りますように、、、

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自分の中のねじれを、まぁ、それはそれとしてつきあって行かなければならないのか、と、何となくあきらめた今日の午前中でした。なかなか新鮮な気持ちになったのはいつも見ない景色を府中への電車の中で眺めたからでしょうか。

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音楽にしろ、論文にしろ、日常の些末な事象にせよ、人の営みの中にある意志をくみ取りたい、他人の意志を全身全霊をかけてくみ取ろう、受け取ろう、感じ取ろうとする営みが、「優しさ」の1つの定義なのだと思うのです。

目の前の事象について考えつくすことから、目の前に見ていることが、それだけではないのではないか?と、ふと気づき、目の前に見えてこないことを想像すること、思いを馳せることが出来る様になります。それが出来る様になって初めて、自分の知らなかった世界があることに気づくことができ、他の人がどれだけの意志を持って行動してきたか、どれだけの集中力を持ってある細部に魂を注ぎ込んできたか、その営みの重さが分かる様になると思うのです。それが分かる様になることが、どれだけ大事なことかは、どう表現したらいいのか分からないくらいです。

論文を書いていて、自分が苦しんで苦しんで、やはり言えない、明らかに出来ない事象について、世界の誰かが、同じように苦しみながら、それでも苦しい一歩を踏みだそうとしていることが、今なら皆さん分かってくるはずです。素っ気ない論文の一文に、どれだけの意志が費やされているか。

論文紹介などで、図の説明や表の説明を省くなんてことは、そういった意志をくみ取ろうとしていれば、ありえないことなのです。重要なこと以外、血の通った内容以外は削られている、だからこそ、書かれていることの濃縮されきった意味を全て開放するために、一文たりとも見逃すことなどありえない話なのです。というと、どんなすばらしい論文なのだ、という気がしますが。そんな失礼なことは許せません。著者に対する冒涜です。自分の可能性に対しても大いなる冒涜なのです。

と、Pat Metheny Groupを聴きながら考えていました。全ての音に、全ての休符に意味が、意志があると思った、感じてしまった瞬間、とてつもないものを知ってしまったと正直思うのです。秘められた意味がもしも分かってしまったと思えてしまったら、本当にふるえが止まらない、これは飛ばなければならない、そんな感じに包まれます。教えたいこと、ではなく、ご一緒している学生のみなさんと本当に一緒に考えたいこと、それは、やっぱりこういうことなのです。

おお!Kさん、東京マラソン完走おめでとう!すばらしい!

 

| February 16, 2008 : なんだか懐かしの東工大

朝からなんとか力を振り絞り府中へ向かい、コーヒーをまたこぼしては1Fに行き、swagelokとvalcoと戦って、またコーヒーを飲み、今度はキャピラリーと戦って、またコーヒーを飲み、、、その繰り返しでした。結局今までそれなりにうまく行っていた硝酸の窒素酸素同位体比から、次の測定を立ち上げるために、かなりの部分を変更することになり、果たしてこれがよい戦略なのか、それとも間違いの始まりなのか、と自問自答しながらの作業となってしまいました。とにかく前へ。

3Fにあがると、いつもみんなパソコンとにらめっこしているので、なかなか迫力があります。後数日です。頑張って下さい!

閉めたりゆるめたりしている間に東大のUさんからのメイルにようやく反応できたら、なんだかおもしろおかしそうな飲み会を開かないと行けなくなってきました。そうですよ、Moですって、時代は!

結局予聴会には間に合わず、18時頃、すずかけ台へ。ようやくお会い出来た大先生から、正式にご連絡を頂き、ちょっと感慨深い思いでした。次のステージでは、今までとは比べものにならないプレッシャーを感じないといけませんよね。そのためには、ずっとドSvsドMだったのを、両者逆転しないといけませんね。ああ、でも、こういう大事な話は、3/19にでもいたしましょう。とにかくこれからもよろしくお願いします。

Tさんにフェラルリムーバーをかりて、悪戦苦闘。ああ、やっぱり1からのスタートってのは大変ですね。とにかくフェラルは取れた様で何より。

ここに書くと足がつく可能性があるのであまり書けませんが、東工大のM2のみなさま、来週お会い致しましょう!本当は秘密裏に、ひゅうまの姉の様に修論発表を聞いて、そっと帰りたかったのですが、なんだかTさんやHさんが挨拶に来ちゃうし(なんだか充実した疲れが顔に出ていた、、)、バレバレなので、とにかく行きます。楽しみにしております。東工大Y研の歴史の中でも1、2を争う良い発表になりそうだとの前評判なので、とても、むちゃくちゃ楽しみにしていきます。と、出来る限りのプレッシャーをお送り致します(笑)。

