Kei Koba's weblog in CER, Kyoto University ~ Are we on the right track ? ~

| November 30, 2007 : 来週は気を取り直して頑張ります。

まぁ、今週は強烈パンチが色々ありまして、ノックアウトされてしまいました。職場では武士は食わねど高楊枝、、、でありたいのですが。自分のキャパを超えてしまい、目の前真っ暗という感じです。

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月曜日:横浜国立大のK先生とSさんがいらっしゃり、キシャヤスデ幼虫とN2Oの関係を測定しました。swagelokの締め方を学んでもらったり。
火曜日:Sさんの測定続き。ECD-GCにはだいぶ慣れましたよね!
水曜日:Mさんのヘルプを頂きつつ、K先生のラボに行き、ミミズMicrosensor測定。麻酔医兼執刀医Kさんのご尽力により、なかなか興味深い結果が、、、、みなさまが見学に来てくださって、ちょっとドキドキしました。詳しくは(僕は欠席しますが)、12/3の推進費全体会議にて?


木曜日:東工大にゆき、東工大Mさんにご教授頂き、Sさんと一緒に脱窒菌の飼い方をおさらいさせてもらいました。Mさん忙しいところすみません。

金曜日:ゼミを中座し、MさんとORIへ行き、S先生、T先生、Nさん(学振おめでとうございます!)にNanoSIMSのお話をお聞きしました。そのあと5FのKさんのところにいって、コーヒーを頂きつつ、素敵熱水話を聞かせて頂きました。その後Kさんにはちょっとだけ論文執筆の神が降りてきていたようですが、人に話すと結構すっと筋が通ったりすることがありますから、そうだったら嬉しいですね。週3日は濃度が全て、と考え、週4日は同位体が全て、と考える、なんてお話しで、、したっけ?

今週は、ある日はお客さんをお迎えし、ある日はあちら、あの日はこちら、と飛び回っておりました。そんなことでしか学生さんをサポート出来ないことも多々あるわけです。だけれど、教員としてそれは大事なことでして。

何となく今日はリンク張ってみました。イニシャルトークの意味が無くなりますが。

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筑波から嬉しいお知らせが。何はともあれ来年も(来年は今年以上に)どうぞよろしくお願い致します。色々楽しみですね。妄想続けましょう。

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今日はORIでPDのNさんにお会い出来てラッキーでした。農工大に移ってしまい、ずっとfluid inclusionの測定、何とかしなきゃいけないよな、、と思いつつ、ご連絡がないことを良いことに延ばし延ばしにしてしまっていました(すんません)。その間に新しい測定法が開発されたので、幸いNさんの興味にぴったり合うことができそうです。とにかくこちらも来年1月に是非よろしくお願い致します!ORIに結構知り合いが少ないのです、、、気づくと。(森林整体出身の)僕にとっては長年夢の場所なのですが、夢の場所であるだけに、近づきがたいところもありまして。

溶存ガス濃度測定や、超微量窒素同位体測定で有名で、書かれた論文を探してみると自分のPCに一杯持っていることにびっくりしてしまう、S先生とT先生にお会い出来たのはとても嬉しかったです。NanoSIMS自体の問題はプロにお任せするとして、その前段階が問題です。うまくMさんがNanoSIMSを使いこなすように、その前段階のプロフェッショナルになってくれると良いですが。期待しています。しかし、自分が専門でない分野は不安です。まずは岩石でのapplicationで基礎を、そしてbiological sampleでのapplicationでどんな問題をどう克服しているのか、整理することが必要です。頑張りましょう。

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あー、うー、ほんまにもう、、、ええい、みんな、飲みに行きましょう!って、皆さん忙しいですものね、、、来週末は友人の結婚式なので、その時には思う存分、、、、

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今日の論文

  • SIMFISH(Environmental Microbiology): 昨日ORIのピザプロジェクトTさんからも、驚愕のメイルが来たので、やっぱりかなりアレな論文なのでしょう。ふむ。
  • メタンの同位体分別からどこまで炭素フローに迫れるのか(Organic Geochemistry):さすがConradさん。良い仕事です。methyl fluorideを効果的に使っています。

さあ、週末はEditor仕事を済ませないと、、しかし、僕の能力ではハンドリングできない程来ているのですが、、、な、なぜ私が、、、いや、週末は自分のために時間を使おう!

あ、Mさん、補正ありがとう!

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横国のKさんのところに、DOCで有名なQuallsさんがサバティカルで短期滞在されるそうです。全国のDOC好きのみなさま、ぜひ横国に遊びに行きましょう!会うことができたら、DO14Cと三次元蛍光、bioavailabilityの話、そして、結局DOCはおいしいのか、使い尽くされたものなのか、などの話を振ってみようと思います。

 

| November 25, 2007 : heterotrophic nitrification

文章ばかりで読まない人も多いでしょうから、今日、とにかくみなさまこれらだけは!

  • 北大久保さんの「生態系機能学総論」資料 --> こちら から
  • 名大森林生理学研究室の皆さんの輪読資料("Crawley MJ, (2005), Statistics: An introduction using R")--> こちら の下の方から

これらはすごいです!公開してくださっている方々に感謝しつつデータ解析の勉強をしましょう!

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今日は略歴書を書いて、原稿を手直しして、メイルを一杯打って、MELのCalibrationしてくれたfileとプログラムコードをのぞいて、次の計算への整理をして、、、まぁ、へぼへぼがんばりましょう!

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と、先週チェック出来なかった最新の論文をチェックしていたらあっという間に2時間くらいかかってしまいました。うう。。しかし、この努力は僕の生命線なので、どんなにしんどくても続けないといけません。アラスカから帰ってきてから、目を通した(データベース化してPDFを確保して、図表から論文の印象を頭に入れた(はずの))論文は450本くらいになっていました。年間800本くらいのはずなので、今年はちょっと多いですね(今見たら、だいたい既に今年は900本くらいたまっています。結構頑張っているでしょ!)。おそらく微生物関連の論文によく目を通す必要があって、今まで知らない論文を見て行く必要があったからだと思いますが、頑張っても頑張っても、それでも取りこぼしている論文が多々あるのです。そして、印刷してメモ書きをしながら精読する論文の少ないこと。時間は有限なのでトレードオフなのですけれど、もう少しじっくり論文を読む時間を作らないと、間違った読み方のまま、間違った方向性で進んでいってしまいそうです。論文を集めればいいという問題でも、知っていればよいという問題でもないですし、中途半端に知識を集めても足かせになってしまいますし、難しいですね。ま、とにかく10年は片っ端から論文に目を通すことを続けようと思って、2001年からまだ6年ですか。もっと修行を続けないと分からないことがいっぱいあるのだと思います、多分。

さあ、頑張ってとりあえずeditor仕事までは終わりました。うわぁ、もうすぐお昼!

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論文の読み方の一つですが、自分が読んだ論文を他の人がどのような文脈で引用しているのかを見てみるのも、勉強になります。論文を引用するときには、「〜〜という論文がある」という形で引用するわけですから、ある引用する論文に対する、その引用者の見解が書かれていると見ることもできます。論文1本1本を、非常に簡単な言葉で、一言でどんな論文であるかを表現出来なければならないというのは、学生の頃に教わってずっとトレーニングしてきていることなのですが、それほど簡単ではありません。答えを探すためには、たとえばすぐれた研究をしている人が引用している論文に対して、自分も同じような見解を持つのか、それとも異なるのか、というチェックを繰り返すしかない、と思っています。

よく読めば、自分と見解の異なる人が結構いる人に気づくはずです。自分が間違っていることも多いですが、中には、そういう読み方は違うだろう!と叫びたくなるようなこともあったりします。実際投稿論文をreviewするときに、結構そのようなコメントを返すことも多いのです(あなたの引用している論文ではそのようなことまで述べていません、とか、そのようなことはいっていません、とか)。そのようなこともあるので、まず論文の孫引きは言語道断ですし、自分が論文を引用するに当たっては、細心の注意が必要です。科学は今まで行われてきたものに積み重ねて行くという当たり前のことが内包する重みを肝に銘じなければなりません。

1つの論文に対して、読み方は、感じ方は、しかし思った以上に多々あるものです。もちろんあるレベルを超えればその多様性は収束し(いわゆる専門家の見解)、さらにレベルが上がれば、また多様性は上がって行く(さらにその論文の示す将来性、行間に含まれていることの解釈などについては、多少の多様性が付加されて行くので)というのが本当のところですが、大学院修士のゼミでどうしても必要なのは、その、ある程度統一見解に至るまで論文を読み込む、というところなのです。それがジャーナルクラブでやるべきことなのでしょうが、残念ながら今までそのレベルで議論出来たことはほとんどありません。一度本気で1本の論文を10人くらいで読み込んで、どこまで見解を凝縮出来るか、その後、さらに発散出来るかについて、やってみる必要があるのかも知れません。

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昔ボートを漕いでいた頃に、コーチに自分の漕ぎ方について1時間くらい話し続けられるか?と聞かれて、そんなことは当たり前だ、4時間でも6時間でもできますよ、と生意気な口をきいたことがあります。そうですね、自分が陸上選手だったとして自分の走り方について、1時間話すことができますか?といったようなことです。走るという作業は一歩一歩前に進む、単純に見える作業の繰り返しですが、その作業の中に様々な要素があるのです。それらについてどれだけ考え込んでいるか?ということを聞かれたのでした。

