Kei Koba's weblog in CER, Kyoto University ~ Are we on the right track ? ~

| July 30, 2004 /入試第1段

今日は入試なのでネクタイをして出勤。ゆっくりでようと思うが結局8時前にはoffice。いろいろとメイルを書いているともうすぐお昼。お昼会議。

13:30から専攻会議(入試)。専攻のお仕事を命ぜられる。

終わって吉田先生と三橋さんといろいろと。現状はそれほど甘くない(三橋さんは「それほどですって?」って言うだろうなぁ)。確かに学生さんのためのプロジェクトであるのに、学生さんの活動を妨げてしまうのであれば本末転倒であることは確かだ。ごもっとも。

そんな状況を考えていたら、なんだかつらくなってきて退散。

来週は期末検討会有り、地球化学会若手会有り、すぐにWPGMあり、その前にサンプリング有り。週末は2年ぶり?3年ぶり?大学2回生からこの方「夏休み」と言うものを取った記憶がないけど、夏休みっぽく旅に出てきます。と言っても月曜の早朝にはスタンバイしておりますので、学生の皆さん、こきつかってくださいませ。

さぁ、今から頑張ってメイルをいっぱい書こう。週末みんなに考えてもらわないといけないけど、そのヒント、seedはあげてもいいはずだからね。

| July 29, 2004 /入試開始+「どうせ」と言う言葉から如何に距離を置くか

今日から大学院入試が始まりました(吉田・木庭研関連で)。まずは化学環境学専攻。でも僕は所属が違うので状況を見守るばかり。

朝7:30に大学。疲れていてゆっくり行こうと思っているのだが案外早いのは、やはりいろいろと気が焦っているからか。「真壁サンプリング」に向けてのメイルを打っていたらあら、もう8時過ぎ。あわててlabに行き、真壁さんと由水さんを迎える。今日は二人で立ち上げて頂きましょう。その間にレポートの採点。僕は基本的に甘いです。でも、辛いのをつけざるを得ないものもあるなぁ。薄っぺらい言葉を並べても分かっちゃうんだってば。逆に良く書けているものはとても感心したり。

お昼、久しぶりに大盛りご飯を食べてみる。もう5000kcalを取っていたのは遥か昔。。。

午後、溶存ラインのneedleに色々不備がでて、その応急処理やら失敗やらで、結局測定できたのは1つ半。まぁ、仕方ないか。それよりも由水さんと真壁さんが色々とサンプリングについて議論できたのが良かった。

何というか、、、とみに最近、人の話を聞く自分の態度が、悪くなってきていると思う。いけない、これは。確かに忙しいけど、だからといって悪い態度で聞くような事が許されるわけはない。それは全く違う。「いそがしい」からって、「偉い」からってそれが許されるわけではない。その勘違いが怖い。怖いが現実に勘違いしている。良くない。目を見て話を聞くことが減った。確実に減っている。これはどうしたことなんだろう。目を見て話しても目を見て話してくれない人が多いと言うことで、逆に相手に合わせようと、その視線の強度を落としてきたことが災いしているのかもしれない。でも、それだけじゃない。相手の言っていることに対して、以前程、価値をおけなくなっているのだ、多分。それは「どうせ、、、」という「どうせ」で代表されるような気分で、その気分は「どうせわからない、わかっちゃくれない」という「どうせ」から動機付けされているように思う。

相手に対して「どうせ」というレッテルを貼り始めると、とたんに世界は薄暗くなる。もちろんそんなことはみんな思春期過ぎれば知ることであるけど、だからといってそのまま「どうせ」「どうせ」とお互い言い続けたら、世界はどんどん暗くなる一方だ。そうじゃない、たとえ一方通行であったとしても、その薄暗い霧を晴らそうと努力すること、その営みの具体的な形が「目を見て話をする、話を聞く」ことであり、つまりは「人の話を一生懸命聞く」であったはずなのだが。

その努力は、もちろん簡単なことではなく、だからうっかりぼやぼやしていると、すぐに「どうせ」レッテルを貼りがちになってしまう。一生懸命聞いても、空振りに終わることも多々あるわけで、そんなとき、忙しさという言い訳は密の味。そんな言い訳はごまんとある。言い訳だけは毎日ウイルスのように増えて行く。そして「勘違い」させてくれる状況も多いのが実際だ。そんな状況は、そんな言い訳は少なくとも小学生のころは無かったはず。変な地位みたいなものは。「先生」と呼ばれる職業は、やはりろくなものがあまり無いのかも。

