Kei Koba's weblog in CER, Kyoto University ~ Are we on the right track ? ~

| May 31, 2008 : 原稿書かなきゃ

29日は地球惑星合同大会にて、「生物地球化学」なところで発表。ポスター発表したのだけれど、「発表なさっていたので、聞いてもらえず、、、」と昔、他大学の学生さんに言われたことがあって、結局いろいろな学生さんの話を聞いては、コメントをして、、の繰り返し。あまり自分のポスターの発表をしないと言う結果に。

東大Oさん、北大Sさん、Nさん、京大Yさんと、なんともきな臭い話をいろいろと。北大のNさんは、僕が心底信頼している同位体地球化学者なので、お会いするとちょっと緊張するけれど、とても楽しい。なかなかお会いするチャンスがないのも緊張する一員なのだろうけれど。厳しいつっこみをいただき、ちょっと問題点がクリヤーになる。

懇親会への道すがら、京大のAくんと、実際molecularとどうやっていけば良いんだろう、と、またいつもの話。でも、ちょっとずつ、こちらの理解が進んでいくにつれて、ちょっとずつ話の内容は進歩している、、、と思いたい、、、どうだろうか、、、、。

懇親会にて、立正大のS先生が、「心を落ち着けること」という話をなさって、いろいろと考えさせられる。うむ、、、、、北大のNさんと鳥取のHさんとDOCで全国展開できるのでは?というかしないといけないのでは?という話で盛り上がる。来年、是非なにか始められると良いなぁ!懇親会は、このごろビール飲んでばかりで、食べないので(食べると話すチャンスが減ってしまうから?)、空きっ腹に大量のビール、ということになって、結構酔っぱらいながら帰宅。

木崎湖の大先輩である京大のYさんが「どきどきするようなことが出てくると思うんです」と言ってくださって、思いをまた新たに。

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30日は、昨日お会いした方にご挨拶のメイルを打って、後はひたすら発注したり相談したり。Kさんの設計図、あと一息!でも、すごくわかってきているのがよくわかる。微生物バイオマスの同位体比測定についてCくんともっと細かなレベルで詰めてみないといけない。僕の印象は、、、、、だけれど、だからといってやらなくていいわけじゃないしね。Fくんたちは2日にサンプリングにゆくらしく、いろいろアクリルパイプやゴム栓やら、考えるんだよ!やってみないとわからないことがいっぱいあるだろうし、まずはやってみたらいい。先輩たちがいろいろと指導しているらしく、感心。

午後からは地学実習。とはいえ、N2Oの生成速度測定なので、皆さんお手の物。白衣が新しいと、みんなからつっこまれる。なんたること。。。どこかに大きな白衣は売ってないかしら、、、、、。実習裏番組で、Sさんにdiffusionのteflon envelopeの作り方を学んでもらってからは、 部屋にこもって書類作成や伝票処理。ようやく4-5月の予算消化状態を、伝票の整理をして確認。ああ、かなり使ってる。今年はアラスカに行かないといっても、このペースだと大変なことになる。とはいえ、今立ち上げないとどうしようもないものばかりなので、とにかく来月までは走り抜けないと。

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イオンクロ部隊が終わるのを待って、21時近くから、隣の毒研にて飲み。あっという間に炒め物がなくなってゆく。木崎湖で買った生がことのほかおいしい、が、毒研のIさんが出してくれる日本酒のおいしいことったら。もっと、こちらもいろいろ買ってこないとまずいなぁ。ほかの研究室からもちょっと参加があって、そういうのは良いよね。さすがというしかない、京大のUさんは、かなり飛ばしていらっしゃったけれど、ちゃんとお帰りになったかしら。

 

| May 28, 2008 : あさからいろいろいろと

発注したり相談したり見積もりとったりベースラインみたりフローみたり論文査読結果下したり。Kさんががんばって設計図書いてきた。すごい、でももう一息!何とか今週中に必要なものをリストアップして業者さんに発注してしまいたいところ。

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ちょっとだけ読書ペースが戻ってきた。もう月10冊ペースには戻ることはできないけれど、、、、

