Kei Koba's weblog in CER, Kyoto University ~ Are we on the right track ? ~

| August 31, 2004 / 佳日

今日は8時15分に出社。英語の勉強を再開(でも寝てる)。風強いなぁ。

共同研究をしてくれている学生さんとメイル。論文原稿を打ち出して読み始める。面白い。が、途中で切り上げ真壁さんと作業。シリコン栓に穴を開けまくって、ガラス管を挿しまくって、シリコンシーラント塗りまくって、強酸と強アルカリの狭間で右往左往していたらもうお昼。

3時に3回生の研究室見学(早いなぁ)の方をお連れする。その前に吉田先生と「僕なんて2月に配属決まってから、先生の名前を知りましたよ(徳地さんは院生だと思っていたし、徳地さんの名前も知らなかった:ボート部の関係で実習はすべてキャンセルしていたからね、、と言い訳)」「僕は1回生の時に松尾先生に会いに行ったよ」、、、エ、エリートは違う、、(と大声で叫んでしまう)。時間がちょっと足りなかったので、フロンティアだけ見てもらい、あれやこれやと話をさせてもらう。なんだか興味を持ってもらったらしい。素直に嬉しいな。

G1に戻って真壁さんと合流。京大の由水師匠から電話有り、どれだけの荷物になるか分からなくって困っているとのこと。申し訳ないです。。フロンティア棟に戻り荷物を写真に撮る時のスケールになる。僕を基準にして、荷物の大きさ分かるのかしら、、、。荷物の積み込み締め切りは18:00だ。間に合わないぞ!阿部くんや藤村くんが手伝ってくれる。Nalgene 10Lは巨大だ。。どうなる事やら。

久しぶりに鈴木大先生と物理的にお会いできるチャンスがあった。ずっとイオンクロと戦っていらっしゃったのね。データを見せてもらうが、だいぶ綺麗になった。たぶん、あれでいいんだよ。ちょっと残念な結果(酢酸の濃度が低い。低いと言うことは分子内同位体比測定のために、一手間増える)だけれど、あれはあれで良いんだよ。とにかく一歩進んだんだと思う。もちろん進んだ結果また違った問題が見えてきているんだけどね。色んな人が頑張ってイオンクロと戦っているのだから、log bookを付けたり、サイボウズ上でイオンクロ掲示板作って情報を共有どんどんして下さい。頑張れ!

真壁さんとコネクターで議論する。「気持ち悪い」と思うレベル、またはそのベクトルが由水師匠に似てきて大変素晴らしい。何とか佐川急便に荷物を持っていってもらい、G5にコネクターの懸案を確認しに戻る。何とか繋がりそうだ。。。よかった。。

自分が納得できるサンプリングが出来るようになるまでは、やっぱり時間はかかるもの。真剣に一生懸命やってもやっぱり時間はかかるんだから、お金はかかるんだから、それは仕方ない。そこで妥協せずに、来年の今頃、後輩に「これは、これこれこういう理由があって、こっちの方が良いんだよ」ときちんと伝えられるように(それは、自分自身に対してきちんと説明できるように、と言うことでもある)、今頑張らないといけない。先達があらまほしきことであるには、もちろん理由があるのだ。そして、論文が価値があるのも、簡単に一行一行書いているのではなく、その裏にきちんと努力と納得のプロセスがあるからなんだよね。自分を納得させるのが一番つらい。でも、そこでとことん頑張らなかったら大学院で研究する意味なんて無いし、その頑張り方、頑張ることをするやり方は、研究を超えて、人生というわけのわからんものの中で、とても必要な「やり方」なんだと思う(「人生の慣習」かな)。

コメントしようとして論文を帰りながら読む。僕ならこういった考えは出来ないなぁ、と感心していたら、とっても嬉しくなってきた。ああ、これが共同研究の良いところだよな。というより、まず、これでなんだか学生さんとこちら、と言う関係ではなくなったなぁ、と心底思えた。論文という形で、自分の考えをきちんと示されると、自分との違いも明確になる(話していると、やっぱり曖昧なままで終わってしまうことが多いから)し、その良いところが良く分かる。そして今回は、僕にはこういった考え方は出来なかったし、こういうサンプリングも出来なかっただろうな、と非常に強く思った(これは、彼と同じ研究室の某君の論文についても同じで、非常に気分良かった)。

一日一日の進み方は本当にゆっくりで、進んでいるどころか後退しかしていないのではないかと思われる日々が多いのだけれど、みんな頑張っていることをしみじみと感じ、ストレートに嬉しく思える、こんな日もある。人生そんなに捨てたもんじゃない。

| August 30, 2004 / サーバーのおもり

朝、6時の電車。今日は100Lのザックをしょって登校なのです。7時過ぎにフロンティア棟に着くが9時まで開かない?!とほほ、、と思っていたら早起き黒瀬さんに遭遇。通用口からいけますよと言うことで6Fまで100Lをしょってうんせうんせと上がる。朝からおじさんにはきついですなぁ。

サイボウズ並びにFTPサーバーを立ち上げる。うーん、気にくわない。どうしようかと考えつつG1へ。部屋のサーバーが立ち上がっていないのでNetが死んだまま、仕方なく色々本を読んだり片づけしたり。

9時になったのでフロンティアに戻り、サーバーを止めてメンテナンスをすることにした。もう今月は時間がない。少しでもある時間はNH4の測定やオートアナライザーの立ち上げに回さないといけないから。と、張り切って見るも、、、出来ることは出来る環境のうちにしておくこと、、これ大事、、後からゴミを取り除くのは至難の業(というか、僕のスキルでは出来ない)。

真壁さんが2日のサンプリングに向けて忙しそうに準備をしている。実習から帰ってきて彼女は、自分はこうしたいけど、どうですか?という感じになってきたのが素晴らしい。学生さんに望むべくは、学生さんがやる気満々、あれもこれもやりたい、と言っているのを、いろいろな観点から考えて、ここはここまでやればいい、とか、ここは好きなだけやったらいい、とろくろで回した焼き物の最後を整えるような、そんなコメントが出来る関係が良いな。あれをやらなきゃだめでしょ、というのは悲しすぎる。やらなきゃいけないことは分かっていて欲しい。問題はやりたいけどやれない事をどうやってやるか、だから。

一方、明日の阿部くんの調査は中止になった。素晴らしい。確かに波浪注意報出ているからね。野外調査はやりたいやりたいと言う気持ちをきちんと抑えないとえらいことになる。運転一つ取ってみても調査と運転、かなり体はへこたれているから。自分の体力気力を過信せずに、控えめ控えめでやらないと、事故が起こったときには遅いから。こことか、こことか、色々読んで、考えて下さい。もう悲しい思いをするのはまっぴらです。その点でも、明日の調査をやめにした決断は良かったです。

サーバーは、元の状態に直すまで都合10時間程かかったことに?あれれ、、、

途中文献あさり。こんな忙しい日は頼むから論文出てこないでくれ、、と思ったりするのだが、そんな日に限ってL&Oの最新号が。Anammoxが、、人為起源窒素が、、陸域由来の有機物動態が(数本あってリンク不可)、、DON-C-Pのstoichiometricな考察が、、でも、今日の持ち帰り論文はやぱりSigmanのグループによる、植物プランクトンの硝酸吸収に伴う窒素酸素同位体分別。プランクトンの体内の硝酸の同位体比まで測定なさっているのね。。この抽出法で陸上のも良いのかなぁ、、窒素と酸素の同位体分別がunityであること、それはかなりすごいことなのだが、果たしてでは脱窒と吸収を上手く分けられるかというと、それは疑問だ。それよりも、控えめに書いてあるが、この論文はきちんとfractionationの定式化に向けて一歩前進しているところがすごい(鉄濃度の影響)。鉄まき実験とのかねあいもあるのだろうが、すばらしい。やっぱりすごいな。