でも、一方で、確実に変わって行かなければならない、それは事実。もう学生の頃の考え方は、僕には出来ない。理解は出来る(と思いたいけど)けど、もう出来ない。大事なのは、そこで、違いをきちんと認めること。「どうせ〜〜とは違うから」ではない。「どうせ」をはずすこと、それは自分できちんと納得していることの証なんだから。「どうせ」に代表される寂しげな言葉の羅列に、枯れた悲哀の表情を見る向きもあろうが、そうであるならば、敢えてもう一歩踏み込んで「どうせ」を使わずその悲哀を表現すべきだ。そうでなければ、「どうせ」はまわりで聞いている人も悲しいトーンにさせてしまいがちだから。「どうせ」と言う言葉からは、頑張ろうというオーラが見えてこない事が多いと思う。

明日は環境理工学創造専攻の入試の始まりです。

| July 28, 2004 /server復活!:豊田さんご苦労様でした!

朝、だらだらと8:10に実験室。なんだかくたびれてるなぁ。結局昨日LTER siteのN2Oを測定してみたは良いものの、あまりに悲しい結果だったので、徹夜せずに帰ったのだが、逆に疲れちゃったか?

由水さん、真壁さんいらっしゃり、MSの立ち上げ。最初だから分からないこと多いでしょう。manual見ても分からないこと多いでしょう、そうでしょうそうでしょう。結局STDまでこぎ着けたのはお昼過ぎ。戸張さんやってきたので野洲川サンプルは明日に回して今日は戸張さんNO3の続きを。三橋さんにまた仕事をお願いしてしまう。すまない。

えっと、、後でまたきちんと整理しよう。とにかく疲れちゃいました。なんだか。真壁さんと色々話が出来たのはよかった。もっと時間を作らないとなぁ。学生さんも授業で忙しいだろうし、こっちもあわてる程色々忙しいし。

先週から「真壁サンプリング」として、永田CRESTがどんどん盛り上がってきた(真壁さんはついてゆけません、と言っていたけどそうだろうねぇ)。Anammoxやらin-situ probingやら、いやぁ、とどまるところを知りませんな。

へろへろで帰ってきたらweb serverを豊田さんが復活させてくださっていたので、テストもかねてupdateしてみました。みなさまご機嫌麗しゅう。

ふと、電車の中で朝考えたこと。僕は、今まで「良い質問」を出来たのだろうか。少なくとも、みんなを感心させるような質問は、研究をやってきた、この10年以上で出来てこなかったのでは無かろうか、と。いつも、「頭のいい人」というのを思い浮かべるときに、彼のこととこの文章を思い浮かべるのだけれど、僕はこんなセンスの良い質問をしたことがないなぁ、と。頭のいい人には、年上も年下も関係なく、やっぱりあこがれるな。

明日から入試が本格的に開始します。受験生の皆さん、頑張ってください!COEも通りましたし、受けごたえありますよ(?)。

| July 27, 2004 /とにかく頑張ってみる

朝、7:30に着くも、上手く起動できず由水さんがこちらにいらっしゃるのを待ってしまう。液体窒素を汲んでいると9時前にご到着。

9時からmassの立ち上げを始め細々と説明。溶存lineのつまりがひどく手間取り、結局stdを打ったらお昼。お昼からちょうど戸張さんがサンプルを持っているとのことなので、お昼に測定してもらう。

頑張りましょう!ね!

夕方、ちょうど今日はBBQ。去年は尿道結石で出席できなかったんだよね。。と感慨深くお肉を食べて早々に戻り、いまstdを終えてサンプルにようやく取りかかるところ。まぁ、結構微妙な試料なので、ゆっくり時間をかけてやりたかったので深夜で良いか。

戸張さんの測定してくれた硝酸の同位体比とN2Oのisotopomer比を比べる。ふむ。。これは、、。

AGUではLehmannとCarolが硝酸のセッションを、SutkaとKarenがN2Oのセッションを開くとのこと。うーん、行きたいが、行ってもいられない。

| July 26, 2004 /委員会、ゼミ

週末は本当はN2O測定の予定だったが、ちょっと体調がすぐれずキャンセル。

今日は午後から大岡山で会議があるので、久しぶりにネクタイをしてみたり。ちょいとうだうだして7:50学校着。なんと、Limnology and Oceanographyの過去の論文が無料で手にはいるように!すごい!

