Kei Koba's weblog in CER, Kyoto University ~ Are we on the right track ? ~

| Jan 31, 2005 / タイトル考えたけど忘れました

朝7時過ぎにオフィスに着くと鈴木さんが頑張っていた。あえて言おう、もっと頑張って!(半分冗談)

それからずっとお仕事です。肌身離さずお仕事です。すみません。今日むちゃくちゃ不機嫌な顔をしてしまった事がありました。あまりの出来事に対処できないままみんなの前に顔を出してしまったので、、失態です。申し訳ありません。

これからもお仕事です。明日までぶっ続けでやります。プログラムの変更に(と言っても全然たいしたこと無いけれど)全力をそそぎます。ごめんなさい、他の仕事はいっさいできません。

、、、でも、修論、博士論文は別です。命削っても見るので、早く!みんな頑張って!

えっと、三橋さんと例の件は早く相談しておけばよかったですね(お互い同じこと思ってたなら)。IFREEの小川さんからリークとの格闘状況お聞きしました。14日からの週には是非おじゃまいたします。明日は最後の授業です。13:00から若手のつら〜い会議があるからちょっと遅れるかも。えーっと、うーんと、BGCに大事な論文2本でてます。買った本も届きました。Polisの本です。改めて悲しみがこみ上げてきました。Ph.D proposalをくださった方、あれで(ほんとは)良いんだけど、ちょっと鬼になってみました(笑)。実際研究するときの立ち上がりが楽になるように、もうちょっと一緒に考えませんか?すみません。

よいなと思った本をよいと思ってもらえるのは、好きな焼き肉屋を紹介して好きになってもらえたのに似ているうれしさ(なんじゃそりゃ)。

地球研の小川さんがデータをいち早く落とせるようにしてくれた。ありがとう!そういうことを素早くしてくれる人ってほんとに少ないんだよぉ〜〜。FTPとかでさえ、だからね。

 

| Jan 30, 2005 / きょうはあったかい

MELのNにまつわるところの概念図Pat Metheny Groupを聴きながら今日も何とか頑張るぞ〜。朝からいつも巡回する某websiteで「ハッカーと画家―コンピュータ時代の創造者たち」を見つけたので、ええいと購入。ありがとう!

昨日の読み間違いを訂正。。1997年のversionでは、植物のuptakeを計算するのにRiv (=ri * Bi)が組み込まれていたのだけれど、現在では味も素っ気もなくなっちゃって、そんな不確かな項は消されてしまっている。efflux/influxを計算するのには必要なんだけどな〜。たぶん、そのせいでどこかのparameterには影響が出ているのだろうけど、どこだかは僕には分からない。

うーーん。あ!もう11:30だ!毎回分からなくなってしまうので、竹中先生のtipsをここに貼り付けておこう。

PMGの今回のアルバムに参加しているGregoire Maretというharmonica奏者の演奏は、今回初めて聴くけど、Tootsに似た演奏をして、だいぶ好みだなぁ。でも、まだあのハーモニカおじさんでいいな。って、探していたらwebsiteがやっぱりちゃんとあって、東京に来るんだ!うへぇ!、、ということで、ご褒美を必死で検索中、、とれた、、、大バコゆくなんてむちゃくちゃ久しぶり、、座席表を前もって見ておくなんてのも久しぶりだ、、。演奏を生で聴いてからCD買うか決めようっと。にんじんを前もって(しかもだいぶ前から)ぶら下げることにしてしまったので、ちゃんと走らないと。あれ?そういえば3月末の学会、宿取ってないし、飛行機も予約しないと。ま、月曜日の朝にするか。どうせ頭働いてないし。

と、とりあえずまわった、、Alaska Tundra ecosystemsに優占するBeturaとVVIとEriophorumの生理パラメータ(Herbert et al. 1999: Ecosystems)を入れて、MELを回して(と言ってもN depositionを50年から10倍にしただけ)、そのoutputデータを使って、今度はNESISで同位体比の計算をやってみた。とりあえず最後まで行ったので今日はよしとしよう。解釈とか、まず無理だし。