科学哲学」(サミール・オカーシャ著)

これは、価格も手軽で、内容がとてもしっかりしている、今、僕がもしも科学哲学の本を薦めるとしたら一番に上るかも。「観測可能な対象」とか、「科学の客観性」とか。これは本当に読みやすくおもしろい。


言葉と科学と音楽と」(谷川俊太郎・内田義彦著)

ふだんわれわれが正確という場合は、なにか画一的な方向に収斂してしまったものだけを指していう傾向があるんですね。正確にと言うと個性的なものを無意識的に排除してしまう。(pp81)

 

現実をそのままみてはダメですよ。抽象して、しかる上で現実をみるのでなければ、なにもわからない。現実をそのまま見ても、とんでもないことになるから、注意しなさい。(pp205)

最初は、うむ、、、、、と思ったけれど、最後まで読んでよかった。


腸内環境学のすすめ」(辨野義己著)

腸内、というのを、生態系、と考え直して読むと、いろいろ考えさせられる。まず、圧倒的な知見、かな。あとは動機。

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では、明日、幕張でお会いしましょう。

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今年のY研ゼミ旅行、木崎湖で、古き良き陸水学調査を復活させるというのはどうでしょう?

 

| May 27, 2008 : あさからいろいろと

朝から書類を書いたり、なおしたり、送ったり送られたり。メイルを送ったり送られたり。すごい量。

そうか、かなさんからMembrane Inletが届いたんだった。それすら忘れてたな。 昼から輪読。openとclose、硝酸による酸性化。なかなか根元的なところ。

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夕方から、Kさんを捕まえて、ぱーじあんどとらっぷについて考えてもらう。明日の朝までに設計図がかけると良いな!がんばって!!!

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帰ってきてもまだまだお仕事です。お仕事の合間に、輪読での宿題についての参考文献を送ってみたり。

Binkley, D. and D. Richter. 1987. Nutrient cycles and H+ budgets of forest ecosystems Advances in Ecological Research 16:1-51

です。こちらから読むことができます。

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こばのところに大学院を受験したいと考えていらっしゃる方々からちょくちょくメイルが来るような時期になりました。とにかくまずはご連絡いただき、実際にお会いして、いろいろお話ししてから、ということをお願いしています。どうぞよろしくお願いいたします。

 

| May 26, 2008 : 地学実験3日目

懸念だった、サーバーの入れ替えが、、、と書いたのだけれど、apacheの設定をミスしていて、学内からしかみることができない設定に、、、あほか、、、

ようやくFTPも使えるようになって、これでどこにいても何とかなりそう。あとはどうやって同期をしてゆくかだけれど、、、ま、それは後で考えよう。

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今日は地学実験の我々担当分、3日目。1日目は地球研のコアメンバー会議で欠席。2日目は、土ふるいなどをTAの皆さんが教えてゆくのをひゅうまの姉状態で見守り、今日はECD-GCでのN2O測定を見守る、、、つもりだったのだけれど、案の定、さあ測定!という段になってバックグランドが揺らぐは、ピークは小さくなるわ、大変なことに。

何とかなだめて、とにかくN2Oでてよかったですのぅ!!!僕もなにか憑き物がとれた、、はず。

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実習ではFM多摩丘陵の水やら土やらとってきて、培養したり、抽出したり、ガス放出測ったり、と本当に目白押しで、ちょっと過飽和気味なのだけれど、こういう内容の実習があったら、だいぶ僕も違っていただろうなぁ、、と思う。

 

| May 24, 2008 : ようやく新しいサーバーが稼働

懸念だった、サーバーの入れ替えがようやくほぼ完了。うーん。1時間くらい集中することができれば終わる作業だったのだが、、、

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昨日は、学生実験の後、みんなで飲みに(というか、無理矢理連れて行った感あり)。あんまり飲んだつもりはなかったのだが、かなり酔っぱらってた。あんな適当な料金設定にも何も不審がることなく、、、ああ、、、失敗したか??

