Kei Koba's weblog in CER, Kyoto University ~ Are we on the right track ? ~

| May 31, 2004 / 久しぶりにオフィスで珈琲飲んだ(尿道結石1周年!、)

朝6時の電車に乗り込んで7時ちょっと過ぎにオフィス。1こま授業。授業前に山田さんにLC/MSの説明会の様子を聞いたり。その後サイボウズPCのメンテナンスをやったりしていたらああ、もう11時。三橋さんに聞くといろいろと不手際があり、それらに対するメイルなど。京大にちょっと心配になって電話したり。大将!元気そうで何よりです。ほっとしました。私はいつでも味方ですからね。。。

それはそうと、昼飯も食べずに書類だアラスカだ和歌山だ出張報告だ入試だ学会だ、とばりばりばりとデスクワーク、はぁ。つかれたー。あっという間に4時。FCRCでまろさんのFTP問題。はて、、確かにFTP出来ないですねぇ、、すんません、、とか。サーバーにソフトインストールしたり。

今日の文献紹介はBarford et al. 1999 (AEM)とMiyajima et al. 1997 (Biogeochemistry)でした。

宮島さんのBiogeochemistry、僕が興味を持っているのは表層のCH4と堆積物表層から深水層に渡る一定の硝酸濃度vs変化するリン、シリカ濃度。本当に硝化と脱窒が釣り合っているとすれば、そこでの硝酸、亜硝酸、はたまたDONとさらにN2Oの同位体比はどうなるのか?N2OはもうNokさんが測っているのかしら。とにかく、とてもおもしろいはず。琵琶湖流入河川をやる人には、ここまで踏み込んでもらいたいな。または木庭・戸張・プラスαでミニプロジェクトを組んでもいいかも。

ミニプロジェクト、と言う書き方をしたけれど、たとえば、「酢酸チーム」とか「桐生チーム」とかいう呼び名は好きではない。排他的な感じがするから。ミニプロジェクトチームというのもやめようっと。

そうそう、最近思っていること2つ。一つ目は「上司は思いついたことを口にする」。そうなんですよ。そうしてしまうんですよ。ただ、自分の中では今口にしていることのpriorityがかなりはっきり分かっていて、いつか必ず整理してそれを伝えてあげようという気はある。しかし、実際には「思いついたこと」を口にしているように思われると思う。そりゃそうかも。そこの「突拍子のなさ」のなかに、何かしらきちんとした方針やきちんとしたバックグラウンドが見え隠れするように伝えることが出来る人には「頭の回転が速い」という形容句がつくのだろうと思うけど、僕は出来ていない。ただ、分かりませんと言われたときに、面倒くさい顔をしないでちゃんと説明しようとはいつも心がけているつもり。科学者が説明をはしょったらどうしようもないし、学生さんに説明できないようなら教員失格だよね。実際にはかなり曖昧な意志決定をする場面も多々あって、そこに「自分の好み」が介入しているときには、そこをまずきちんといって、その好みに多少なりとも根拠というか考える筋道があったのであれば、それをちゃんと言うこと。それが大事だろうと思う。それを肝に銘じつつ、覚悟をしつつ、敢えて思いついたことをどんどんと口にしています。消化不良になったら聞きに来てくれるだろう、という信頼関係だけが支えです。そこでは。

もう一つ。リスクの分野では、バイアス、でもいいし、とにかく科学的に計算されたリスクと、我々が感じるリスクとはかなりのギャップがあって、カタストロフィックバイアスやら、無知に由来するバイアスやら、経験に由来するバイアスやら様々なギャップがあるのだけれど、最近、そこを科学的にきちんと説明してもやっぱり変わらないのかしら、と思うことがあった。別になにか問題があったわけではなく、単にそう思ったのだが(「バカの壁」などという言葉が流行り始めたのと同じ頃か)、逆に、そのギャップをもっと大事にすべきだ、その大事にする方法論というのを科学者も考えるべきだ、なんて思った。良く挙げられるであろう事例として、日本人は他の国の人々に比べて、放射能に対するリスクを大きく評価する傾向があるのだけれど、それはそれで良いじゃない。それが我々の文化なんだから、とおもったり。そこから先にどう進めばいいのか全然分からないのだけれど、そこで杓子定規に「100年に死亡する人は0.001人の確率というリスク」というのを推し進めるだけでなく(もちろんこういうリスク計算、そしてそれをみんなに伝えて行くことはとても大事だと思う)、そこで、どうして人々はそのリスクを合理的に受け止めないのか、そこの裏にある人々の感情、印象を支えているものをどのように抽出していったらいいのか、そこにどのようにアプローチしていったらいいのか、結局心の琴線にどのように近づいていったらいいのか、そんなことなのかしら、と思う。これは吉岡プロジェクトと重なることなのだろうけど。

早めに家に帰り業務してます。3週間の死のロードで伸ばしていたひげを今剃って、体重が軽くなった気がします。

あ、今日の論文、常緑樹の瞬間的光合成能は最適化されていない?二酸化炭素濃度上昇と窒素固定活性、ま、こんなところで。

| May 30, 2004 / 五月ごくろうさん(死のロードしゅーりょー)

火曜日は、朝9:30に新大阪。10時になんばに集合。新幹線少し遅れたらしい。が、セバスティアーンが到着できず、いろいろあって(意味深だ、、)2時前にレンタカーで出発。食料などを買い(DIYショップがなくなっていた!)研究林事務所に4時頃だったかな?到着。ドライブはスムーズだった。すぐさま準備をして研究林内の渓流水サンプリング。戸張さんのスキームを真壁、森田、水野、セバが習い、自ら採水。ECやpHの測定から、水同位体比用、硝酸同位体比用、福島さん一般水質+ICPなど用のサンプルを取る。今回は17Oanomaly用の大量サンプリングも敢行(10L程度)。事務所に持ち帰りGF/Fでろ過するが非常に速い。あっという間だ。これなら楽勝では!。美人の湯につかりカボチャカレーをいただく。結局12時頃に就寝。

水曜日は民有林でのサンプリング予定で、朝8:30にきっちり出発。天気はすばらしい天気(昨日も。やっぱり徳地大先生と一緒じゃなければ雨は降らないのかしら?)。ところが入林出来ないことが分かる。がっくし。仕方なくちょっと山の上でレクチャーなどして事務所に戻り、勉強をみんなでしたりして。合宿みたいだ。八宝菜おいしかった。

木曜日、朝出発。途中ゆっくりと駅の道によりながらサンプルの荷出し。毎回毎回プラケースを買うのは良くないなぁと思いつつDIYショップで買って、7L程度のサンプルを3つ入れ、佐川急便の営業所までロングドライブ。出して和歌山ラーメン食べてレンタカーを返して、難波まで戻り今日で帰るセバと水野、そして戸張大先生とさようなら。こちらは今度は紀伊半島横断だ。難波で特急券の時間を変更してもらい、行きと同じスタバでカフェインローディング、難波から四日市まで向かい、そこから湯の山温泉へ。早めについてカメムシと格闘したりしていると、皆さんいらっしゃる。田中も無事到着。風呂に入ってビールを飲んで、あたかも打ち上げの様相。

金曜日、朝6時50分に集合。「使用前」集合写真を撮りいざ出発。野洲川の源頭部から採水開始。最初の採水地点ではさすがに脱気が激しくとても溶存ガスが保存されていると思えないのでアンモニウムのみ。和歌山の調査の鬱憤を晴らすかのようなまさに「調査」。総勢約20人もの研究者がわらわらと川に入り思い思いのツールでサンプリング。4Lのdiffusion、失敗なく終わる。明日はスタンダード作らないとね。真壁・森田・田中は泥サンプリングなどを担当。今帰ってきて、シャワーを浴びて、いやぁ、焼けたなぁ。明日は6時に瀬田駅。とにかく、とにかく楽しいサンプリングだった。今後の研究がとても楽しみな一方、自分の担当分の責任は重大だとかみしめた次第。そして河川の研究はやはりかなりの規模でやらなければならないなと。

