Kei Koba's weblog in CER, Kyoto University ~ Are we on the right track ? ~

| August 27, 2005 / 仕事内容の記録をしておかないと業務報告困るの

24日:朝9:30に京都。京都南ICから田上IC、京大CERで平成医器さんからchamber baseの部品をいただき(ありがとうございます)、桐生試験地へ。G1、NG1のchamberおよびsoil gas profileのサンプリング、wetlandのchamber baseの掃除、Spring waterのchamber baseの掃除など。chamber baseは平成さんにもらった、7.5cmの延長雨樋をD1とG27の3つに、5cm extentionをG27の1つにつけるが、水漏れの危険性あり。Hotel 21に戸張さん、眞壁さんをおいて、田上ICから京都東を経由して京大へ。伊藤さんにお願いしてFID-GCで濃度測定。伊藤さんと今後の話をちょっと。尾坂さんと論文のdefenceについて。高速に乗り損ねて、石山の天下一品で夜遅くに濃いラーメン。何とか24時前にHotel 21へ。

25日:朝CERにて永田さんと永田CRESTの運営方針についての打ち合わせで、しばし難しい話をした後桐生へ。結局11時頃から開始。尾坂さんはG27などで作業。戸張・眞壁・木庭・伊藤、そして鈴木大先生は湿地中心に作業。D1のchamber(やはり水漏れが起こったので、シリコンシーラントで塞いだ)とsoil gas profileを戸張さん眞壁さん。僕はG27でchamber baseをいじる。伊藤さんと鈴木大先生は溶存サンプリング。午後からみんなで湿地のchamberサンプリング。攪拌はしない。そのまま京大に行き、GCが立ち上がるまでの時間を使って、みんなでお好み焼きを食べ鈴木さんを残し、我々はルビノ京都へ移動。AM1時頃まで携帯が鳴るのを待つが、なんと携帯がつながらなかったようで、伊藤さんに送ってもらったとのこと!なんたること、、ごめん、、、。ホテルでの携帯連絡は、ちょっと怪しいと思った方が良いな、標準(デフォルト)で。バックグラウンドがおかしく、サンプルはあまり測定できなかったそうだ。2:30頃就寝。

26日:7時チェックアウト。京都南まで下り、田上を通り、京大CERで氷をもらい、桐生に着き、G27のsoil profileとchamberを9:30頃スタート。木庭は一人湿地に残って溶存サンプリング(酢酸用:伊藤さんの溶存CH4用のdeviceで水を採る。lysimeterは#3のみ)。濾過がものすごく大変でへこたれる。何とか14:00位に終わる。京大CERで氷を補充し(眞壁さんと僕はモンゴルで一緒だった2人と再会:彼女たちは京大の同位体実習で来日中)、京都南から佐川急便へ(佐川のお兄さんは1年ぶりの我々を覚えていた--ということは、やっぱりブラックリストに載っている?!)、そのあと京都駅で戸張さん・眞壁さんを降ろし、鈴木大先生と京大へ(16:30)。伊藤さんがかなりのサンプルをGC打ってくれていて(ほんますんません、、、)何とか最終の新幹線までGCを打ち続ければ終わりそう。鈴木さんはひたすらGC(彼女は車の中で一寸寝ただけなはず)。木庭は大手さんと塩巻き実験に真壁を参加させてやってねーとか、有機物の多い水の硝酸濃度をどう測るか、とか、一寸打ち合わせ(大手さんと会うといろいろアイディアがわいてくるのだが、逆に仕事のじゃまをしてしまうので難しいところだ)、尾坂さんがreviewへのletterを書くに当たってピンポイントの質問をしてくるので、逃げるところは素直に逃げる、自分の意見は必ず曲げない、という精神での受け答えをする。今回、なんだかとっても上手く尾坂さんに伝えられたような気がする。頑張って!acceptはもうすぐ、、の、はず、、はずだよね、、な!19:30に京大を飛び出し、レンタカー屋に20時ちょっと前に到着、なんとか20:15の新幹線に飛び乗る。鈴木大先生、精も根も使い果たした様子で爆睡。お疲れ様。今回、とっても大変な調査だったけど、戸張さん・眞壁さん・伊藤さん・尾坂さん、本当にお疲れ様でした。当分、こんな大規模なサンプリングは桐生では行わないはず(後は来年アラスカかな?)。寂しいようなほっとするような、、、

今回の調査でショッキングだったのは、湿地サンプリング中の出来事で、BeatlesのRevolution 9 (Number 9と連呼するあの曲)を伊藤さん以外知らなかったことだな。ま、確かに俺もスキップしがちな曲だけどさぁ、、、ホワイトアルバムですよ、ホワイトアルバム!とにかく台風がこなくて良かった、、、

 

August 23, 2005 / 無題

1992年にChapman and Hallから出版された、"Dynamics of Nutrient Cycling and Food Webs"というDeAngelisの青い教科書がある。昔々修士の頃に挑戦してあっけなく敗退したこの薄い青い本と、何の因果かまた対決しなければならなくなった。ただ、今度は、かなりきちんとした目的があって、どうしても調べてみたい部分がある(アマゾンで中身を見て、やっぱり読まなきゃだめだと分かった)、それだけが違っていて、僕自身の数学的、数理生態学的素養は1mm程度も変わっていない。この本を持っている人を何人か知っているけれど、みんな遠くで頑張っている人たちなので、ちらっと見ることは適いそうにない。さらにこの本は、通常のルートではもう手に入らない本になってしまったので、図書館を通じて取り寄せてもらった。