NESIS初結果〜って、内容ほとんど無いですが

つくづく、先達はあらまほしきことなり、というか、勉強するときに勉強する題材(論文とか教科書とか)がきっちりとあるのは楽だなぁ。実際の研究なんてのは、誰もやろうとしないことをやるわけで、だから逆に存在する情報を集めて理解するなんてのは、研究以前の事柄なんだろう。「論文読めてません」なんてのは良いわけには全くならないわけで。そうだよね。集められる情報をすべて集めてからでなければ、誰も集められなかった情報に着手する事もままならないわけだしね。

ああ、二月の足音が、、というか、巨大な存在が振り向くとそこに、、、

 

| Jan 29, 2005 / 宿題山積み

28日、夜中眠れなくて起きる。自分の仕事があまりに進んでいないことからくる様々なストレスで吐き気をがして眠れない。夜中全く違う本などを読んで気を紛らわすも、結局こういう状態になったときには、がむしゃらに仕事をして不安をかき消すしかないのだ!

いつも10-15個程度いろいろなことがいろいろな速度で並行して進んでいく(時には後退してゆく、、)のだけれど、そのうちの「やりたい」という部分と「やらなくちゃいけない」部分の割合が、どんどんと後者に重きを置かれてくる。それはとてもつらいことなんだが、つらいと言っていても仕方ないし、とにかくじわっと進むしかない、のよ。「あれもこれもやらなきゃいけないんだ〜」なんて状態を、少なくとも「あれもこれもやりたいなぁ〜」までには改善しないと。

てなことで?28日は真壁さんのお手伝い。衝撃的な事実が判明して、がっくり。一番信じていたものを疑わなければならないなんて、、、。阿部君が光信の井上さんと相談していた吸引濾過、なんだか上手くいったっぽい!よかったね!もちろんまだ改善の余地はあるんだろうけど、見た目ではっきり違いが!!すばらしい。井上さん、いつもありがとうございます。井上さんとは僕が4回生の頃からのおつきあい(実際にお会いしたのはずっと後でしたが)で、いつも親身になっていろいろとガラスを始め工作のお手伝いをしてくださっています。

Lehmann et al. (2001)では、淡水中のアンモニウムをイオン交換樹脂に吸着させて、そのまま燃焼して窒素同位体比を測定している。ま、それはよしとしよう。問題は、彼らが扱っている溶液の濃度なのだけれど、0.6mg-N/Lを1800ml(たとえばTable 1で)ということは、40μM-Nの溶液と言うことなんだよね。薄くて。真壁さんのサンプルは、、由水スーパーOPA測定によれば、だいたい0.2μM程度?低いと0.07μMとか。高くても確か1.5μM程度が最高だったのでは?つまり、比較にならないわけで。もちろんEA-IRMSがわれわれモードnanaですから、通常の測定の1/10程度で測定できるのでしょうけど、問題は様々なコンタミなんだよね。

ま、失意のまま昨日は帰ってきて、今日は朝から頑張って勉強しています。いろいろ考えたんだけど(って、ここで書いてもどうしようもないんだけど)、PnET-N-DNDC(これはWetland-DNDCの前versionということなんだろう、ということでWetland-DNDC)を採用して、こいつがはき出すoutputから同位体比(これなら、むちゃくちゃ頑張れば、CもHもNもOも出来るだろう)を計算するつもり(誰か学生さんでsimulation modelに興味がある人がいたら、是非テーマとしてやって欲しいなぁ)。ところが、ところが!やっぱり必要なパタメーターやoutput dataが足りない。どうやっても吐き出すデータからは計算できそうにない。元論文を読んだけど、やっぱり難しそうだ。ということで、作者にメイル打ってみた。 返事くるかなぁ。。ま、だめもとで。

もう一つやりたい計算の方は何とか出来るんじゃ無かろうか?出来ないか?