Wardleの本を注文。勢い余って海洋の本も注文。Polisの本はいったいいつになったら手にはいるのだろうか。Vitousekの本があまりに素晴らしいので、この頃本をまた買い始めた。えらい時間がかかったのだが、まぁ、かかっても手に入れる価値はある。あぁ、買い物が止まらなくなってきた。迷っていたこれも注文しちゃえ。LimnologyとかAquatic ecosystemとか、そういうたぐいは、もちろん素人なので、必死に勉強しないといけないし。プロだからな。

23日のWardleの論文がなぜ素晴らしいのか - 一つは「極相」という生態学の根本概念を打ち砕いたのではないかしらと思ったので。Odumより我々は生態系は出来てから少しずつバイオマスを増加させて行き、あるところで「定常」になる、と考え教わってきた。しかし、これは、ない、と言うことを示していると思う。そしてもう一つが陸上生態系でのP limitationだ。いや、確かに考えれば、NではなくてPがlimitになるはずなのである。そうなのだが、我々が相手にしている生態系は、いわばまだ「若い」のかもしれない。または思っているよりも攪乱の効果は(養分循環においても)大きいのかもしれない。なかなかP limitationの状態にはならないが、巨大な攪乱が無く生態系が維持されていけば、必ずなる、それをこの論文では示していると思う。自分の中では読めば読む程すばらしさを感じる、ふるえるような論文だった。こんなの久しぶりだ。それで本を注文しちゃった(2年前に躊躇したのがもったいない、、)。

今日の論文は、吉田先生からもらったin pressもの、ThunellのGBC(この硝酸同位体比にまつわる議論は、もうちょっと考え直しながら読まないといけない。Sediment trapにしろ、Sedimentにしろ、その解釈を大いに揺るがす可能性もあるんじゃないか)、Donnieの'shake the tundra'論文(ある植物を取り除いたときに生態系にどのような影響があるかを査定するのだけれど、『取り除くことの物理的な作用が大きすぎる』と言われたので、コントロールを1. 本当に何もしない、2. 引っこ抜くのと同じような物理的攪乱を与えるため、tussockをみんなで揺らす処理区 を作った研究。栄養塩濃度変化をじっくり読みたい)。これらを読みつつ大岡山へ。お昼マクドナルドで食べてやろうか(なぜかけんか腰)と思ったのだがあまりの人混みに撤退。結局生協、、、。

会議がきっちりと終わったので(えらい人がいる会議は逆に時間が決まっていてよろしいなぁ)、すずかけ台に戻る。途中おばちゃんのしゃべりがあまりに大きくて、しかも・・・な内容だったので電車を乗り換えたり。ゼミは久しぶりだなぁ。渡邊先生がいらっしゃらないとなんだか僕は面白くないんだが。自分の立場もどういう立場を取ればいいか良く分からないし、僕が質問しそうな事ももうだいぶみんな分かっただろうから、後半に向けてなるべく発言を控えて人の質問の内容を良く聞きたいな。

明日に備えて早く帰ります。明日から3連続N2O測定キャンペーンです。なんじゃそら。週末から永田CRESTのメンバーがいろいろとメイルをくれて、1問うと10答えが返ってくるような(実際は10元気をもらうような)メンバーと一緒に仕事が出来て幸せです。琵琶湖のNH4を求めて、9月頭に調査を敢行することがほぼ決まり、大手さんと湿地のAnammoxについてWPGM直前に桐生に出かけようとか、なんだか色々決まってくる。たのしいぞ。。。体が持てばね。。。

| July 23, 2004 /ちょっと一休み

昨日は環境研。朝から常磐線に乗る。途中で鈴木さんが同じ車両に乗ってきてびっくり。9時に保原さんに迎えに来て貰い、作業開始。アラスカのようだ。おのおの自分の仕事を黙々とやってみる。Beatlesかけながら。僕と松井くんと保原さんはDiffusionの準備。Spike (or Carrier)を入れ、15Nのレベルを下げてdiffusion。うまく行きますように。お昼は中華。おいしかった!結局鈴木さんの鉄比色はかなり時間がかかって結局20:30頃に終わった。もうちょっとはやめから手伝えば良かったね。ごめん。その後焼き肉屋に行き、食べに食べた。アラスカの延長みたい。筑波の方がすずかけ台より食材に恵まれているなんて悔しい!