以上です。かなりふらふらです。明日は真壁さんのお手伝い。明後日はながーい会議の後新幹線に飛び乗ります。お願いです。木曜日の朝(6時頃)拾って下さい、京大CERのみなさま、、、。

うん。高校生は若いね!。

| August 27, 2004 / あほべんきょう

朝、ゆっくりと8:30出社。ふとトンネルをくぐり抜けながら考えたことがある。

自分が修士の頃、いったいどんな論文を読んできたのだろうか、と。たとえば、まだwwwも整備されていなかったし、研究室の中で文献データベースを使う人もほとんどいなかった(僕と廣部が始めて使って、soilとplantとnitrogenとかで検索したら5万件とかヒットして、訳も分からず5インチFDにガッコンガッコン入れていたんだった。おまぬけだったなぁ)。雑誌の最新号をチェックすることは無かった。それよりも読むべき、知っておくべき文献があまたあった。

最初のあほあほ勉強は4回生の時だった。先輩の日出平さんの卒論のreferenceからとにもかくにもdenitrificationという文字が躍る論文を片っ端っから集め、とりあえずコピーした。それでも対した量にならなかったのが実際だ。調べ尽くせてなかった。4回生の時に集めた論文は生物圏に就職するときにそのほとんどを捨てた(使い物にならなかったから)のだけれど、走り書きを読むとたいそうなことが書いてあって、笑えた。この時は、この雑誌の論文はあんまり面白くないな、というくらいだったか。EA Davidsonの論文のすごさも気づいていない。

修士1年か2年の頃、ふと、「これではいけない」と思い、研究室にあるOecologiaの1985年以降の同位体関連文献を全部コピーしてみるという暴挙に出た。おそらく京大生態研(CER)のセミナーなどに出て、さっぱり分からないと思って帰ってきたからだと思う。同時に1994年に出た"Stable Isotopes in Ecology and Environmental Science"を松原さんが持っていらして、読み始めたものの、Nadelhoffer and Fry以外は全然分からなくって、これはいけない、と思ったのだと思う。Oecologiaのコピーは、食物網、光合成、水利用、物質循環と多岐に渡り、コピーは山となった。すべてを読んだわけではないし、読んだ中でも理解できたものは少ない。が、何となく、「これはなんだか物足りない」という論文を排除できるようになってきたように思う(すごい論文を拾うのではなく)。Blackwellの本からは、巻末の膨大なreference listを相手に、とにかく面白そうなものをどんどん集めることにした。結果としてLimnology and Oceanographyを読むようになり、GCAを読むようになった。全く森林での研究では出来ないような実験設定の中できっちりとした研究をやっているという印象があった。

図書館で新着の雑誌を探すようになったのはD1かD2の頃だと思う。今のようにe-mailでcontentsを配信してくれるサービスもなかったのか、とにかく時間を見つけては足繁く図書館の雑誌のコーナーに通った。10分もあればチェックできるから。

そう考えると、自分の基礎になっているのは、あの4回生と修士の頃の効率を全く考えなかった乱読であったと思うのだ。文献というか学問の広がりをとらえようとするときには、それぞれの細かな分野がどう広がって行こうとしているのかをとらえなければならず、そのためには、ぴんからきりまでいろいろな文献を読まないといけないのだろう。それは当たり前のことなんだけれど、そんな当たり前のことをやるのは大変で、それが出来る、それをやるべきは修士の頃までだろう(それを博士でやっていては遅すぎる)。実際生物圏に就職した後はまた1年半、今度は環境経済について乱読をしていた。どの雑誌が良いのか、どの研究者がレベルが高いのか、スタンダードはどんなものなのか、どんな項目がchallengingなものなのか、やっぱり分かるまでは1年以上かかった。頭が固くなってきていることを差し引いても、やっぱり半年は吐き気を覚えながら論文をひたすら読んで行くしかない。それは一人一人が出来る、一人一人がやるべき努力であって、そこで得られた自分なりの地図は教える術がない。それが出来ていない人には研究が出来ない(自分のやっていることの重要性を客観的に表現するのが論文だけれど、それに必要なsurveyが出来ていないことになるから)。

阿部くんがやってきて、standardについて相談を受ける。Methods of seawater analysisという本を見てみよう、 ちょうど大岡山の図書館にあるらしいから読んでみよう、とお願いすると、「同じ棚にいっぱい同じような本があって読んでおかなきゃなぁという気分になった」という趣旨のメイルが来た。朝考えていたこととなんだか同調するので、「あほみたいによめー」と返信しておいた、そんな午前中。

G1の5Fでひたすらdiffusionの準備。今日で合計130個は作った。停電があるのでサーバーを止めたりして5時前に図書館。サイボウズサーバー、クリーンインストールしたいのだが、危ないかなぁ。言語処理の良い教科書無いかなぁと探すも時間切れ。

ということで、週末停電でした。月曜日の夜に再更新の予定です。

| August 26, 2004 / んもぅ

いろいろな仕事の予定をやりくりして、ようやく実験に取りかかれるぞ!何となく10時になって三橋さんを待ってから行ってきますとFCRCへ。昨日真壁さんから作業をやるスペースがないと言われていたので、とりあえず片づけてしまえ。割れたガラスやら薬品やらが散在する机を片づけて行く、、あぁ、、松井くんが手伝ってくれてようやく綺麗になった。オートアナライザーは動かした(台はまた考えよう)。ちょうどそのころ真壁さんがやってきて、いろいろな作業をG1でやりたいと言うことでG1に移動。G1では塩酸槽を作り直したり、乾かしっぱなしのガラス器具を片づけたり。たのむよ、、僕は仕事の予定を必死に併せてようやくラボに来ているのに掃除で時間をこんなに取られちゃやってられない。真壁さんにNH4 diffusionのためのfilter envelop作りを教える(参考になるのは、LINX IIのマニュアルか。 といっても彼らは水道管テープではなくmembrane filterを今でも使っているらしいが。richだな)。何とか50個を作って、ああ、あと明日も併せて合計200は作りたいなぁ、、と思ってG1のPCが動かないなぁ、Linux入れてもだめだなぁ、基盤がどうやらだめらしいなぁ、どうしようとうろうろしていたら、あ!150万円する天秤の大事な部分が腐植してる!、、、あまりのことに呆然とする。こぼれた薬品の粉もちらほら見えるし、、掃除しろってこれだけ書いているのに、、。京大生態研由水氏の気持ちを深く共有できたが、あまりのことで気力をすべて失いG1に戻る。途中松井くんに「ひどく疲れた顔してますよ」と言われるが、そりゃそうかも。

気を取り直して真壁さんと9/2-3の調査に必要なものについて相談。雨が止んだのを見計らって、まだかなり仕事がある三橋さんに申し訳なく思いつつ帰って勉強することに。Amazonでいくつか今日もstream biology、freshwater ecologyの本を注文するも、もう一度基本に返ってみようと、Chapin、Matson、Mooney本に立ち戻る。多分、陸水をやっている人には当たり前のことなんだろうけど、10章の後半をざっとみた覚書