今のM2の皆さんとは、あまり一緒の時間を過ごすことが出来なかったので、そのことはとても残念ですが、こういう機会では、研究を始めたあの頃から、今の今まで、どれだけの進展があったのかをはっきりと見定めることが出来るので、僕としては「おお、、成長したんだねぇ、、」と素直に見ることが出来るチャンスなのです。ああ、楽しみ!(と最大限の、、、、)。近くにいると見えないことはたくさんありますから、そういうことを見て、伝えることが出来たらいいなと思っています。なかなか面と向かっては難しい(恥ずかしい)かもしれませんが。

なんだか東工大Y研の2FのIRMS部屋で、何となしにただぼーっとラインを眺めながら、色々な学生さんたちとあーでもないこーでもないとたわいのない(本当にたわいもない、、、)話をしつつ、ほんのちょっと真剣な研究の話など織り交ぜていると(ほんのちょっとですけど)、突然、どっと、懐かしさがわいてきました。これは、もう、僕がY研の人ではないということの表れなのですね。なんというか、異動してだいたい1年経つと、「うちの子たち」という言葉の意味していた学生さんたちが、今であれば、東工大から農工大へとほぼ100%変化していて(それまでは結構ごっちゃになっているものなのです)、そういう意味では、僕も東工大Y研を卒業したのかも知れません。仲間意識は変わらないつもりですけれど。

結局Kくん(修論、大丈夫なんだよね?!)、Nさん、Mさん、そして大先生とわたくしの5名で、大先生のカントリーマームの恨み辛みを延々拝聴しながら、お好み焼きを食べて参りました。なかなかおいしかったですね。

帰りの電車の中でNさんに特別講究の発表内容を頂き、あれやこれやとお話しするのですが、まさに魅惑の硫黄、一体何が起こっているんでしょうね、、、近いうちに、うまく東工大・農工大Y研合同ゼミを開催しないと行けないですね、これは。合同大会の後くらいでしょうか。

ああ!Kさん、pptのファイルおくってちょうだいと携帯からメイルを送ったら、携帯にpptおくったわね!みえないよ〜〜〜だれか、このweblogを読んでいる人、324にいないかしら、、、、って、あれ?正直誰か読んでるのか?これ

写真は今日、頂いた中で、大先生の「カーマニアセット」。Yさんが「インチがない!」といったのがさすがだなぁ、、やっぱりわれわれはスパナはインチサイズですな。それはともかく、ありがとうございます。今度はSS-4Hが欲しいです。ポートコネクターつけて。

と、帰ってきたら、あれ?もう0時回ってる?

 

| February 15, 2008 : 卒論発表会終了

環境資源学科の卒論発表会が終了しました。Y研の皆さんの発表は昨日だったのですが、とにかくお疲れさまでした!昨日今日と色々な発表を聞かせて頂きました。発表なさった皆さんの努力に感謝です。

なんだか今日は気が抜けてしまって、、、まずいです。発表を聞いていたら液体窒素の注文を忘れてしまいました、、、

3/7が終わったら、みなさま、飲みに連れ出して下さい、、、多分飲みに行きましょう!とは言えないくらい消耗していると思いますので、、、ちょっとどっかに旅に出ようかと思っています。Y研の皆さんも旅行に行っているだろうし。木崎湖はやっぱりイヤだけど、、、

 

| February 13, 2008 : エネルギー切れか、、

朝、鍵を忘れて出たことに気づいて、あわてて戻って、あわてて走って何とか間に合いました。こんなこと東京に来て初めてかも知れません。7:40にY研へ行くとまったりとした空気。ま、もうちょっと発表練習までには時間がかかりそうですね、ということで、コーヒーを、、と思ったら、コーヒーをぶちまけてしまいました。あーあ。ぼやぼやしてもいられず、脱窒菌の植え継ぎです。しかし、14本必要なバイアルが見つからずあわてふためき、見つけたと思ったら14本滅菌するはずのバイアルを13本しか滅菌しておらず、ああ、、、結局1本はいつか、、とはいえ、当分無理かしら。

20分くらい記憶がありません。学生さんたちと同じように突っ伏して寝ていたようです。数式満載の英語のマニュアルには勝てませんでした。。。夕方からは卒論発表の練習が続きます。泣いても笑ってもあと10時間くらいです。皆さん頑張って!