土曜日。朝6時前にコンビニでご飯を仕入れて出発。荷物積み込みなどを終え、7時にCER出発。中流部から今回は開始。途中車がスタックすることがあっただけで順調に進み、5時半に終了。CERについて、荷造り(真壁)、std作成(木庭)で結局終わったのは夜9:30頃(由水さんをはじめとする皆さんはおそらく午前様)。合計23地点、溶存CH4、N2O、NO3、NH4サンプルを採取。いやぁ、ご苦労様。楽しかった。いろいろなことが勉強できた。しかし日に焼けすぎていたい。これからは考えないと。

日曜日。朝7時過ぎに何とか起きて、8時半にホテルをチェックアウト。長かった旅ももうすぐ終わり。9:07ののぞみに飛び乗り(かなり混んでいる)東京へ向かっているところ。新幹線の中で書いています。朝ご飯で買ったカフェオレが「なごみ系」と称するとびきり甘ったるいもので、へこんでいるところです。

さて、今回の反省ですが、もう和歌山は戸張さんに任せて大丈夫。和歌山でのto do listは

  • 雨採取容器(金属は不可。ポリで、2L以上のキャパシティ必要)
  • 2Lのポリビンを事務所に送って雨採取をお願いする
  • pH2をどこまで厳密にすべきか、NO3 stdで保存実験をすべき
  • 後はとにかくサンプリングより測定。11月にはデスクワークに専念しないと良い修論はやっぱり書けないと思う
  • 大手さんにUSGS-34、35をちょっと分けて、stdの値をチェック。Bugの状態がよいようであれば、なぜ東工大ではだめで、京大では良いのか。大手さんが6/13には東工大によって下さるとのことなので、戸張さんを交え、もう一度bug method protocolの再確認(琵琶湖流入河川+琵琶湖をやりたい新M1の人がいれば参加させるべき)

てな感じかな。後は彼にいろいろと頑張ってもらって8月まで突っ走るのみ。もちろんモンゴルの相談を早めにしないと僕はアラスカだからな。。。それと福島さんや舘野さんの仕事の手伝いか。来年のモンゴル研究計画も絡めてもうちょっと煮詰めないと(ロードは絶対にかけない、がチェックしてもらいたい項目をいろいろ挙げておかないと)。

さてさて、野洲川流程調査をやってみてよく分かったこと、to do list、備忘録は

  • おもしろい。今回は京大生態学研究センター(CER)、防災研、農学研究科、総合地球環境学研究所(地球研)、東工大の5機関の共同調査だった。
  • 日に焼ける
  • 手袋LLが大量に必要
  • Kimble 250mlが必要。かなり必要。水銀の入れ方ももう一度確認。シリコンコーキング大丈夫か?
  • 次回は琵琶湖面的調査?安曇川流程調査?とにかく8-9月?または10月か
  • アンモニウム濃度は窒素で0.1uMを切る事もある。平均で0.3程度か?そうすると、現在のEA-IRMSで3umol-N必要だとして時として30L、平均で10L程度をサンプリングしないといけない。由水スペシャルフィルタリングユニットでなら、少なくともろ過は可能か。問題はその後の処理。Holmes et al.では4Lまでしかカバーしておらず、4Lも僕自身としてはあまり信用ならない(精度が悪い)、ので、Lehmann et al.の方法を使わざるを得ない。
  • 問題はいろいろあって、1.イオン交換樹脂に吸着させる速度はなるべく押さえたい一方、サンプルの劣化は避けたい(これは0.2umでろ過し、pHを2程度に下げることで対応可能か) 2.DONのcluggingがどの程度あるのか(今回のスーポアフィルター(?)の色を見る限り、やはりかなり問題。大きなカラム(20ml)を利用して対応する。その時、直接イオン交換樹脂を燃焼させるよりは、やはり一度さらに抽出し、20ml程度の抽出液(おそらくNaCl)として回収し、さらにDiffusionするのがいいのでは(NaClで抽出したらもう一度樹脂に吸着させるのは難しそうだ))
  • カマツカはいろいろなところで採取可能
  • トウヨシノボリとカワヨシノボリの入れ替わりが12-14位で起こっていた(はず)
  • 硫酸、深層で還元された後、それがもう一度使われれば(SO4であれH2Sであれ)、重いか軽いか分からないけどパルスは見えるだろう。
  • メイルはなぜ読めないのだ?ホテルを変えるか

新入生と回っているといろいろなことをやっぱり考える。

この琵琶湖流入河川を修士論文のテーマとするのであれば、取り組むべき項目は

  • DON、NH4、NO2、NO3、PO4の厳しい濃度定量
  • N2O、CH4の同位体比測定
  • NH4、NO2、NO3の同位体比測定
  • DONの同位体比測定

だろう(ここの考えをまとめておくために今書いているのだ。もう名古屋だ、、)。 濃度定量は我々のラボ環境では湖の人と同じレベルが出来るとは思えないので、CERで教えてもらうことになるのだろう(由水先生に)。いいなぁ。N2Oは岩井くんが去年多摩川でやっているので、それとの比較という面もあるが、もっと積極的に、中間生成物としてのN2Oの潜在性にがっぷり四つで取り組んでいきたい。そのためにはバックグラウンドとしてDIN、DONの挙動についての情報がもちろん必要で、濃度だけでなく同位体比を出そう。一方、DIN、DONのデータは、DINの生成・吸収メカニズムについての知見を与えてくれるだろうし、実は最も重要である、食物網解析の際のベースラインデータとして重要である。簡単に言えば、一粒でプロジェクトとしては3回おいしいデータになるのではないかと。

修論であるから、世界のトップの研究者たちが「おっ」というような内容をやってもらいたいし、ここでは、測定項目だけを考えてみても

  • N2Oのアイソトポマー比(これは吉田研では当たり前)
  • 溶存CH4の炭素水素同位体比(これはまあまあ当たり前?)
  • NH4の窒素同位体比(これは体力勝負で)
  • NO3の窒素酸素同位体比(これが今年には当たり前になるはず)
  • NO2の窒素酸素同位体比(これはまだわからない)
  • DONの窒素同位体比(これはかなり分からない)

がなかなかチャーミングだし、大きな目的としても

  • 都市河川のきれいな場所、汚い場所で、異なる窒素循環を一気に同じプロトコルで扱うことが出来る
  • 都市河川を源頭部から河口まで扱うことで、人間活動の様々な影響を見ることが出来る
  • 琵琶湖での同位体比上昇について議論するベースとなるデータを提供できる
  • 異なる河川生態系での同位体食物網マップを議論するという方法論を確立するためのベースを提供できる

あ、眠くなってきた。。。。でも眠れなくて、Holmes論文の浸透圧のところを読んだり(やっぱりおかしいんだけど、とにかくふくれて破れると書いてある)、Lehmann論文の流速を確認したり(6ml/min = 360ml/hr = 36000ml/100hr ??)。ようやく東京に帰ってきて、とにかくメイルを吸い出さないと月曜日では間に合わない、、と焦っているところ。月曜日にやるべき事をサイボウズに挙げておかないと絶対忘れそうだ。

| May 24, 2004 / 五月が終わる、だなんて言わないで

7:15に大学、授業の準備。メイルの処理など。1コマ目環境調和化学論、声がかれた。その後戻り、三橋さんと久しぶりにお会いする。お元気そうで何より(他人行儀な、、)。