  • 河川の生産性にはもちろん陸上生態系とどのようなインターフェイスがあるかが効いている
  • 炭素や養分は大気や地下水と垂直に交換すると言うよりも、河川渓流そして下にある地下水を"spiral down” してゆく
  • spiraling length(連続する吸収過程間の水平平均距離)はturnover length(元素が生物体内にいる間に下流に移動する距離)とuptake length(放出されてからまた吸収されるまでの距離)に依存する。そして、woodland streamでの代表値としてspiraling lengthは約200m
  • アンモニウムのuptake lengthは10から1000m(BruceのLINX結果:Science2001)
  • 硝酸のuptake lengthは約10倍アンモニウムより長い。河川生物のアンモニウム選択性(>硝酸)と高い硝化能の結果、nitrate-dominantな生態系であるから(これは知ってたぞ)
  • 河床内間隙(hyporrheic zone)でのspiral lengthは移動が遅いのでずっと短い
  • 海洋について:植物プランクトンは生産の約10%(5-60%)を滲出物として放出している。これは陸上の植物が根の滲出物として土壌に出したり、菌根菌を保持するのに利用する割合(NPPに対して)と同等
  • 動物プランクトンは植物プランクトンの細胞質をぶちまけ、同時に滲出物も出す。外洋のバクテリアは結果として出来た有機物を分解するが、この有機物はC/Nが低く、低い分子量を持っているので比較的早く分解される(陸上とは違う)
  • ウイルスは植物プランクトン食物網で重要であり、バクテリアや藻類を溶かす。外洋においてバクテリアの死亡の5-25%をウイルスによる溶解が占める(!!!)。外洋のバクテリアやウイルスは小さい(nanoplankton)鞭毛を持つ原生動物に食べられる(nanoplankton、、そもそもplanktonってなに?)。そしてより大きな動物プランクトンに食べられる。ここでmicrobial loopが食物連鎖に密接に関わってくるわけだ

なんでこんな事を一生懸命調べて勉強しているかというと、9/2-3の調査項目に「ウイルス生産」という言葉があって、は?と思ったからだ。共同研究を行うときは、しばしばお互いのデータを見せてもらったり使わせてもらったりするのだが、その時にこのデータはどれだけ大変な努力をして取ったのか、それを知らないと、そしてその研究の中での重要性を知らないと、敬意をきちんと払えずに大変失礼な態度を取ることになる。親しき仲にも礼儀あり。そして専門家と専門家の協力、と言うことを考えれば、他の人がいったい何をやっているのか、少しでも知っておくべきだろうと思うから。きちんと敬意を払いたいなら、何とか勉強してその重要性を少しでもきちんと認識すべきだと思うから。「一緒にやっている人がいったい何をやっているか分からない」とか平気で言う人が言うが、それは恥ずかしいことだ。分からないのは仕方ないのかもしれないが、少なくとも分かろうという努力をしないと、結局只の集まりにしかならないから。

| August 25, 2004 /研究室紹介

ちょっと気落ちしているので、AMPMで甘いものを買って出社。NIAESと共同研究している水田・畑地でのN2O、CH4研究の中で担当している、DINの同位体比測定にむけて必要な試料量などの計算あれこれ。真壁さんと買い物の相談等々(これは20時まで色々細々と続くのだった)。

吉田先生といろいろと久しぶりに長めにお話し。結局いつも研究室としてどうあるべきかというところに落ち込んでしまい、なかなか難しいねと行って一区切りつける事になるのだが、少しずつ螺旋を上に上がっていると思いたい。

本日は高校の先生を対象にした研修会(正式名称は忘れました)なので、何となく落ち着かない。30名程の先生方を3グループに分けて、竹見研(風洞実験)、山田研(コンクリート実験)、吉田研(日立マスとレーザー)の見学ツアーを主催。うちからは藤村くんが引率役を買って出てくれて、辻さんがレーザーの説明をして下さりました。本当に有り難う御座いました。

吉田先生に来たofferについてハッパをかけたり、真壁さんと来週の琵琶湖profile samplingについてあーだこーだ買い物を考えたり。20時になり、急行に乗る気力無くゆっくりと帰る。預かった論文を読むと、あらま、たいそう良く書けている。さすが某有名所。すごいな。

ふと、CCCDを買ってみた。どれだけ音が悪いのだろう、、とPCにコピーしようとするが、とあるソフトを入れているので、そのソフトをupgradeしろと警告が出る。はいはいとURLに飛ぶと、なんとコードをダウンロードしろと。は!?ダウンロードした代物は、本当にC++のコードで唖然とする。おいおい、何考えてるんだ。コンパイルしろってか!すごいな。音以前の問題じゃないか。

今、我々94年度京大ボート部卒業仲間の話題は、端艇部100周年事業である。寄付を巡っていろいろな思いが去来する。来週琵琶湖に行くときにもう一度合宿所を見てみようと思う。でも、なんというか、不思議な心持ちがする。OBになったと言うことなのか。

明日からはラボワークに邁進します。

あ、今日の論文は、硫酸による汚染はCH4の発生を抑えている植物の養分吸収モデルにおける土壌特性、たぶんかなり賢い人(この人が、どんな研究をやっているかずっと分からなかったのだ)の植物の特徴と生態系機能。本当はこのStoichiometry論文を読みたいのだけれど、僕では理解が着いて行きそうにない。ま、そんなところで。

| August 24, 2004 /何となくデスクワークになってしまってる

7:20に出社。サンボマスター最高。山中先生もいらっしゃってる。早いなぁ。DiffusionサンプルをFCRCから台車で運び、大阪市立大へ送る準備など。

この頃、一日まるまる開かないので、ラボでの仕事が出来ない。困った、と思いながら琵琶湖調査に向けてメイルを投げる。戸張さん帰ってくる。今月中にBug methodをきっちり教えて欲しいのと、和歌山に行って欲しいと言うことを相談。鈴木大先生にご足労いただき、化学環境学専攻に大判プリンターのお礼参り。鈴木さんはそのままイオンクロ酢酸定量へ。杉浦さんの論文を読んでいて色々分からなくなっていたので、小池先生の教科書(これ、かなりマニアックなのだが、読めば読む程しっかり書いてある事が分かる。貴重な教科書だ)や、真壁さんのサンプリングに向けて陸水学を引っ張り出しては、なんだか知りたいことが読みとれず、あれーと思ったり。

山岸さんにグラフの書き方を相談されたついでに、schematic pictureを頑張って描いちゃいなよと提案。山岸くんしか書けない図があるはずだから。博士号の仕事というのは、他の人が追いつけない程の仕事をしているわけだから、他の人が追いつけない、他の人の目標となるような図を描けるはず。そして、その絵とさらに数年、数十年自ら戦う事になる、ライバルとなるようなポンチ絵が描けるはずだもの。
頑張れば頑張る程、言えることが少ないことに気づく、言えないことが多い、何も言えない、という感情が包み込むようになってくる。それが論文を描くことの苦しさだと思う。だけれど、それでも、言えることが、つかめたことがあるはず、決して0では、足踏みではなかったはず、それをきちんと言うこと、分からないことは分からないけれど、分かったことがあって、それは、かなり、分かっちゃった、それを「分かった」と叫ぶ人は、やった本人であって、それ以外の人は出来ないのだから、やっぱり頑張って叫ばないといけない。ポンチ絵を描く段になれば、如何に自分の取ったデータが汚いか、そして、こんな事描いてええんかい、という良心の呵責に嘖まれるけれど、だけれども、一番伝えたいこと、一番面白いと思ってしまったことは、何とかその絵に描けるはず、その絵に描けるように努力してきたはずだから。。。話しながら自分に話しかけているようでもあった。込み入ったグラフを見ながら「一番伝えたいことは何なのか」を繰り返し尋ねる作業はよかった。頭の中が掃除されている感じ。