同じようなことです。自分が頑張っていることについて、そして、もしもあなたが研究を行っているのであれば、たとえば1本の論文をネタに、あなたは何時間話をすることができますか?考えてみてください。

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MELの前にautotrophic & heterotrophic nitrificationにまつわることをまとめておかないと、、と思っていたのでした。IさんやSさんに説明しないといけないですからね。とにかくKendall et al. 2007 "Tracing anthoropogenic inputs of nitrogen"からnitrificationについてまとめてあるところに勝手な意見を付け加えたものを下に(autotrophicについてとheterotrophicについての情報が両方混じっているので注意)

  • 硝化はバクテリアとアーキアがやっている(アーキアの扱いはどうすれば?)
  • 様々な中間生成物と副産物が硝化において生じる
  • 亜硝酸から硝酸へのプロセスは硝化速度を規定するステップとは考えられていないので(本気で考えると、でも、なんででしょうねぇ、深いですねぇ)、同位体分別はアンモニウムから亜硝酸のところで決定される(ああ、同位体分別を用いれば、ammonia oxidizerとnitrite oxidizerのdyanmicsを解釈出来るかも知れませんね)
  • アーキアによるアンモニア酸化での同位体分別は分からない
  • アンモニウムイオンはヒドロキシルアミンにAMOで酸化され、その時には酸素を溶存酸素から取り込む(Hollocher et al. 1981)。このプロセスにおいて同位体分別が起きるのかどうか(結果16Oが多く取り込まれるのか)についてはまだ不明
  • Andersson and Hooper (1983)では 亜硝酸は1つの酸素原子をDOから、もう一つをH2Oからとっていると報告。さらにアンモニウムから亜硝酸への酸化において、水と亜硝酸の間での酸素原子の交換がかなり起こるらしいとも。
  • 亜硝酸から硝酸への酸化では水から酸素がくる
  • ということで、硝酸の酸素は2/3は水、1/3はDO。水の同位体比を-25から4‰として、DOを23.5‰とすれば、硝化で生じる硝酸は-10から+10‰程度の値をとるだろう(色々前提が必要だけれど)
  • DOの同位体比、光合成で水由来のDOが供給され、呼吸で同位体分別を受ける。果たしていくつ?
  • しばしば、上記のように予想された同位体比よりも硝化で生成された硝酸は高い同位体比を取ることがあるが、それは、水の同位体比が蒸発などで上昇?、1:2という比率が変化?DOが上昇していた?heterotrophicが効いてきている?などの可能性があるかも
  • 海洋での結果を考えると、硝酸の酸素同位体比は水の同位体比よりも少しだけ高い。この予想よりも低い硝酸は硝化菌によって引き起こされる亜硝酸と水の間での酸素原子交換によるものだろう。

こんなものでしょうか? まぁ、結局Mayet et al. (2001) GCAの、2つまたは3つの硝酸の酸素原子がorganic matterから来ていて(もう一つは水)、そのorganic matterの酸素原子は酸素ガスと同じ?ってことからは進んでいないと言うことかしら。。。

さらにPaul EA et al. "Soil Microbiology, Biochemistry and Ecology"の"Nitrogen fransformation"から

  • AMOはmembrane-bound enzymeでアンモニア以外も色々酸化することができるが、少量のアセチレンで阻害される(だからheterotrophic nitrificationの測定が少量のアセチレン添加で可能になる)
  • 様々なheterotrophic bacteriaとfungiがアンモニウムを酸化することができる。
  • heterotrophic nitrificationは細胞の成長とリンクしているわけではない(autotrophicではそうだけれど)
  • 2つのpathwayがある。1つめはautotrophicと似ていて同じようはアンモニア-、ヒドロキシルアミン酸化酵素を持っている。これらの酵素は様々な異なる基質を酸化することができるので、アンモニアの酸化はこれらの基質が元々行いたい酸化ではなく、起こっているのかも(ベンゼンとかフェノールとか、nonpolar organic compoundsの酸化がprimaryでアンモニアはsecondary)
  • もう一つのpathwayは有機的でfungiに限定される。アミンやアミドを置換されたヒドロキシルアミンに酸化し、さらにニトロソ、そしてニトロ化合物へと酸化して行く(RNH2-->RNHOH-->RNO-->RNO3-->NO3)。これらの反応はATPと関連せず、エネルギーを生み出さない 。
  • Heterotrophic bacteriaである Arthrobacter gloviformis、Aerobacter aerogenes、Thiosphaera pantotropha、Streptomyces grisens、様々なPseudomonas spp.が硝化することを知られている。FungiであるAspergillus flavasは最もよく使われているnitrifying heterotrophsである
  • ま、autotrophic nitrificationが酸性環境でも起きている(De Boer and Kowalchuk 2001)ので説明出来るのでは?わざわざheterotrophic nitrificationを持ち出さなくても?

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愛用しているLamyの4色ボールペンが不調で、ふと、アメリカで否が応でも使うことになるBICのボールペンを探し始めました。父親が、これが良いんだといっていたことを思い出します。たしかに、アメリカでは1本1ドルしない、どこでも手に入る、安っぽいペンなのですが、書き味がなかなかなのです。ハプティックのことを色々考えさせられます、なんて書くと???ですが、とにかく書き味の良いペンというのはなかなか無いものですよね。

前回のアメリカ滞在で、アイディアをとめどなく書き連ねていたときにもBICの安いボールペン(ホテルにおいてあったもの)を使っていたので、何となくあの空気を日本での日常に取り込むために、、

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宇宙のランドスケープ」を読み始めました。ORIでピザプロジェクトの皆さんと話していたときにも話題にしましたけど、宇宙論的な研究の進め方は理想です。理論で詰めていって、どうもしようもない仮説が出てくる、その仮説から生み出される検証可能な現象について、新しい測定法も含めてアプローチを世界中で進めて、もう十分だというところまで検証を重ねる、、、

微生物と物質循環の中でも、そのような形での研究が進められるのではないか、と期待しているのです。

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さあ、新しいMELの構造を解析しないと!しかし、なぜinvalid floating-point operationがX40だけででるのだろうか、、、他の3台ではでないのに、、、

 

| November 23, 2007 : イノダコーヒー

新しくなった大丸東京にはイノダコーヒーが入っています。いつもご褒美に食べるハンバーグサンドはありませんでしたが、「ブレンド」でちゃんと出てくるいつものコーヒーは、やっぱりイノダでしたよ!Aさん!

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ふと手に入れた「広告批評 2005年6月 特集 深澤直人の仕事」。深澤さんは本当にすごいです。『生活に対して「ね?」 という』というそのスタンスが素晴らしいです。Infobar 2がもうすぐでるのですよね。ああ残念。この人が縦横無尽に書いた本が出たら絶対に買うのですが。

 

| November. 22, 2007 : 始発

始発電車に乗ったとしても、府中には6:34につくのがやっとでした。やっぱり遠いですね。電車の中でPCを開き、我々の若手制度についてのコメントを書いてみました。昨日から色々書いていたのですが、愚痴になってしまい、もう少しトーンを和らげました(和らげたつもりですが、、、)。しかし今週は朝が早かったです。4時台に活動を始めないと間に合いません。睡眠時間は絶対必要な人間なので、なかなかしんどいですが、修論や卒論に新しい視点が加われば!と思うとですね、まぁ、ちょっとがんばれそうな気がするのです。

 

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Mass部屋に行くと、意外とすっきりした顔のSさん。「神がおりてきましたよ」とのこと。たしかに、一度寝てしまったらこの測定、危なくなってしまうかもしれませんからね。なにせ、昨日初めてIRMSを使ったのですし。

コンビニ朝食を渡し、Sさんは就寝、、、木庭が引き継ぎましたが、一番最初がSさんの木崎湖サンプルというのは、、、こ、怖いです。寝ぼけてるし、こっちも。Sさんが頑張ってくれていたので、本当にやらなければならないのは、後サンプルが6つとスタンダードが5つ。残りはIさんサンプルの繰り返し測定。すばらしい。なんとか今日中に終わったSam Adams飲めるかも!

