Kei Koba's weblog in CER, Kyoto University ~ Are we on the right track ? ~

| Oct 28, 2005 / 北海道はでっかいどう

25日は、朝からいろいろとやっていたらあっという間に授業の時間で、授業が終わってから電車に飛び乗り、羽田空港へ。旭川に着くと4度。なめてました。そこからバスに乗り、結局予定通りの電車にしか乗れず、22:01に名寄駅。ずっと車内で推薦書を書いていた。柴田先生にお出迎え頂き、母子里へ。ちょうど中国からのお客様もいらっしゃっていて、結構盛り上がっていた。戸張君ふらふらしている。柴田さん、村上さんとあれやこれやと話していると、1:00すぎていて、とにかく眠る。

次の日は快晴。いつもながら豪勢な食事をいただいた後、研究林の車をお借りして、昨日の雪がまだ残っている林道を行き、土壌採取班と、いつも定期的に行って頂いているサンプリング班(雨龍研究林技術班の早柏さんと小澤さん)に分かれて、我々は戸張隊長を先頭に神山君、村上さん、柴田さん、木庭の5名で土壌をサンプリング。有機物層と、鉱質土壌0-5cmを斜面の下で5箇所、上部で3箇所サンプリングする。途中柴田さんの土壌学教室、村上さんの水生昆虫教室が始まり、大変楽しい。ササは掘りにくいけれど。斜面下部を掘り終わったところで、早柏さんと小澤さんが渓流水・林内雨を素早く取り終えて戻っていらっしゃったので、みんなでお弁当を食べ、その後一度車で泥川の下流に戻り、さらに林道をもう一度上がって斜面上部へ。斜面上部を2点と、尾根で1点。A層がそれほど明確でないのが印象的だった。riparianではグライ化した土壌が明確に見えていて、硫化水素の薄いにおいがしていたのと対照的。しかし、雨龍は美しい。

15:00頃戻り、戸張君は秤量、木庭は土ふるい、小澤さんに名寄に戻ってもらい、Mill Qとshakerを持ってきてもらって、抽出を始める。Nalgeneの60mlを持ってきたが、口が小さいので入れにくい、10g vs 100ccでの抽出なので、もう少し大きい方が良いかもしれない(ただ、shakerを小さいものを使うのであれば、これはこれで良いだろう)。ふるい、2mmのメッシュのものを3-4個用意するべき。洗って乾かしている時間はもったいない。大小様々なビニール袋も足りない。

豪勢な夕食をいただき、その後濾過。ハンドポンプではやっぱり時間がかかりすぎる。RPが絶対必要だし、濾過のキットも平行していくつも吸引できるようにすべき。GF/Fで果たして良いのか、というものはやっぱり問題。KClでやるのが王道だけれども、果たして亜硝酸をどうするか。あきらめるか?その間村上さんと木庭は、仕事をしつつ、日本シリーズを見つつ、仕事をしつつ、23時過ぎに寝る。某君の推薦書は書き上げた。一応受け取ってもらえたので、土曜日印刷して最終版にサインを入れて郵送。

結局、朝6時過ぎまでかかったそうだが、終わったとのこと!頑張ったね!!またまた豪勢な朝食をいただき、名寄事務所へ。名寄で戸張君は昨日作った書類を柴田さんに添削頂き、書類はOK。後は、サンプリングをして頂いている皆さんに、しっかりとその意義が分かるように書類を作ること!!!。村上さんと共に、土壌について柴田さんからあれやこれや様々なレクチャーをいただく。買わないといけない本がいっぱいだ。「森林の科学」(中村・小池編)も、いただいてしまいました。ありがとうございます。「本買い」人間にとって、本を書いている方から本をいただけるのは、かたじけないのと同時に大変うれしいです。

さあ、出発です!泥川の下流でまずはサンプリング
巨頭会談中林内雨サンプリングです。いつもありがとうございます
riparian zoneのグライ化した土壌。H2Sのかほりなんて丁寧な仕事なんでしょう!!糸で縫い合わせているんだそうで(ちょっと違うかもしれないが)

宅急便で荷物を出して、旭川まで下る。せっかく忙しい村上さんを独り占めできるチャンスなので(戸張も乗っているけど)、恥を忍んで(いや、全然忍んでいませんが)、あれやこれや怪しげな事を聞きまくる(聞くというか、ぶつけまくる)。卵のサイズの決定機構とか、システムの記述とか、10年後生態学はベイジアンで占められれているのか(あとから平尾さんにベイジアンとGLMどっちでしょう?というまた魅惑的な問題が)、どうしても「まともですか?」と聞いてしまうとか、DOCの画分とか、べき乗とか、やっぱり呼吸はいやだ、とか、polulationと同位体とか、システムの安定性とか、、、ま、頭に浮かぶよしなしごとをそこはかとなくいいまくれば、あやしうものぐるおしけれ、というか、先達はあらまほしきことなり、というところでした。

