Kei Koba's weblog in CER, Kyoto University ~ Are we on the right track ? ~

| April 28, 2009 : もどってきました

the power of nature皆様お元気ですか?こちらはようやく魂が戻ってきました。昨日はぶっ続けで2コマ、微生物と植物の窒素の話と、メタンと一酸化二窒素の話をしゃべりまくりました。かなりのスライドをいちから作ったので2コマ準備するのに2つの週末をまるまるつぶしてしまいましたが、少なくとも僕にとっては色々よくわかったので、いいとします。窒素固定とリンと酵素。なんだか本当にすごい。

横浜からNさんが相談にこられ、またもや僕の訳のわからない話で雲に巻かれていった姿を見た後、若手な人々と若手を卒業した人々とで飲んでいたのだけれど、クマねたを凌駕する犬ねたを投下され撃沈。

---

せっかくchamberをうめて、攪乱が治まるように1年も待ったのに、なんとタケノコが下から!「自然の力!」ってIさんから携帯にメイルが送られてきたときには、???とおもったが、まさに、、、、負けた。。。。

---

大事な友人にメイルを打つことも、家のPCをwindowsからMacについにするも、その設定すら1ヶ月さわることすらできず。忙しいのではなく、人を励ますようなメイルを書くことができなかったのが、ようやくちょっと回復してきた感じ。でもまだ大学のMacには全く触れられていない。

抱えているものたちが、完全に能力を超えた仕事量になっていて、もうだめだ〜〜という状態。この一週間なんて、どれだけの距離を、この大東京の中で移動したことか。僕しかできないことが結構あるけれど、僕の体はどうがんばっても1つしかなくて、、、。

それを察してか、学生さんたちが「これはたよりにならぬ!」とばかり、どんどんと自主的に事を運んでくれていて、本当にありがたい。かなりchallengingな内容をがんばってやろうとしてくれているので、みるみる予算が減っていく。ちょっとびびる。でも、がんばればどうしてもお金がかかるもの。工夫できるところは工夫して、しかし、どうしようもないところは丁寧に予算を使いましょう。

---

4月は学外から結構お客さんもきてた。ありがたいことです。僕と話して何か前に進むのかものすごく不安ではありますが、まぁ、とにかく精一杯やっているつもりです。

そうそう、MIMSをちゃんと英語で説明していたKさん!すばらしい!よく考えると、僕がM1のときなんて、絶対にそんなことできなかった。やっぱり僕が学生の頃やってきたことで判断しちゃだめで、もっともっとレベルの高いことを要求しないといけませんな。

---

マスが買えます!と夜に喜びのメイルをくれたMさん!よかったね!!!早々買えるものじゃないものね!って、よくよくよーく考えたら、あなたは最初はポロメーターのプロだったんだよね。なんだか時がたつのはすごいことだねぇ。。。

---

ではまた!あ、世界の真実は32じゃなくて42でした。

ついでに、8日の文献紹介では、Bemanさんのカリフォルニア湾硝化についての論文(AOA)を紹介します。がんばらないと。

 

| April 8, 2009 : ううう

と、とにかく生きてます。桜も散り始めましたね。新しい葉が出るように、われわれも新しいアイディアを持ってがんばらないといけないですね。

とにかくいろいろな書類ばかり書いております。推薦状やら仕様書やら報告書やら始末書みたいなものやら、、、ろ、論文書きたい。。。web pageとかも作ってたりします。うーむ、、ロゴ、、、

--

27日、午前中2コマいただいて、大学院1年生向けの授業をやります。「植物と微生物の養分獲得競争について」と、「メタン、一酸化二窒素の生成および消費プロセスについて」、の2つになるはずです。本気の本気で難しいところまでやってやろうかと画策中です。が、どうなることやら。プレゼンテーションを1から作るつもりなので、、、

って、植物の養分吸収の話題といえば、"Wild Plant Post" ですね。早く本でないかなぁ。。このweblogの内容について話し合える人が近くにはいないのが正直つらい。

--

木崎湖論文をSさんに読んでもらっているが、非常に的確なポイントを突っ込んできて感心した。「その答えも予想してました」ってのはむかつくけど!!ま、いただくコメントに対しては真摯な態度で対応いたします。というか、あなたも早く書きなさい!

--

卒論以上に修論の走り始めは大変大事だと思っている。そこで、4月の頭、なんとかいろいろなお誘いを振り切ってなるべく研究室にいるようにしている。のですよ、みなさん。

C君には窒素飽和と同位体の概念図を作れと、博士論文の最後の図のような難しい宿題を出している。その図が正しいとしたらどのようなデータがとれるはずなのか、そこまで考え抜いた上で同位体比は測定しないと、どうしようもない。意味のある5パーミル、という値を持つサンプルは、考え抜いた上でのサンプリングでなければ得ることはできないのだ。。。あえてわかりにくくいうけれど。

KさんはMIMSでH2Sの亡霊に遭遇している。MIMSって実はやっぱりいいのかも。Kさんには無限の可能性が広がってしまっているので、Candy-barを目の前にして、どのアメを手に取るかは、自分で苦しみながら選び抜いてもらうのがいいだろう。早くデータを出して、Rで解析して、恩師の先生に報告できるようにがんばろう!

IさんにはこれまでのN2OとNOの関係、予想される濃度、そして、CHEMOならば、いったい森林土壌で何がどう起きているのか頭を整理するようにという宿題。最後には、測定できそうでできないものを測定できるようにがんばらないといけないのだが、それくらい難しくないと修士論文にはならないだろう。どきどきするのはデータをみてからでも遅くない。

Sさんには、これまで得られている降水と植物、土壌の同位体比の関係をしっかり1枚の図にして、どのような仮説を検証すべきか考えなさいという宿題。でも、普通に同位体を測定するだけじゃ脳がない。もうひとひねりどころかふたひねり。測定が大変ということだけでは一歩前に進めないことは結構ある。僕らの苦労話は論文には書けないのだから、しっかりと具体的なsomething newというのを提示することを考えないと。世界でいろいろな人がいろいろやっているけれど、同じことをやっていてはいけない。でも、同じことはできないといけない。むずかしいねぇ。

F君には、堆積物で起きるであろうことは何なのか、何が問題なのか、何を検証するべきなのかを考えてもらうという宿題(と、伝え忘れているが、だべっていることを対外的にちゃんと書けばこういうことなのだ)。新しい対象を始めることのわかりやすい困難は、まず、どのような仮説を検証すべきなのか、その問題提起をするためのbackground情報がないことだ。手元にないのであれば、既存の研究から外挿してゆくしかない。その外挿の仕方が難しいところだ。

、、、と、一番苦しいであろう4年生の研究内容には言及しない私でした。みなさん、一緒に、必死に考えましょう!

、、、と、まだまだ書類と格闘しながら夜は更けるわけでございます。。。