ということで、メイルを全然読めておりませんが、ご了承下さいませ。自分の仕事も自分の能力がまさにボトルネックに、、、在庫だらけです。バッファーというかセーフティーは既に使い尽くされてます。でも、まぁ優先順位がしっかり決まっている(まずは卒論、次に修論、次に学生さんの論文、次PDさんの論文)ので、混乱はしませんけれど。

 

| February 12, 2008 : 修論要旨と卒論発表練習

もっと、もっと彼らに役に立つコメントを出来ないだろうか、と考え込んでいても、結局何かを差し出すこともないまま時間は刻々と過ぎて行くのです。とにかく帰ってきて、頭をリセットしてみることに。風呂に入って、とにかくリセットします。ネガティブな思考の輪から抜け出さないと。時間の余裕はないのです。

とにかく、4年生がどんどん自分のやってきたことの意味を自分で考えて分かり始めているので、今ここがもっともっと先へ行くための勝負なのです。ああいうのを見ているとちょっと感動してしまいます。

チェンジ・ザ・ルール」に、最も恐れるべきは、玄人ぶった素人だ、と。

明日は何かしら改善できるように頑張ります。しかし、企業のCEOって頭切れるのですね、、、こういう人だったらもう少し良いコメント出来るでしょうのに、、、、

さあ、お風呂に入ったので、ちょっといろいろと頑張りますよ〜〜 いかん、いきものがかり、なんかしらないが泣けてくる、、、m-flowの新譜も、古い楽曲を取り込み直すと音の粒が全然違ってる、、、やっぱりネットで買うことの出来るmp3だと情報が足りないということなのか、、。いつか必ずレコードプレーヤーを手に入れたいものです。

というか、夜中にパラメーターをいじりながら誰に何を書いているのでしょうか。

 

| February 11, 2008 : コメントマシーン

様々な書類が届いて、それぞれに必死でコメントすることで今日も終わりそうですが、それはそれで良い一日でしょう。しかし、もうあの響いていた音はすでにどこかに失われてしまいました。自分の学会発表要旨の締め切りも明日だと言うことをここにでも書いておかないと絶対忘れそうです。そしてeditor仕事もたまっているのでした。

ああ、、SNS経由で知ったJoelさんの講演は確かに聴いてみたかったですね(このカンファレンスに僕が行くとは思えませんが)、、、Joel on Softwareはときどき測定中に楽しく読むのですがこの頃だいぶ読んでなかったのでチェックしていませんでした。あとはPaul GrahamさんのEssayはまさに王道ですが面白いです。

今の職場環境ではすっかり遠ざかってしまっていますが、それでもソフトフェアにまつわる様々な出来事は、色々参考になります。そんなこんなで(どんなこんなや?)、一昨日から、今更ですけれど「クリティカル・チェーン」を読んでいます。面白いので通勤の合間を縫ってあっという間に読了しそうです。

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うーん。やっぱりeditor仕事、苦しいですね。結構「この人に!」と思った人が研究から離れていたりするもので、どの国も生き残るのは簡単なのではないだろうなとしみじみ思ったりしながら匍匐前進です。

ちなみに「クリティカル・チェーン」の主人公は、テニュアトラックの教員だったりするので胸が痛いです。いきなり予算削減でtenureとることが出来なくなってるし、、、おそらくここから自分の手腕でビジネススクールを建て直して、tenureをとることが出来るのでしょうけど、、「今時執行猶予がついているのは犯罪者と研究者だけだ」みたいな記述には電車の中で苦笑いしました。

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コメントつける作業もなかなか苦しいものです。自分の持っている答えを書き加えてしまえば簡単ですが、それでは考えてもらうことになりません。とはいえ、それぞれの人が、それぞれの目標を持って、それぞれのレベルで格闘しているので、それに対応した、自分なりの基準を持ってコメントをして行こうと思っています。酸いも甘いも知り尽くしているPDの人に向けてのコメントは、この点とても気が楽で、世界の競争相手のことだけを考えて、かなり難しいコメントを返すことができるので、嬉しくなります。

しかし、ふと気を抜くとレベルがぐちゃぐちゃになってしまい、、、うっかりすると「待つ」ことを忘れてしまって、、、。相手がそれを跳ね返してくれるレベルまできていればそれでも良いのでしょうが、はき違えてしまうと今までの努力が水の泡になってしまうので、かなりの集中力を必要とします。

しかし、それでもだいぶ温度差のバラバラなコメントを送ってしまっているのだろうなぁ、、、そして、こちらがこうだと思いこんでいるだけで、コメントを受け取る側の本当の状態は、分かったものではないのでしょうし。一度しっかりと聞いてみないといけないのですが、なかなか正直には答えにくいでしょうし、難しいところなのです。

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おお!AOBとAOAの入れ替わり(Environmental Microbiology)!これはおもしろい!