案の定、サンプルの付け替えを、書類作成に没頭して忘れていました。危ない危ない。あ、今ピークが!ちゃんと出てますねぇ。脱窒菌、ちゃんとN2Oを吐いてお亡くなりになっていらっしゃる。合掌。ありがとうございます。

測定というのは、普通に測れると、なんて簡単なんだろうと思いますが、逆に上手くいかないと、こんなものは本当に上手くいくのだろうか、と思ったりもします。げんきんですよね、私達。

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来週のこばさんですが

  • 月曜日は横国のSさんと幼虫N2O測定(?)、そのあと実験装置を一切合切K先生の車に押し込める。そして3年生歓迎会(でしたっけ?)
  • 火曜日もSさんとN2O測定。
  • 水曜日は横国のミミズK先生のところで、ミミズの手術。上手くいくのでしょうか
  • 木曜日は東工大で、もう一度Sさんに脱窒菌のactivationを習って貰う。これで一人前になるのだよ!って、月曜日火曜日に農工大で足りないものをもう一度ピックアップしてみないといけません
  • 金曜日は午後、もう一度改めて東大海洋研に行って参ります

ということになりそうです。

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ずっと作成している書類ですが、結局最も重要な目的は果たせず、、、がっくり、、、すべてを提出するにはいくつかの手続きが必要なようです。数ヶ月かかると、、、Mさんの研究に必要だからと頑張って書いていたのですが、、あああ、、、

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すっかり気が抜けて、悲しい気持ちをSさんとたまぞうラーメンでいやして、Sさんが最後まで測定を終わらせてくれて、Y先生とちょっと難しい話などして、Sam Adamsを飲んだらもうへにょへにょでした。

写真はずっと測定を見守っていたじゃこううしさん

 

| November 21, 2007 : 今日は徹夜です、、と思ったが違いました

朝早くから頑張って大学に来ました。へろへろです。今日はKさんとIさんとSさんのサンプルを測定します。楽しみですが、不安です。上手くいくかしら。雨と土壌中の硝酸、そして木崎湖硝酸です。普通の15Nと18O測定ですが、脱窒菌は初めてなので、どんなに汚いガスがでてくるのかどきどきです。

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書類地獄にまたもや緊急書類提出の知らせが!まぁ、仕方ありません。頑張ります。どうせ徹夜していますし。と思いましたが、朝起きるのがいやだ!というSさんと協議の上、木庭は朝一番での交代要員になることになりました。起きれるのかしら。ああ、書類地獄は変わらないですね。あはははは。

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書類に判子をもらいに、うろうろと。この書類が通れば、多分木庭も(副指導ですが)、学生さんを指導出来ることになるはずです。明日には何とか提出したい。

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文献紹介が終わり、ダッシュで脱窒菌。1つ1つのサンプルをゆっくりと測定することになってしまいますが、水トラップにしても、GCのBakingにしても、ゆっくりきっちりやることは大事なので、まぁ、仕方ないとしましょう。

国際スタンダードはちゃんとした値が出て、ほっとしました。Kさんのイオン交換樹脂雨は、きっちり雨!という値になっているし、Iさんの土壌抽出液は、脱窒?heterotrophic nitrification?と妄想をかき立てるし、Sさんの木崎湖サンプルは、、、あれ??

とりあえず大丈夫そうなので(測定もSくんも)、21時頃に大学を出て、とにかく眠ります。とはいえ、帰ってもメイル書きは続くのですが。

 

| November 20, 2007 : 東工大にて脱窒菌を苦しめる

あ、あさ5時過ぎからPCを立ち上げてお仕事です。今週終わったら死ぬのでしょうか。あ、来週終わったら、ですね、、え、ええ。

本日は東工大すずかけにてお仕事です。とはいえ、たしか10時前に集合だったので、とりあえずコーヒーでも飲みつつもう少し家で書類仕事をしようと思います。朝から履歴書をexcelに埋めるのは結構つらいですね。

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京大海洋微生物のAさんから、Woods Holeに行こうかしら、、というメイルが!行ってください!!毎年誰かがWHOIかMBLに行ってくれていると楽しいのですけどね、、ORIのKさんは絶対行きそうにないしなぁ、、、でも、彼にはScrippsに行ってもらえばいいということにして、冗談ではなく、僕のまわりのPDやDCの人々が、あそこに滞在して集中して何か仕事を1つか2つやって帰ってくる、というサイクルができると良いのですが、、

Woods Holeの話よりも、彼とAISTで1月に行う、微量トレーサー測定法の立ち上げが楽しみです。うまくできれば、ようやく彼らにとって僕が役に立つようになるのではないかと、、、うまくできるようにしないと。頑張りますよ!とはいえ、最初からうまく行くはずはありませんので、じっくりやりましょう。

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こば自身の研究活動(教育研究活動ではないのですよね、、)に対する中間評価を3月5日に設定させて頂きました。その前2週間程はそれに集中します。残念ながら非常に厳しい結果になるのは覚悟しているので、しっかり受け止めるだけの準備に集中します。やっぱり学会などは無理ですね。その後1週間くらい休みたいですねぇ。無理でしょうが。

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Craig Davidの新作、まぁ、もう少し聞いてみましょう。

 

| November 19, 2007 : ORI満喫

朝4時から出張報告を作成し、NanoSIMsの文献をもう一度探っています。うーん。本当にやるべきは何なのか?やるべきなのか?とにかくこんな朝早くからばりばり働いているなんて、何かがおかしいとしか思えません。時差ぼけはとっくに治まっているのですが。

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午前中は書類と戦っておりました。もう学内便は信用出来ません、、、、自分で書類を遠くまで持っていったりしておりました。生協に飛び込んで、農工大まんじゅうと温泉本をgetしました。Sさん、頑張って読んでね(家にはもう一冊来てました)

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お昼前に府中を出て、新宿からバスに乗り、本日は東大海洋研におじゃましてきました。NanoSIMSについて、ちょっと知識を得たいというのが本題で、サブがMさんに硝酸還元についてのknow-howを伺うこと、そして、裏タスクが、ピザプロジェクトのお話を伺うことでした。

海洋研の談話室に伺うと、Kさんから指令を受けていたTKDさんがお相手してくださった。マンガンクラストのPbをやっていらっしゃるとのこと。マンガンクラストって、結構良さそうな対象なんですね。数百万年の気候変動を解析出来るなんてなんだかかっこいいなぁ。しかも、とってもグローバルな話に。

そのあとTDさんとIさんが、そしてサッカー帰りのKさんが加わり、ピザメンバーがおそろいに。Iさんは古細菌のSIPをやられているとのこと。そうですか。生態系はやっぱり一次生産による炭素に依存しているのですね。全てはエネルギーなのですね、全部染まってしまうとは。

そしてTDさんは、やっぱり以前微生物生態学会でBrdUのお話を聞いて、へへぇ、おもしろいなぁ、、と思った記憶があったあのTDさんでした。とても面白そうな、ORIでなければ不可能に思える新しい活性の測定法を考えていらっしゃるようで、とても興味深かったです。うまく行けば本当にブレイクスルーになりますね。活性の話をしている方にはとても親近感がわきます。物質濃度変動を追跡しているものとしては、species compositionよりはfunctionなので。

ピザプロジェクト(と検索してももちろん出てこない、、、?あ、うそでした。「海洋表層に存在する未知の窒素固定菌の探索とその窒素収支への貢献の定量的評価」が正式名称だそうです)が素晴らしいのは、院生だけで「勝手に」やっていることです。教員になれば、例えば比較的大きなプロジェクト、科研の仕事などで、横のつながりを意識する必要が増えてきます。しかし、学生の頃はなかなかそういったアイディアまで膨らませることは難しく、たとえば2つの異なるアプローチを組み合わせることはあっても、3つ4つの異なることをまとめてやってみようとはなかなか考えることができないと思います。そういうことが素晴らしい。

さらに、学生の頃からこういった形の共同研究、つまり、自分の特徴を生かすことを強いられる、自分の得意分野をひとりで背負って代表して貢献する、という共同研究は、自分の研究スタイルを獲得するためにとても重要だと思っています。博士課程の学生さんに、木庭の生徒、木庭と一緒にやっている人、ではなく、個人として、自分のやっているツールを一番知っているものという代表としてプロジェクトに望んで欲しいと、ずっと言ってはいるものの、そう簡単ではありませんから。

TKDさんにNanoSIMSを見せて頂き、そのお姿に、ある意味「萌え」て、そのあとKさんのH2ラインのぐるぐるステン管や、こすれば出てくる水素の話(NRTさんおじゃましました)、野崎先生の例のグラフ、など色々満喫しました。N先生の「ああ、こばさんですか」の連発は面白かったです。へたれなので、もうちょっとちゃんと自己紹介すべきでした。

その後、Mさんのいらっしゃる地下へ潜り、硝酸還元についてのお話を聞きつつ、年代物テクニコンオートアナライザーに萌え、ペリスタで1つ1つ還元することを決意しました。過還元はやっぱり僕も起こりにくいとは思いますが、、、

なんやかんやと連れ回してくれたKさんにお礼を言って(風邪なおしてね)、おなかいっぱいな気分でORIをあとにし、NanoSIMSの使い方を考えているところです。考えていたらいつの間にか倒れて寝ておりましたが、、、とにかくORIのみなさま、どうもありがとうございました!また遊びに行きます!新宿は帰る方向ですし。ORIはやっぱりあこがれの場所ですなぁ。

と、皆さんにお礼のメイルを出そうと思っているのですが、今朝来たmailを大学のPCに吸い取ってしまっていて、Kさん以外のアドレスが分からずもだえています。

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さて、今後のコバさんですが

  • 現在大学メイルの携帯への転送が不調です。直接携帯メイルを送って下さい
  • 火曜日はすずかけ台で脱窒菌にサンプルを食べさせます
  • 水曜日は府中でN2Oの測定です
  • 木曜日の夜まで続きます。多分徹夜です
  • 来週月曜日は、横浜国立大の金子先生の集中講義が農工大であります。並行してキシャヤスデN2Oの濃度測定をしています
  • キシャヤスデ幼虫の測定は火曜日まで
  • 水曜日から木曜日にかけて、横国でミミズの手術とマイクロセンサーで内蔵のN2O濃度を測定していると思います。
  • 裏メニューとして、毎日、何か書類を作成しています。

という感じでございます。コバを何とか使ってみようとお考えの方、どうぞよろしくお願い致します。

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新しい測定を習うチャンスが出てきたときに、まずは自分にとってのその目新しさに目がくらみ、とにかくやってみようと思うのです。ああ、これで今まで知らなかったことが分かる、と。