村上家におじゃまし、お茶をいただき、熱帯魚をみて、事務所に行くとちょっとお疲れの日浦さんがいらっしゃり、驚愕の結果を聴き、学生さんの部屋におじゃましてコーヒーをいただき、村上さんがちょうど手に入れた本をぱらぱらめくり、あーだーこーだ言って、村上さんの部屋でどんな本を読んだらいいのかいろいろと相談し、その後平尾さん、豊田さん、村上さんファミリーとご一緒させて頂いて中華料理を食べ、戻ってきたところでございます。今からいただいた(以前買ったのだが誰かに持って行かれたままになってしまった)「川と森の生態学」(1冊は眞壁ボスにあげましょう。その代わり来年、苫小牧で井戸を掘りましょう)を読みつつ、科研費書類を最終版にupgradeします。苫小牧も紅葉がきれいです〜。

えっと、今は28日18:30。今日は朝から村上さんにおつきあい頂いて、苫小牧演習林をかけずり回る。いやぁ、すごいよすごい。夢広がる(広がりすぎ)。写真は後で。ゼミにも参加させて頂き、Peter Reich論文の発表を聞く。難しい内容だ、あれは。その後村上さんにおそばを食べに連れて行ってもらい、帰ってきて、携帯を見ると(研究林ではvodafone入らない)、そば屋で入っていたメイルがかなり重要な内容だったので、焦って帰ることに。バス停で送ってもらうまで、本当に村上さんには長い時間ブレインストーミング(大嵐だ)におつきあい頂いてしまった。平尾さんにお会いできたのはすごくうれしかった。がんばってね!!期待してます!バス停にたどり着くまで、ペリスタを使うことで、単純なスマートな系を作れるんじゃなかろうか、などと話を(これ、良いアイデアじゃないでしょうか?村上さん)。

深くえぐれているところが鮭の産卵床だそうです。すごい!
三橋さん水槽 enclosureの中を歩いているとなんだか訳もなく感動してしまった。
この黒い層が噂の、、、 多分やっぱり有機物ではなかろうか、、分散の仕方や、舌触りが、、
黒い層の浸透性が悪いようで、そこに水みちが出来ている
ヌタ場(鹿が泥を身体に付けるところ)。おしっこもしているはずだよね〜〜健全な蛇行
見づらいですが、水がわいています(中央) おお!あなたが、あの、炭素の軽いまるはなちゃん!!(中央の三葉虫みたいなやつ)
これぞ、バックウォーター。とっても嫌気的 幌内川の始まり
いやぁ、美しいし楽しいし、良いにおいがします。

千歳空港までバスに揺られ、その間にも眞壁さんから測定結果についての報告を聴き、空港で、やっぱり早割だから時間変更は無理で、またもやモスバーガーで腹ごしらえをした後に、ぶっ続けで(そのためにバッテリーを2つもってきている)、科研の書類作成。大きなものについては筑波と東工大でいろいろ頑張ってもらっている。それを読みつつ自分の書類を再度変更する。PHSだとgracemailがうまく作動しないことがあり、あるはずのメイルがなくってびくびくしたり、まぁ、大変ですが、とにかく、切り上げます。もうすぐ飛びますので。

僕は日浦さんの仕事、やっぱりすごく好きだなぁ、なんて話もしてました。自分じゃ絶対出来ないセンスの研究なんだよな。。。12月に何とかもう一度雪の苫小牧にいって、DOC、NO3、NO2、NH4を現場で測定して帰ってこよう。CH4とN2OとNO3は、まぁ、誰か興味を持ってくれたらかな。ああ、時間が欲しい。夏休みの宿題をもう一つ増やしたいところだ。10年後はベイジアン!?来週はずっと微生物生態学会に出ています〜〜皆さまご機嫌麗しゅう。。

 

| Oct 23, 2005 / リンゴ狩り+BBQにいってきましたよ

えっと、、、永田CREST会議は、朝10時から夜10時まで、そして朝9時から夜6時まで、ぶっ続けにいろいろな発表を聴き、大変刺激を受けました。宮島さんの頭の中を覗いてみたいよ。。。あ、朝の新幹線の中でもモデル回していましたよ。おほほほほ。

次の日、へろへろになりながら学校に行き、硝酸、亜硝酸について基本的なところから文献をもう一度確認しよう、、と思ったのだけれど、会議があり、その後はオープンキャンパスがあり、ああ、結局文献もdiffusionも、、、大いなる落胆を持ってとにかく家に帰って、泥のように寝た。上野さんの論文、本当に通ると良いなぁ。僕に直接関係あるわけじゃないけれど、何はともあれ、それくらいが今、うれしい知らせ。

土曜日は、吉田研のみんなで、リンゴ狩り+BBQに行ってきました!!楽しかったです!食い過ぎました。BBQの写真がないくらい食べ過ぎちゃいました(リンゴ狩りも狩っている写真ないけれど)。雨ふらなくってよかったなぁ。八王子って都会だ。