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忙しい、苦しいなどとぼやきながら、本など買ってしまっています、、、今注文したのは「論理学をつくる」(戸田山和久著)。ときどき読んでいるweblogを今眺めていたらいつの間にか注文していました。

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できた、、、とりあえず手元の原稿についてはこ、コメントし終わりました、、、とりあえず一息入れます(既に入れ続けている気もしますが)。

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ま、まだまだぁ〜〜

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お、おわったぁ〜〜〜

 

| February 8, 2008 : その一歩先へ

12時が卒論発表要旨の提出締め切りでした。何とか全員滑り込みセーフ?本当に集合場所へと滑り込んだ気がしますが、、、お疲れさま!

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久しぶりにY先生とお昼を食べて、DHSBRの硝酸があーだこーだと話をして、修論のタイトルやら、解析結果の解釈やらあれやこれやとみんなと話して、北大に伝票を簡易書留で送って、卒業生のMさんが出張の帰りに陣中見舞いに訪れてくれて!、久しぶりにみんなでお茶をして、予算消費についてあれやこれやとY先生と話などしていたらもう夕方でした。言い出しっぺのKさんが睡眠不足に堪えきれず帰ってしまわれたのが残念でしたが、夕方はみんなでもつ鍋でした。

18時過ぎから始めたのでしたか、Y先生が本気で飲み始めた(一升瓶が開封された)と記憶しているのが8時過ぎ?、中国のお酒が続いて開くまでに長い時間はかかりませんでした。

ドMやドS、ベートーベンとモーツアルトなど、色んな話をしましたし、色んな写真が手元に残りましたが、まぁ、それは自粛すると言うことで、、、でも、本当は飲み会の時に真剣に話している内容が一番大事だったりするのですけれど。

今、彼らが感じている色々なことは、本当に大切なことなのだと思うのです。不安も焦りも、怒りの様なものも、そしてほんのちょっとの希望のような物もすべてごちゃ混ぜにして、何とか前に進まないといけない今、一瞬一瞬が大げさでなく、大切な瞬間だと思うのです(本人たちにとっては、今この瞬間は、そうは思えないと思いますが)。そしてM2やB4のみんなは後数週間でいなくなってしまうのですね、、、もっと色々話したい、教えてもらいたいことがあるのですが、、と思っていたら、早々に朝まで飲むことに決めていました。

いやはや、とてもいい飲み会でした。僕は、みなさんのことが、またちょっと良く分かった気がしてとても嬉しく帰りました。Y先生をあんなに遅くまで引っ張っちゃったのが失敗といえば失敗ですが。

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Y研の皆さんには、色々なところで、本当に感謝しています。細かくは書けませんが、皆さんが頑張っている姿を見せてもらって、いろいろな刺激をもらっています。刺激という言葉は陳腐に響きますけれど。そんなことを帰りの始発電車の中でしみじみと、しっかりとした手触りを持って感じていました。

恩返し、という言葉は消極的すぎるので、もっとドS的に(!)、いや、もっと正直な言葉にすれば、もっとお互い成長出来る様に、こちらとしては少しでも「教員」になってゆける様に、彼らから投げかけられる球を全身全霊で打ち返したいと思います。今であれば甘い球を投げてこられたときに、「全力勝負じゃないの?」と氷の様に冷たく言い放つことができる気がします(球児vs清原みたいなもんです)。

僕が「教える」ことの出来るものなんて何一つあるわけではなく、ただ、無我夢中で頑張っている人に対して、その立ち位置を、どんなところに立っていて、どんな風景が広がっていて、どんな山を乗り越えて行かなければならないのですよ、というのを、ちょっとだけ俯瞰して伝えることが出来るだけです。そして、さあ、一緒に進みましょう、どっちにどうやって進みましょうか、と一緒に考えることができるだけなのです。そして、息も絶え絶えで一歩一歩山頂に登っている皆さんに、ほら、一歩一歩登ってきていて、振り返るとこんなに高いところまで来ていますよ、とささやきかけるだけが、自分の出来ることなのだと思っています。