海外調査で一緒に頑張ったメンバーが国内で集まって同じように一生懸命仕事をするのって、なんだか好きだ。結局家に着いたのは午前様。

今日はゆっくり起きて(眠かった、、)8:20にオフィス着。永田先生に琵琶湖調査、安曇川調査のメイルなど。吉田先生現れる。お久しぶりです。まだ本調子からはほど遠い感じ。COEおめでとうございます。その関係でお昼会議。

SF6で硫黄のanomalyを測定しているところって、どれくらいあるのだろう。GVだとmass rangeが70までなのか、、どう頑張ってもSF6はだめなのか(32+19x6=146!)。252や253って、さすがだ。じゃぁ、AAをやっぱりpushしようか。

借用中の機械をちょっと動かしてみる。古いPCが一応繋がるようだ。よかった。でも、これは土壌用と割り切った方が良いのかもしれない。

早めに帰り、Wardle et al. (2004) Scienceを読む。これ、すごい論文。

| July 21, 2004 /なんて暑いんだぁ!

昨日、「科学ジャーナリズム、、」を読んで、決意を新たにした。自分の専門ですら、おもしろおかしくかけないのでは、とても科学ジャーナリズムに踏み込めるわけなど無い。そのトレーニングとしてだけでも書き続ける意味はある(なんであれ)。さすがに興味のある分野なので、どんどん読んでしまう。楽しみがどんどん減って行く。

朝は、Vitousekの本。これまた平易に書かれていてすいすい読める。面白い。天才はこうなのだ。7:20にoffice。いろいろとメイルやら書類やらやっているともう時間。松井くんにDiffusionにまつわる様々を用意してもらい(うん、確かにdiffusionで15NH4とか測れるようになるのは海関係をやっていても役に立つよ)、その間に業者さんとお話し。吉田先生がどのようなお考えで業者さんと約束したのか分からないけれど、僕なりに対応。あっという間にお昼。生協でデジタルものを2つ注文。あとは全天写真をどうするか、、、。

三橋さんのマニアさ爆発で、魚眼レンズも何とかなりそう。カメラも何とかなるか!?Diffusionのいろいろな準備。教授会。居眠りしかけた。今回は平和な内容だったので。うち以外の専攻ではかなり9月修了の学生さんいるものだな。

水曜日は「ノー残業デー」だし、wwwも落ちてしまったらしく、とにかく帰ってみる。おなかがすいたままだがVitousekの本は面白い。帰って食事を済ませて、買い物についてのお願いメイルなど。おっと、永田CRESTに何気なく出したメイルにみんな返信をくれている。お!桐生の土壌からAnammoxが!まじですか!!!みんな僕が考えるようなことはすでに考えていて、そしてやっているんだよなぁ。。すごいなぁ。。

明日はNIESに行ってきます!アラスカの鉄を!

| July 20, 2004 /なんて暑いんだ!

週末は必死で遊んで、火曜日。いつもの電車で7:20にoffice着。メイルの整理・返信をしつつ、文献をチェックしていたら、あっという間に3時間。いやぁ、疲れた。本日の論文(お持ち帰り読み)は、硝化もする窒素固定植物Harvard LTERの総決算、Arctic monolithを題材にした、mineralizationの再検討、てところでした。 2003年のImpact factorがでていて、Ecological Applicationsが2.8に下がったのがショック。GCAが3.4、Ecosystemsが3.2か。上がってる。SSSAは僕が投稿した頃はSBBと同じだったのに、だいぶ差を開けられてしまったなぁ、、まぁ、Impact factorよりも、どれだけ自分の論文が引用されるかが重要なんだけど、正直、Ecosystemsが3を超えてきたのは嬉しかったり。

Vitousekの本と「科学ジャーナリズムの世界」を手に入れた。ゆっくり読もう。

三橋さんに手続きの件で迷惑をかけてしまうのと、入試の件で山中さんに迷惑をかけてしまった。結局休み明けはいつもごめんなさいから始まっている。今日は吉田先生ダウン。お体大事になさって下さい、、というか、やっぱり人としてのcapacityを超えつつあるんだと思うんだが、、吉田先生のスケジュールは。

戸張さん帰国していたようで、ほっとする。モンゴルはなかなか面白かったみたい。また行きたい、と言ってくれてほっとする。

22日に国立環境研でアラスカの鉄測定並びにdiffusionを行うので、その準備を松井くんに手伝ってもらいつつ。あついよねぇ。

酸っぱい洗濯物(えっと、汗くさいというのではなくて、、、です、、)を洗濯しに早く帰る。何を思ったか料理を始めるが、案の定アメリカにいたときと同じ大量のぶつが出来上がった。。。あぁ。。。ごめんなさい。。。

学生さんに読んでもらえるルートがないままに書き続けるのはもはや無理だろうなぁ。。