誕生日のケーキを振る舞われる。皆さん有り難う。疲れて太って帰ってきた体に染み入ります。ああ、おいしい。有り難う御座います。

ゼミ(の前にはひるみ)。渡邊先生の「自分のものとして論文を読みなさい」というコメントは秀逸だったなぁ(もちろん修一とかけているわけでして、、、?!)。でも、本当に。渡邊先生のコメント、すごく好きだし、非常に参考になる、というより身にしみるという方がしっくり来るか。毎回ゼミにJAMSTECからわざわざ来て頂いて非常にありがたいです。

今夜は学振PDまろさんの歓迎会でした。これからよろしく!雨が降り始めたからかひどく痛み出した左足を引きづりながら帰宅。明日は5時出発。だから書いている暇なんてないのだが、皆さん、お気遣い有り難う御座いました、特にすばらしいファックス原稿、有り難う御座います。パウチして飾っておこうかな。大切にしている生物圏を異動するときにいただいた寄せ書きや、留学先をでるときにもらった貴重な古い本(に寄せ書きをもらった)をちょっと思い出してセンチメンタルになったり。。。てな事だけ書いておきたかっただけです。

ああ、やっぱり失敗が。。チャンバーベース計算ミスって1cm寸法が足りないし、ハイウェイカード三橋さんからもらうの忘れているし、、ああ、、明日からは携帯も通じないので、皆さんごきげんよう。11時には寝ないと、明日からは長距離ドライブだし。

| May 22, 2004 / 渋谷って、草と同じくらい人がいるー。かき分けかき分け

朝、さすがにゆっくり起きて、いつものバスに乗りCERに。荷物が多くてしんどいなぁ。

NaCl 200g、MgOを12g、それぞれ30サンプル分(23サンプル+std+予備)測りとり、フィルターエンベロープを30程つくって終了。高いメンブランフィルターを使った作り方ではなんだか心配なので、この頃採用している安い方法で。手間はかかるけどいろいろな人が協力してくれているサンプリング、失敗するわけにはいかないから。

結局CERを出たのは3時頃。新幹線に4時頃飛び乗り、由水さんから借りている湖の本を読み始めるも撃沈。名古屋まで、日本は縮んだのかと思う程の撃沈。その後はあまり眠れずに、どんどんと天気が悪くなって行くのをぼーっと眺めていた。

ふと、Jan KaiserのN2O論文のことを考える。いや、論文そのものじゃないのだけど。ある仮説をぱっと思いつくのって、多分そんなに難しいことではない。問題はぱっと思いついたあまたある仮説から、本当に「検討すべき」仮説を拾い上げること、その拾い上げ方の時の、器の大きさと、矛盾するようだけど、厳しさが、多分難しい。以前にAnammoxの話で宮島さんからコメントをもらったときに、C:N:Pで考えると、多分そうは上手く行かないよね、と言うようなメイルをいただいて、ああ、こうやって考えるんだ、とびっくりというか、とにかく印象に残ったことがある。化学的でも、物理的でも、「私」的でも何でも良いけど、ぱっと思いつくことに対して、どれだけすぐさま対立仮説を考えられるか、反駁のレールに上手くのせることが出来るか、なんだろうなぁ、とおもった。Kaiserの場合は、N2Oの中の17Oの話ね。留学中に考えたのは"Good question"というのは何か、だったよな。

東京は寒い。でも、帰ってきたのでちょっとほっとする。渋谷を100Lのザックをしょって歩いていると、僕はいったい何者なんだと、くらくらする。

明日は授業を本当に何とかしよう。学振、みんなお疲れ様でした。お世話になった人にはくれぐれもお礼を申し上げるように。そしてお礼は研究で返そうよね。

家に帰ってきてGBCのEric Davidsonの論文を見つける。これまたすばらしく質の高い論文。LBAの論文ラッシュだな、最近。地球温暖化ガスの研究は、濃度ベースでここまでやって、そして同位体を最後に、、というのがやっぱり理想的ではないだろうか。簡単な仮説(水分条件がCO2/CH4/NO/N2Oにどう効くか)の検証ですら、ここまでやって始めて世界的に認められる論文になるんだな。頭全然回ってないからとんちんかんなこと書いているかもしれないが。

| May 21, 2004 / がんばらんとなぁ

朝7時ごろから学振の書類などを携帯で読みつつ京都へ。修学旅行生にもまれながら総合地球環境学研究所へ。10時からDriscoll博士の講演。基本的にBIoscienceに特集されている内容だったので、まあよく分かった気がする。質問するときいつもの通り緊張してしまう。「政治的な場ではどこまで説明するのか」と、「日本とアメリカでPnET-BGCを回す際にどこが違って、どこが回すときに問題だろうか」と言うことを聞いた。講演の後に最新版のPnET-BGCをもらう約束をする。同位体を組み込みたいんだよというと、まさにそれはやるべき事だし、一緒にやろうと言われてお世辞としてもちょっと嬉しい。月曜日にでも大学からメイルを打とう。

京大の勝又さんとCERへ。途中チャンポン屋(復活した!?)でご飯を食べつつ、学振の書類関係。頑張れ、もう少しだ。材のサンプルをKjeldahl分解してもらったのだが、ちょいと変だねぇ、、と。何が起こってるんだろう。自分のM1時代を思い出せない。確かあのころだって苦労していたはずだが。あ、結局あきらめたのかな。うーーん。CERに行き、分解液をカチオン交換樹脂カラムに通す。Lehmannの方法。その間に市立大の学生さんにはEAの立ち上げ方から、BGの確認の仕方までを教える。大車輪だな、おい。イオン交換樹脂を測定して見るも、やっぱりちょっとおかしい。そうか、、ということで、勝又さんのサンプルもDiffusionで行こうと言うことで(Holmesの方法)。Shutdownの方法を教えて、二人はご苦労様。

陀安先生が今日はいらっしゃったので、いろいろとお話を伺う。溶存酸素、立ち上がりつつある。さすが。陀安先生、まさに激務。

明日は用意してもらっているMgOとNaClを測りとり、30程filter envelopをつくって、とにかく、とにかく帰ろう。

瀬田駅前には、不思議な空気があった。というか、あのバスに乗ると、いろいろ考える。でも、さすがにもう飽きたよー。

「何でもかんでも聞いてしまって、、」というメイルをもらったのですが、良いんですよ。聞いてくれて。聞いてくれない方が困ります。自分で調べ考える、という気持ちを持ちつつ、どんどん聞いて下さい。

| May 20, 2004 / 書類提出まで後?時間

朝7時過ぎにCER着。早速測定を始め、とにかく提出すべきデータをとりあえず取り終える。念には念を入れてサンプル、可能なものについては3繰り返し処理をしているので、一部測定精度確認のために測定したものの、かなり良いので、とにかくほっとする。このまま測定を進めるのが良いか、それとも、、、と言うことでEAをちょっと休ませ(明日の指導のためにいろいろ調整しておく)、学振の最終段階対策並びに授業Powerpoint作成に時間を取ることにしたところ。

まあ、この頁を読んでいる暇はみんな無いはずなのですが、、とにかく早めに送ってね。今日の予備サンプリングに本当は同行したいところだが(購入したフィルターのチェックのために、川をさかのぼって汚い水をろ過してみる。調査にあたっては、これくらい慎重かつ十分な前準備をするべきです。分かりましたね、吉田研の皆さん、って、そう、あなたよ、あなた(笑))。

由水さんとずっといろいろな話をしながら、Research Assistant(またはAssociateか)になるには、優秀なRAになるには、確かに博士に進む必要があるのかもしれないと、考えをちょっと改めた。ちょっとだけだけどね。結局真剣な研究活動をどれだけくぐり抜けてきたか(それは数の問題ではないはず)、それがRAとして必要な様々な要素に効いてくるのだろう。