メイルを描いていたら15:00の会議を忘れていた。遅刻して出席。なんたること。

18時過ぎに会議終わり、ちょっと文献検索。ああ、やっぱり取りこぼしている。硫酸と硝酸の17Oを用いた大気の酸化力についての考察。タイトルだけじゃ分からなかった。アイスコアの結果がもう出てたんだ。

帰り際、山岸さんがポンチ絵第一段を見せてくれた。なんだかかっこええやんか!すごいすごい。がんばれ!

| August 23, 2004 /あれこれとデスクワーク

8:30にゆっくり出社。昨日眠れなくてマラソン見たのが良くなかった。文献チェックするもあまり面白そうなもの見つけられず。敢えてあげるなら、trace gasてんこ盛り論文か。 この長い名前の人の論文はいつもものすごいデータで圧巻だ。そのデータセットを使ってPnET-DNDCをcalibrationしていたので覚えているのだが。Trace gas emissionについての研究はこうなって行くのだろうか、、大変だ。しかし、良くガス出ているなぁ(うらやましい)。

出張の書類や外勤の書類やなにやら何やらでいろいろと。並行してArcViewで昔書いた絵を描き直そうとするが、案の定手順を忘れてしまっている。昔書いていた実験日誌を引っ張り出してみると、あら、、頭良かったんだなぁ、、昔は、、、。結局現在僕が持っているエクステンションでは昔やっていた解析が出来ないことが分かり愕然とする。生物圏ではGISは非常に恵まれた環境だったものなぁ、としみじみ。とにかく中断。

真壁さんの来月頭に予定されている琵琶湖サンプリングに向けての準備・相談など、また保原さんのアラスカトレーサー実験についてあれやこれやと。座っていても並行していろいろなことが動いている。そして吉田先生と入試関連のあれやこれや。授業についてもいろいろと思いを巡らせているのだが、さて、どんな内容にしたものか。

早めに帰ってUMLの本など仕入れて読んで帰る。一般社会人向けのこういったhow-to本(しかも「考える力を養おう!」みたいなもの)は滅多に読まないのだが、まぁ、たまにはと言うことで。ものすごい斜め読みをしているが、まあいいや。後は言語処理関連の書物などちょっとばかり。だいぶ本買いたいモードは続いているらしい。おそろしい。

卒業研究は、答えのあるものに対して考えるトレーニング(入試)から、答えがありそうでないものに対してどのように考えてアプローチするのか(社会ではこちらばかりだ)、その架け橋にならないといけない。逆に架け橋にならないと意味がない。社会人になって、「論理的に考えること」(笑)に悩んだときに、自分の卒論や修論を見て、思い出せるように訓練できると、訓練できるように始動できるといいなと、how-to本を読みながら思ったりする。大学院は頑張ろうと思う人がより多くを得ることが出来る場所であるべきだよな。

ふと、昔言われたことを思い出すのだが、「学生は教官より時間あるんやから教官よりも論文やら読んでないとあかんねぇ」。たしかにそうかもと思っていたし、そう頑張ってきたのだけれど、でも、どうなんだろう?学生の間は、研究に費やす時間よりも他にも必要な時間があるんだろう。僕はどうだったかな、、D1まではボートのコーチをしたり実際自分で漕いだりしていたし、それなりに遊んでいたし、でも、まぁ、平日は研究室に来て、実験が無くても論文読んだりしていたのはしていたのだろう(か?はて、、)。そんなことを学生さんに求めるのは無理なんだろうか、と言う気に最近なっていたりするのだが。能力の問題とは考えておらず、むしろ、時間の使い方についてのpriorityがちょっと違うのかな、と。僕らはプロだからね(と、良く最近言うけれど)。スポーツと同じで、やっぱり好きだから、そして「分からない」というのがいやだから、そういう動機付けが強く働いているから、とりあえずいまプロとしてやっているのだろう。アマチュアに対するコーチング、アマチュアのスポーツに対する態度、そんなものだって、学問にもあるし、実はそこを少しは視野に入れていないといけないのかもしれない。などなど。プロと同じものを要求しても、、、。

すべては、大学院での教育って何なんだろう、大学院でみんながしたい事って何なんだろう、って事なんだけどね。

| August 22, 2004 /本にまつわるあれこれドライアスです。なんだか感動したなぁ。2000年に始めてアラスカで見たときには。これがいっぱいだったのか?なんて

今週末は、肉まん食べたりカレー食べたり、本屋行ったり本読んだり、生態学会のポスターについてなどなど。土曜は夕方向きに友人に会い、いろいろと刺激的な話。結局21時過ぎまでしゃべり続け頭をすっきりさせて帰宅。二子玉は混んでた。何となく六本木のTSUTAYAに行って何か面白そうな本を探そうと思っていたのだが、何となくやめてひたすら本を読む2日間。

氷に刻まれた地球11万年の記憶」読了。なかなか良かった。いや、かなり良かった。アイスコアの掘削方法や、年代のcalibration、「熱い氷」、ヤンガー・ドライヤスでの急激な気温上昇、ボンド周期、、、最終章は舌っ足らずな感じだけれど、それはそれで科学者としてどう意見表明したらいいか慎重になっていることの表れなんだろう。今日は銃・病原菌・鉄の上巻を読み終えて満足。やっぱりおもしろいやこの本。こういったレベルの本がいっぱい出てくれると良いなぁ。立ち寄った本屋さんでCarl Seganの"Billions & Billions"が邦訳されていたことを知る。たしか、これはアラスカで2000年に胸一杯になりながら読んだんだった。

総合地球環境学研究所でコアメンバーを仰せつかっているプロジェクトのwebsiteがほぼ公開された。そういえば、今読んでいる「サイエンス・コミュニケーションだって、よくよく考えればここでの活動に関わってくる内容なのか。ああ、なんだか雑多な興味ばかりでいろいろと本を買っているようだけれど、結局根本の興味は繋がっているのかな、なんとかがんばろう、なんて思った週末。

押入の本箱から探り当てて、ようやく友人に貸す本を探り出したところ。95年か、、えらい感動したらしく、あちらこちらに書き込みがしてある。読みたい本、読みかけの本が大量にあるのは何とかしなくちゃな、押入に眠っている本たちもちょっとかわいそうだなあ、と、なんだか改めて思った。

この頃学会に行くと、いつもだいぶ違う分野の話を聞くことが多くて、それは良いことなのだが、同時にどんな勉強をしたら良いんだろう、と途方に暮れることも多い。先生にも学生さんにも「どんな教科書を読んでいるんですか」と聞くことが多いのだが、じゃあ、自分はどうなんだ、答えられるのか、という思いも強くなってきた。どこかに教科書のリストを作ってみるべきかな。来年の新入生に紹介できるように少しずつ作ってみよう、そんな気になった。

| August 20, 2004 /デスクワーク

7:15に出社。案の定時差ぼけで電車の中でも眠らずにぼーっと考え事等々。9時前に吉田先生とちょいとお話しした後、結果を提出。ほっとする。10時頃まで文献をあさる。今日の論文は水の17Oでしょう。これ、、帰りの電車で半分程読んだのだが、これは、今日製本した博士論文をいただいた、名大の阿部さんのD論の一部と非常に近い、、考え方はほとんど同じでは、、、。結局水のanomalyは光合成を通じて酸素のanomalyに移って、結局全球での動きに関連してくる、、と言う内容だと思う(あってる?Kさん?!)。

論文にコメントをし、メイルを書きに書き、ArcGISのファイルを探すが見つからず(なぜだ、、)、25日の見学会に向けてあれやこれや考えたりしていたらもうお昼。Rの本を買ってしまう(今日はなんだか勉強したいモードらしい)。