しかし、実際にまず手始めにやってみて、その次に、では自分のやってきたことに、その新しい測定がどのように貢献出来るのか、と改めて厳しい目でみてみると、やはり問題点はことなる測定法を使ったとしても、結局同じところだったりすることが多く、たとえば土壌で言えば、その不均一性をどう処理するのか、というより大きな、より解決困難な命題にぶち当たることになります。さらに、比較的違う分野、たとえば土壌と海洋では、ある測定法がapplicableであると論文にあるとて、実際はそううまく行くものではなく、論文の行間に苦悩があふれ出ているのだけれど、分野が違うことで、その苦悩を読みとれないことも多いのです。

僕で言えば、習っているDGGEは、それなりの準備期間を経て、それなりの予備知識の習得を経て、自分としてはかなり準備万端で望んだものの、そう簡単ではありません。そう簡単ではないというのは、測定法の習得というレベルではなく、その、DGGEが提供してくれる知見を、しっかりと今までの自分の仕事の枠組みに同化させることが難しいと言うことです。

So what ?と言われる怖さを常にかみしめないといけません。 大丈夫?大丈夫?と。

その辺をもっともっと詰めないといけないと考えています。幸い、今回のNanoSIMSについては、Mさんが頑張りたいと決意しているようなので、とにもかくにも彼女の頑張り方をどう整理するか、そこに自分がうまく仕事をできれば、つまりinspireできればいいなと考えているのですが。

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え、ま、またF○○○x地獄ですか?どう見ても宛先、、違う人なのですけれどねぇ、、、、

 

| November 18, 2007 : 休日も頑張っております

朝8時過ぎからお仕事しております。仕事の合間にここ1ヶ月の調査写真の整理などをFTP経由で3台のPCを使ってやっています。こっちはとっても楽しいですけどね。

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生協に注文済み、および取りに行っていない本が結構あります。生協に行く暇って本当にないんですよ、笑い事ではなく。来週も月曜日のちょっとしたスケジュールの合間しかカウンターに行くチャンスは無いのでしょう、、ああ。

  • 藻類30億年の自然史 藻類から見る生物進化・地球・環境 (第2版)
  • ネクスト・マーケット 「貧困層」を「顧客」に変える次世代ビジネス戦略
  • エコノミスト南の貧困と闘う
  • ムハマド・ユヌス自伝 貧困なき世界をめざす銀行家
  • マイクロソフトでは出会えなかった天職 僕はこうして社会起業家になった
  • 温泉科学の新展開
  • 温泉科学の最前線
  • アブダクション 仮説と発見の論理

Sさんの卒論のために買った「温泉科学の〜〜」を月曜日生協に取りに行く時間があるかしら?あ、1冊キャンセルされてる、、、amazonで買い直しか。。

「マイクロソフトで〜〜」は日経でも紹介されていたけれど、National Geographicのpodcastで以前インタビューを聴いたRoom to Readの話。 すごくさわやかな語り口だったのが印象的で、読むのがとても楽しみです。

大学生協のインターネット書店を利用している人はとても少ない気がするのですが、どうなのでしょうか。農工大でも東工大でもあまり使っている人を見たことがありません。CDは僕もあまり使わないのですが(UIが気にくわないので、、)、かなりマニアックな本、または今週発売された本、というようなものでなければ比較的検索に引っかかって買えます(今回は「したたかな生命」が引っかかってくれませんでした)。また、洋書は基本的にamazonで買っています。いくつかずっと注文が滞っているものがありますが、まぁ、全体としてそれなりに信用しています。amazon.co.jpと.comの両方を用途に応じて使っています。

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ま、こうやって仕事と関係のないことを書いているときは、仕事がうまく行っていないときなのです。ああ、外はなんて良い天気。。。ああ、アンドレ・ブルトンの「魔術的芸術」が「読んでくれないの〜〜」と訴えかけているのに、、、

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Woods Holeでも「教育は好きだけど評価だけはいやだよね」とか、「点数つけられる方が点数つけるよりマシ」というような話をしたのですが、一方で、厳しい評価においても、それでも高い評価を受ける人がいるのです。低い評価を受けた人のことを考えるだけでなく、評価をすることで、頑張っている人に、しっかりとした、次へのステップに必要な土台を提供することも大事なのでしょう。そう考え直して見ることにしました。大事なことは、しっかりとした、次に繋がる反省をしてもらえるような枠組みを考えないといけないことなのでしょう。

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実際、来年の3月や4月に学会に行っている時間もお金も実は無いのです。。ど、どうしましょうかねぇ。。

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ああ!おわった!げ、もう15時!!定期買いに行かないと!!!!

 

| November 17, 2007 : おこめってすばらしい

なんとか日本に帰ってきました。皆さんおはようございます。滞在中に会った友人が食中毒になってたり、サーバーがちょっと不安定になっていたり、昨日の夜はちょっと色々ばたばたしましたが、ようやく復帰?しました。米粒を食べたら、身体の芯が座った気がしました。おこめばんざい!日本を離れたのはたった数日なのに大げさですが。

1年立ったし、このweblogの意味づけも考え直さないといけないなと思い始めました。もう少し自分の教育的立場が書類上しっかりしたらまた変えたり辞めたりしようと思います。

朝から、友人に教わった本を注文しまくりました。さあ、ちょっと違う分野だけれど、「ものの見方」を勉強しますよ!あ、平行して英語ですけどね、、英語。。。そして、今年今のところ最も衝撃を受けた「自由論」(ミル)をもう一度読み直そうと思います。なんだか上手にその衝撃度を友人に伝えられなかったので、、、

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ちょっと知っているの写真家の方が苦しんでいらっしゃるArtist Statementという自分の仕事を表現するやり方、それはもしかすると僕らにもとても大事になるのではないでしょうか。Scientist Statementというのが必要になってくる時代はすぐに来るのだと思っています。とにもかくにも英語での表現をもうちょっと考え直さないと、1枚2枚議論の表層をはがしたところで、抽象的な議論が出来ないなぁ、、と痛感しています。

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なんて、いろいろと考えることができていた時は去り、いきなり現実に引き戻され、ちょっと泣きそうです。息も絶え絶え敗戦処理。自分のふがいなさが悔しいです。この数年間何をしてきたんだろう、なんて思いながら。明日もこれが続くのでしょう。月曜日から新しい気持ちで怒濤のようなスケジュールをこなすために、どうしてもこの週末でやっつけなければ。

 

| November 15, 2007 : Woods Hole, The Last Day

3:30に起きて、最後にメイルを書き、シャワーを浴び、check-out。定刻より前にshuttleが出発。珍しい。Northworstに乗る人は誰もいなかった。Loganにつくと、ひろい受付に人がほとんどいない。check-inはそういえば、自分でタッチパネルであれやこれややるんだったね。え?荷物超過?仕方なく荷物をザックに詰めてみる。そういえばザック軽いよな、、、laptop 2台だけみたいなもんだったし。 First classの近くで荷物の入れ替えをしていたので、何か言われたのだと思ったら、よく見たら、席がfirst classになってるぞ?あれ?一応荷物はクリヤー。

国際線であれ国内線であれ、外国では出来る限り空港に早く着いて、何かあった場合の対処をするような人になってしまったのですよ。人から見ると、何でそんなに早く?と思われると思いますが(いや、そんなに早くないよ。今回だって2h30m前)、以前のいくつかのおぞましい状況を思い出すと、、ああああ、、思い出しただけでもおそろしい、、、しかも(もしこの席がほんとうなら)、overbookingの回避以上にうれしいこともあったりするかも、早く来ると。日本を出る時に、日本からこちらへの便は席の指定をしたのだけど、帰りもこれから乗る飛行機はひどい席しか残っていなくて、失意のどん底のまま、座席指定をしなかったのです。それがよかったのか?満席だから、早く来たこいつを移動させようと?お金持ってないのは一目瞭然だけど、いつもnwa使っているみたいだし??

ま、用は乗ってみてから、、ですな。うそかもしれないし(疑り深い)。

Starbucksでコーヒーをようやく買い(こっちにきてから何でもかんでもdouble shotにしている自分に気づく。なんだかコーヒーの味がしないのですけど!)、夜明け前の空港ロビーでぼーっとしているところ。あと1時間くらいでboarding。これくらい待つ方が僕としては有り難い。ばたばたすると良いことがないので、、、あとはミネアポリスでハンバーガーでも食べれば完璧か?