明日は、午前中地球研に行き、午後は市大の学生さんにEAを、京大の学生さんにケルダール分解した後のNH4測定を指導します(後者は僕もやったことがない)。土曜日は流程調査の準備(NaClとMgOの秤量、ラベル作り、可能であればフィルターパック作り)で、なんとか、何とかして最終ののぞみに飛び乗りたい。ではさようならー。

| May 19, 2004 / kuins IIIからFTPは一つ手間が必要なのね

今日は6時過ぎに出るも、滋賀医大行きのバスがない、、、弁当もない、、、結局7時過ぎのバスに乗り、CERに7時半。おお、EAは動いている。学生さんに電話。MSにEAをつなぎ、BGを見て、mass18をモニタリングしながら時間をつぶす(なんて文章)。

学生さんにrunning stdを使ったsequence aquisitionの説明などしつつ授業の準備をちょっと始めてみるも、やっぱり上手く行くわけがないか。学振の書類を添削したり、推薦文を書きながらアンモニウムを測るのはやっぱりつらい。ほら、またfreezeした(測定が)。

アンモニウム、最初は本当につまらない値、、NIEASの2繰り返しで、非常に近い値。やっぱり和田先生のおっしゃるとおり「水田は均一」なのだろうか。すごい。しかし、時間が経つにつれ、どうやら繰り返しの精度は悪くなってくる。やはり植物−土壌系がじわじわと発達するにつれてspatial heterogeneityが増大して行くのか。しかし、おもしろくないなぁ、、と思いつつ、学生さんに今日はやることをすべて終えたのでお帰りなさいな、と促し、自分の時間を作る。その間もおびただしい量のメイルと格闘。学振書類、みんな頑張ってるんだからこっちも頑張らないと(でも、頼むから日中にやってくれ、ほんまに殺す気か(笑))。アラスカの準備もいろいろと。松井がいてくれて心底助かる。市大の学生さんに渡したスズカップ100個は、前倒しだと言うことを忘れないように。

堀さんに入れてもらう珈琲がうれしい。全国各地で餌付けされている木庭でございます。ご愛好(?)多謝でございます。珈琲の粉、コンビニで売ってない。まったく、、、。貢ぎ物として献上しようと思っていたのだが。

後1時間くらいで終わろうとしているはず。終わらないと最終のバスに間に合わず、そうするとどうなる事やら、、さすがにエネルギー切れ(コンビニ弁当ですら、今、入手に苦労しているのだ)だが、ふと画面を見ると23‰。え、IAEAだったっけ、いやだなぁ、精度むちゃくちゃ悪いじゃないか、まいったなぁ、、と思うと、あら、サンプルじゃない。しかも、ちょっと前、あなた、-11‰だったんじゃなかったの?もう一つの繰り返しも同じ様な傾向。30パーミルも上昇したのか。おもしろい。一気に目が覚めた。

そう、こんな感じだったよな。修士の頃や博士の頃は。次のサンプルの値を予想しては一喜一憂。そんなとき、あーでもないこうでもない、と良く一緒にいっていた高津くんは今も一緒にいたりする(252でDIC測っている)。彼は一緒に研究していて本当に気分のいい人だ。こういう人と一緒に研究できるのはありがたい。

CERにいると、僕はいつもこことは微妙な距離があるから、居心地が悪いような良いような。いや、良いんだろうな多分。少なくとも一人の時間がかなりあって、そこではいろんな刺激を反芻していたように思う。刺激の多いところだし。もう研究を始めて11年か。短いんだろうけど、それなりにいろいろあったなぁ、と、この老獪Delta-Sの光らないtouch panelを見ながら思う。もう光ることはないのかな。

相変わらず、秋山さんが取ってくださった土壌、同じプロットの中での繰り返し精度は良い。同位体比があまり変わらないこと、それは本当に何も起こっていないと言うことなのだ、すこしでも何かが起これば確実にそれは見知できるはず、そういった自信を取り戻すためには、時々無茶なことをやってみないといけないのかもしれない。それは別に同位体の測定に限ったことではないけれど。

今回のサンプルは、NIEASの共同研究で、全然貢献できていない悔しさを晴らしたいので、どうしてもきちんと、気持ちを込めて(と言う表現は微妙だけれど)測定したくてわざわざ滋賀まで来た。僕が思っているよりもダイナミックな水田・畑地生態系で、いったい何が起こっているのか、僕なりの視点から、一応絵を描けるようになって次の段階に行きたいから。とにかく明日頑張ってひとまず全部おさらいしてしまおう。せっかく一つの対象を様々な人と扱っているのだから、戦わせる、もっとよりよいものにするための自分なりのたたき台を持てないと、もったいない。あ、なんだか7月のサンプルは重いぞ。豊田さんのN2Oとあってるんじゃないか?じゃないか??早く結果を伝えたいけれど、今出ている結果が本当に信頼できるものなのかどうか、明日明後日明々後日をかけて検討しないと。同位体は値の吟味が最も危険だから。今の技術だと、測れば何かしら値が出てきてしまうから。今日の学生さんには上手く伝わったかしら。英語だったし、、明後日ももう一度言っておこう。

外は雨。街灯の無い道を20分程バス停まで歩かなければ、、そんな事を思っていると、またMSが止まるぞ。帰してくれないぞ。でも、JAMSTECサンプルと今回のNIEASサンプルで、アンモニウム安定同位体比測定の自信をちょっと取り戻しつつあるな。問題は来週だが。

授業はできてまへん。おいおい、どうするの!

| May 18, 2004 / プレゼントはテキスト

月曜日、7時の新幹線。つらー。またも100Lのザックにサンプル満載で瀬田駅に降りついたのが9時頃。さすがにタクシーで雨の滋賀を進み、CERに到着したのは10時頃。

大阪市立大の学生さんと11時頃からConflo-EA-IRMSの立ち上げ講習。なんだか英語が上手くしゃべれない。案の定、いろいろと情報と違う事もあったけど、まあ仕方ない。とにかく寒いMS部屋で教える。今日はとにかく還元管・酸化管の取り付けだけなのでとにかく楽なのだ。早めに切り上げホテルに戻るが、メイルが読めない(Hotel21ではうまく行ったのだが、なぜかアーバンではいつも駄目)。学振の書類を携帯で読みながら、直して欲しいところをPCに打ち込む。しかし、とにかく休みたい。早めにとにかく眠る。案の定夜中に起きて、地球全凍結とか見てしまう(いつもテレビ見てないから嬉しくって)。

火曜日。駅近くのローソンに早めに行くも、弁当ほぼ売り切れ(困るなぁ)。バスに乗って徒歩20分程でCER。9時につき、カラムの温度を150度から50度に下げ、戸張さんに学振の書類についてあれこれ電話してみる。終わった頃、ベビコンの騒音の隙間から聞こえてくる警告音、あれ?あれあれ?炉の温度が下がって行く、、こ、これは、、電源切って付け直せば良いんだよね?あ、あれ?鳴りやまないなぁ、、、とにかく学生さんにはrunning stdを秤量してもらおう。あれ、あれあれ、、そろそろ直ってくれても良いんじゃないの?

