Kei Koba's weblog in CER, Kyoto University ~ Are we on the right track ? ~

| March 26, 2009 : やっぱりじつは忙しかった、、、

23日は追コンでした。YK研Tシャツが振る舞われ、もり上がりました。制作者たちに感謝です!ありがとう!

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N2Oの測定12点は一日忙しい。NOの測定12点は忙しくないけれど厳しい。。。査読にはNOの方が向いているけれど。。。たのむ、emission落ちないで!

まるまる2日かけて、ぎりぎり木崎湖の2プロファイルが終わろうとしている。終わりますように。終わって、、、、。無事に、、、、、。たった12点なんだが、そのための2日間を捻出することの難しいことったら。

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苦手だなぁと思っていることが、やっぱり苦手だったりすると、さすがにちょっと落ち込む。だけれども、自分が好きだなぁ、とか、結構得意だよな、って思ってたことが、実は、よくよく冷静に、外部の目を通して考えてみると、実は全くできていないということに気づいたとき、落ち込む前にあきれてしまった。ああそうか、そんなこともわかってなかったんだ、と、唖然として口を開けたまましばし虚空を見つめる。。。あかん。ほんまにあかんとしかいいようがない。そんなこのごろ。

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今日は実験室のプレ引っ越し。午前中だけでもうへろへろ。本当にへろへろでやるきなしオーラをみんなに伝染してしまった。久しぶりにみんなでお茶。Fさん中国茶がおいしい!

 

| March 22, 2009 : IFREEでgeekyな一日(今日は実名)

本当にあるのかわからなかったけど、やっぱりあったのねIFREEでのインフォーマルセミナー、にいってきました。ずっと仕事を抱えていて週末も全然準備できず、ま、インフォーマルだしいろいろな人の話を聞けるのは良いから適当にスライド選んでいこう、と重い体を引きずって追浜へ。

1:30に駅にいると盛岡から様々な旅を経て追浜についた伊藤君を発見。なんだか久しぶり!メタン話をいろいろと。筑波から追浜はなかなかのプチ旅行だよね。

待っていたら「もうIFREEにいるからきて!」と大手さんから電話。なんてこったい。二人でどこから乗ったらいいかわからないタクシーを探してようやく乗り込み海へと走る。いつもはケーキ買っていくんだけど、今日は何人いるかわからないしな、、、とか。

ついたら大河内ラボオールスターキャスト勢揃い!うげ!それと陀安さん。んで、YaleのDavid Postさん、HarvardのScott Wankelさん。で、へ?プレゼンって、日本側俺だけなの??

先に書いちゃえば、準備不足の英語のプレゼンはめちゃくちゃだった。この間、やっとこさ通した論文の話をしたものの、前提をどこまで話すべきかというところで方針は乱れて、もう何がなんだか。これは落ち込むなぁ。。。言いたいことが100こくらいどばっと出てきちゃうと、英語はもうダメだ。何をしゃべってるんだかわからない。。。ま、日本語でもそうなんだろうけれど。しかも木崎湖のグラフ、朝一番で書いてみて、ありゃりゃ、と思ったやつだし。

一方で、Scottの発表は、今、僕らもやっているMIMSのもっと改良されたもの、さらには通常のMSでないものについてのもので、むちゃくちゃおもしろかった。結局サンプリングせずにin situで測ることのすばらしさは計り知れない、ということだ。ScottはPh.Dを硝酸同位体比でとっているし、いくつもすばらしい論文を発表しているのだけれど、post docとして、全く新しい分野で、でもこんなにすごいことをやってきているなんてすごい。「でも、同位体に戻ってきてね」となんどもつっこんだり。

Davidの発表は、例のEcolgy、Nature論文。いや、あの論文たちがでたときは、本当に立ちすくすような衝撃を受けて、同位体の授業をするときには必ず紹介しているので、本人に会えたのはとてもうれしかった。瀧本さんがpost docの時にPost Labにいっていらっしゃったけど、僕にとって瀧本さんはあたまの切れる人、の代名詞なので、やっぱり切れる人と切れる人はつながってるんだなぁ、としみじみ。ベイズ論文の裏話とか。でもとりあえず僕らはisosourceでいきますけどね。本出してくれ!お願いだ!!

その後はIFREEの同位体測定ラボツアー。久しぶりにくると見たこともないようなfancyな装置がIRMSにくっついていて、それがまたものすごいことをしでかすので、、、みんなで口を開けてあんぐり。力石さんに、大場さんとかかれたアミノ酸同位体測定のreviewを頂く、これ、ずっと欲しかったんですよ!帰りの電車の中で読みながら、うーん、確かにこれはすごいな、とおもった(アミノ酸をやりたくなくなるようなことはなかったですけれど!)。これはPDFにしておいて、頂いた別刷りはGCのところに貼り付けておこう。まぁ、でも、アミノ酸やりたくなったら、やっぱりIFREEに相談した方が良さそうだ。正直硝酸をやめて、アミノ酸をぱっと立ち上げられる気はしないなぁ。

あまりにプレゼンがしょぼくてしょんぼりしながら電車に乗っていたのだけれど、あたまはぐるぐるまわっちゃって、もうたいへん。Scottがmy brain is spinning thinking about nitrateといっていたけれど、ぼくもMIMSやらecosystemのdefinitionやら、もうたいへん。

そうそう、DavidがGeekyといっていたのを思い出した。伊藤さんに意味を伝えようと思ったけれど、あれ?、geekって結構伝えにくいな。nerdじゃなくてgeekだとおもうけど違いって?ま、僕らはみんなgeekyだよ、と笑いながら帰ったのだけれど。ナプキンにアイディア書いて、キンコスでコピーをとるなんてのは、まさにgeekyだ!