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今日は、家から本をまた大学に持ち帰って、Uちゃんと植物硝酸の話など。合同大会のみんな、がんばるんだぞ!と、自分のも全然できていないが、、、帰ってからもEditorialなお仕事は続く。。。

 

| May 22, 2008 : 一生懸命やるといいことあります

書類書きなど、必死でがんばっている方が、大勢いることでしょう。

その結果がよければ、それはそれで良いけれど、問題は悪かったときにどう反省するかですよね。そのためにも、自分をごまかさないためにも、とにかく必死で言い訳のできない状況まで持ってゆかないといけません。それがつらい。だけれど、そこまで持ってゆかないと、思わしくない結果が出たときに、また逃げてしまう。

大人になればなるほど、逃げたくなるものです。言い訳は山ほどあるからね、、、でもそれではいけません。となると、とにかく全力で当たって砕けるしかないのです。

皆さんがんばりましょう!!!と自分に書いてみたりしました。がんばらんと!ぼちぼちと、、、

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今日は有給休暇です。ちょっとだけ府中でお仕事して(ほんのちょっとでしたが、、)、京都へ。地球研でコアメンバー会議。その後東大のOさんと一緒に新幹線で帰ってきました。Oさんを2時間も独り占めして、今書いている論文のコア部分の解釈についてご相談。ぜーたくだ。

ユビキタスグルグルをどう扱うべきでしょうねぇ、、、、

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MIMS用のmembrane inletが来週には届きそう!レシートにサインしてちょうだいね、ってメイル書いたら「オバマのサインも同封するわ!」とメイルが。 ほんまやなぁ〜〜!てめぇ〜〜〜!!って、お会いしたことないけれど、こういうあほらしいメイルがくるとうれしい。

 

| May 19, 2008 : かかってこんかい!

今日は、朝から夕方まで、めいっぱい学生さんの質問に答えてた気がする。自分のやらないとまずい仕事もあったけれど、9-17時はもう仕方ない。府中にいる間は、常にオフィスアワー。いつでもどうぞ!

このごろ朝8:30にはちゃんと学生さんがいるので、なかなか朝、自分の時間をとることができないけれど、逆に朝はゆっくりと話をできるチャンスなので、毎日Cくんに「で、なにやるの?」といじめている気がする。自分の時間が必要であれば、朝もっと早く起きればいいことだ。友達の社会人はみんなそうしているんだし。

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夏休みの自由研究土壌培養、なかなかさらに「けったいな」データになってきて、いやぁ、、楽しいねぇ。SくんのN2Oのデータ、解析するとどうなるんだろうか、、明日には解析結果が出てくるんだろうか、、どきどき(とプレッシャーをかけておく)。

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論文を読み込む能力は持ってるなぁ、、と学生さんをみて思う。あとは、どれだけ勇気を持って、乱読するかなのだけれど。王道はないのです。いろいろなものを読んで初めてよくわかることがあるはずなのですよ。

それぞれの学生さんについて、同じようなトピックを扱っているのは、多くて100本くらいでしょう(かなり枠組みを広げても)。その中でも本当に目標にすべきなのは5、6本になってしまうと思うけれど、でも、その5、6本だけを読んでいてはやっぱりだめです。玉石混淆、清濁併せ飲む(???)ことをすると、初めて、その5、6本のすごさがわかってくるはずです。3本くらいみっちり読んだら、あとは「週刊誌のように」片っ端から目を通してみては?

 

| May 17, 2008 : 防備録

4/28からの週は、とにかくいろいろな人とお話。サンプルを受け渡したり受け取ったり、3次元蛍光をはかったり。都内某所で嫌気的環境をどう読み解くべきかお話。京都からAさんに来ていただきMolecularのお話を伺うという贅沢な時間、静岡からK先生に来ていただき、同位体とmolecularの架け橋的なお話、東大のOさんとは新宿で夕方から落ち合って、砂漠な話。などなど。毎日刺激的な話をしていて、いっぱいいっぱいでしたが、こんなにいろいろとbrainstormingができる状態は、本当に良いなと思ってました。