、、、結局1時になり、これはだめかもと言うことで、いったん学生さんを大阪へ帰す。がっくし。東京からわざわざ来たのに。。。

とはいえ、こんな事は良くあること。USERである以上、こんな事は良くあることと思わなければならない。たまたま故障の谷にあたることはあるのだ。とにかく次の人のために出来ることをやらないと。え、技術の人は今日は戻らないんですか、そうですか。。。

機械の調子を見つつ、昨日から高津さん、由水さんと、野洲川流程調査(野洲川ざっくり調査:ざっくりと言う言葉は好きではないのだけれど、今回はまさにざっくり)の打ち合わせ。ボトルが間に合ったので、4L Diffusionを21地点で。N2O、NO3は23地点で。CH4はまあきちんと取れそうなところで(20くらいか?)。うひゃー。とにかく頑張ろう。

授業の準備を2回分しないとまずいのだが(来週は和歌山でしか授業の準備は出来そうにない。野洲川調査はたいへんだぞーー)、ストーリーが出来ない。こまった。前もって授業でやってきたことを教えてもらっておかなきゃならなかった。しまったなぁ。

アラスカ関係でGusからいろいろとメイル。TorbenがSBBにアラスカヒースでのCH4/N2O論文を書いていて教えてくれる。しらなかった。あとは松井くんと僕の分のビール購入を承諾してくれる。ありがとう。世話になりますいつもいつもいろいろと。松井くんがいろいろと準備を進めてくれて、助かる。心底助かっている。真空ゲージ、間に合わないかも。

申請書類、結局自己満足しかないのかもしれない。でも、自分を満足させるのが一番難しいのだ、それ以上のことはないのだと考えてみれば、とにかく全力を出し切るまで「頑張る」しかないのだ、と言うことになるのだろうと思う。今年は推薦文を書くという新しい仕事が増えた。それは本当に嬉しい。

ということで、推薦文をかくので、これにて終了〜。和歌山にはクラムボンを持って行こう。そうしよう。

| May 16, 2004 / ごくろうさまでした

すずかけ祭でした。皆さんご苦労様でした。見学に来てくださった方々もお疲れ様でした。

自分自身の事を考えても、どこの大学院に進学しようかときちんと調べて、実際に訪問してみようとする、と言う営みはとてもすばらしいなぁ、自分はそんなバイタリティ持っていなかったなぁ、と思います(村上さんも同じこといってましたが。村上さんの奥さんと今日お会いして緊張しましたです)。

明日からは京都大学生態学研究センター(桐生の近く)で、学生さんに測定を教えながら農環研で取ってもらった土壌抽出液中のアンモニア窒素同位体比測定を行います。金曜日には一度京都の総合地球環境学研究所に行って、PnET-BGCの作者であるC. Driscoll博士の講演を聴こうと思っています。いろいろと質問しちゃおう、って、体力あるかしら。

メイルはCERでは読めない(携帯も入りにくい)ので、毎日ホテルに戻って、上手くダイアルアップ出来れば、、と言う状態です。日曜までそんな感じです。すんません。月曜日の授業、何を話そうかなぁ。

後一月間休みなしの毎日なので、英語の勉強をやめて、朝から音楽を聴いています。ご褒美は自分であげないと誰もくれないですからねぇ。その休みもアラスカ直前だし、その準備でつぶれてしまうだろうし、その後は三週間地の果てで測定か。。がんばらんと。

うわ、CERで定期的に行われている安定同位体セミナーで6月に話すのだが(大河内さん、宮島さんの次で)、前二人のpowerpointを今いただいて一読したのだけど、すごい。すごいわ。むちゃくちゃおもしろいし、情報満載。いやー。この二人の次ってのは、かなり頑張っても、、え?頑張ってもやっぱりかなわないから、そうか、笑いを取りに行けばいいのか!そうか!(つっこみ不可)。

でも、見ていてどきどきするスライドって、すごい。この年になると授業を受けたくなることばかり。とにかくPnETは勉強して行こう。

| May 15, 2004 / やっちまった!

いろいろな人が読んでいる木庭劇場でございます。黒柳さん!お元気そうで何よりです!専攻説明会は本日で一応終了(もう一度開催される予定ですた)。皆さんお疲れ様でした。

見学に来て頂いた学生さんに入試要項を使って説明していると、、あれ、、?俺の名前がない?!あれあれ!?!?!

、、やっちゃいました。今年は入試が変わるので、、と前の方の頁だけいろいろと確認したのですが、自分の名前が落ちてるなんて気が付かなかった(去年のものを流用しているので)。。。しまった。。。青ざめてちょうどいた中村さんに話してたらわらけて来た。

えっと、木庭研も学生さん募集しております(笑)。Webにはちゃんと僕、いますので(涙)。木庭研、吉田研。どちらもごひいきに(笑い事じゃない)。

明日はすずかけ祭。まるまる来週はCERで農環研のサンプルを測定(アンモニア)なので(おそらく日曜まで)、吉田研のみんなとは会えないなぁ。えっと、野洲川流程調査ですが、やばい、何をどこまでやるんだろう。サンプリングは

  • 河川水中の低濃度のアンモニウムについて同位体比測定を行うために、現地でろ過(4L?)
  • Diffusion準備して現場でDiffusionスタート(LINXみたいだ)
  • 硝酸はろ過してpH2程度にして保管(これはらくちん)
  • N2OとCH4が問題か。どんな状況で、どんな風にサンプルを取ることが出来るか(デジカメ必需。メタンはだめか?)
  • DONは、、ろ過してとにかく凍結しかないか(どうするべぇ)

流程調査を見学する新入生の皆さんは、僕の本棚、または誰かに貸しているLimnology(R.G. Wetzel)、新編 湖沼調査法 (西條八束、三田村緒佐武)、Limnological Analysis (Robert G. Wetzel, Gene E. Likens)、陸水学(A・J・ホーン,C・R・ゴールドマン/手塚泰彦訳)に目を通しておいてください。

Nutrient Spiralと言う単語に目が止まった今日のEcological Stoichiometryでした。再来週の月曜は「生元素サイクルの相互作用」か。何を話すかな。CNPか。とりあえずCNか。ということはCERで測定しながら流程調査の準備をしつつ、授業の準備か。おわってるなぁ。

飛行機は一応とれそうだ。アラスカに着くまでほっと出来ないのかもしれない。学振書類みんなもうちょっとです。頑張ってください。明日中にくれないとちょっとつらいですが(メイル読めないから)、明日くれれば死ぬ気で添削致します。あ、推薦文書かなきゃ。

| May 14, 2004 / どうもなにかがおかしい?

朝早起き出来ず、ずるずると起きて電車に乗ろうとするも、5分の道のりをいつもどおり歩いているのに9分程かかっていたらしく、乗るべき電車は姿形もない。何とか電車に乗り込むも、気がついたときには知らない場所。そしてついたのは中央林間。はて。今まで三十有余年、電車で目的駅を通り過ぎたと言うことは記憶にないのだ。あれあれ。

そして、帰り、電車に乗り、ああ、朝はいったいどういう事だったのだ、と考えていると、突然深い眠りに落ちたらしく、目が覚めたときには三軒茶屋を電車は出るところだった。さて。これは、、、尿道結石1周年が近づいていると言うことなのか。全く関係のないエレベーターの階のボタンを押すことも昨日の夜から数えて2度。ふむ。。。。

今日は専攻説明会でお昼を食べる暇もなく走り回る。議事録出来てないぞ。新入生に吉田研を案内するすきまを見つけてアラスカの事やら和歌山の事やら野洲川の事やらまだあったことがない学生さんの指導の事やら学振のことやら、とにかくメイルメイルメイル。

とにかく吉田研を訪問してくださった新入生のみなさま、有り難う御座いました。明日からいらっしゃるみなさま、よろしくお願い致します。

| May 13, 2004 / ラベル作りは研究計画

昨日は、朝7:30に出発。CERで氷をもらい、桐生に着いたのが9時半頃か?。そこから土壌ガス採取を始めるが大事な部品が足りず、結局同時にサンプリングできる数が極端に限られてしまう。尾坂・木庭は地下水の溶存N2O、NO3サンプリング。僕が同位体比を測っていておもしろい値が出ると毎回尾坂に「すげー」とメイルしていると言うことを聞き、確かにそうだなと思ったり。いや、一刻も早くこの楽しみを味わってもらいたいと思って(笑)。雨がだいぶ降っていたので地下水のサンプリングはだいぶ楽だった。G1の75、100、130、250cm、湧水、渓流水、GA-Fまで。尾坂さんが今書いている論文がどう出来上がるか楽しみ。学振書類は昨日が締め切りだったそうで。言ってくれれば喜んで読んだのに(って、かえって迷惑かもしれないけどね)。