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1年間色々あったのだけれど、まず考えることは、一緒にやってもらい始めた農工大Y研のみんなに、僕は何が出来たんだろうか、そして元の東工大Y研のみんなには、、、ということ。それは僕の立場からすれば考えなくていいこと、むしろ考えてはいけないことなのかもしれないけれど。。。ばからしい、そうじゃないだろう、とか、僕にとっての教育研究活動というのは、やっぱりこの仕組みには合っていないことが多いのだろうな、などと思いつつ、というかぽつんと小さくなって小さな灯をみつめているように思ってきました。ほんまに、体は大きいのだけれど、ぽつん、、って感じ。

もっともっと、彼等の潜在能力を引き出すにはどうしたらいいのか、考えることの難しさを知ったうえで考えようと出来る人になって貰うためにはどうしたらいいのか。それにはやっぱり、よい質問を繰り返すしかない。よい質問をすることは技術であること、さまざまな点での努力が相当に必要であることをもう一度肝に銘じて初心に返る必要があるのだ。それが、僕の「評価」とは全く関係なさそうな、でも僕が大学人として自分の評価を下す時に最も大事にしているファクターの一つで、とにかくこの点での自分の立ち振る舞い方に再検討、試行錯誤をもっと繰り返す必要がある。inspireという言葉を最近とんと口にしていないことが証拠だ。まずい。

これは一方で、時間をみっちりかけると言うことを意味しているわけで。教育に時間軸は入らない、ということを学生さんにも分かって貰わないといけないのかしら。今の現状では。うむ、、、。まずは自分自身がその事を受け入れることなんだろう。任期付きのプログラムで活動をしているにも拘わらず。

また、ある組織に人が入ることでその組織が活性化するなんて、そんな簡単なものじゃない。そんな幻想はとっくの昔に捨てたはずなのに、どうして自分のことになると、これほどまでに目が曇ってしまうのだろう。

そう、結局、僕は僕でしか評価するしかないという、当たり前のところに行き着くのでした。その評価は、自分の周りにいる、頑張っている人に恥じないように、頑張っている人を頑張っていますねと素直に褒められるように、そのために行うだけなんだなぁ、と。

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頑張っている人を頑張っていると素直に褒めるためには、こちらが必死に頑張らなければならないこと、そして「あなたはどのように苦しいのですか」(ヴェイユ)と聞くことの難しさをかみしめること。そう、「どのように」というのはすごいよなぁ、、

研究において、いろいろな人にあって、いろいろな話をしたけれど、僕はやっぱり人を褒めるのが得意なんだと、今回特に思いました。というか、やっぱりみんな褒められてないなぁと。あなたの仕事はこういう特徴があって僕はそこがすごくすごいと思う、というのを、こっちも恥ずかしいし英語だし、しどろもどろになって言うのだけれど、そういうのがまず好きだし、やりたいことだし、伝えたいことなんだけど、それは僕の「人生の習慣」(大江)における大事なトレーニングになっているのだと思う。あれ?でも日本ではあまりやってない??そんなことはないと思うんだけど、どうかな、、。おっさんがストレートに褒めるのって、なかなか無くて良いかしら?とか思ってみたり。

このごろ違う分野の人、たとえば銀行で働いていたり、起業していたり、法曹界にいたり、様々な人に「どのような壁をどのように乗り越えようとしているのですか」と聞くことがとみに多くなっているのだけれど(特に「どのように」について)、それも同じことなんだろうな。結局、つまんなく言えば様々な人の問題解決法、ちゃんといえば、その人の考え方、物事のとらえ方、自分の身の振り方、your way、あなたの人生の方法、あなたの世界の見方、というのがすごく知りたい。

そういう意味では、今の研究というのは願ったり適ったりで、近くにいる人にはいつも言っているけれど、悶々とシステムとは、、とか、組織とは、、、とか、見えてこないものとは、、とか考えていてご飯が食べられるなんて幸せだ。しかも、環境という大事にしたいものに対して、何とかアクションを起こしたい、上手く人間が生きて行く道を見付けたいと思っているのだけれど、それにとても小さなことではあるだろうけどコミット出来る仕事であるというのも、非常にうれしい。

「どのように」ということが知りたくなると、ほとんど全てのことがおもしろくなってくる。どんな本を読んでも、どんな人と会っても、その本が真剣であれば、その人が真剣であれば。ホントに何でもおもしろい。

逆に、物事をおもしろがるのは能力なのだと言うことも身にしみた1年だった。何かをおもしろがることには大変な努力が必要だということは、確かなのだという実感を持ちつつあるのだけれど、どうだろうか?

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研究については、多分専門分野については、世界のどこに行ったって、それほど臆することなく戦うことが出来るんだと思います。ただ、問題はその裏にある視点であって、そういうものをどうやって身につければいいか、それを試行錯誤してはいるものの、そういった状況は「評価」されるわけがないわけで。ただ、では、近視眼的なところだけつついていればいいのかというと、それはどうしても受け入れられない。では、長期のビジョンを考えられるかといえば、実際は任期付きだったり、いろいろなことで、ちょっとだけ難しかったりする。ちょっとだけ、と書いたのが本当のところ、大事なところで、本当はもっと考えられるはず。そこをやっぱりごまかしているんじゃないかなぁと。not easyなだけでdifficultではないはずだ。

昨日Woods Holeの港でバスを待ちながら、静かに色を変えて行く夕焼けの中に光る飛行機雲が走って行くのを見た。ああ、温暖化、、、とか、人工物の中で飛行機雲の美しさは別格だよな、、とか、いつもの思考の沼にはまりそうだったのだけれど、ああ、僕はやっぱりああいう感じで学問を修めて行くことは出来ないなと、ふと思った。たぶんガクガクしてて、行ったり来たり、特には丸く円を描いて逆に向かったり、そういうものになってしまうんだろうな、と。ただ、それでも、最後には、いや背景の地図がゆがんでいただけで、自分としてはゆっくり一歩一歩曲がらないように歩いてきたつもりなんだけどなぁ、、と笑えるようになろう、というのが、ぼんやりとした思いとして浮かんできた。 最後に笑えればいい、というのが、どんどんとしっかりしてきてしまった実感で、もう、目の前のことはある意味どうでもよくなってきた。あははは。諦観という言葉は良い言葉だよなぁ。

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夜が明けてきた。仕事をするか、The Ecosystemsでもらった知的宿題をするか、な、悩みどころだ、、、とにかく席を見てからかしら。Johnの古い論文を改めて見直してみよう。そう、30年間みんなが見逃してしまった、分かっちゃいるけどね、、ということを、しっかり見つめ直そうとしたらどんな魔物が住んでいるか、、、

うっかり座ったところに電源まであって、しかもlogan radio、なかなか良い選曲なので怪しいことをいっぱい書いてみたけれど、ま、とにかくがんばろうっと。皆様、どうぞよろしくお願い致します。次からは「です・ます調」に戻ります。

しかし、1週間くらい、米国やヨーロッパの知り合いのところで、ひたすら議論するというのもなかなか良いなぁ。来年は私費で行こうかしら。メリーランド、本当に行こうかなぁ、、そろそろそういう活動も必要なのかも。出不精になっちゃうしね。学会よりももっと良いかもしれない。

いや、日本でやっても良いんですけどね。たとえば、availabilityを考え直す、とか。妄想ゼミか。ただ、ちょっとね、、

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ミネアポリスまでは本当にfirst classでした。いいねぇ、、、何もかがちゃんとしてて、、広いし。立派な朝食だし。おかげでぐっすり寝ちゃいました。

ミネアポリスでは、出国の手続き無いのね。ただ、あの緑のカードをバチっとはがされて終わり、、、

今回は一番後ろの座席をとってみたのだが、一番後ろだとやっぱり食事のserveが早いので、さっさと次の行動に移れる。4人がけで2人なのでとりあえずよかった、、、あ、ただ、空調の不調で1時間以上足止めは食ったけどね!このところ、機内食は2/3以上残すことに決めているので、ほとんど食べるところなんて無い。さっさと済ませて(いつも以上に!)ずっとKarenに持ってきて貰ったモールスキンノートにあれやこれや実験ネタや研究ネタを思いつくまま書いているのだが、これがもう止まらない。PC開けたら参考文献も全部あるし、もう本当に止まらない。

飛行機の音対策に、いつもはBoseのノイズキャンセラーを持ってくるのだけれど、今回は敢えてShureのE3cだっけ?これを使ってみている。これでも充分だな。耳栓を新しくすれば完璧だ。細かな音の再現性はこっちに部があるし。だいぶagingもすんだ気がする。

「カンブリア紀の怪物たち」読了。

 

| November 14, 2007 : Woods Hole, The Day 7

寝ましたよ!すこし。日本が起きていると、こっちも眠れないことがよく分かりました。。今回の旅で。。。アラスカであれば、野外調査なので次の日のhard workを考えて、えいえい!っと寝てしまいますが、何となく今回はmeetingというか情報交換ばかりなので、無理しています。

とはいえ、全然メイルを返せていない人々もおりまして、、すみません。

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今日はMIMSの立ち上げから見せて貰う。見せて貰うのは良いが、大御所Johnとのお話し、それよりもAnne、Gus、Edとのアラスカの今後話、EdとのMEL話、をどのように滑り込ませつつ、お昼も食べつつ、4:45のバスに飛び乗るのか、、、ああ、ど、どうなるのかしら?

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ああ、とにかく急ごう。ということで、7:30ですが今からhotelを出ます。スーツケースをごろごろ引きずってMBLまで急ごう。チャウダー買っていこうかなぁ(一体何回チャウダー食べたんだ?昨日も食べたな)

NO3の還元、、、上手くいっているといいなぁ、、、、Sさん!!

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きゅ、急に英語がしゃべれなくなったのですが、、なぜ???Johnと話している時に突然!

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JaneにMIMSを習いました。なかなか難しいですね。これは。もう少し考えないといけないかもしれませんが、とにかくやってみましょう。Karenも来ていて色々話せたのはよかった。SuzanneもSam!もちろん覚えてるよ!とくにSam、アラスカで一緒にいた時に、君がしっている日本語は「ピザを食べました」、「ビールを飲みました」だけだったじゃないか!今でもかい!!!笑いながら15時にとりあえず実験室を出た。ありがとうJane!