僕が努力出来ること、そして「教育者」として約束し守りたいことは、そのときに決して時間を、労力を惜しまないこと、ひたすらその人が進みたい方向を自ら踏み出すまで待つこと(これは「我ソノ両端ヲ叩キテ竭ス」ということですが)、それだけしか出来ないと思っています。どんなリスクがあっても、どのような状況であっても、研究者である以前に教育者でありたいという思いと、教育者としての自分のポリシーはやはり、この期に及んでも、曲げられない、と思いを新たにしつつあるところです。昨日Iさんとぼんやり話していて自分の覚悟の決まり具合にびっくりしました。ようやくちょっとトンネルを抜けつつあるのか、leapできつつあるのかしらと。

そうはっきり見定めることが出来つつあるのは、やっぱり、この数週間の皆さんの頑張りを見せてもらっているからなのですが、まぁそういうことははずかしくってなかなか正面切っては言いにくいもので。

Look if you like, but you will have to leap.  

その一歩先へ行きたいと思うなら、その先があると知ってしまったら、感じてしまったら、信じてしまったら、大いなる覚悟を持って飛び出すしかないのです。Audenの"Leap before you look"というこの詩のタイトルが、「見る前にとにかく飛びなさい」と一人歩きしている様な気がしますが、そんな単純なことではないと思うのです。そんな軽い言葉ではないと詩を読めば、この一文を読めば分かります。

うっかりがんばっちゃおうとおもったそこのあなた、やっぱり頑張ってみようかと、頑張ったときの姿が浮かんで見えたあなた、Iさんに30分も口説かれたあなた、分かってますね。愛すべき先輩に何が返せるかと言うことを考えたら、出来ることは限られています。一緒に頑張りましょう。

という、なかなか熱い飲み会のお話しでした。後、何回、卒業するみんなとこうやって飲めるのでしょうね。寂しいけれど、だからこそ、後数週間、色々なところで全力で考えて、怒って、感じたいと思います。本気で全力で頑張ろうとうっかり思ってしまったら、聞こえてくる音楽の良く響くこと響くこと。

 

| February 7, 2008 : 窒素飽和って何なのでしょう

Iさんが卒業なさるまでに、どうしても議論出来るようになっておきたいので、窒素飽和について勉強することにします。その覚え書きです。

森林生態系が、遷移初期から極相へと遷移して行くうえで、

  • 一番最初は微生物のみ?
  • そのあと窒素固定(光がふんだんにあるし、窒素獲得競争で有利)
  • その後土壌の形成(リター供給、窒素固定由来窒素供給)に伴って、内部循環が発達し始め、比較的耐陰性の高い樹種が下から伸びてゆき、窒素固定木をゆっくりと駆逐して行く。
  • だんだんと窒素に関してK的からr的な樹種が有利になってゆき、最終的にはNUEのよいものが残る(germinationの特徴などはさておいて)。
  • リターや土壌のC/Nは高くなっており、土壌中の窒素としては、DON、NH4+で止まってしまい、NO3-までは酸化されにくくなっている。結果として流出して行く、
  • 生態系から失われる窒素は少なくなっており、"closed"な窒素循環が形成される。

箇条書きの意味が無くなっていますが、とにかくそうだとして、

  • 酸性降下物(incl. 窒素化合物)が大量に供給されると、土壌の酸性化と平行して、土壌窒素の状態が大きく変化する。
  • 供給されるDON/NH4+/NO2/NO3のバランスはよく分からない
  • とにかく窒素が大量に供給されて、硝化まで進めば、プロトンがはき出される。窒素が流れやすくなる。脱窒受けやすくなる。
  • まず、硝化が大きくなる段階でNOやN2Oのemissionが増えるのか?さらに脱窒まで始まれば、増大するのか?N2Oの還元まで考慮すべき?
  • 最終局面になると、森林からの窒素流出はどうなると考えられるのか?DONはhydrologicalに決定。硝酸も同様だが高濃度。最後にはNH4+も出てくる?
  • DHSBRはNH4+だって出てるよ!