僕らのサンプリングは2時過ぎに終わったが、案の定土壌ガスプロファイルサンプリングは遅々として進まず。これはかなりつらい仕事で、いつも戸張くんと僕が担当のサンプリング。土壌中のガスをかなり大量に集めなければならないので、非常にゆっくりとサンプリングしなければならず、かなりつらい。昨日は快適な天候だったので良かったが。結局G1とNG1は何とか終わり、しかし、G27は1プロファイルがやっとで、新入生のみんなの同意を得て、鈴木サンプリングは明日も続行されることとなった。GCについては伊藤さんが鈴木さんのサンプルを扱ってくれることになった。有り難う、本当に。。。

今朝は、大先生!、、、(以下ご想像に、、)。アンテナを押さえながら車庫から出発。案の定朝の京都は渋滞。高速まで何とかたどり着き、瀬田西で降りてご飯を買い、CERでまた氷をもらい、桐生に入ったのが10時頃。すでに雨脚は強くなってきていた。D1とG27に別れて土壌ガス採取。昨日で重々このサンプリングのしんどさが身にしみているみんなに、さらに新たな雨という強敵が参上。かなり寒い。雨具が甘かった森田くん、那須くんは全身びしょぬれ。あめ!あめ!あめ!とにかく大雨。それでも何とか3時頃にはchamber3つ、プロファイル合計6つが終わり、片づけをしつつ鈴木さんは表層土壌のサンプリング(酢酸抽出用)をし、帰る。帰ろうとしたその時、レンタカーの鍵がキーホルダーから外れ、川に転落。デレーケ堰に僕がたどり着いたときには森田くんが川に入って手を伸ばし鍵を取ろうと必死だった。もうすでに雨でずぶぬれだった那須くんも加勢し、結局さらにずぶぬれになって鍵を回収。「男前だった」(鈴木談)。これはまずい。これでは彼らが風邪を引いてしまう。まだ3時過ぎだから普通の銭湯はなかなかやっていないし、だいたい滋賀の銭湯って、、?石山湯??。あの、ボート部合宿所のお風呂が壊れたときに使う、あのいかがわしいお店の近くにある、あの銭湯か、、、と、だめ元で車の中を暖房でがんがんにしつつ石山銀座を横切り石山湯に行くと、本当は4:30からだが、20分から入れてくれるとのこと。一番風呂!しかし、僕と鈴木さんは荷物運搬のための箱を購入するために再び大雨の滋賀を走りアヤハディオで買い物をしなければならなかった。。帰ってきたときのみんなの晴れやかな顔ったら!くやしー。大津で高速に乗り、京都南で降りて佐川急便でいつものように荷物を出す。「前も持ってきてくれはりましたよね」と2人の佐川さんに言われる。何か、ブラックリストにでも載っているのだろうか。やばい。クール便の荷物は何重にもビニールで包むべし。まわりについた単なる空気由来の水滴だって、荷物を運ぶ人にとってはなんだか分からないだろうし、気分悪いだろう。大きなケースを2つと、Frostpakを1つ。さようならサンプルたち。明日受け取るよ。その後レンタカーを返し、京都駅で指定席を購入し、551で6人並んでカウンター。結構おいしい(毎回551か王将が締め)。おみやげに夢中になったのか、それとも新幹線ホームまでの時間を読み違えたか(すまん!言い忘れた!ちょっとだけ距離があるんだよね)。水野さん、真壁さんが新幹線に乗り遅れたらしいが、多分大丈夫だろう。鈴木さんは本日徹夜で京大にて測定して頂くことに。頑張って!サンプルが痛みやすいんだからしようがないよ。

今回のサンプリングでの問題点:

Chamberの繰り返し数:ガスリザーバーの早期発注および真空引きで対応
3つずつは確実に必要(本当は5繰り返し欲しいところ)

土壌ガス採取キットのリーク:シリンジ付近か?僕は三方コックを疑っている。三方コックとチューブの接続部分。ルアーロックはニードルが詰まったときの事を考えるとリークが生じるとは考えにくい。ケージョンとインサートを介したチューブのところも確かに怪しいが、ケージョンは信用しているので(笑)、やはりシリコンチューブと三方コックか。あそこを前もってシリンジ-三方-チューブ(w インサート)と言うところまでひとまとめにしてボンドで固めておくべき(それをいくつも用意すべき)
カラムも3倍量くらいの準備が必要。というか、もっともっとどんどん交換して行くべき。1サンプル1カラムくらいの気持ちでいれば、woolのトラブルなども回避できるはず。カラムの材料を桐生に保管することも検討しては。

採気管のメンテナンス。毎回サンプリング終了時(桐生撤退時)につまりを吹き飛ばしておき、その後セプタムを変えて、チャックつきビニール袋をかぶせておく。雨に濡れるとセプタムの内部まで水が浸透している気がする。GCの測定に悪影響。セプタムとビニール袋、大至急必要。

チャンバーのメンテナンス:雨が降っているときにはガスリザーバーから雨が伝ってcajonの中まで水が入ってくる。大きめのビニールで覆いながらサンプリングするか、傘をたてるか。「チャンバーのふた」が必要。大至急。

チャンバーテドラーバックチェック用(または「へこませる用」)シリンジ+チューブが必要。

野帳を作る。ラベルとは別にきちんと記録項目を列挙しておく。その野帳は毎回研究室でコピーを取る。ラベルに書く時刻、天候、サンプルの状況などは「予備的」であって、基本は野帳に取る。

専用のシリンジを作る。土壌溶液、土壌ガス、チャンバー、それぞれが少しずつ特徴を持っているし、気をつけるべき点も少しずつ違う。専門にして扱えば早々無くしたりしないし。

ラベルの色分けは重要。必ずいつも同じように色を付ける。チャンバー、土壌溶液(酢酸)、溶存N2O、CH4、などなど。ガスリザーバーは使い終わった物かどうかわかりにくいので、色つきのテープを終わった物には張る、と言ったような工夫をする。

G28とD1のチャンバーベース。あれでは実際使い物にならないと思う。埋め直した方が良いが、努力してあのレベルだったのだろうから抜本的な解決が必要か。チャンバーベースの長さを長くする。雨樋部分、外側を低くして、水がチャンバーベース内部に入ってこないように。

さて、ラベル作りは研究計画の最も具体的な形だなぁ、ってこの頃思う。当たり前と言えば当たり前だけど。

今回に限らず、調査の手際は、命取りになる。調査の下際をなぜ良くしなければならないか、それはなぜだろう?きちんとした研究のために必要なサンプルをきちんと取ること、それがサンプリング(当たり前!)だけれど、そこにはいろいろな要素がある。

考えるべき事は

必ずやらなければならないことと、出来ればやること、、といった項目のpriorityをつけること

であって、この理由については他人にだけではなく、自分自身に対してもきちんと説明できなければならない。たとえば、ガスリザーバーの様な貴重な物があと5つあって、予定ではあと12サンプル取らなければならないとき、どのサンプルをどう取るべきなのか。その決定には、様々な過去の研究例、自分のデータ、自分が将来取るであろう関連する他のデータなど、様々な情報を動員してしなければならない。このサンプル(測定項目)については日変化がどうであるから、一日の間のいついつに取るべきであるとか、保存方法はどのようにしなければならないとか、様々な情報を集約した後で、実際に実現可能であるかそうではないか、現実的か非現実的かも加味して、最終判断に至る。そのためには論文を必死で読まなければならない。論文に書いてあることは数年前に結果が出ていることであるし、その結果を出すために研究を始めたのはもっともっと前のことであろうけど、それすら僕らが知らなければ、既存の研究を超えることなど不可能だ。