出てきた本は、やはり淡い青い色をしていて、僕のやる気をそっとまた柔らかくかわしてしまいそうな色だった。ふと刻印を見ると、京都大学生態学研究センターからはるばる来たものだった。僕が修士の頃、この本は京大生態学研究センターから借りたような気もする(そして撃沈した。借りたのは徳地さんからだったかもしれない)。そして表紙を開くと、この本は故安部琢哉先生の蔵書であった。なんというか、何と言っていいか分からないけれど、ちょっと、しっかり頑張らないといけないような気になった。なんだか分からないけれど、とにかく頑張らなきゃなぁ、とおもった。その本を読んで勉強したい内容は10月のプロジェクトコアメンバーで発表したい内容で、プロジェクトリーダーである永田さんをCERに呼び寄せたのは安部さんだと永田さんが言っていた。当分出張で帰ってこないこともあり、本をすぐさま返却したが、本当はずっと持ち歩くことに耐えられなかったのかもしれない。

広瀬弘忠氏の新刊(「人はなぜ逃げおくれるのか」)からは、「サバイバーに値する日本語がない」という指摘が気になった。広瀬氏の論文を、リスクコミュニケーションについて調べていた頃、本当にのどの渇きをいやすように読んでいたことを思い出した。サバイバーに値する日本語がないこと、ないことの暗示する我々の社会の明るい面と暗い面、そんなことを考えたり。

 

| August 10, 2005 / 8月はついている

今日、IFREEに行く追浜でのこと。10:10にバスがでてしまうので、10時開店のケーキ屋さんの前に居座り「はよあけーはよあけー」と念じていたら、3分ほど早く開いてくれた。素早くケーキを仕込み、バス停へ。バスに乗ると、なんだか見たことのあるような、、あ!佐多さん!!佐多さんは、京大ボート部時代、ずっとコーチをしてくださった、とにもかくにも僕にとって一番影響を与え続けてくれた先輩なのだが、かれこれ10年以上音信不通だったのだ。今振り返ると、M1かM2のころ佐多さんが東大に移ったはずで、それからだから、やっぱり10年くらい会っていないのだ。そんなことお構いなしにあれやこれやと。いやぁ、ラッキー!Spring-8にいつもは居るとのことで、豊田とは良く会うそうだ。とにかくお会いできて何より。すげー。廣瀬さんと実験をやっているですって?うちも同じCOEでやってるんですよー。とかとか。

IFREEでは、いつものごとく大河内ご夫妻にいろいろと良くしていただき、栗田君もいたし、すごい論文をたくさん書いている力石さんにもお会いできたし、山岸くんを閉め出したという武勇伝をお持ちの柏山さんともお会いできたし、間違ったビルに入ったら、ちょうど修一先生が居て、「なんでおまえここにいるの?」とも聞かず、「あの書類のことだけど、、」って!藤井は、講演してくれる先生がいらっしゃらなかったといって、いつの間にかIFREEのラボを見学しているし、なんだかいろいろな人と今日は会えましたとさ。

先週、スーザン・ソンタグの「写真論」を偶然手に入れた。「反解釈」を読んだ時に、この人、ダイアン・アーバス好きだろうなぁとおもっていたのだけれど、やっぱり書いていた。知らなかった。素晴らしい内容だった。

「・・・彼女の写真は、人生の恐怖は吐き気を催さずに対面できるのだということを実証する機会を提供している。この写真家は一度は自分に向かって、よし、引き受けた、といわなければならなかった。写真を見る人にも同じように請け合うことを求めている。・・・」

Chick Corea &Gary Burtonの"Interaction"。神業。ふと気になったアーティストを買ってみると、やっぱりプロデューサーが好みだったり。とりあえずちょっとしたことの歯車が合いはじめた感じ。こういうのにはなかなか気づかない。日々の小さなつらい感情は小さないい出来事を覆い隠しがちだからね。よかったよかった。コーヒーもこのごろ飲んでるし。金曜日、結局眞壁さん一人を誘っていった表参道のソーセージ屋もなかなかだったし。

明日は徹夜測定です。徹夜できないだろうけど。明日明後日で何とか期末報告書へのコメントを終わらせるつもり。来週は入試と引っ越しとIFREEと。再来週は入試、専攻会議、滋賀県桐生、その次は北海道雨龍サンプリングと打ち合わせ。その次は静岡でFISHサマースクール。その次は測定だけど、それよりもD論の審査3人分。その次は陸水学会(行けるのか?)。残暑お見舞い申し上げておきますです。皆さまご機嫌麗しゅう〜〜

 

| August 4, 2005 / " i pensieri stretti & il viso sciotlo."

今日は東大生研の芳村さんが、博士論文の予備審でいらっしゃった。相変わらずのスマートな発表を聞けて大満足。

ハッカーと画家」。すばらしい。

「難しい問題を選ぶことから始め、決断が必要な場面では常に難しいほうを選べばよい・・・このルールがとてもうまくゆくのは、おそらく、選択肢があって一方が難しいという場合、たぶんあなたの怠惰さがもう一方の選択肢を持ち出したに違いないからだ。心の底では、何をすべきかを知って居るんだ。このルールに従えば、それを自分で認めることになる。」

明日はシンポジウムに参加してきます。今夜は12時まではお仕事します。

 

| August 1, 2005 / review

某さんのネットラジオを聞きながらreview書いてますよ。おお、数学事典、、理論生態学の人が引いているの見たことがあるよ。みただけ。まねしてみたけどさっぱりわからへん!!7/31締め切りですから、8/1の3amくらいまで、いいですよね、いいですよね?ロスタイム、、。7月最後の週は徹夜測定やら、徹夜執筆やら、土曜出勤やら、もうたいへん。

素数ゼミの謎、最高!鈴木大先生は気に入ってくれるだろう。

しかし、いろいろわかった。書くことは考えることなんだな。ではでは。