昨日読んでいた論文:冬季の生物活動によってtundraはshrubbishになる!freeでPDF読めます。すごいです。Schimelの「冬でも土壌微生物は活発に無機化・硝化してまっせ」論文だけを知っていてもだめだね。この大きなfeedbackまで想像力をかき立てないと。でも、やっぱり分かっていないところは分かっていないんだな。

イオン交換膜を河川に1日程度つけておいて(日数、時間などはまったくカン)、DINの同位体比を測定すれば、付着藻類にavailableなDINの同位体比が測定できるのではないかしら?どうかしら?もちろんeffluxとかの効果は無視して、細胞に入り込めるDIN同位体、、、

鈴木さんは、日曜日には原稿お届けします、と昨晩おっしゃっていたけれど、どうかな?どきどき。

良い文章なのになぁ。。こんな事を言ってくれる大人は、いつの世も近くには存在し得ないのだろうか。「ぼくらは天才というものを信じたがるんだ。ぼくらが怠けている言い訳ができるからね」というのは、まさにそうだよな。そんなことを今月ここでも書いたよね。「うらやましい」とか「あの人は違うから」と言ってしまったらそれまで。

科学哲学の冒険」:科学哲学に関する平易な文章で書かれた本というのは、どういうアプローチであれ、ほとんど無かったように思います。この本は、書くのに時間のかかる対話形式で書かれていること以上に、わかりやすくいろいろな事象について書かれていておもしろく電車の中で読んでいます。Pat Metheny Groupの最新アルバム、なかなかすばらしい!この方向性は久しぶりだなぁ〜

さて、Good Questionを導かないといけないってのは分かってるんですが、、

  • 仮説1:多様性があがると、植物間で同位体比の差が大きくなる
  • 仮説2:窒素リミットが厳しくなると、植物間で同位体比の差が大きくなる?
  • 仮説3:CO2濃度があがると、植物の同位体比があがる??
  • 仮説4:N leachingが減ると(内部循環系が卓越すると)同位体比は上昇する?!
  • 仮説5:chronosequence的に、窒素固定からN saturationにむかって同位体比は変動するぅ〜

ほんまかいな、、

ケーキ食べたら(明日も買いにゆかないと)元気になってきた。なんか休日に勉強していると、メッセンジャー入れたくなるんだけど(といっても相手いないけど)、やめておこう。G5でもみんな頑張ってやっているのだろうか?Pat Methenyはあまりに心地よくなるので、今はRufus feat Chaka Kahnを経て、Grover Washington Jr.のMister Magicです。こんな音楽が1974年に可能だったのか、、

MELについては、EdやDarrellがいっぱい論文にしてくれているので、頑張って読めば、たいていのことは分かる。MELのコードは公開されていないけれど。Total Microbial Consumptionって、いったい何を表そうとしているのかずっと分からず、小さいラップトップでやっていると肩がばりばりになってきて2回目のお風呂に入って、もう一度EdのEcological Applications読んだら、書いてあった。がっくり。

Costello & BacharachもNorah Jonesの2枚も何度と無く繰り返し聞いてしまったので、高校時代によく聴いていたStingのThe dream of the blue turtleを聞き直してみた(CDあの当時買えなかったし)。学校に行くときに、このアルバムとPink FloydのMomentary Lapse of ReasonとKeith Jarret TrioのStill Liveから何曲かをテープにダビングして、Walkmanで聴きながらゆくのだけれど、WalkmanってForwardとReverseとか、電池の減り具合で音程が違ってしまうので、Floydのサックスの有る部分のメロディだけをきちんと聴くために、テープを裏返したり、電池を替えてしまったり、、いつもぐちゃぐちゃやっていたのを思い出した。そうやっている間にテープが少しずつのびて(90分テープとか最低だった)、結局音程は狂っちゃう。今でもそらで歌える歌詞を眺めながら、あのころは、こんなところでこんな事やっているなんて想像もつかなかったよな、と、ノスタルジックにはなれないんだけど、とても不思議な気分になった。思い出すってのは難しいことなんだね。最近小林秀雄読み直してないや。

明日から海外調査に出かける某さんからメイルが来た。相変わらず頑張ってますね。3月の方の話をまた聞かせてください。ずいぶんと離れていて、自分がついてゆけるのか怖いだろうけど、行って2日もたつと自分の頭が戦闘モードになるのが分かると思うよ。僕はアラスカは毎年そうだからね。