午後はFTPのアカウントを作ったり、授業のことを考えたり、autoanalyzerの消耗品を注文しようと思ったらプリンターが動かなかったり、SORST中間報告に向けての文章をひねったり。FTPは海外の共同研究者とかとファイルやりとりするときに使って下さいねー皆さんー。環境経済のアンケート案にコメントしたり(9月-10月は京都に参上致します。吉岡先生)。

早めに帰って、統計の本と17O論文と阿部くんの研究計画を(だいぶ経ってしまったが)読みつつ帰宅。早めに帰ることが出来たので、本屋によって北野先生の「水の科学」蒲生先生の「海洋の科学」を今更ながら買ってみたり。後はアイスコアっぽい本とか(こんな本あったのか、、と思ったらつい最近だったのね、出たの)。

久しぶりに週末ゆっくり休めるかもしれないと思うとうきうきです。

全く仕事とは関係ありませんが、遠い国にいる妹からメイルが来ました。もしも3分程お暇がある方はこちら、よかったらどうぞ。身内のものがやったことは評価しずらいですが、何にせよ、何かを造り上げるというのはすごいことだと思います。

| August 19, 2004 /かえってきちゃいましたよーん

あ、あれ?なんだかだいぶ書いていませんねぇ。御無沙汰しております。木庭でございます。入試関連の業務があると、かけないことが多いので(うっかり書いてしまうとまずい)、ついついさぼりがちになるのです(ひどい言い訳)。

13日は、いろいろな人に助けてもらって(大判プリンターが動かない?!)、本当に助かりました。鈴木さん、尾下さんを始め、化学環境の様々なみなさま、有り難う御座います。

内容は、、、Karen CasciottiのD論の考察を読んで、まぁそうだろうなぁ、そうだよなぁ、ということで15N-18O mapを書いてみて、それが結論。桐生は脱窒! それをええいままよと描き上げたのが19時頃。そこからプリントアウトしてみて、何とかできた、、あれ、、とりつかれたように2時間程文章書いていたら、文字ばっかりだ!やってはいけないことをやってしまったようだ。。。

土曜日は戸張さんからのメイル(ポスター)を待ちながら家でごろごろごろごろ。体調悪、、、。

日曜日は夕方の便(初めてだ、、)だったので、何となくごろごろごろごろ。成田で戸張さんと出発2時間ちょっと前に落ち合い、保険に入り、カレーを食べ(なぜカレー、、しかもカツカレー。当然むちゃくちゃ高い)。とにかく乗り込む。全日空って初めてだ。戸張さんが機内食をお代わりしたことは秘密です。8時間弱でホノルルに到着。今回、全く、何も下調べしないで乗り込んだので、さすがに不安になってVisiting Centerでワイキキまでの交通を聞くも、タクシーが良いんじゃないの、とのこと(「携帯、だめだめ」とか、なんだか日本語だと厳しい口調なんだよな、、おばちゃん。英語だと口調良くわかんないからいいのかな)。今回現金を$10しか持ってきていないので、戸張さんにおごってもらうことに。始めてのチップ!ええねぇ。会場に着くも、案の定Registrationは16:00から(調べておけよって声が聞こえる)。仕方なくホテルを探し(地図プリントアウトしておけよ)てくてくと猛暑の中を歩く。途中ポスターを置き忘れたなんて秘密です。ホテルについてとりあえず荷物を置かせてもらって、ワイキキ市街へ。うへぇ。店に入っておきまりのハンバーガーなんて食べてみるが、すでに僕は機内食でもう満腹。気持ち悪いよぅ。でも外は灼熱地獄。ホテルはまだcheck-in出来る時間じゃない。と二人でだらだらとする。結局ロビーに戻って一休みしてcheck-inして16時過ぎに会場にまた歩いていってregistration。戸張くんのLast nameはYoshifumiではないこと、またFirst nameがBcでないことは秘密ではありません(もう何を書いているのか分からなくなってきたが、会場にいた方だけは分かって頂けると)。戸張さん、最初の国際学会だからいろいろと困っていて、ほほえましい。僕の最初はIntecol(国際生態学会:イタリヤだった)だったなぁ。。あれもつらかった。。大手さんと松尾さんと合流し、presentationのsubmittion(口頭で発表する人は前もってpowerpointのfileをuploadしておく必要があり、当日PCに上書き禁止状態のfileがinstallされている仕組みらしい)、を終え、吉田先生と会えないけど、大丈夫だろうと言うことでご飯。せっかくだからアメリカと言うことでこてこてのスペアリブを食べてこの日はおしまい。もう食べれません。

月曜日。当日。最初のお話しを聞かずにセッション会場であれやこれやと。口頭発表は吉田先生、大手先生、松尾さん、山中先生、Millerさん。なんで僕はもうちょっと焦らずに質問できないのだろうか。。火曜日はポスター。福島さんが来ていてほっとする。バスで5時間かかったそうな(よくぞご無事で)。Chairをやる機会を与えて下さった大手先生には感謝の言葉もございません。ただ、もっと客を集めないとなぁ。実際地球温暖化ガスや物質循環をやっている人が少ないし、仕方ないのだろうけど。

入試関連の仕事があるので、学会を途中で抜けて、水曜日の朝に飛行機に乗り込み、19日(木曜日)の14時に成田着。そのまますずかけ台に寄って仕事をちょっとして帰ってきたところです。とにかくつかれましたが、AGU Fall meetingに発表しなくても(発表するなら論文化の方が先だから)、自費で行ってこようかなと思えるようになっただけ前進です。

北大角皆研の川口くんが頑張って2005年の若手会に向けて始動しています。がんばって!

| August 12, 2004 /追い込まれてます

朝ゆっくり行って、何とか仕事。風邪は何とか良くなってきたが、呑気症(ドンキホーテで山程無駄なものを買いたくなる病気ではありません)まで出てきて、ぜーぜー言いながら仕事。こう言ったときにはいろいろと言葉が足りないまま仕事が進んでしまったりして、結局失敗をして各方面にいやな思いをさせてしまったり。すみません。

自分は病弱なのか、、と思う程呑気症がひどくなり倒れるように家に着く。ぜーぜー。そんな状態だからこんなのを書いているどころではないのだが(ポスターが、、大手さんと打ち合わせもちょっとしたいし、、ああ、、)、真壁さんから嬉しいメイルが来たので、気分が良くなってとにかく覚書。実習は自分が頑張れば頑張っただけ得るものがあります。頑張って!そして色々感じて考えて帰ってきて下さい。違う環境で、違う「常識」に触れて、自分の現状を改めて考えることはとても大事だし。

以上です。CasciottiのD論を読みます。明日ラストスパートをかけないと。あ、昨日はずっと家でちまちまとDG5でグラフを作ってました。

| August 10, 2004 /やばい、、、

若手会から帰ってきたら、なんだかのどが痛い。。ということで、土曜日は結局一日中寝ることに。日曜日、何とかはい上がってWPGMの準備にかかるが頭が回らない。若いパワーを吸収したら食あたりしたのか?(年だなぁ)

月曜日は、朝6時の電車に乗って京都へ。お盆前でかなり混んでいる。頭はもうろうとしている。頼むからみんなマナーモードにしようよ。山科駅で拾ってもらうが、いやぁ、暑い。くらくらする。のどは痛いし。大手号で出発。伊藤さん、尾坂さんもご一緒。桐生のデレーケ堰堤には子供連れいっぱい。駐車スペースもないくらい。