必死でリンゴを磨くみなさん糖度を測る皆さん

今日、行きたいところがいっぱいあったのに、やらないといけないことが山積み、、、、ポンチ絵、のポンチって、いったい何なんだろう、、、そんなことを考えていたら終わりそうです。スタッフの皆さん、お互い頑張りましょうね!今日ASLOの会員更新。$80。来週は、ずっと北海道で、その次の週は福岡で微生物生態学会で、次の週は和歌山にGPS位置おとしに行っています。11/15にならないとオフィスに座れない感じ。その間に、モデルの勉強(steady stateでの河川同位体がちょっとめどが立ったので、次のPnET-CNに同位体比を組み込むのと、DAYCENTに同位体を組み込む(これにはRでどんどんと絵を描いてゆくという作業も必要)という3つの大きなモデル勉強)を家で始めないといけないなぁ(家に戻らないけどさ。毎日少しずつでも始めて行かないと絶対に間に合わないなぁ。来週再来週はPnET-CNかな。いや、科研費の文章だろう!徳地さんに「でんでんだめです!」って言われてるし!!!ああああ。

眞壁さんがRを使いたい、っていっていたし、吉田研でもRを勉強することにしませんか?竹中先生のページを目標に、つまりは自動化を最終目標として、まずはその前段階の、本当に基礎的なところから始めると言うことで、、今やっている輪読会が終わったら。Rの本は2冊セバスティアンのところにあるのと、R-statistics(洋書)が僕の本棚にあるので、是非使ってください。

やる気が起こらないので、Piazzolla & Burtonを聴きながら、「反戦略的ビジネスのすすめ」読了。給与と評価の間のこと、とか、信用は信用を再生産する、というのが大変心に響いた。なんだか、まどろっこしい、と思う人もいるかもしれないけれど、僕はこの本かなり好きだ。

何か、依頼されたものを、承諾したのであれば、後から愚痴愚痴言ってはいけない。何か問題があれば、承諾する前に意見するのがルールだし、承諾したなら、その責任をしっかり負うべきだし、だいたい、愚痴愚痴言っている暇があったら、その仕事の中から自分を磨くための要素を引き出し、何とかしてそれをものにする努力をすべきなのだ。わかってるか?だいたい仕事なんてものはなぁ、、てな事を自問自答しながら、ああ、もうすぐ日が変わる。。。って、Ralf Conradさま、日本にお越しになっていたなんて!!!!!! あああーー。

明日は輪読会に出席しながらdiffusion envelopを作るという荒技に出ます。ま、間に合わない、、、家で実験する日も近いかも、、、、

 

| Oct 19, 2005 / 永田CRESTコアメンバー会議

ああ、もう当日だ、、とはいえ、まだ当分眠れないなぁ。

頑張っている人に、自分として何か恩返しが出来るとするならば、頑張っている人を見て、励まされて、自分もより頑張れているという事を、自分の仕事を頑張ることで伝えるしかない、かなぁ、なんて。

三中さんのdagboekを朝一番に読むのが日課なのだけれど、そこにでていたCDに狂喜乱舞して速攻でamazonに注文。後は18日は授業以外ずっとspiraling lengthの事ばかり考えていました。今はNO3やN2Oを考えていますが、あと数時間で力尽きるだろう。6時の新幹線に乗ったら、最後の一踏ん張りでもう一度spiraling lengthを考え直すつもりです。うーん。17日頑張ってやったモデル計算はなんだか間違っている気がするし、Don DeAngelisとのメイルのやりとりを思い返すと、あ、あ、あ、、、、本当はこんなに奥が深いことを彼は言っていたんじゃなかろうか、と汗かきまくりです。

A君、特認助手になったんだ!それを聞いただけでも18日はハッピーだ!!!それも、経済学なんだね!素晴らしい!!!!

 

| Oct 17, 2005 / 輪読会休んでごめんなさい

徹夜の出来る身体ではすでにないのですね、、、とはいえ、朝からモデルです。今日の生態学と微生物の輪読会はさぼっちゃいました。ごめんなさい。大岡山図書館で調べものしながら、ネリネリと(よく分からないがそんな感じで)、NESISを動かす。うーーん。

動いた気がしたので、FCRCにお昼過ぎに到着。FCRCに来ると、山田さんと三橋さんと、いろいろ話せるのが楽しいので、ついつい邪魔してしまう。今日は、いけない!ということでモデルに集中するが、あれあれ?動かない。。。多分、エクセルなんてものに出力してくれるようになっているから、70000行以上もあるoutputが処理できないのだろう、、ああ、、

とにかく(しかし、なぜ、1点20分近く計算がかかってしまうのか)、怪しく同位体比の計算が出来るようになった。出来るようになったけれど、今のままじゃ、あまりおもしろい結果にはならないなぁ。硝化とか入れ込んで、硝酸とアンモニウムの獲得競争とか入れていかないと、多分おもしろくない。だけれど、それはずっと先の話だろう。。。誰か、普通にパソコンが好きな人で、同位体の計算をやってみたい(僕がやっていることなんて、本当に、本当に大したことはないんだから、、、ただ、ちょっと、英語の論文をしっかり読んだり、英語でe-mailを書いてみたりするだけの勇気が必要なだけなんだが)、、誰かやってみたいって言う人いないかなぁ。。

そういえば、硝酸って、N2Oになるときに、水が幾ばくか入ってくるわけで、その入り方はbatchで違うわけで。ということは、batchで違ってしまうexchange capacityなんだから、実際の野外で起きていることなんて、分かりっこないじゃないか!と思ったのをすーーーっ刈り忘れていたのでした。逆に、なぜ、眞壁さんも僕も、N2Oの酸素って、あまり変動がないのだろう。多分考えるべきはそっちなんだろうな。