 

| Jan 27, 2005 / 停滞前線

いろいろもうちょっと考えたいと言うことで、今日のNH4大会はちょっとだけ延期になることに。このごろ真壁さんといろいろ話していると、自分の「化学的知識」のなさにくらくらするが、それでも負けるのが嫌いなので、あれこれ言ってみて、あれこれ言い返されて撃沈されることが多い。良いことだ。

本当に、論文で「これこれは〜〜で、この量にしました」なんて一行を書くのは大変だなと思う。僕らもう2ヶ月ぐらい、1行のために費やしていることになるものね。それはそれでそういうものなのだ。

午前中そんな話の後、オフィス用具の買い物をノックさん、三橋さん、真壁さんが楽しそうにやっているのを聴きながらShearer et al. (1974)をPDFに変換していると、あら、あっという間にお昼だわ。うーん。code読み用に立ち上げたlaptopにはずっとさわれない。

とても忙しそうな三橋さんにかわって電話番。「木庭先生はいらっしゃらないんです〜」。セールス多いな。

PnETを扱っている論文を改めて印刷して集める。うーん。こうしていろんな観点から考えてみると、CENTURY modelってのは、よくできているなぁ。いや、出来と言うよりは、使う人に対して情報提供がきちんとしている。シミュレーションを回すために必要なデータをどう集めるか、とか、アウトプットデータの略語がそれぞれ何を意味しているかとか、とにかくマニュアルは分厚いけれど、必要な情報はほぼそろっている(codeもちゃんと公開されているしね)。こういうことが広く一般の人に使ってもらうための、大切なことなんだろう、と、頭では分かっていたけど、なんだか身にしみて分かってきた。だから、CENTURYを使うことはそれほど難しくない。だからこそ、もうちょっと難しい方で困ってみて、めどが立ったらCENTURYに移ろう。

5時からM1主催の輪読会。いやぁ、interestingなんですってば。VSMOWとVPDBって!

7時に終わると、東大の芳村さんから別刷りが来ていた。立派な論文たちだなぁ、さすが天才。JGR2本はすでに見ているけどね〜ありがとうございます。今度お会いしたらD論くださいって言おう、とおもったら、そうか、林学会で一緒に話すんだった。

せっかくだから、芳村さんの「色水解析」にリンクしようかとも思ったのだけど、公開しているかどうか分からないからやめておこう。こっちは良いかな?いま、僕たちの頭の上に降ってくる雨は遠くの水蒸気から出来たものかもしれない?そんな解析を彼は可能にしたのだ。すごいよね。

これからまた勉強します。そうだ、昨日書いた、Marine Chemistryのこの論文、窒素循環をやる人、特に窒素循環と酸化還元という事を考える人は、必読です。ずっと行われているくせに、どんどんと新しいプロセスが発見されてしまう窒素循環について最新の観点が述べられています。古代地球の窒素循環についても結構詳しく書かれているのがすばらしい。COEとしても役に立つ。リンク切れ覚悟で紹介します。今日は、加藤さんのEcologyとかPerakisのEcologyとかEcologyの最新号が興味深かったです。

明日は真壁さんと一緒にOPAです〜。

 

| Jan 26, 2005 / 修士論文要旨A4 4枚提出締め切りでした

どちらにせよ、今日は自分の仕事は要旨の添削なので、ゆっくりと行く。8:20オフィス着。15:00まで入れ替わり立ち替わり、いろいろな人の要旨を添削するが、時間切れの感強し。やっぱりあと2日早くあの状態にみんなならないと、本当の意味での添削にはならないね。

みんないろいろと分かったと思うので、是非、修論は早めに見せてください(こんな事を言っているのはひどい状態なんだが)。2/10までに少なくとも2回は見たいので(一度読ませてもらって、添削して、もう一度読ませてもらって、添削して、それでとりあえず提出してもらう)、それぞれ、、僕が直接指導してない学生さんでも、もしよかったら読ませてください。