彼らを東京駅まで送っていって、そのあと伊藤さん、大手さんと3人でお茶しながら、硝酸だメタンだFISHだとまさにgeekyな話をして、なんだか満足して解散。木崎湖の9月、同位体ぐるぐるの実験も平行してやると、ようやく僕らの謎が1つは解けるかもしれない。9月は大変そうだ。。。

Scottに、ホテルのインターネット回線が細いとまずいから、論文は来週送るよ、とメイルしたら、待ってられないし、ネットは大丈夫だから今すぐおくってくれ!とまさにgeekyなメイル。やっぱこうでなくっちゃいけないよね、われわれは。と、いろいろ送りつけて眠りましたとさ。

春の学会、いろいろ失礼してしまっているのだけれど、DavidとScottに会えちゃったので、むちゃくちゃお得だった一日でした。大河内さん、大手さん、ありがとうございました!しかし、プレゼン、なんとかしないとあかんわ。。。

 

| March 16, 2009 : ようやく抱えている査読がなくなった

予算でばたばた。まったくいつまでたっても右も左もわからないまま、、ってかんじ。いろいろ最後のつめを早めにやっておけばよかったけれど、一方で貧乏性であることも事実で、、、Kさん、Cさん、今日はごめんね、、、、

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今、ようやく抱えていた査読がなくなった。一瞬かもしれないけれど。一応ほぼすべて、締め切り前には結果を送っている(はず)。Handling editorの気持ちはよくわかるしね。。。自分の論文を丁寧に厳しく査読してくれる人がいるんだから、お礼をするとしたら、ひとつは査読をしっかりやることだろうしなぁ。でもなかなかしんどい。査読されているときは子猫のようなのに、査読しているときは、オオカミとは言わないが、中型犬だったりするのもなんとも。

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いろいろな決断をするときに、あれやこれやと悩み抜いて決断したくせに、いざ、時間がたつとその前提を、受け入れたリスクをすっかり忘れて、不平不満がたまってしまう。情けない。常に遠い時間と近い時間をうまく見ること、遠近法を研究から学んで欲しいなんていっておきながら、自分を振り返ると、、、恥ずかしいことばかり。

ま、とにかく身の程を知ってできることからしっかりやらないといけません。何かを得ようとするならば、もうこの年になるとかなりのものを失わないと手に入れられませんからね。よーく考えて、よーく覚悟しないと。

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来年度は学会行かない!といっておきながら、ORIの方からご指名頂いたので、それはまた別の話と言うことでとりあえずいいですよ〜〜とお返事。あ、すみません、3月の学会は欠席しております。皆々様方へ。

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とりあえず次は目の前のW先生本原稿のrevise。大学ではmicrosensorのテストと、研究計画をみんなと相談することかな。Fくんが元気になって戻ってくるのをまとう!

 

| March 11, 2009 : ポケットに武満を

3月は本当に真剣に考えなければなりませぬ。今後、のこと。でも、どう考えるか。

 私は、河を遡るために冒険を試みようとは思わず、また、この停滞に身を任せようとはさらに思わない。共通に語る言葉をもたない異なったものが、互に触れあうことができるかくれた境界は、何処かにあるはずである。そこへ至る路を見出すためには一枚の鏡ではなく多くの鏡に自分を投射してみることが必要であろう。東と西、というような雑駁な思考操作を追いやるためにも、束の間は、自分自身を見失うほどの光の乱反射に身を曝してみることだ。径は各個の内部にやがて細い血管のようにたち現われて、いつかそれらは偉大な創造力によってひとつの大きな流れへと収斂されるであろう。 (「武満徹 エッセイ選、pp31)

インドネシアの音楽と、フランス人パーティーのその外部性への反応と、自分の「外部性」への反応にとまどっている「mirror」という文章だけれど、とにかく厳しさがすごい。厳しい。

或る朝、なんの前触れもなしに一台のスピネットピアノが私たちの家に運ばれてきた。それが、未だ面識のない黛敏郎氏から送られて来たものだと知ったときに、私は音楽という仕事の正体に一歩ちかづいたように直感した。もういい加減の仕事をしてはならないのだと思った。(「武満徹 エッセイ選、pp14)

「ピアノ・トリステ」より。いつも、このエピソードを読むと、何とも言えず目の前が潤んできてしまう。こういった励ましを僕はどうやったら与えられるのだろう、とときどき考える。

武満徹のエッセイが鞄の中にあるというだけで、ちょっとだけ重心が下がったような、安定したような、しっかりしたような心持ちになる。

東工大のpre-column GCがこわれちゃった!ああ、なんてこと!どうしよう、、、

 

| March 2, 2009 : まだページを整理するだけの余裕はないけど新刊情報!

皆様ご機嫌いかがでしょうか?

横国の金子先生が翻訳なさっていた本がついに出るようです!

生物多様な星の作り方ー生態学からみた地球システム

しかし、渋いな、、、この本。早く手に入らないかなぁ。この本片手に金子さんに熱く語ってもらうチャンスをどこかで作りたいなぁ。。。