ラベルをフラスコやバイアルに貼っておくこと、野帳にサンプルの名前をすでに書いておき、記入すべき項目を表として作っておくこと、実際に使う機械は組み立てて異常がないか確認しておくこと、実際のサンプリングの手順を紙に書き、頭の中でリハーサルしてみること。そんなことは、遠足の準備などでずっと小さな頃から教わってきたことなのかもしれない。でも、実際やるのは大変だ。しかし、サンプリングというものはいろいろな人の手助けを必要とし、多くのお金をかけて行う研究活動である、その重要性を考えたら、身にしみて感じるようになれば、自然とそういった手続きを自分で行うようになる物だ。今回だって、以前よりはだいぶ良くなっているが、まだ完璧からはほど遠い。僕の指導不足も大問題だ。過保護かもしれないが、もっといろいろと確認してみないと。もうさほど時間はないのだから。

現地でやることは少なければ少ない程良い。現場での余裕はより物を良く見ることに繋がるから。事故も少なくなるはずだから。余裕があって始めてアイデアも浮かぶはずだから。一方、現地で考えたことのうちいくつかは、帰って冷静になって考えれば、非常に浅はかなことであったと言うことを僕は何度も経験しているし、例えば今日のように非常につらいサンプリングでは、人間楽をしよう楽をしようと、手を抜いたサンプリングをしがちであるし、良いように現場の状況を解釈して、サンプリングでやるべき事のレベルを下げてしまいがち。しかし、冷静にラボで考えた以上のことを現地で考えられると言うことはまれで、あるとしたら、現場の環境を理解した上で新しく考えると言うことだけ。つまりは、「昔の自分は絶対に今より賢い」と思ってサンプリングを淡々と進めることが大事なのだ。そこで思えるかどうかは、自分を信頼しているかに繋がっていて、そう、自信というのは自分を信頼することなんだよな、なんて。いろいろな事を感じるのはもちろん大事。だからといって、やらなければならなかったことをやらないで帰ってきてしまってはどうしようもない。つまり、どこかで「めいっぱいサンプリングについて考えつくす」時間がどうしても必要なのだ。その「考えつくす」と言うことを具体的に進めるのにラベル作りは非常に役に立つ。前の日の晩に一人明日取るべきサンプルのラベルを貼って行くのは優雅でありながら一番頭が働いている、つまり研究者として必要な時間なんじゃないかしら、なんて。そして必死になって論文を読み、何とかして経験豊かな人とコンタクトを取ろうとする。

今回も京大森林水文学研究室の皆さん、特に伊藤さん、尾坂さん、勝山さん、速水さんには大変お世話になりました。この場を借りてお礼申し上げるとともに、今後も発展的な共同研究を続けてくださいますよう、切にお願いする次第です。はい。

と、新幹線で書いておりました。もう14日だけど忘れないうちに挙げておいて問題提起しておかないと。明日は6時の電車だ。

| May 11, 2004 / ああ!

6時代の新幹線に何とか乗って京都へ。大先生、、、。名神から瀬田西へ。降りてホテルで荷物を受け取り、桐生に結局11時20分程到着。伊藤さん、尾坂さんすまねえ。

本日は湿地のchamber一斉サンプリングに、森田くん、真壁さん、水野さん、那須くんが参加してくれました。桐生で伊藤さんや尾坂さんや勝山さんがどんなことをやっているかなどを説明。基本は水の動きというとても基礎的かつ難しいところをおさえている皆さんと一緒にやって行くことで、よりよく物質動態の理解が進むのではないか、ということ。

chamberのふたを作ったり、いろいろな前準備をして、結局スタートしたのは3時。しかし、8つのchamberから濃度用サンプルと同位体用サンプルをいっぺんに取ることが出来た。みんな有り難う。酢酸用のlysimeterを減圧して、今日は終わり。5時過ぎに終わった。日が長くなった。DIYショップによってから浜大津の王将で大量のご飯を食べ(鈴木さんはエンターティナーだ)、京大組と別れる。浜大津からホテルまでみんな眠そう。僕も眠いが眠るわけにはいかない。9時前にチェックイン。

昨日は正味1時間程度しかねることが出来なかったから(遅れるわけにはいかないので、と思うと緊張して眠れない。床に入ったのだって、2時頃だったし)、はよ眠ろう。明日は、「溶存メタンサンプリング」(鈴木さんと伊藤さん?)、「土壌ガスプロファイルサンプリング」(みんなで)、溶存N2O+NO3サンプリング」(木庭と尾坂さん)、など目白押し。今日でくたばってたら明日はないぞー。今日は近年の桐生の中でもベスト3に入るらくちんさだったからね。まあ、みんなほとんど眠れない状態で新幹線に飛び乗っただろうから仕方ない。労働し、大いに食べ、よく眠る。ああ、小学生に戻ったみたいだね。

明日は京都に止まり、明後日はGCを打ち、荷物を送り、、などこれもなかなか。

Dissimilatory Nitrate Reduction to Ammonium (DNRA)についてはEcology, 82(9), 2001, pp. 2410-2416に衝撃的な論文があります(Mary Firestoneグループの論文。ちょうどこの内容がESAで発表されたときに聞いていたのを思い出しました)、参考にしてください。SBBにも良い論文が2001年にあります。AEMやMEPSなどにも。 出張中なのでリンクは張りませんが、ご了承下さい。大手さんのJournal of Hydrologyでのlysimeter実験でも、僕のGCAでも微妙な還元状態と目されるときにNH4が出てますが、これはDNRAとするのは強引か。DRNAについては脱窒の際のfractionationを小さくしている原因だとも考えられています。とりあえずこんなもんで。

| May 10, 2004 / さあ!

朝から狂ったようにいろいろと仕事して、いろいろとトラブルもあったものの、なんとか終電で帰って来ちゃいました(鈴木さんはまだ頑張っていることでしょうが)。明日は始発で、、と思いましたが、ちょっとだけゆっくり行こうと思います。京都で会いましょう(9:30厳守!むちゃくちゃ心配、、起きれるのかな)。

ということで短いですがおやすみなさい。

| May 7, 2004 / 人生の読点

朝一番でIFREEの大河内さんのところへ。奈々子さんもお元気そうで!以前、前処理したサンプルの測定についての打ち合わせ。IFREEに来るときは、いつもなぜか天気が良くて、海のそばで育った(事を誰も信じないが、、)僕は毎回良い気分で、そして大河内さんたちにあってさらに良い気分で帰ってくる。Auto Injectorの説明書をコピーされてもらう。勝山さんたちとの話し合いの時はちょうど調査に出ていて出席できないが、そちらはお願い致しますです。

帰ってきて、お小言を言ったり、アラスカの書類作成を始めたり、相談したり、読んでおいて欲しい文献をいろいろな人にいろいろに送ってみたり(あ、大河内さんにまだ送っていない、、)とにかくほとんど相談・メイル・書類書き。そうか、それでやっぱりコミュニケーションに5割の時間なのか(と今思う)。これにプロポーザルや査読が入るんだろうな、そのうち。少なくとももう学振書類は始まるだろう。それはかなりのプライオリティをおいて望まなければ。学生さんだって必死だし。