気になっていた物品の見積もりがとりあえず来て、ほっとする。2/3に納品。2/4に試運転しよう(真壁さんみてる?)15:40から教授会。なんだかへろへろ。17:00に解放されるが、要旨提出は終わったようだ。とにかくよかった。

でも、やっぱり、お互いが怖いと思いながらやるような、シビヤな議論をする場所を設けないと、本当に僕らはまずいぞ、このままじゃ。

今日の論文などは、お休みです。Marine Chemistryのin pressを探すと、窒素循環についての新しい発見を入れたreviewが有ります。読みながら帰ってきましたが、案の定、急行にも乗らずに寝て帰ってきました。

このごろ敏腕秘書三橋さんに「あれもう出しました?」「昨日締め切りだったって知ってました?」と教えてもらうことが多い。全く困ったもんだ。仕事できない人間でごめんね。ほんまに。サイボウズに書いていないのであれば、木庭はその締め切りを認識していない、と思ってください(反省の色なし、、、)。三橋は今日、禁断のまんが統計本を持って帰ったので、明日の朝、SPSSを使い始めているか、それともあの強烈な漫画にやられてしまっているか、どっちだろう?

PnET-BGCをまたもやあきらめて、PnET-CNのはき出す(はずの)データをきちんと取り出して、加工しようと思います。んが、いったいどういう構造になっているのか、論文で書いてあるよりも実際の中身はぐちゃぐちゃしているはずで、いったいいくつのpoolとfluxが有るのか、さっぱりつかめません。CとNの両方やろうとしたら、それこそ大変そうだ。。。でも、何とかめどが立つところまでやってみよう。PnET-DNDCを回して、そのCH4の同位体比をNESISで計算して、、と言うのを鈴木大先生がやってくれるはずだから。ね。

現在世界中で、温暖化効果ガスや生態系の機能変化についてのシミュレーションモデルが盛んに開発されている。僕らがよく用いている安定同位体比、アイソトポマーといったものが、本当に濃度ベースで必死に構築されたシミュレーションモデルに何か一石を投じることの出来るものなのか、それとも全く歯が立たないものなのか、自分がやってきたことの存在意義を賭けるようなものだけど、でも、もう僕らはその毒を飲み始めるべきだと思うのだ。そんな大げさではなくても、自分が出している、様々な情報を含んでしまっている安定同位体比の情報が、いったいどのように決まってきているのか、その決まり方について、包括的に知る(と言うよりも、感覚を得る)ためには、簡単であれ何であれ、モデルもどきで遊んでみるのは非常に有効だと思うからね。そしてそれは吉田SORSTの中でも非常に重要な活動でもあるわけで(もどきではだめだけど)。

今日は夜までcode読みになりそうです。明日明後日は、真壁大先生とNH4大大会の予定なのですが、おれ、だいじょうぶかな。あ!明日M1主催の輪読会だっけ?水野頑張ってたし、でたいなぁ。

 

| Jan 25, 2005 / はねかえすたま

論文などを添削する際には、

  • 自分の好み
  • 客観的に見てもおかしいところ

をしっかり分けることをモットーにして、ちゃんと印や色で分けて、そして

  • 自分の意見の元となる理由を
  • その理由にのっとった改善案を

つけることをモットーとしております。

しかし、これを遵守することは大変時間と労力のかかることです。時間的制約がある場合には、どんどんと「不完全な」「失礼な」コメントにならざるを得ません。それでもすべてに目を通すことが一番大事だから。ですから、よりよいコメントを、議論を求める人は、早めに行動してください。僕は、出来るだけ良いコメントをしたいだけなんです。

Thinkpadの修理見積もりが届かない〜ということで電話したら午前中に来た。6万円、、、今月も赤字だが、愛機T40の復活を一日も早く望むのですぐさま返信。業者さんからの見積もりが来ないのでそちらも催促。業者さんから他の問い合わせも来たが、素っ気なく答えてしまう。人情で商売をしてはいけないところは多々あるのだ。

授業、今日はPCをつかって、fractionation factorの計算をしてみる。博士号取得直前の植村君ともうすぐD2になるセバスティアン君が参加してくれて緊張しながらやってみたものの、半分しかできなかった。来週最後の授業は生成物の同位体比から同位体分別を求めてみましょう。