湿地はからっから。それでもまだいつもよりは水は多いらしい。湿地の最下部、Anammoxのバイオマーカーが見つかったところで、N2O、NH4、NO3(NO2)用のサンプルを取ろうと思ったのだが、水が、、。大手さんは土壌をオーガーで取り、尾坂・伊藤コンビは湿地最下部での溶存N2O、CH4を測定する予定。僕は結局N2OをHgCl2とNaOHで固定して、どれほど差が出てしまうかを確認するのと、125ml程度のろ過サンプルにイオン交換樹脂をぶちまけて帰ってきた。

そうそう。桐生は最近ダニが出るらしい。あの吸血ダニ。頭か何か残っちゃって病院に行って切開しないといけないダニ。長袖、帽子、首タオル、そしてなるべく地べたに座らないこと。

CERに寄って、大手さんは打ち合わせ。僕は由水さんと堀さんのところに行き、いつものように珈琲をめぐんでもらう。ありがたやありがたや。XPを見てみる。由水氏の素晴らしいセッティングによりぴかぴかのXP+gasbench。とりあえず、尾下さんと鈴木さんのDI13Cでもここで測ってみた方が良いのでは無かろうか。高津大先生にお会いできたので、AMEの別刷りをちょうだいとせがむ。由水さんにはautoanalyzerのマニュアルをせがむ。なんだかもらってもらったりめぐんでもらったりばっかり。

CERから京大に。松尾さんに久しぶりにお会いする。お元気そうで何より。御著書をいただく。この本はずっと買おうと思っていたのだけれど、彼女の奮闘ぶりを近くで見ていたので、どうしても彼女から買いたかったのだ(結局もらっちゃったけど、、ごめん)。執筆ご苦労様でした。

尾坂さんとN2O話(途中勝山先生の署名運動に参加したり)。同位体でやっぱり硝化・脱窒って、簡単には言えないような気がしてきた(帰りの新幹線で、尾坂くんの考えを一度頭から捨てて、僕が同位体で考えられる考えを提示してみようと思ってきた。だって、同じこと言ってたら面白くないものね)。途中地球研の兵藤さんと硝酸同位体話など。また、和歌山でいつもお世話になっている福島さんもポスターの内容を大手さんに見てもらっていた。あっという間に19:20。お別れ致す。

もうだめだ、、ということでタクシーに乗る。タクシーに乗るときはだいぶやられているときだ。。京都駅まで2000円弱。尾坂さんの修士論文を全部読んで、東京に22:30。家に着いたのは23:30。よかった。その日に着いた。

今日は、朝、かなり体調が悪く、休もうと思ったのだけれど、大事なお昼会議があったので、はって出てみた。だいぶ遅く出たのだけれど、大学構内には8:30につけた(構内というのがポイントだが、、)。永田CREST関係の提出書類が次から次へと来て、その対応をしていたら、もうお昼。薬を飲もうとご飯を書き込むが頭痛まで始まってこりゃ参った。

お昼会議。

会議が予想より長引いたので、とりあえず16:00まで頑張って帰ってみる。ポスター、横8feet、縦4feetって、うそでしょ?powerpointで作れないとなると、あの、禁断のソフトウェア、、をつかうの?いやだなぁ(持ってないし)。ま、そんなことより中身だろ。電車に乗ったら電気を消したみたいに寝てしまう。もちろん急行には乗り換えず鈍行で汗だくになって寝ていた。何とか家に帰ってきてシャワーを浴びたら頭痛は軽くなっていた。ので、これをせっせと書いているところ。あ、ごめん。今日電車で読むと言っていた論文はまだ途中なので、これから読むね!

明日は休みます。鈴木大先生、お元気かしら?ちょっと心配なのだが。

某氏から電話で相談。就職のことだった。我々の職業では、昇進にしても、職に就くにしても、なかなか選べる状態にはならないわけで、如何に覚悟を決めるか、だと思う。どこでもだれとでも、出来ないと言う言葉を先に出す人は出来ないとしか考えないし、何かできると考えられる人は、必ず何かを始められるはずだと思っている。僕自身は公募書類を出すときには、受かったら、それは行く、と言う覚悟をして出してきた。実際、受かった後にお話しをいただいたこともあって色々心が動いたこともあったけど、それはそれ。IFを言い出してもきりがない。それよりは、自分の覚悟を磨いて行くほうがずっといい。そしてその覚悟に基づいていろいろな違和感をプラスとして吸収することに心を砕く方が良い。がんばるよーに(覚悟を決めるのを)。

| August 6, 2004 /あべっちおめでとう!

朝、だらだらと8:30に滑り込む。真壁さんがpowerpointの使い方を習いに来たり。頑張れ!もうちょっとだ!

こちらも予定より早めにすずかけ台を出発。途中菊名でミートソースを食べるも(!)、なんだか昨日のコンビニの方がおいしかった、、(こわれてるな)。12時過ぎに慶応義塾理工学部に到着。入試要項の自動販売機には正直びっくりです、はい。さすがKO。ここに来たのは、入試以来だろうか。うーん。15年前!うへぇ!見事に落ちましたけどね!あわよくば生協で本をゆっくり見ようと思ったのだが、ぼーっと色々考えていたら時間がどんどん経って行く。

地球化学若手会開場へ。今回の幹事を務められている奥田さんや、北大の川口さんたちにご挨拶。中川さんもいらしている。なんと昨日航海からお帰りだそうで。お疲れ様です(タフだなぁー)。東工大の大塚さんも覚えていてくださった。みんな良く覚えてるな、年寄りのことを。

壇上に向かう阿部くんポスターの前に2分ずつプレゼンテーション。真壁さんだいぶ緊張していたっぽい。なかなか若手会らしく、面白いプレゼンが続く。奥田合コンか、、どんなんなんだ。

その後は2時間程ポスターセッション。川口くんに暇さえあれば「日本のために17Oレビューを書いてくれよー」とせがむ。そのレビューを読んで、僕が勉強したいのだ。おねがいだってば。あ、卒論ちょうだいね。おねがいだってば。

慶応の酸性雨グループの発表がなかなか面白い。面白いし、4回生なのにしっかりしているなぁ。研究室でずっとやっている研究内容だ言うことはもちろんあるのかもしれないけれど、それ以上に、研究室としての研究継続と言うことを考えさせられた。北大の発表は相変わらず面白い。今野さん、三枝さん、前川さん、それぞれ面白そうなことやっているなぁ。

また、これは毎年感じることではあるが、M1でもかなりのことは出来ているものだ。もちろん授業で忙しいとかいろいろな問題はあるだろうけど、もうちょっと何とか出来るのではないだろうか(いや、無理かもしれないけど)。といっても、例えばM1から今いる研究室に所属した人たちは気にすることはない。来年の今頃、良い発表が出来ればいいのだから。

受賞おめでとうございます!地球化学若手会というのが、どんな流れで今まで来ているのか僕には分からないけど、いろいろな人に話を聞きたい、と言う意識が全体にあるような気がして、僕はすごく良いなと思っている。一方で、教官としての居心地の悪さもあって、なかなか難しいところだ(全然本心ではないが)。

教官としての居心地の悪さ、もっと分かりやすく言えば、2次会に行くかどうか、、そんなものを本気で考え始めたのは数年前からで、なるべく学生さんに迷惑かけないようにしよう、と思うようになった。なんだかつまんないけどね。

一息ついて、ポスター賞の発表。奨励賞は何と、我が吉田・木庭研のM1、阿部くんが受賞!おめでとうございます。これで月曜日の野球の時のヤジは「奨励賞だろ〜しっかりしろよ〜」で決まりです(大先生談)。ベストポスター賞は、東大の神谷さんが受賞なさったのですが、神谷さんはスタッフとしてお忙しく買い出しに出られていて、時間つなぎに阿部くんがプレゼンテーションを行うことに。写真のように大勢の人を前に阿部くん発表。