うむ、、、まだまだ勉強することがいっぱいあるようですね。

明日は、亜硝酸スタンダードの濃縮をしながらひたすら洗い物をして、4年生やM2の人びとが質問がないかぼーっとしていましょう。久しぶりに測定が出来ない状況になってきました。みんな、頑張ってね!

 

| February 6, 2008 : で、答えは?

と、行きたいところなのですが、ちょっと大変でして。また明日か明後日に!

皆さん、地惑合同大会、明日のお昼12時までですよ!とりあえず登録はすませましたが、自分の英語に思わず爆笑、、、

ちなみに、ISI2008もよろしく!みんなで国際学会にデビューしましょう。

 

| February 5, 2008 : 大人になった私達には今直ぐ答えが欲しいよね

ということで(?、これは東京事変の「手紙」からですが)、2M KClとの戦いはちょっとお休みして、Iさんの修論の結論(の一部)に触発され、中国の雨と渓流水を測定することにしました。うまく行きますように、、、、

SSSAJに土壌抽出液の論文を発表しているカナダのRさんからは、「僕のところでは阻害はないよ」とのこと。そうですか。筑波のOさんも、すずかけのMさんも、僕以外は阻害知らずということですか、、、SBBの論文は脱窒菌の種類が違うと、Rさんからご指摘があり、あやや、、申し訳ないです。でもRさんも僕も同じ脱窒菌を使っているのです。ぐ、ぐれちゃった?

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ふと、亜硝酸の酸素同位体比保存のためのpH、これを12に合わせておくことが必要なのですが、もしかして10とみんなに言っているのではないかしらと、電車の中で思いついてしまって、さあ大変。pH10、pH12と繰り返し口ごもってみると、なんとなくpH10の方が言い慣れている感じ、、、帰ってみて、メイルを検索すると、ちゃんとpH12で保管するように、と伝えている様で、ちょっとほっとしました。これを読んでいる人で、「え!」という人いらっしゃったらお知らせ下さい、、、2007年のKarenの論文が出るまではそもそも未確認情報だったので、ご勘弁頂きたいですが、、、(情報ソースも明かせませぬ、、、)。

pH12にしても海水はだめのようですよ。参考まで。船に乗るのであれば、船上でアザイドを使って反応させることが出来れば一番のような気がします。そうKarenも言っていました。

そして、せっかく日曜日作った亜硝酸スタンダードストックソリューション、pHを12に合わせ忘れて、、、捨てるのはもったいないので、pHを下げて水の酸素と亜硝酸の酸素を交換させて、違うスタンダードとして生まれ変わらせるしかないですね、、、。

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みなさん、地球惑星合同大会、原稿締め切り、明後日のお昼までですよ! Y研なら参加なさるはずの「陸域の生物地球化学」はこちら、アノマリな人びとはこちら。4年生の皆さん、ほら! M1のWくんは行くんですよね?

こばは、、、5月の後半、別の出張が入っていたのですが、キャンセルになったので、突如、これはYさんにもSさんにもお世話になっているし、何とかして行こうと思い立ちました。明日明後日死ぬ気でなにやら頑張ります。これって、学生さんにしちゃいけない、と言っていることそのまんまです。。。。

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Pat Methenyの新作が、なんだか結構良くて嬉しいのですが、実験にはそぐわないので残念です。

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今日もお昼は自動販売機のパンでした(しかも15:30)。あの自販機のパン、ほぼ全て制覇しているような気が、、

| February 4, 2008 : リアル更新ごっこ

朝早く来て、脱窒菌たちを永遠の眠りにつかせたとしても、液体窒素が来るまで何もできないのです。ああ、液体窒素律速なんて、、、とりあえず、事務処理をしましょう。Dell PC関連書類は直接会計へ判子をもらいに行かないとダメそうですね、、あ、やっと来た〜10:10ですよもう、、、なんだかちょっと少ないし(汗かいてるし)。小金井がうらやましい、、、

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Marine Chemistryという雑誌って好きなんです、、、とarticle in pressを眺めると、いつでるのかと思っていた黒海同位体モデルが載っていました(リンクは張りにくいので張りません、Konovalov et al.です)。印刷して、帰りの電車で読みましょう。

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ブランク、余りでませんでした、、、と、ブランク測定をしながら先日来て頂いたNさんにメイル。「吸光光度法ノウハウ 〜 ケイ酸・リン酸・硝酸塩の定量分析 〜」は本当に素晴らしい本です。価格も安いですし、読めば読むほどすごさが分かります。みなさん、是非手に入れてみてください。バイブルです。