明日は授業です。うへぇ〜〜。明後日の発表まで後何時間?うへうへぇ〜〜〜〜

 

| Oct 16, 2005 / うわぁー

来週の授業、CRESTコアメンバー会議、シミュレーション、本当はオープンキャンパスの準備、、、夢の中でもお仕事しているんですけど、、

今夜は徹夜っぽいです。明日も多分そう。調べものがたいそうあるので、明日はゼミぎりぎりまで大岡山の図書館におります。すみません、輪読会の皆さま。うわぁーーー。

 

| Oct 15, 2005 / チームこば

昨日は、、、いろいろと大変なへまをやらかしまして、山田さん、三橋さんがいらっしゃらなかったら、大変なことになっていたかと思うと、、ぞぞぞ、、、。チームこば!、といわれても仕方ない(笑)。あべっちはちゃんとしているのに、、、

いつからこんなに事務仕事が出来なくなってしまったんだろう、、と思い起こせば、、、事務仕事が出来ていたことなんて、ない!ないじゃないか!!ということで、開き直って、測定です。身体がなんだかおかしくなってきたので、日曜日は家で来週の授業と、来週の報告会に必要なプレゼンテーションとシミュレーションとデーター整理と、、、む、むりか?

今日も朝から測定です。ええ、測定ですとも。眠いです。眠いですとも。

NOを測定している間に文献を図書館で拾ってきました。KCl抽出している間にどんどん亜硝酸はどんどん変化を受けていくそうです(SSSA: Stevens and Laughlin 1995) 。ぷへぇ。。

励ましたい人がいるのだけれど、どう励ましたらいいのかわからない、というか、励ます手段がないことが分かっているので、出来ることは、、たぶん、いろいろお互いあるけれど、自分は自分で何とか頑張ってます、って、何となく伝えることかなぁ、とか考えたりしてます。

ああ、Jan Kaiserも。やっぱMIMSだよね?!あとは、Lehmannのsedimental denitrificationでwater columnの硝酸濃度が決まってる?とか、Seitzingerの沿岸域へのDIN流出グローバルエスティメーションとか、かな。

隣の2号機では鈴木大先生が頑張っていらっしゃいます。眠い峠をようやく越えました。あと1サンプルくらいかな。今、測っている地下水は、どうやら僕の中では最も酸素同位体比が低い(28‰)もののようです。頑張った甲斐があるな。問題は、分子内同位体分布だなぁ。。昨日は窒素の最も軽い値(-24‰)というのが出ました。とにかく、聖徳太子のようには仕事をすることが出来ませんから、とにかく、とにかく測定をミスしないように、寝ぼけ眼でやっております。ああ、site preferenceが、4か、、、むちゃくちゃ低いな。。。

ぼーっとしてサンプル導入しすぎるなんて!って大先生に行っているそばから自分もサンプル入れすぎてます。ああ、チームこば!!あべっちドラフト掃除ご苦労様!!ドラフト2台体制にはいつなるのかなぁ。早く引っ越ししたい、、本当に。。。

 

| Oct 13, 2005 / 業務報告

生物地球化学研究会2005in Nagoyaのご案内はこちらです。明日締め切りです。

衝撃を受けたのでメモ:「グローバル化と奈落の夢」←森山さんのところから。測定がなければ、いや、行く勇気があれば、、かな。映画の説明はこちら

朝7:20からマスを立ち上げて、液体窒素をくんで、ref gasでチェックして、、、あまりに衝撃を受けてしまって、お湯を沸かし忘れて一回休みです。測定中はぼんやりしています。生協のおばちゃん、レジ打ち間違えてるけど、指摘する気が起こらない。STDを3点やるのに4時間程度かかります。その間にsimulationをやってみたのですが、なんだか違う。

由水さんから、怒濤のように硝酸同位体比のデータがやってくる。すごいよ、すごいよ、、というか、こわいよ、、、。このレベルで17Oもはかれるようにならないといけないのだが(すでに、、、やられてしまっているしなぁ、、、)。

お昼会議が入った。サンプル、導入量が少なすぎるのでもう一度やらないといけない。ああ、ちょっと遅れていくことにしよう。

DeAngelis & Mulhollandのモデルは、10g/m3だと、落ち着かないのに今気づいた。1g/m3じゃないとだめなのか。なんだそりゃ。ああ、引っ越し終了の確認もしないといけないとのこと。お昼会議の後だな。

FCRCでお昼を食べながらあれやこれやと。途中で抜けて、G5に戻り、上から下まで見て回る。段ボールの処理とか、今後の予定とか、秤屋さんといろいろと。他の情報もいろいろいただく。

G5に戻るが、ごめん。はんこはG1なの。G1にすっ飛んで帰ると、すでに2時間もラボをあけていたのね。まろさんにひとしきり話を聞いてもらう。推薦書のはんこやら添削やら。自分の科研はどうなったんだ。ああああ。

お湯をくみながら、いつも外を見る。今日は良い天気だけれど、日差しの鋭さが違っている。そうか、前に測定したのは8月だったんだ。もう秋だなぁ。。落ち着かないのは、8g/m3からで、そのときは、バイオマスが飽和している、つまりはuptakeが飽和しているからか。なるへそ。