緊張しているのかしていないのか良く分からない阿部くん真壁さんに帰る前に「発表して良かった?」と聞いたら、はい、と答えてくれたので、ほっとしたり。頑張ったら頑張っただけ何かが帰ってくるのだから、頑張っちゃった方が良いよ。真壁さんの研究は予想よりだいぶ進行が早くなってしまっていて、だいぶ苦労かけているけれど、なにせ共同研究者がむちゃくちゃアクティブな人ばかりで、1やりたいことを提案すると、10になって帰ってきて、しかも、「じゃぁ、来月」てな感じだからね。まぁ、嬉しい悲鳴だと思ってちょうだい。

大塚くんが月刊地球に執筆していたのをみて、吉田研としても、何か定期的にきちんと紀要のような物を作るべきなのかもしれないと思った。それが月刊地球のようなきちんとしたものでなくても。そういえば、情報学研究科では、石田研は紀要を作っていたな。さすがと言うべきか。

大先生と中目黒までご一緒させて頂く。確かに、今年はちょっと早かったので、M1にはつらかったかもしれないな。たとえば、期末検討会のM1の発表は、若手会に参加させて、、というのも面白いかもしれない。
月曜日の野球の試合、ノックだけでも参加しようと思いつき、うきうきだったのだが、予定表を見て、「あ!月曜桐生だ!」。今日の朝はその準備していたんじゃなかったっけ?メモリー無いなぁ。

中目黒で人と合うつもりだったが、キャンセルになり、その足でCOW BOOKSへ。 結構小さくって、ちょっと趣味が僕の趣味とは違うなぁ、と思っていたのに、谷川俊太郎の「ONCE」という本と、バックミンスター・フラーの2冊の古い古い本を買ってしまう。持ってきてもらったもう一冊のフラー本は、初版で結構なお値段だったので、ぎりぎりで踏みとどまった。あぶない。大荷物を抱えて渋谷からバスに乗るが、腰が痛くてたまらない。やっとの事で帰ってきたところ。

さあ、明日からはWPGMよ!若いパワーをもらったし、頑張らないと!

最後に、若手会の運営スタッフのみなさま、並びに参加なさったみなさま、お疲れ様でしたー!

| August 5, 2004 /匍匐前進中

今日は8:30に滑り込む。アラスカから帰ってきて、ずっと「ミートソーススパゲティが食べたい」と思っていたのを、今日のAMPMで実現した(悲しい)。人がいない。有機地球化学シンポジウムの人と、地球化学会若手会の人と、みんな頑張っている証拠か。がんばるのだぞ!

今日は引きこもってちまちまやってみよう、図書館で頭を整理しよう(WPGMに向けて)、と思ってlaptopにデータを移行していたらなんだか時間を取ってしまった。いろいろと捜し物などしていたら、あれ!もうお昼?いろいろと(ここに書くのははばかられる)楽しい話をしていたら、あっという間に午後だ。あらあら。

とにかくデータ眺めていろいろと考えてみる。いや、考えるというのはうそで、先行研究と同じようなグラフを書いてみて、やっぱりそうかい、とか、あれ、ちがうんかい、とかぶつぶつ言っているレベルか。と言っても先行研究がそれほどあるわけではなく、それほど心底信用しているわけでもなく、という不安定なまま、とにかく自分の頭の中でもやもやとしている微粒子が少しでも沈殿するのを待っている感じ。

真壁さんが明日の発表に向けて頑張ってポスターを作っている。鈴木さんが「そろそろ広報担当の仕事をやろうと思うんで、、」とご相談にいらっしゃる。いやいや皆さんご苦労様です。ありがたいことです。

尾坂さんとメイルを交換していたら、だんだんアイデアが固まってきた気がする。喜んでメイルを書いたら、こちらの言葉足らずで誤解させてしまったようで、申し訳ない。

桐生の地下水の硝酸の同位体比、酸素が低い。低すぎる。ということで色んなアイデアが浮かんだけど、とにかくMayer et al. (2001 GCA)を読み返そう。。あ、、アイデアの多くはつぶされているな。。 9日に京大に行くまでに何とか頭を整理したいのだが。

今日、一人珍客があった。ある約束事を破るのであれば、その約束事をしっかり守った人、守れなかったのであきらめた人、それらすべての人に謝罪して認めてもらわないとfairではないと思う。それが出来るのであればかまわない。ルールなんてくだらないものだけど、それは守ってからようやく言えること。僕は通常のことであれば、「そんな堅いこと言わなくても」という人間だが(そう思っているが)、授業については別で、甘え(と言うレベルのものではない、実に低レベルな約束事を曖昧にしてしまうこと)は誰のためにもならないし、「敗者を慰める」事しかできない、本当に勝者を讃えることがいつまで経っても出来ない人間が出来てしまう(だいぶ飛躍しているけど、手を抜いた人間が、ルールを守らない人間が特をしてはいけないのだ。そんな人はルールを守った人をいつまで経っても賞賛できない)。何回授業で言ったと思っているのだ(出てなきゃどうしようもないが)。
ま、最終判断は僕の手からは離れてしまうのですけどね。もう僕の出来ることは終わってしまいましたし。京大生物圏の頃も良く始末書書かせてたよなぁ。必死で約束を守った人を目の前で多数見ているだけに、期限を過ぎてもへらへらしている人に対応しないといけないのは本当に苦痛だ。そこで厳しいことを言ったりさせたりした時に、逆恨みされることも実際あるのだろうが、かまわん。それぐらいの覚悟は出来ているし、それくらいのリスクを負わないと、頑張っている人をきちんと賞賛するのは難しいのだと思う。
しかし、今回は僕の個人的な領域で処理できないので、まぁある意味どうしようもないし、時間がどう流れるか見るしかない。
だから、みんな、「当然の義務」は果たそうよ。それが分からないんだったら、考え直すべきだよ。ね。みんな考えを持って苦労して入ってきた大学院なんだから。そのはずだよね?。権利だけ声高に言われても悲しくなるだけだから。

明日は午後からKOに行ってきます。いや、せっかくだから朝から行くべきか。あ、だめか。月曜日の準備があるものな。

| August 4, 2004 /なぜか停滞気味

この頃7時代にオフィスに行く気になれずに、急行の走り始める時間に鈍行でぼーっと考え事をしながらゆっくり出勤してしまう。やらなきゃいけないことは山のようにあるのになんだか極限まで追い込まれないとエンジンがかからない体になってしまったのか。朝一番でちょうどいらっしゃった業者さんに機器購入中止の旨を伝える。すみません、いろいろと便宜を図って頂いたのに。

お昼会議までSORST中間報告へ向けた業績リストを作る。それを見てまた考え込んでしまう。うーーん。お昼会議は大事な話だった。

お昼からはまたリストの作成やら、真壁さんの準備の相談やら。いや、実際にはずっと三橋さんの邪魔をしていただけかしら。早めに撤退する。"Bacterial Biogeochemistry"と以前から読んでいるin pressの論文を読みながらこれまた鈍行でゆっくりと帰ってみる。さすがにちょっとは論文の内容がつかめてきた。これを踏まえてWPGMでは話さないと。もちろん途中居眠りしたけどね。勝山さんの博士論文をもう一度読もうと思ったのだが、案の定、たどり着かなかった。

早く帰ってきたのは良いのだが、届いていると思ったCDが届いていないのでがっくり。昨日からTheatre BrookのDVDを見ながらネットサーフィン(死語)しているのだが、Theatreのリズム隊はすごいな、何度聞いても。泣ける。