ここを4時には出ようと思っているのだが、今、ちょっと時間が出来た。ああ、もう帰るのか。帰らないと体が持たないけど、やっぱり帰るのか。なんだか不思議な感じ。お昼も朝も食べてないからだったりして。

7年前のいろいろな気分を思い出した。とにかく自分を見直すにはよかった。今回。もちろん仕事も充分充実出来たけど。それ以上に、ここの空気に触れて、いろいろなことを考え直したのがよかった。科学者以外の人も含めていろいろな人とも話したし。あのころよりも気負いが無くなっているのは良いことだ。そしてあのころよりは確かに色々知ってきている。だからこそあのころよりもいろいろとすごいと思うことがあるのだ。さあ、それで、次はどうするんだ?

あらら、またserverにアクセス出来なくなってしまった。まぁ、いいや。

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Johnの1960年代のreprintを貰いながら、availabilityとは?という話しをしていた。あまりに本質的かつずっと考えてきたことと告示しているので、より緊張してしどろもどろ全回だった。これはあとで一生懸命follow-upのmailを書かないといけないか。

しかし、では、実際にどんなことが出来るのか、、、いや、結構出来るのかもしれないぞ。結局Mさんの研究計画につっこみを入れている、そのつっこみ方をもっともっと洗練すれば自ずから光が見えてくるはずなのだが、、、

ocean waterからsoilまでを1つの軸で表現する、そのときには同位体が有効ではないかとずっと思ってきたのだが、、出来るかな、13Cでやったら出来るのか?CO2でみれば、、、

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EdとJohnにお別れを言ったのだけれど、AnneとGusがいくら探しても見つからない!うえーーん、と仕方なくバス停へごろごろと。PeterPanはちょっと遅れてやってきた。夕焼けがきれい。空港からまたシャトルに乗るので、どこで降ろして貰っても良いのだが、って、ちゃんとarrivalにいけるよね?運転手さんがちゃんと教えてくれてうれしい。チップ渡した。

しかし、そこのホテル電話がひどいの何の。つながらないし、切れちゃうし、留守電になっちゃうし。しかも英語だめだし。予期していないことを次々言われるとダメなのだな。ホテルにかけていると思っているのだが、実は複数のホテルを掛け持ちしているらしく、どこなのだ?とか、どの空港なんだとか、へ?へへ??って感じ。ようやくつながったのだが、Terminal Aにいると思ったのに、実はBで、ああ、まずい、と、Aまで走ったがやっぱり間に合わず、、、んでもう一度かけ直したり(今度は聞き取りやすい電話だった)。

Ramada InnはいつもI93だっけ?を通る時に見ていて、遠いなぁ、、とは思っていたのだけれど、ま、それなり。どこも歯ブラシセット無いのねぇ、、、そこで、Sam Adamsを飲もうと思ったら、あれ?これは手では空かないの??ああ、ORIのKが書いていた「栓抜きは必須」って、こういうこと?ビールは手で開くはずだと、、、アラスカはずっとそうだし、、、

ということで、Y研のBさんの割り箸栓抜きを思い出しつつ(あ、カウンターに言ったら、あっさりないといわれた、、)なんとか1本開ける。おいし、、、くない!でもいいや!

最後にいろいろとメイルを打って、とにかく眠る。どうせ明日も早くてどきどきしながら3時頃から起きてしまうだろうから、、

 

| November 13, 2007 : Woods Hole, The Day 6

勉強の果て、8時頃に電気が切れたように眠り込み、12時頃に起き、そのまま日本の仕事を始めてしまい、今、もうすぐ朝6時です。毎日こんな調子でなかなかしんどいですが、あと2日なので、このまま進んでしまおうと思います。

外は雨です。ああ、ちょっと憂鬱、、、とりあえず帰りの飛行機の中でやっつけないといけない仕事、そんなものだけがどんどん決まってくる早朝です。あーあ。ま、外は暖かいみたいですけどね。

えっと、今日は、Edとnew MELのstructureについてのお話し、NESISのcodeについての話し(が出来るかなぁ、、、むりかもなぁ、、)、Johnとamino acid話、AnneとJaneとMIMSのsetting up。まずMIMSが最も大事だ。そのためには遅れないように8:30にはofficeにいないと。ま、全てをやるのは無理だろうな。あはは

ああ、1年の反省を総括しようと思ったのに、全然そんな余裕が、、、ホテルに問い合わせをしても返事は来ないし、、、まったく〜〜〜。後で電話するか、って、MBLにいたら絶対忘れるなぁ。あ!帰りの飛行機もすごい席だったんだっけ、、思い出さなければよかった、、、またからだが固まってしまう、、、

ま、気分を直すために早いことどっかでおいしいコーヒーを手に入れることですな。とりあえずシャワーでも浴びるか。アラスカから帰ってきた時なんて、シャワー浴びただけで飛び上がるほどうれしいんだから、全ては気の持ちようだ。

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シャワー浴びて、昨日買ってきたサンドウィッチとオレンジジュースを飲んで、うすーいコーヒーのような飲み物を飲んだら、だいぶテンションが上がってきました。今日も何とか必死で頑張ります!

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すぐさまEdがCodeをくれたのは良いのだけれど、こ、これは、、、、Gusは9-10時でmeetingなので、明日の予定はその後にでも決めましょう。

Anneにようやく挨拶。とりあえず今日はMarshallとAnneと30N2計算の話を詰めることになりそうかな。

Edが来てくれて、BonnieとEdと僕とでアラスカのデータをMELにいれてみよう、って、そんなworkshopやってくれるの?!すげーー!ぜいたくだ!!!

つーか、ど、どうしよう、、、

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だれか脱窒測定習いに一緒に行きませんか?ここです。来年木崎湖の調査の途中かもしれないが、行かないとまずいかもしれないなぁ、、、私費で行くかなぁ、、

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あ、ホテルからメイルがようやく来た。大丈夫そうだな。

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少しずつMELの構造が分かってきたぞ。こ、これは小難しい、、、。DOM、DOMRをCarbon baseでやっておき、それにqでC/Nの情報を定義して、flowを決定すると言うことは、pool全てにqの情報を与えた、仮想poolがあると考えても同じこと?か???

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Marshallに会うのは何年ぶり?5年ぶりくらい?IRMSが3つになり、32/33/34/40まで測定始めているのか、すごいな。例の古いDelta-Sが無くなったのは悲しいが。

28/29/30問題。結局やっぱり難しい。IRMSとMIMSでのcalibration、混合ガスでのtrialが始まることに。僕は1週間に1度、e-mailでbuggingする係。もちろん冗談だが。

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お昼をAnneと食べていたら、Johnが例のhigh-throughputなsequenceのデータを見せてくれる。10cmx10cmの中では微生物群集はどのレベルでも違いがないことが膨大なデータから見えてくる。これはすごいな、、、

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MEL calibration

まずはdrrファイルを作って、GPPとNPPをみる。gCなどでだいたいの感じを会わせる。次に土壌や植物のプールをだいたい合わせてみる

さて、これからがfine tuningになるが、root/leaf ratioが一番allocationとeffortに効いてくるために、これを何とかする。これをfreezeしてDINやDIPの濃度、effortがどう変化しているか、どの物質がeffortを必要としているかを見る。

全体のeffort allocationを変えたら、たとえばrunoffをみてみてH2O budgetを見る。合っていないようならおかしい。全体をよく見ないといけない。

目の前でどんどんとcalibrationが行われているのだが、ある変数を変化させた時の、他の数字への反応がBonnieもEdも早すぎて全くついて行けない。基本的にMack et al. 2004とShaver and Chapin 1991、Gilbin et al. 1991を使っているのだが、、、

この辺の「生態系のとらえ方」はもう少し徹底して勉強すべきだろう。指導教官のTさんもこういうのが上手くて、「すごいですよね」といったら「は???」という顔をしていたけれど、やっぱりこういうセンスが、Ecosystem Ecologistには必須だろう。なのに、、、

respiration of wood and active(metabolic respiration)はいつも一緒にfreezeして1つのparameterとして動かしている。

時々turnover rateを計算してみるといい。とにかくGPP、NPP、ET、溶存物質濃度、を合わせる。

ちょっとの隙にBonnieにNESISの改良についての相談。うーーん、といっていたからあんまり脈なしかな。やっぱり勉強しよう。自分で。

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結局hydrologyの細かなところまで来てしまったが、GPPとNPP、ETとdischargeなどの大枠がそろったので、今日はここまで。ここからさらに大変だ、、、みんなマラソンだといっていたし、やっぱりこのcalibrationの段階が一番大変なんだよな、、、これが終われば色々遊べるわけで、、、

って、すでに18時です。Edに家までつれてってもらい、奥さんと3人でレストランで食事をして、お茶を飲んで車で送ってもらって帰ってきてしまいました。ありがとうございます。

と、とにかく今日は寝ないと。

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Edに宿まで送ってもらって、宿のおばちゃんに明日早く出るからcheck-in大丈夫?全て終わってる?、とかきいてきました。Sleepy Hollow Motor Inn、おばちゃんの雰囲気がいいということでおすすめします。今日Edに聞いたのだが、おばちゃんの旦那さん、Andyは、以前留学していた時にSafety Managerだった、あのAndyだったのだ!MBLを辞めて、いまはここのオーナーをしてるって、ああ、たしかにメイルにそう書いてある!Andyだ!すごくいい人だった思い出があるのだが、、、ああ、合いたかったなぁ、、、おばちゃんにあったら一言伝えて貰おう。 14Cのレクチャーはなんだかとっても感動した覚えがある。しっかりしているよなぁ、、危機管理が、、と。