NOモードだと、20分くらい時間があるので、ちょっと考えよう。あるセグメントの連続があって、そのセグメント一つ一つには、表層と深層があって、深層には生物が口を加えて待っている。表層に流れてきた養分は、まず、セグメントの中で止まって、幾ばくかは、深層へ、幾ばくかは、元々あった(定常状態でのプール・フラックスとして存在していた)養分が表層へ戻って、新しく表層養分濃度が形成された後で、次のセグメントへと移動する、としよう。すると、まず、steady stateであるN inputの条件下で考えた場合、表層養分プール濃度に依存しているdownward fluxと、深層養分濃度プールに依存しているupward fluxは、差し引き0になっている。このときは。

上から、突然大量の養分が流れてきたときに、downward fluxは、濃度の上昇した分、大きくなる。一方、upward fluxは、元々の(定常状態だった)養分プールの関数なので、変わらない。従って、セグメントを下流に向かうにつれて、大量にあった養分がだんだんとなだらかに減少してゆく、はず。

そして、その減少具合から、逆にnutrient spiraling lengthは求められるはず、、、ではでは? ということは、ある養分インプットでの、セグメントが示す、定常状態でのupward/downward fluxを、定常状態で(ここ大事)もとめちゃって、あとは、表計算でいけちゃうか?!あ、シミュレーションに集中したら、測定忘れてた。ああ。

永田先生の特別講義が決まった。1月18日と19日。微生物生態学の世界最先端をお話し頂ける、はず。

ああ、なんだか見慣れた濃度減少の図が書けるようになった。。。結局、普通のモデルで、ある表層濃度について、表層下層に定常状態を仮定したフローを見積もって、その速度をつかって、単純な添加シミュレーションでSwを、一方、前者のフローを全部使って同位体の計算をすると言うことか。。。ふへぇ。。。Swのvariationが出来るのだろうか。それよりも、なにのvariationと同位体比をみたいか、だな。と思ってやってみたら、あれあれ、Sw(夢にまで見たSw)って、ど、どうやって求めるの??あれあれ??

すずかけ台は、郵便を出すのが一苦労。隣駅まで行った眞壁さんにケーキを買ってきてと頼んだら、買ってきてくれたらしい。んが、いま、神様がおりてきているからなぁ。食欲の神様は、いまおせんべいで帰ってもらったところなのだ。

今日も頑張ったんだけど、たった4つか、、、切り上げて、FCRCに行き、眞壁さんが買ってきてくれた上野さん誕生日おめでとうケーキを食べ、山田さんと三橋さんの仕事の邪魔をして、鈍行電車の最終車両でシミュレーションの続きをやって、家に帰ると今日もまたアマゾンから本が来ていて、京大ボート部がエイトで6位だったことを知って、でもそれもこれもあれもそれも全て来週終わるまでは、とまた勉強を始めたところです。Swの距離をどうやって納得するかで今夜は終わりそう。

仕事は仕事と割り切らないと、深い淵に引っ張り込まれそうな事がいっぱいある。しかし、全ては、もう、限られた時間の中での仕事となってきてしまっている。それを、積極的に捉え続けられるように頑張らないと。その先がどうであれ。

明日は測定ですが、科研費の申請書類の締め切りだったり、いろいろです。大丈夫かしら。ではお休みなさい。

 

| Oct 12, 2005 / 帰る場所を忘れた不協和音

日常の時間の流し方を、考えようとしたことがある。自分の時間の流し方は、絶えず戻ってくるブルースのように、または、逸脱してそうで、いつも主旋律の気配をだだ酔わせているジャズの即興のように、いつも、軸となる、しっかりとはしているように見えないが、いつも基音のように響いているものに、絶えずちょっと不協和音のような挑戦をし続けてゆくもの、であって欲しい。なんて思ったのだった。

リッチー・バイラークのピアノは、リリシズムにあふれているものだけでなく、時として、まさに聞き手に挑戦するようなものもあった。その不協和音の心地悪さは、本当にぎりぎりのところで、逆に見えなかった主旋律や、メジャーコードの輝きを新たにするものだったりした。高校生の頃だった。

今日は、いろいろな不協和音が、一気に、思っていたぎりぎりの線を越えて、あふれてきてしまった。そんな一日だった。こんな日は、どれだけヘッドフォンの音量を上げても、心が頑なに、強張ってしまって、何も受け付けようとしない。時間を流すことが出来ないのであれば、時間が流れてゆくのをただひたすら待つしかなさそうだ。

こういうときに、社会人ってのは、逃げ場がなくって困るね。っておはなしでした。今日の論文は(測定中で論文を読む状態じゃないからちゃんとチェックしてないけれど)、アンモニア酸化古細菌は、とっても重要なんじゃなかろうか論文。

 

| Oct 11, 2005 / 「あなたは、どのようにお苦しいのですか」

シモーヌ・ヴェイユを探して家の押入の本を漁っていたら、「生命記号論」(ホフマイヤー)と「表現する生命」(中村雄二郎)が出てきた。ちょっと懐かしいが、あまり覚えていない。はは。「何が苦しいのですか」ではなく、「どのように苦しいのですか」と尋ねること、それがやっぱり大事なんじゃないだろうか、なんて今日、メイルを書きながら思ったので。

今夜はsimulationと科研をやらないと、、、と思ったが、笹川の添削やら推薦文やらで終わりそうだ。みんな人使い荒いよ!、、なんて書くと本気にされそうだからやめておこう(といいながら、書いてみたり)。ま、添削は今夜から明日の午前で終わりだろうしね。みんな頑張って!