5/3-6まで、ひたすら自分の論文書き。しあわせ。

5/7-10は、深見池・木崎湖調査。東工大から2名、農工大から3名。何はともあれ、ほぼ順調にいってよかったよかった。11日その次の日の準備と脱窒菌の面倒をみる。

5/12-15は、硝酸の同位体比を測定してみたい人々を集めて講習会。遠くからいらっしゃってくださってありがとうございます。途中実習やら別の測定やらで、参加者の皆様にはご迷惑おかけしましたが、東大のTさんが飲み込みがとても早かったので、彼に先生をやってもらい、結構よかったのでは?と思っています。教わったらすぐさま次の瞬間には先生として教える、という和田方式はスパルタですが、短期間で問題の洗い出しをしてもらうためには、他人に教えるのが近道です。

昨日は東大で1コマ講義、、でしたが、15日に実習の練習をかねて土壌を捕ってきてくれていたので、N2Oの放出について、ちょっと予備調査をしてみようと、Iさんといろいろ夏休みの自由研究。そのサンプルを測定すべく、朝8時から測定開始。予想とだいぶ違うN2Oの反応で「けったいな」データがでました!。いやぁ、、おもしろいねぇ。。。

N2Oの測定を教えつつ、pptを作るも、まだ煮詰まらず、電車に飛び乗って、電車の中でもあれこれと考え、東大について、机をお借りしてさらにpptを付け加える。結局2時間の講義、90枚近くを一気にしゃべり倒してしまった。。。。。

講義後のアンケートというのは温情効果がたぶんに入っているので、そのままを受け入れることはできないけれど

  • grossとnetの関係
  • 同位体希釈法(isotope dilution method)
  • Natural abundance method

という事柄について、「なんかそんなの聞いたことがあったな」となってくれればうれしい。とはいえnatural abundanceについてはほとんど話ができませんでしたが。

廣部の竜王論文を大々的にfeatureしたのだけれど、よく考えたら(もちろんバックグラウンドで徳地さんがいつもいたことは忘れてはいけないけれど)学生同士で勝手にcollaborateして、なんとか一つの生態系を理解しようとしていたあの営みは、結構rareだったのかもしれない。なぜだろう。もっとみんなやればいいのに。「先生なんて差し置いて」という厚かましい考えがみんなないのかしら。僕らは「先生をあっと驚かせてやろう」といつも思っていたのだけれど。

Incognitoの"Tales From The Beach"が結構気持ちいい。さて、気分を入れ替えてがんばっちゃわないと!あ、その前にCくんから来ている研究計画につっこみを入れないと。ってかいてたらKさんからもメイルが。

聞いて答えがある質問があるうちは、必死で聞いてくれればいいです。こちらも必死で答えます。でも、それは研究ではありません。研究は、聞ける、調べることができるところをやり尽くして、さて、自分たちで何とか解決しなければならないぞ、というところからようやく始まります。早くそのレベルまで駆け上って、そこからはみんなでうんうんうなりながらゆっくりと上っていきましょう。そこからがようやく研究です。

 

| May 15, 2008 : 見つかっちゃいましたか

生きてます。紆余曲折ありまして(まだまだ続きますが)、今、瞬間、webserverを立ち上げています。また閉じないといけないかもしれませんが、今後ともよろしくお願いいたします。

硝酸窒素酸素同位体比測定講習(ながい!)が今日で終わりで、明日は朝8時からECD-GCを教えて、10時半には府中をでて、本郷で午後授業です。まだ、授業のpptができあがっていません。今日はたぶん徹夜です。いや、徹夜明けで授業なんてしたら何にも良いことはないですね。何とか寝ます。寝ますよ!!

ものすごくいろいろなことがあったこの半月でしたが、そんなことはともかく、皆さん、まずは、学振を、がんばってください!僕も今週はお昼おせんべいだけとかでがんばってますので、最後の最後までがんばってください、、、、、

ああ、GWは直前まで倒れそうな状態で仕事を片づけて、なんとか自分の論文のことしか考えてなくてよい状態になりました。幸せでした。。。しかし、あと1つ、あと1つどうしても解析ができないグラフがあって、そいつをやっつけないと、、、、。