って、今あわてて保原さんの窒素固定論文についてのコメントを共著者全員に送ってみたり。いや、今回の彼の論文、非常に良く書けていて感心したのだ。だから、あんまりコメント無いなぁ、なんて思っていたら、Gusから時間もないのに丁寧なコメントが(しかも海外出張から帰ってきたら又詳しく書くって、、なんてすごい人なんだ)。ああ、いけない、と思ってあわててコメント。

鈴木さんにアラスカについてのことを話していたときに、しみじみとあの最初の年の2ヶ月半は僕の人生に(研究者として生きて行こうがそうでなかろうが)、本当に大きな何かを残したなぁと思った。アラスカの日誌を恥を忍んでwebに挙げてあるのは実は自分が時々行間を読んで、初心を忘れないようにするためだったりするのだけれど、今回初めてだ、なんだか人と話していてこんなにもずとーんと重く(良い重さで)あの経験が感じられたのは。

僕の研究上での仕事を頑張るモチベーションはいくつかあるのだけど、その中の一つに「すごいな、と思う人と一緒に仕事が出来るように、『こいつとなら一緒に仕事したいなぁ』と思ってもらえるようなきちんとした仕事をする」という物があって、アラスカでは毎日そのことを考えていた。留学して帰ってくるのは簡単だ。帰ってきても、又一緒にやろうと言ってもらって、本当にきちんとした共同研究をして、自分の学生を連れてくることが出来るように、自分の知り合いがアメリカやヨーロッパと言った異なる国でも職を得ることが出来るように、まずは自分が頑張らないと、という事を考えていたから、かなり実はプレッシャーを自分に課していたのだと思う。

それはともかく、今回「自分の学生」という立場なんだよね、鈴木さんは。いやぁ、すごいなぁ、そんなことを頭より延髄で感じていたのかもしれない。なぜこんなに感極まっているのか分からなかったから、その時は(笑)。

桐生行きのための買い物に出たものの、危うく閉店時間になってしまうところだった(森田君ありがとう!)。その後もいろいろと相談などして結局家についたのは11時過ぎ。さてはて、月曜日どうなるかな。IFREEに行きたいんだけどなぁ。

日曜日は名古屋で某君の披露宴です。行きも帰りもアラスカ書類作ってるけどね!新幹線で。早く野洲川流程調査の日程来ないかしら。宿や出張の準備が出来ないよぅ。どうやって出張中のメイルを処理するか、それが大問題。アメリカ、CER、RIHN、JST、そして吉田研、緊急かつ重要な案件が目白押しだから。。

| May 6, 2004 / どえりゃーいそがしとかねー(誰?)

朝一番で吉田先生とWPGMのabstract submissionをしておりました。お忙しいところ本当に有り難う御座います!吉田先生!!いや、ほんまに。何とか間に合ったです。後は戸張さんも僕もデータをもっともっと出して良い議論をしないと。と言うか議論まだ出来てないものな。どっちも。

えっと、休み明けの今日はむろん論文いろいろありました。和歌山で一緒にやっている舘野さんの論文VitousekのSrを使った論文廣部榎木さんの論文が引用されている!かっこいい!)、硝酸撒いたらDONだけじゃなくてDOCも増えたよ!論文硝化と脱窒をN2Oの同位体比で分けることが出来るのか?、などなど。最後の論文、本当に測定精度が原稿に書かれた物であるならば、議論できないと思うのだけど、、、あんな精度でflux N2Oの同位体比を計算したら、、、、って電車の中で読みながら思いました。

酢酸を愛する物たちの集いや、専攻会議を挟み、あれやこれやと大わらわ。AAの購入はちょっと様子を見ることにしよう。戸張さんに和歌山で使う物の発注や宿の手配などお頼みしたり、鈴木さんにも見学を希望している新入生のみんなをまとめてもらったり。ああ、ありがたやありがたや。よろしくたのんます。

5/11-13まで桐生試験地でCH4、酢酸、N2O、NO3などのサンプリングに参加する方々:ここを読んでおいてください。鈴木さんに「どの論文を読んでいったら参考になりますか?」と聞いていじめてあげてください。教えてくれなかったら桐生のwebsiteからおもしろそうな論文を探して読んでおきましょう。始めて行く研究サイトについて論文を読んであれやこれや想像して行くと、そのギャップで非常に勉強できます。桐生ではN2OとDONかなぁ。

5/25-27まで和歌山研究林でNO3、DONのサンプリングに参加する方々:こここことをとりあえず読んでおいてください。戸張さんに「硝酸のMIFってどうやって決まるんですか?」と聞いていじめてあげてください。明日興味を持った人がいれば、共同研究者の福島さんの仕事を自分なりに解説してあげましょう。和歌山ではいろんな事が行われていて、もっともっといろんな事をやりたいのです。DONとN2O(あれ?又同じ?)。あとはSO4も?

5/28-30まで(はいないか、みんなは、、)野洲川流程調査に参加する方々:僕が永田CRESTで知りたいことを説明する前に、「食物網と同位体比の関係」、「さまざまな要因のバランスの上で成立する窒素循環系」の話が必要です。えーっと、そんなのが上手く書いてある論文というと、やっぱりCabanaのPNASとこれか(家からなので直接リンクが張れませんが大学からならpdfが読めます)。ここでもDON-NH4-NO2-NO3-N2O(+CH4+DOC)がやりたい。

とにかく調査に行く前にいろいろと読んでおくべき物をサイボウズに挙げておくので、みんな読んでおくように!調査は旅行じゃないからね!予習復習きちんとしましょう!

何を書いているのか分からなくなってきてしまったのでさようならー。そうだ、毎日大学で読んでいる村岡さんの「日々の覚書」に自分の名前があってびっくり仰天な今朝午前7時半だったのだ。吉田研の学生さんも是非一度、村岡さんの「雑文」と題されている全く雑でない文章を良く読んでみてください。得るところがたくさんあるはずです。昨日も「本が手元にないのはこまるのだー」と言うところは、村岡さんのここの一番最後のところを思い出しながら書いていたのです。なんだかあわてて部屋の中を歩きまわっちゃいました。あと今日は、知り合いの汗と涙の結晶の「乾燥地の自然と緑化」が生協にあったので思わず買いそうになったのだが、この本は何としても松尾さんから直にいただきたい(ただでもらうという意味じゃないよ)。大変そうだったものなぁ。

今日リンクを一生懸命張ったのは、みんなにもwebsiteをつくって欲しいなぁと思っているからでした。今日は知り合いの活躍をいろいろなところで目にすることが出来たので、みんなが頑張っているのをwebで知ることが出来たら楽しいなぁとおもったわけです。ではでは。

| May 5, 2004 / これで7月までほとんど休み無しかぁ。。

今日は吉田研webisteをいじったり。明日から死のロードだ。。連休中、WPGMのアブストラクト関係はお仕事しました。秘密のお仕事もじわじわっと進行中(だと思いたい、、)。

中学生以来、久しぶりにはんだごてを持ちました。部屋の中に音楽が戻ってきてほっとしたり。ただ真空管アンプの電源コードが危ない状態になっていたので取り替えただけなんですけどね。工作って楽しい!(靴磨いたりもしたな、連休中)。

「教科書」を推薦するのって、むずかしいとしみじみ。日本語で吉田研のみんなが少しでも興味がありそうで、かなり最新で、しかも良さそうな物は、

かなぁ。1つめと3つ目の本は「よくぞ訳してくれた!」というような本。2つめは「よくぞこういった本を!」という本で内容盛りだくさん。菊沢先生の本はきちんと読むときちんと分かる本。今思い浮かぶのはこの4冊くらいです。菊沢先生の本はさすがに吉田研の研究テーマではつらいか。また良い物があれば(独断と偏見に基づいていますけど)、ここに挙げておきます。本棚から持っていってください。でも家には持って帰らないでね!机の上に置いて置いてね!いざって時に無いのは困るのですよー。