今日は授業でしたが、授業やると1日もうへとへとなんですよ。明日からはようやくサンプルの測定が出来るかなぁ。。焦ると良いことはない。ゆっくりやろう。

いま、mp3の160kbpsとアップルのロスレスを聞き比べたら、ああ。うーん。もうnanoを手に入れるしかないかも。こんなに曇っちゃうんだ。曲にも拠るんだろうけど。うーーん。困った。あんまり困ってないけど。

覚え書き:
定常状態で10cm間隔でつながる1000mのリーチを考える。10cm下流に下るごとに、表層の窒素は吸収を受け、ある部分は深層へ移動する。移動した深層で、さらに窒素は吸収されることもあれば、表層へ戻ることもある。

さて、いま、渓流の中のある短いセグメントを考えると、イオンや分子にとって2つのことが生じると考えられる。(1) water columnの生物(表層の生物)によって吸収されてしまう、(2) 深層へと移動する。もしも深層に移動した場合、そこでさらに2つの可能性がある。深層に移動した後に、そこで生物に吸収されずに、しかし、再び表層へ戻され、表層水に乗って下流へと移動する。または、深層で生物によって吸収を受け、そこにとどまり、waterから(これは、おそらく水の流れ、ということか)除去される。

もちろん、分子は2つの水の層を行ったり来たり何回かするわけだが、そんなことを考えなくて良いように、セグメントの長さを短く考えることが出来る。ここで考えたいのは、分子が表層または深層で吸収される確率である。

あるセグメントの長さに渡って、分子が深層へ移動し、再び戻ってこない、しかし、その場で生物に吸収される確率は、深層に移動する確率と、もしも分子が深層にいるならば、そこにとどまり、表層へと移動しない確率から計算される。

2番目のfactorは、 表層へ再び戻るのと対立するものとして、深層で生物によって吸収される相対的な確率 と考えることが出来る(この2つの確率のうち1つが 最終的に必ず起こるはずである )。

もしも、この2つの確率が小さいようにセグメントの長さを小さく設定できたら、表層で生物によって吸収される確率、と、深層に移動してそこで生物に吸収される確率、を、足し合わせることで、ある空間間隔に渡って、表層水からある養分分子が失われる全確率を求めることが出来る。

これはおそらく、単に表層水からあるセグメント長に渡って分子が取り除かれる確率の近似であるが、理に適っていると考えられる。

 

| Oct 10, 2005 / 暗闇の中での人と人とのつながり

ダイアログ・イン・ザ・ダークに行ってきました。以前、手塚くんが書いていたのをみて、すごいなぁ、と思い、せっかく東京に来るみたいだ知ってみよう!ということで行ってきました。詳細は、是非行ってください!、ということで書くのをやめますが、いろいろ感じ、いろいろ考えさせられました。行って本当に良かったです。

Raul Midonを手に入れたので、これを聴きながら、今夜はもう一度、科研費書き直しです。昨日も夜中までやっていたのですが、さらに書き直したくなりました。ほとんど全部を書き直すのは、やっぱりしんどいですが、でも、やっぱりきっちり出さないといけないですし、落ちたときにあきらめがつかない。

明日からは怒濤のN2O測定です。まずは火曜日は授業もあります。おそらく、もう任期中に測定することは出来ないとという覚悟を決めて、この1週間は一生懸命頑張るつもりです。来年測定なんてのんびりやっていたら、論文なんて書けっこないからなぁ。。でも、永田CRESTの報告(実際の測定結果は眞壁ボスにお任せして、木庭は桐生のN2Oと、後はモデルを)があるので、毎日18時には終えて、電車の中から今度はシミュレーションモードに頭を変えて頑張るつもりです。さてはて、言うは易、、、、。だって科研の書類もあるしなぁ。測定したい人は18時以降どうぞ。

 

| Oct 9, 2005 / 知的好奇心は果たして人間の本能なのか

表題のようなことをずっとずっと考えているわけですが。

7日は朝7:20から文献を漁り、8:30からdiffusionの準備を始め、10時からは専攻事務室の引っ越しの一部を行い、またdiffusionに、と思ったら突発的な集まりが3つも入って、あうあうあう、、、結局diffusionが終わって、サンプルを仕掛けることが出来たのは夜10時半頃だったか。いやいや、よく働いてますわ。

FCRCにて、上野さんにNatureにバイオマーカー論文出てますよね、という話をして、山田さんも加わって、成層だ、全球の代表性はあるのか、とか、あーだこーだと。楽しい。本当に楽しい。こういう知的好奇心を満たされる瞬間は、残念ながらG5にいると少ない。

今日は朝、推薦書を書き、その後はずっと科研費書類書いています。来週は本当に集中してN2O測定するつもりです。朝7時から夜6時前まで。ああ、神様(何をお願いしたいか分かる人には分かる)、、、。

脳の中の幽霊。悔しいけど(?)とってもおもしろい。

......だめだだめだーい!科研、まずは一度全部書き直します。敢えて。一度作り上げて、ええかな?なんてものは、もう一度ぶっ壊してみないと、あかんか。あかんわな。やっぱり4日くらい寝かすとよく分かるわ。くそう。。。2年間、500万円で何を神様みたいな事をかいとるんじゃい!!