ああ、遙か昔のお話しだわ。

 

| November 12, 2007 : Woods Hole, The Day 5

朝7時に何とか起きて、2台のPCを立ち上げて、昨日買ったサンドイッチを薄いコーヒーのような飲み物で流し込み、なんとか自分も立ち上がったところです。

頭が小難しいMEL+NESISに対応出来るようになるまで、京大のAさんがWHOI summer course に来たくなるように写真でも載せましょう。とはいえ雰囲気は分からないと思いますけど、、、

これが我が愛しのThe Ecosystems Centerです(S.V. Starr Bld)。2002年くらいに建て変わったのでしたっけ?Marine Biological Laboratoryというprivate labの中に属していると言うことになっているのだと思います。

となりにはLoeb Bldがあるのですが、これも新しくなっているのかなぁ。昔15N labelled sampleはこのbldのなかのとある部屋に持ち込んで、そこでgrindしてました。別部屋、別建物ということです。幸せでしたねぇ。。。ラベル用の服を着て、その服は5回くらい家で選択しましたが(おかげでぼろぼろに)。

大西洋に面したこの建物はLillie Bldで、MBL/WHOI Libraryが入っています。24時間ID cardで入ることが出来て、休日でも何人かが勉強してました。時々、このベンチに座って、チャウダー食べながら大西洋を見てます。

これはLillieの裏側に入ってみたEel Pondです。中央にあるのが生物を飼っている(たとえばカブトガニとか)Bldでその2Fに一時期、他のPDと一緒にいました。その頃のPDは(あっちは覚えているかなぁ、、)、いまはYaleのPeter Raymond(覚えてくれてるかなぁ、、そして彼の学生さんはKarenのところで15Nと18Oを測っていたりする。DO14Cのプロフェッショナル)、そしてCraig Tobias(彼は覚えてくれているはず。DNRAとかD18Oとかなんだかとっても近いんだよね、、やってることが。今回も会いに行こうと思ったのだが)、Mike Williams(DONの測定とかいろいろ教えて貰った)、Byron Crump(今でもアラスカで色々教えて貰ってる。微生物の米国での先生か)だったかな。あと他にもいたけれど、、この建物には。ここにスーツケースとスーツをおいて、アラスカに旅立ちました。よく考えたらあのときは荷物はスーツケース1つだけだったのですね。2月に来た時には目の前に広がる凍ったウナギ沼をみて、ああ、なんてところに来たんだろうと思ったものでした。

ずっとずっとこんな感じです。The Ecosystemsの裏側です。このvillageにはWHOI、MBL、NOAA、USGS、そしてWoods Hole Research Center(WHRC)があります。

このところ休日を利用してマーザスヴィニヤード島へ遊びに来る人で、Woods Holeは比較的混んでいます。寒いけれどね。やっぱりアメリカの人々にとっては大事な場所なのでしょう。この辺の地図は、ここから見ることが出来ます(PDF)。とはいえ、こちらはMBLがメインの場所で、WHOIがメインの場所はちょっと離れているんですけどね。Quisette CampusのWHOIは森の中なのでもっときれいだったなぁ。

さて、そろそろ頭も起きてきたようなので、勉強します。

ああ、一つ忘れてました。ここが無くなったら大変なことになる、Pie in the skyです。 朝5時からやっているというのがすごい。年間363日やっているというのもすごい(いつ休むんだろう)。今日もお昼過ぎにチャウダー買いに行くか。

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New-MEL、outputとして242parameters。巨大だ。以前は半分以下だった。そして、各プールとフローの関係が見えてこない。まずいぞ。これは。NESISにもって行けない。

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Y先生に僕がいない間に提出が要求された面倒くさい書類を作成して頂いてしまった。申し訳ありません、、、ほんまに助かりました。この書類を作成している時間は全くなかったので、、、。

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なんだか柳田先生の言葉がいつも以上に響く。そうなんです。そう思ってわざわざ来たのです。こんな田舎町まで。stimulatingというレベルではなくinspiringというレベルまでお互い持っていけるようにもっともっとしゃべらないと。

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宿のおばちゃんが来て、一応housekeepingを聴きに来た。ゴミと、とにかくコーヒー頂戴ってお願いした。ここのおばちゃんご陽気でたいへんよろしい!5袋もおいていってくれた、、、ま、泥水にしかならないのだけどね、、、甘い泥水にして脳みそにエネルギーを。。。

しかし、new MELは難しい、、、

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どうにもこうにも、いろいろとサービスについては信用ならないのがこの国なのだが、そういったのは結構ストレスになっているのだろうなと思う。ホテルにしても、いろいろなサービスが怪しい。それをいちいち聞く必要があるのかしら、と、たとえばモンゴルだったらはなから仕方ないから聞いておかなければという気になるのだが、これだけそれなりなことがなされている、それなりな価格をとっている状況だとついうっかり信用して、ああ、またやってしまった、ということになったりする。

今回の旅で、いつもと違うのは、そういったトラブルを心から喜べないことだ。それなりに仕事に追われていると言うことなのか、タスクがしっかりしているのだから他のことで時間をとられたくないと言うことなのか。もう充分そういったトラブルは貰ったよ、ということなのか。

ま、一人旅なので、一緒に笑える人がいないってのもとても大きな要素だとは思う。

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DNとDONaqのpoolがあるのだが、microbial consumption、結果としてのgross mineralizationの計算において、まずorganicとinorganicを食べさせた上で、efficiencyを考えて余剰を計算しているために、逆にそれぞれのpoolからのflowが計算出来なくなっている。さて、どうするか。まぁ、DNとDONの間でfractionationがあるとは今の段階では考える必要はないと思うが。。。

ああ、とりあえずpoolとflowの概略はつかめた気がする。何か買ってこないとエネルギー切れだ。NESISの.spe fileを作るのは大変だしなぁ。

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ううう。やっぱり.speファイルを作ろうとすると分からないことがいっぱい出てくる。とりあえずcodeを貰うしかなさそうだ、、

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昨日とチャウダーの見かけも味も恐ろしいほど違うのはどういうことなのかしら?あれれ?

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ほとんどtwitter状態だな、、、せっかくだから続けてみよう。

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ひげそりを日本に忘れてきたのは痛い。

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"bal"はbalanceか?なんのbalanceか?
DOMRのRはRecalcitrateのRか?ReactiveのRか?
Phase Iとphase IIの違いは?
"CWD activation" とは?
"marginal yield"とは?effort当たりのyieldのようだ

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煮詰まったので、落ち着いて、まったく違う懸案仕事に着手。

 

| November 11, 2007 : Woods Hole, The Day 4

ひたすらMBL/WHOI libraryでお仕事です。ついに、査読を断ってしまいました。すみません、、、滅多に断らないのですが、ちょっとあまりに多すぎて、正確な判断が出来そうにありません。Ecological ResearchのEditorialの仕事の方をまずは優先しないといけないですし、、、すみません、、、

メイルがなんだか上手くみれないので、これ幸いととにかくここに来た目的をtop priorityに据え置いて、ひたすら勉強です。僕のweb serverの調子が悪い(というか問題は分かっているのだが、なおしている時間がとれない)ので、このファイルもputすることが出来ておりません。ああ、もしかしてこれを読んだ人からreal timeに質問したいこととか出てくるかもしれないのに、、

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ようやくメイルが流し込まれてきました。Mさんにもwebserverを立ち上げて貰ったので、これでなんとか生きていけそうです。げ、、すごい量のメイルが、、、や、止めておけばよかった?

 

| November 9, 2007 : Woods Hole, The Day 2

朝、5時頃まで眠れずもんもんと。ゴニョゴニョした後、The Ecosystems Centerに行き、WWWへのつなぎ方を教えて貰う(結局ID #を入れればいいだけ)。EdがAnneが待ってるぜ!と教えてくれたのだが、なぜか旨く会えず、図書館で調べものをした後、WHOIへのshuttleへ。shuttleの場所はたしかcoffee obsessionの横のparkingだった気がするのだが、、、なかなか来なくてやきもきしたり(結局来たけれど)。

WHOIのQuisette Campusに入るのは久しぶり。WHOI-MBL shuttleが通る裏通りは既に紅葉真っ盛り。New Englandの淡い秋の空とまぶしい日差しで美しい。Watson Labはとても新しい建物で、多分7年前にはなかったはず。いきなり知った名前の先生の部屋がずっと並び心拍数が上がりまくる。

12時ちょっと前にKarenの部屋に到着。まずはN2Oのflaskを渡し、"My biggest task was over."とほっとする。その後、とりあえずLabをざっと見せて貰う。うーむ。すごい。Mattにもお会いする。おお、これでdenitrifer methodとazide methodのfounderに両方会えることになったではないか!二人ともとっても朗らかな、話しやすい人でほっとする。というか、そういう人以外にあったことがないのだが、、この界隈で。

まずはLunchにしようということで、WHOIの中のdeliへ。ここは初めて入った。やっぱりクラムチャウダーをまずは取り、ついでにツナサンドも(これにはポテトチップが付いてくるんだな、、へんなの、、、)。彼女はチャウダーと小さなパンだけなのだが、またおごって貰ってしまう。うーん。こういうしきたりなんだろうか。とにかく緊張してしどろもどろの話をstart。一応ノートに聞きたいことを箇条書きにしていたので、いろいろと。まずはNSF proposalの話とDissertationを読んでいることは伝えないと気分が悪いのでそんな話から。