間違いはないぜ 間違えてないぜ
正しいことが 多すぎただけ
(ラストナンバー〜Beautiful Dawn〜 Scoobie Do)

いやぁ、だいぶお悩みらしい。聴く音楽を探してさまよっているのだが、実際には思考の糸をどうつかんで良いのか分からずにさまよい歩いているのだろう。何をどう考えて良いのか良く分かっていないのだ。週末じっくり取っ組み合ってみないといけないかもしれない。またははじけて遊ぶかどちらかか。金曜日地球化学若手会に顔を出したらまたひどく影響されてしまいそうだけど(『若いパワーをもらう』だろうからなぁ)。楽しみだけど。発表するみんな、頑張ってください。頑張っていろいろなことを吸収してきてくださいね。

Anneからメイルが来て、そろそろdenitrificationの結果がどうであれ報告されてきそうだ。どきどき。あ、月曜日のAnammox準備、やばい。どうしよう。

| August 3, 2004 /期末検討会

夜に、阿部くんからのメイルをもらったので、早めにオフィス着。今日は検討会だからね、ケーブル無いと困るだろう。「徹夜組」は意外と少ない。ただ帰って頑張っているだけと言うことだそうだ。

期末検討会。吉田先生のCOEの話から始まって、M2の口頭発表、D2、3のポスター発表紹介、その後D1-3、PD(上野さん)、M1、B4のポスター発表とぶっ続けで6時まで。でも、やって良かったのではなかろうか。学生さんみんな頑張っていた。今の時期頑張ることは多分とても大切で、後から振り返ったら良かったと思ってくれると思う。D3は中間報告と重なってしまったから、ちょっと微妙ではあったけど、発表自体は面白かった。中間報告に向けてこちら側の頭の整理も出来たし。

M1やB4はどんどん始めたらいいよ。どうせ上手くゆきっこないだから(笑)。失敗しようよ。失敗は早いうちにしつくそうじゃないの。失敗して失敗して「これで大丈夫」という状態になるべく早く、なるべく早く自分を納得できるように。M2はあと少しの残された時間(重ねて書きますが、木庭の個人的な意見としては、修士論文は11/15には書き始めるべきです。それまでのデータで勝負しないと『あれを測ったら、これを測ったら』と言い続けて結局中途半端な論文になってしまいます)の中で、いったい自分がどんな秩序を作り上げようとしているのか、それを常に考えながら頑張ってください。博士課程の人々にはしばしば行ったことですけど、10個論文の中で取り上げる要素があるとして、1つ2つが素晴らしく飛び抜けていても、論文としてのレベルは上がりません。でこぼこしたレベルではなく、最低限10個がすべて超えているレベル、そのレベルでしか議論は出来ないのだから。逆に考えれば、全体をきちんと見通して、全体のレベルアップを、全体で足りないところをいかにして補うのか、それをしっかり考える必要があります。キャンバスの一部だけを小さく正確に書いても、絵にはなりません。キャンバスのすべてをきちんと描き上げて始めて絵になると思って下さい。そこからさらなるレベルアップ、より正確で精緻な解釈へと移らないといけないと思います。

締めの言葉で言いたかったのは、これから吉田研はさらにいろいろな一歩を踏み出して行こうという時期に来ていて、実際踏み出そうと、踏み出せ!と言われて踏み出さなければならない状態にいると言うこと。それはCOEであり、SORSTであり、さらにその次、もっと次を見据えて新しい試みをしなければならないと言う状況に来ていると言うことを知って欲しいと言うことだったのだけれど、考え過ぎちゃっていて(このごろねぇ)、上手く言えなかった。それはプラス面もとってもあるけど、同時にマイナス面もある。予算は個人的には、吉田研発足以来の厳しい状態になって、考え方を根底から変えないといけないかもしれない、と感じている。こわい。それは吉田先生からきちんと話してもらわないといけない(そんな話も先生にした)。

というか、上手く言えるはずがないんだな。自分自身、アラスカから帰ってきてから、はて、どうしたものかと自問自答しているのだ。SORST、CREST、地球研プロジェクト、カワウ科研費+共同研究、MBLとの共同研究、そしてCOE、、考えれば考える程priorityが分からなくなってくる。考える要素はたくさんあって、あと2年半後という最も曖昧な要素から、とりあえず来週中に何とかすべき僕と戸張さんのWPGM発表とか。とにかく自分はあと2年半、どうやって行くのが一番良いのだろう、と考えていて良く分からなくなってくる。一番良いなんて状態はどういう状態なんだろう。そうやって悶々と考えていると時間がないくせに行動力が失われつつある自分に歯がゆかったり腹が立ったり。そうやって時間が流れて行く間に、果たすべき役目はどんどん果たせないまま風化して行く。

とにかく、明日朝一番で業者さんに電話しよう。大型購入はとにかくおあずけだ。そして機械を立ち上げよう、、あ、だめだ、その前に発表内容の検討と中間報告の書類を作るべきだな。うーーん。

贅沢な悩みなんだよね。いろいろとやりたいことをサポートしてくれる人がいて、いろいろとやれることが多すぎて、自分の能力の低さに悩む間もなく走り続けられているのだから。ただ、ここで本当はじっくりと悩まないと、自分の研究者としての資質を引っ張り上げられないのかもしれない。学生さんにはさんざん悩めと言っているのに、ひどいもんだ。

| August 2, 2004 /期末検討会前日

学生のみんなは午後過ぎまで違うアクティビティで忙しく、なんだか暇で拍子抜けの午前中でした。サイボウズサーバーのメンテナンス等々。

午後は硝酸データの補正を、Casciotti et al. (2002)やWerner and Brand (2001)など読みつつ。Scaling factorはなんだかやっぱり不思議な気がするけど。松井くんに粉砕器の使い方を覚えてもらう。ほらね、良い感じで粉々になるでしょ。EAを使うんだったら、せめてhomogenizeくらい頑張らないと(と、古い人間はいう)。

今日の論文はWRRの脱窒トレーサー論文かな。ここまでやったら、ご立派と言うほか無い。逆に、ここまできちんとした仕事がaquiferでは可能なのか、、

「サイエンス・コミュニケーション」を手に入れたので読みながら早めに帰宅。これはなかなか面白そう。「科学の男性性」ねぇ、、なんというか、男女の性別で話をつけようとするのは、とても安易に思えるのだけれど、かなりの研究例があるもんだな。いろいろな違和感がある本だが、まぁ通して読んでからまた考えてみよう。

明日はネクタイをして行こう。学生の皆さん頑張ってください。M2の方々は方針の最終確認、M1の方々は方針の始めての確認ですが、どちらにせよ節目となるための発表です。頑張っただけ自分の中で得るものがあるはずですから。There's no free lunchって、そんな意味なのかしら、ちがうか。

のどの渇きをいやすように本とCDを。Scoobie Doやらサンボマスターやら。今はギターが聴きたいらしい。Jack Johnsonも久しぶりに聞くとなんだか良い感じ。週末Donovon Frankenreiterのインタビューを聴いたら、てきとーにやっている人なのかしらと思っていたのに、とってもきちんとした感じの受け答えをしていて、なんだか申し訳なくなって(笑)、買ってすぐにお蔵入りにしていたJack Johnsonを取り出してみた。インコグニートは毎回もうちょっとのところでなんだか合わない。現代デザイン辞典をぱらぱらとめくっていると田中一光氏の影響力の大きさが感じられたり。夜、ちょっと涼しくなりましたものね。色々違うものを読んだり聴いたりしないと。

あ、これすごいかも。なんだかこってりしてそうな気もするけど。大阪まで行ってもいいかもしれん