昨日は新婚家庭を襲撃に根津に行ってました。良い町だなぁ。根津って。ディープで、なんだか京都を思い出す。それで先日であった言葉を思い出していたのだけれど、「ミーツは雑誌の良心です」。こんな濃縮された言葉に接したのは久しぶりで、今日、勢い、ミーツを再購読してしまった。なんだかとにかく思い出すだけでジーンと来てしまう。この日の平川さんの文章には「いとへん」も出てくるし、なんというか、ああ、みんなつながっているんだなぁ、と、観客としてなんだかうれしかったり。経済社会とはとんと縁のない怪しい社会に生きてしまっているけれど、なんだかビジネスを誠実にやっている人の話を真剣に聞きたくなってきた。この日の、

偶然は神の意志ではない。
俺の意志であり、俺自身がまだ気が付いていない意志である。
どうも、そういうことらしい。

なんて、ほとんど反則技だ。

良心とか誠実とか、そういった言葉を、安っぽくなく、うすぺらったくなく、使ってゆかないといけないなぁ。言葉を、しかも、言葉として口にするのではなく、しかもじっくりと使えるように頑張ってゆかないと。

 

| Oct 6, 2005 / 自分のすべき事か、、

今日はさすがにしんどかったけど、7:20から仕事スタート。あの、青い本の著者、Don DeAngelisに、河川の養分に関するメイルを打ったり、分かった気になったり。16:30からは専攻会議。やっぱりぐったり。電車の中は記憶がない。

笹川の助成は、大学院の修士課程の学生さんも出せる、数少ない研究助成の一つ。博士課程に進学する人については、必ず出すように、出さないなんて、やっぱり木庭はだめだと思います、と一緒に研究している学生さんには伝えました。

伝えたんだから、そこまで言ったんだから、僕が出来る事って、推薦書を書くことだ。それを精一杯やることにします。それぞれの人がどんな状況であるか、例えば忙しいとか忙しくないとか、そんなことを気にしていたって仕方がない。問題は、なにがどうであれ、他人に対して自分がやるべき事を、ちゃんと出来るかだ。それ以上も以下もない。他人は問題じゃないのだ。

と、反省を込めて、今日は、、、深夜までかかるだろうなぁ。。学振のやつを参考にするとしても。。ではでは。

ああ、Donから、また丁寧なメイルが、、何でこの人、こんなに丁寧なんだろう。合ったこともちろんないし、あの青い本の著者で、なんだかとってもスマートな理論生態学者だって印象だった(だって、図とか、さっぱりしてるし、、)。たしかHutson and DeAngelis (1994: American Naturalist)が出て、なんだかびっくりしたのと同時に、これなら死ぬ気で頑張れば僕でも読めるかも、というようなスマートな内容だった気がする(たしかTREEか何かにfollow-upが出ていた気が)。今日、しみじみと青い本の2章を読み直して、ああ、昔もここを読んで、なんだか丁寧に書いてあってうれしいな、って思ったな、と思い出した。というか、僕は本当に「まとも」な質問を彼やPat Mulholland(もちろん彼のことだって知らないが、どれだけすごい研究しているかは知っている)にしているのかしら、、それが何より怖い。

最近はピアソラが多い。ずっとタンゴの良いのはないかなぁ、と探しているのだが、なかなかリンクがつながらない。このごろは、ほんとうに、PiazzollaとDonny HathawayとPat Methenyばっかだな。あとは、東京事変の"心"が、シリコンプレーヤーの中で生き残っている。メモリーの中の曲を入れ替えた。これで少しは明日の朝が楽しみになる。

学振の推薦書はやっぱりこれっぽっちも役に立たなかった。ただ、それは多分、みんなの研究が進んでいるから、みんながいろいろ頑張っているのを、少しだけだが、僕がそれなりに理解できているから、そのレベルがだいぶ変わってきているから、だというように、考えてみる。今日は2枚で修了。

さあ、ちょっとモデルを、、、(って、本当にたいしたモデルじゃないところが、、、)。明日はずっとdiffusionです。昼間事務室の引っ越しとかありますけど。

 

| Oct 5, 2005 / あめっていやですねぇ。

今日も朝7:20に仕事スタート。Q-massを調べる。MIMSをやりたいなぁ、でも、そうすると若手Aだよなぁ、硝酸クリーニング用に山田さん液クロにパーツを買いたいなぁ、unisenseのmicrosensor欲しいけど日本の代理店ないなぁ(と書いておいたら、京大CERの由水さんが教えてくれるって!)、とかとかとか、、、