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朝来ると、いろいろな人が寝ていてどきどきします。できるだけ起こさないようにしているのですが、起こしちゃってごめんなさい。

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ありゃ!またもや上手くいっていない!おかしいなぁ、、KCl土壌抽出液、なかなか手強い、、というか、かなり通常測定の限界に近づいてしまっているのかもしれないと思います。これでダメだということは、奥の手をとるしかないと言うことですか。。。日曜日もあくせく働いたというのに、、脱窒菌め、、、今に見ておれ、、、

といっても勝ち目が無くなってきたので、つくばのOさんや、カナダにメイルをしてみました。うーん、、全回上手くいったのはたまたまで、やっぱりびくびくしながら保険をかけつつやるべきなのでしょうか、、そうするとかなりトリッキーになりそうな予感が、、、

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ああ、あほなことをまたやってしまっている、、、恥ずかしいけれど各方面にお詫びのメイル、、、

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なんだか全く上手くいかないけど、Mさんの統計質問に答えられたような気がするから、今日はよいことにしましょう!

 

| February 3, 2008 : 大雪ですね

一人で朝から晩まで実験室にこもって、脱窒菌の世話をしていると、こういうのも好きなのかもしれない、なんて思います。しかし、実験室は寒い!他の人でもいれば、暖房をつけますが、一人なので、まぁいいかと、冷え切った3Fでブクブク泡を立てています。

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物事にはいろいろな考え方があるものです。ある事柄に対して、一般的には(「常識的」には)、こちらの方向に進むべきなのだろうけれど、僕としては別の方向に進みたい、いや、もっと正確に、正直に言えば、そんなみんなが進もうとしている方向は、考え方は、あほらしい、といって、別の方向に進もうとする時、単に違う道を進んでいるという哀しさに耐えればいいのではなく、「一般的な」道も進んで、通り尽くしたうえで「あほらしい」といって、別の道を進まなければならないことが多々あります。

あほらしい、というためには、きちんとその道を通ってこないといけない、そうでないと様々な形で足下をすくわれる、ということを、この数年、言い訳をしながら忘れようとしてきてしまったようです。これはいけない。あほらしい、という言葉を言わないまでも、あほらしいと思うのであれば、毒を飲んでからにしないといけないのです。毒を飲まずにあほらしい、とばかり連呼していては、負け犬の遠吠えです。そんなことこそ本当にあほらしい。

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僕のまわりでも、僕を含めていろいろな人が、いろいろなところでとまどって、迷って、うちひしがれて、悩んでいる今日この頃のようですが、我事に於て後悔せず、です。頑張りましょう。

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reviewを引き受けてくださる、というメイルが来るたびに、あらぬ方向を向いて、お辞儀をしたくなります。本当にありがとうございます。よろしくお願いいたします。

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同じ曲を聴いているのに、突然聞こえなかったような音色や、感じられなかったgrooveが訪れて、どぎまぎすることがあります。今まで自分が聴いていたのは、聴いた、捕まえたと思っていたものは、いったい何だったのでしょう。自分が見えているものなんて、感じていることなんて、本当にほんの少しだけなんでしょう。もっともっと謙虚にならなければなりません。

 

| February 1, 2008 : 2月ですか、ご冗談で、、、

実験室からなので、ページを変えるのは後ほど。とにかく今日も何とか朝からやっております。2時間ほど寝ました。東工大から持ってきたエアベッドとアラスカ用の寝袋で寝たら、暑いくらいですね。

今、とある選挙に行ってきたら、選挙権がないとのこと。メイルでご連絡頂いたので行ってみたのですが、、、まあ良いです。途中H先生に会い、「君は京大のさかいくんのところにおったんやな」とおっしゃられ、さ、さかいくん?もしかして、生物圏のS先生のことかしら?とどきどきしましたが、この間評議会であったとのこと。S教授をSくんと呼ばれるともう何がなんだか、、、とにかく農工大でも悪いことはできないと言うことを久しぶりに認識しました。怖い怖い!

あかん、、コロッケパンを朝昼兼用で食べたらとたんに眠気が、、、キャピラリーをひっかけて切ってしまいそう!

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18時。さすがにうとうとしています。後もう少し、、あ、でもまだ洗い物が、、、あ、というか昨日の夜から変なものしか食べてない、、エネルギーが、、、