その後Labにもどって、さらにいろいろと。えっと、何を聞いたっけ、、、結局やっていることは間違っていない様子。ただ、年間かなりのサンプル数を回しているために、全てがoptimizeされている。たとえば、遠心、培養するボトルの大きさ、batchの数(64個)、あとはhydrocarbonをtrapしていることくらいが違うだけ。

Azide(エイザイドと発音するのだそうで)methodはNO2については非常に簡単(それは同感)。やり方も、結局僕がやっているので大丈夫そう。Hoodできちんとやれば問題もないそうだ(ま、それはそうだろう)。MattのDissertationがもうすぐ終わるらしいが、そこではかなりいろいろな測定が開発されていて、既にroutineになっているようだ。貰わないと。

なんだか4時間くらいの滞在だったが、とにかくよくしゃべったというかよく笑ったというか。僕の英語はどうなっているのか分からないが、色々みんなで笑っていたことだけは確かだ。終わったらのどが渇きに渇いて、意識がすぐに飛んでしまった。そして、夜にメモしたnotebookとpenをどこかに落としたことが分かって大騒ぎ。結局Mattが見付けてくれたらしいので、ほっとする。

なんてみんな本当にopenでkindでsupportiveなのでしょう。僕はどのように恩返しすべきか、そんなことをつくづく考えさせられる1日でした。

 

| November 8, 2007 : Woods Hole, The Day 1 (報告ですます調)

今回の旅行報告は、DC1に内定された京大のAさんにWHOIのSummer Courseがいいですよ!とWoods Hole Science Villageを勝手に宣伝することを1つの目標にしています。だからなんなのと言われても何にもないんですけどね、、、

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成田からミネアポリスを経由してボストンへ。ミネアポリスでは入国の時に変なことを聞かれて???という感じ。ミネアポリスではとにかく眠かった。3時間のlagはとりすぎかもしれないが、ぎりぎりよりはずっとましか。座席の状況で分かってはいたものの、ミネアポリスからの3時間弱は、巨大な方々に挟まれて、本当に体ががちがちに。ここまでして本当に行きたいのか、と毎回自問自答を繰り返す。トップブリーダーが恨めしい。狭いところに閉じこめて、食べろ、寝ろ、起きろ、食べろ、体操しろ、ですって?

Loganに降り立つのは何年ぶり?5年ぶりくらいだろうか。すっかり?きれいになった空港。飛行機が少し早く着いたのと、比較的スムーズに荷物も出てきたので、Peter Pan Busの1本前のやつに飛び乗れた。Busの乗り場は"Scheduled Bus Service"のところだった。Baggage Claimからさらにそのまま先へどんどん歩いてゆけば、出口は1つしかないし、Bus Serviceのところにいれば分かるだろう(BonannzaとかPeter Panとか書いていないような気がしたが、、、まぁ、次回もがんばれ)。聞いて向かっているとちょうど"Woods Hole"と書いた巨大なバスが動いていて、ああ、、いっちゃったか、、、と思って見つめていると、ちょうど乗り場先端で止まったので、必死で駆け寄り、"Woods Holeなの??”と。よかった。荷物の持ち上げられないご婦人を助けると、"彼女は何も食べてないんだよね?"とか、その後夫人から"That's why Men exist!"とか声をかけられる。まぁ、とにかく帰ってきたのかしら。

今回は特に飛行機疲れがひどい。体ががちがちになっている。なので、レンタカーで交通量の多いBoston-Woods Holeのnight drivingは止めにしてバスにしてみた。結果よかったと思う。South Stationによって、そこから1:50程度。結局2時間半くらいを見たらいいか。Woods Holeの港に着き、そこから15分ほどスーツケースを引きながら山道を戻る。

"Sleepy Hollow Motor Inn"につくと”あら、迎えに行こうと思ってたのに!"と。バスに飛び乗ってしまったので、電話をすることが出来なかったのを反省。やっぱり携帯必要かしら。日本にも連絡したいしね。英語が聞き取れず難渋するが、どうせ死ぬことはない。部屋の予約を確認して貰い、とにかく部屋に。小さな部屋だがとにかく泥のように眠る、、、ということも出来ず、うつらうつらと。

起きて、シャワーを浴びて、薄いコーヒーを入れて、さあ、これからお仕事です。まずは新しい生態系シミュレーターの使い方を教わりに行きます。

しかし、それにしてもなぜこれほど寒いのでしょう?今日は45Fまで上がるらしいですが、夜は普通に氷点下、、、

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Pie in the skyで朝食をガッツリと食べ(BLTにチーズを挟んで、クラムチャウダー飲みました。チャウダー忘れられてたけど)。まだ時間があるので散歩してたらあまりの寒さに、Coffee Obsessionへ飛び込んでBoston Globe読んだり。

8:50にどきどきしながらThe Ecosystems Centerへ。2FのEdの部屋に行くとお電話中なのでちょっと待ってノックしたら"今ちょうどMartinと話してたところなのに!”と。ああ、スコットランドの友人と話すチャンスを、、、振り向くと、Johnがいてびっくりしたり、、、

とりあえずEdは今日は授業があるので(そういえばそうだったよ。。昨日メイル見ていたのにすっかり舞い上がって忘れていた)午前中は宿題をやりたいとお願いし、MELのdocumentを印刷して貰い、空いている部屋を探して貰い、Gusの隣だったので、ワシントン帰りのGusとちょっとだけお話し(月曜日にまたお話ししましょう)、そして今、print-outされた原稿を読みつつ、internet accountとlibrary accountを作ってもらっているところ。こういうのがさっとやって貰えるのがすごいところだ。

ああ、なんというか、笑いが止まらない。なんて素晴らしい環境なんでしょう。。。

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new MELは、基本構造は old-MELと変わらない。ただし、active biomassがleavesとfine-rootsに分かれていたり、結構違いは大きいので注意。

NとPについては、基本的にQ10を考慮に入れてミカエリスメンテン。N2-fixationは例のEd's equationで行く。

水と光と光合成のリンクは、4つのlimiting factorで計算。これはややこしいぞ。

The allocation optimizationは以前はratioで出来たものの、複数のelementによるlimitationを記述する際には、ratioでなく、optimum concentrationでやっる必要がある。しかし、lightとH2Oについてそれが出来ないため、新しい表現を導入している。

ああ、λの定義のところで意識が飛びそうに、、

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お昼も食べずにMELの原稿をひたすら読む。14時からのはずだったが、SESの採点があるということで1時間遅らせて15時からお話し合い。1時間、ちょっと外の空気を吸いに外に行き、Calling Cardを買って、図書館へ。

うむ、、、来ない方がよかったかもしれぬ、この地には、、、あまりにもあまりにも、、、、なんだかちょっと突然ぐらっときた。Natureの初刊を読んだ時には来なかったのに、、

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15時からEdを捕まえて、贅沢なSimulationのお時間。やりたいことをしどろもどろになりながら伝えるが、結構難しいかも、、、それはともかくやってみるしかない。新しいMELは様々な特徴があって、見ていて飽きない。これはすごい。問題はどうやってparameterをそろえるかだが、、、。Daylengthの計算にbugがみつかってdebuggingのやり方をじっくり見れたのも、ちょっとうれしかったり。

18時から、JohnとEdとでKidsでお食事。いつもながら怪しげな間があるのだが、ちょっとずつ話をする。例のamino acidの話をJohnは聞いて欲しいようである。あとは新しいDNAの検出法を始めたらしく、空間分布を見るのだと、、やるなぁ、、、

おごって貰って、Innまで歩いて帰る。一日中、心拍数が20%ほどずっと上がっていた気がする。 すごい一日だった。

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ね、眠れない、、、もう5時なのに、、、

 

| November 6, 2007 : 4年生中間発表+友遠方より?来る

朝からスターバックスのコーヒーを飲みつつ、頭を整理していたら、あっという間に10時になって、それから4年生4人の中間報告会。

皆さんお疲れさまでした。とにかく頑張りましょう!自分のやっていることの意味をいつも考えて、描くグラフの意味を、測定している項目の意味、可能性を常に考えて!

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東工大からMさんが、東大からKさんがお越しになって、Y研お疲れ鍋に参加して頂き、自己紹介などなど。エンターティナーWさんが風邪をお召しになっていらっしゃらなかったのが何より残念、、、

車で家まで送って頂きました。まぁ、博士課程の学生さんには学生さんなりの、見習い教員には見習い教員なりの悩みと哀愁があるものですよ。他人からどう見られようと、結局は自分で自分の人生と折り合いをつけて行くしかないのですし、せっかくだから、良い折り合いをつけたいものです。

さあ、モデルの予習が、、、

 

| November 5, 2007 : 1年たちました

週末は流れ星を2つ見ることができました。

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農工大に異動、というより転職でしょうか、して、1年経ってしまいました。色々総括、反省しなければいけませんが、それはアメリカで書くような気がします。今週後半から来週一杯まで思い出の地へ行って参ります。

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大規模日本語 n-gram データの公開」(Google Japan Blogより) 。おお、これは、できれば手に入れてみたいですねぇ。。。