夕方はCOEのセミナー。今日はJAMSTECの高井さん。噂通りアグレッシブなトークでおもしろかった。微生物のことはちょっと勉強してきたので、もうちょっと専門的なことを聞きたかったが、、たとえば、あるcommunityが16rRNAで書けたとして、じゃあ、その中での競争というものは存在しているのか、nicheはどうなっているのか、その結果の同位体分別というものは実験室での純粋培養で果たして(ケモスタットレベルでいいから)大丈夫だといえるのか、とか。新しい生命は今もいろいろなところで出来ているかもしれないけれど、既存の生命に負けてしまうから、本当に生命の起源のようなものをやりたいのであれば、地球は犯されてしまっているので、他の惑星の方が良いかもしれない、というのはおもしろい。

今日の論文は、京大CER永田研の西村さんのフローサイトメトリー力作、と、やっぱり亜硝酸profile見たくなる嫌気的アンモニウム酸化論文、かな。では!明日も5:30起きです。。来週ちゃんと7:30-17:30のN2O測定をこなせるように今から早起きにならないと。。

 

| Oct 4, 2005 / すっかり涼しくなりましたね

週末はさらに違う友達が来て、大宴会。二日酔い。。。

時間がないない言っていたって仕方ないので、今日から7:20仕事開始で、とにかく17時にはいったんやめて、家に帰ってsimulationの勉強をすることにしました。いつまで続くか分からないですが、、、朝、論文をチェックしていたら終わっちゃったけど、それはそれで良いか。印刷するまで行った論文はなかった。

偉い先生からメイルが帰ってきてあたふたあたふた。こんな人にこんな情けない質問しちゃったのか、、俺は、、、。お礼するには、頂いた答えをしっかり理解して、応用を利かせたものを問い返さないといけないだろうな。てな感じ。

10月になって授業が始まる。6人も受講希望者(まだ分からないけれど)がいてびっくり。今年はまたちょっと内容を変えたいが、果たしてそれだけの力が僕にあるのか、、毎年、後期は週末徹夜だものな。。吉岡先生の同位体の教科書が出るだろうし、それか。まずはそれの解説か(それだけでタフだ、多分)。

藤原君がニスキンを注文し始めた。楽しみ。しかし、一緒に調査に行く時間がないぞ!ああ、どうしようどうしよう、、、調査の前に計画だけど、、

 

| Oct 1, 2005 / 犠牲バントをきっちり決めたい

29日、村上さんにうちに泊まってもらって、いろいろ話して(β多様性はおもしろい、とか)、その後寝しなに平尾さんの総説を読み直してみたら(3度目)、なんだかすっと頭に入ってきた。

いろいろな人と話をして、その人の専門をもっと知りたい、と思うことがある。それは、結局その人ともっとおもしろい話をしたい、いや、その人が話している内容のおもしろさをもっと実感したい、からなんだけれど。山田さんと話していたら有機地球化学知りたくなるし、豊田さんと話していると大気化学ってすごいなって思うし、上野さんと話していたら、Knollの本を読もうと思うし、村上さんと話していたら、やっぱり群集っておもしろいのかもって勉強したくなるし、加藤さんと話していると、微生物の不思議さに思いを馳せたくなる。そして、研究分野が近い大手さんや徳地さんや柴田さんと話している時は、自分が勉強してきた、身につけてきた知識を別の見方で新しく捉え直してくれている、もう一度勉強しなきゃ、って気にいつもしてもらっている。こういう人たちと会うことで、僕の勉強する視野は確実に広がってきた。ありがたいことです。そして、どうしても、こういう、僕をinspireしてくれる人たちと、近い、遠い将来、必ず良い仕事がしたい。

科研費、大きな話を書くのはとりあえずやめることにしようとおもって文章を練っています。ネタはいくらでもあって困ってしまうのだけれど、でも、現実的な時間のことを考えたりすると、チャレンジングな事をやる時期ではないので、敢えて封印することにしようかなぁ、と。若手研究Bの採択率は去年29.3%、一昨年30.7%、若手研究Aの採択率は去年26%、一昨年19.1%とあまり差がないのだけれど(しかも若手Aと萌芽を一緒に出せるから、、と思うと、実質的にはそれほどの違いはないのかもしれない)、、、あ、、でも、ここまで書いてくると、若手Aで出してもいい気もしてくるなぁ。。。ああ、どうしよう。。。やっぱりまだ決めないでおこうかなぁ。。。と、科研費にまつわるwebsiteをあれこれ眺める日々は当分続くのでした。。うーん。毎日考えが変わるしなぁ。ああ、やっぱり犠牲バントを、、(以下繰り返し)。

竹中さんの書いていらっしゃる、9/30のマイナスよりもプラス、ということ、こういう事をしっかりアドバイスできるのは、決して簡単なことではないんだよなぁ、なんて思った。様々な立場の人を一人一人encourageする(なんだか励ます、というのじゃないの)のって、本当に大変なことなんだと、自分が空っぽになってしまった今週を振り返って。それでも、それがやりたいことの一つだったんじゃないの?なんて。

ちょっと近くまで来ている友人とお茶でも飲みながら全く仕事と関係ない話をして、また帰って科研費書こうと思います。