PnET-BGCがもうすぐ動くかも〜とメイルを幾人かにしたけれど、うそです。bugだらけです。うごきません。

明日は教授会とインドフェノール試薬の調整です。

 

| Jan 24, 2005 / 心を入れ替えて、、、

朝もはよから頑張ってみることに。長津田には雪が残っていた。寒いですね。

今日の論文は、、

ま、こんなもんで、、、

朝から頑張ったら時間が出来た。お昼会議が終わった後に、MELの勉強はまぁ電車でやるとして、和歌山妄想会議に出したい内容について、ちょっと早いけど手をつけてみよう、、と思ったらこれが大変そう。ただ単にPnET-CNで吐いたデータをNESISに戻して同位体比の計算をしたいだけなんだけど、PnET-CNの結果のファイルが、かなりいらないゴミデータを含んでいる、、うーーん。これは、データを加工しなおして、NESISにあったformatにするようなかませをつくるか、それともPnETのコードをいじくるか、、どちらかだ、、

とはいえ、PnET-CNはすぐにPnET-BGCになることは分かっている(というか、ならないと僕らがやばい)。ということで、久しく放っておいたPnET-BGCをダウンロードして立ち上げてみる、、ほら、、だめなんだよね、、時間がなんだか今日はあるような気がして、VBで中をのぞいてみる。ほら、、d:\pnet\dataとかd:\pnetbgc\dataとか、勝手に指定しちゃってるから、そんなドライブだいたい無いし、このPC。とかぶつぶつ言いながらデバッグ(っていうとなんだか格好いい)。それでも開かない。よくよく調べてみると、exampleのfileが指定しているpathもd driveになっていて、これも直す。

あ!なんか動いた!こんな画面だったのか(うっとり)。、、、でも、全く使いこなせませんけど、、あと3週間はかかるな。何のデータを吐いているのか、それよりも前に、エラーなしに、最初から最後まで動かせるようになるのは、、、

ゼミ。時間は限られているけれど、その論文が成立している背景についてもっとみんな時間を割いても良いのではないかなと思う。なぜその論文は論文として成立するだけの価値があるのか、それには歴史的背景の把握が不可欠だし、それをみんなに分かってもらわなければ、「へぇ〜」で終わってしまって「すごいねぇ」にはならないものね。ちょっとみんな考えてみてください。

急いで家路につき、コンピューターの本を探しまくる。生協行ってもなかったし、図書館行ってもなかったので、仕方ない。極度の空腹のまま購入したら、なんだかあまりよくない本をつかんでしまった、、、明日はMariotti et al. (1981)をつかって、fractionation factorの計算をします。PC持ってきてね。

今日の一言:いろんなことを他人のせいにする人は、お手柄も他人のせいにしたらいいのに、そうはあまりしないんですよね。また、いろいろなことを自分の問題として受け止める人は、すごい良い事しても、自分のせいだとはなかなか言わないんですよね。ふむ。人間はどこからか、二つに分かれてゆくような気がする。positive feedbackを止める努力をしないと、どんどん雪だるまが大きくなっちゃう。

川口君のAGU体験記を読むと、つくづく、感動するって努力が必要なんだよな、って思う。一生懸命頑張れば、一生懸命勉強したり研究したりすれば、人のやっていることのすごいところがどんどん見えてくるし、自分の足りないところも見えてくるし、そして、もうちょっと耐えれば、自分がやっていることのおもしろさがとことん分かってくるんだと思うのです。感動することって、性格とか、もって生まれたものって思いがちだけど、そうではない。彼はまだM1だけど、ものすごく勉強しているし、ものすごく頑張っている。だからこそ、だからこそKaiserの講演を聴いて、感動できたんだと思う。頑張っただけ感動がご褒美でついてくる。僕がM1のころなんて、そんなことは全く出来なかったことで、すごいなとおもう。ここで「うらやましい」なんて言ってはだめなんだよね。僕も頑張ろうと思う。うらやんでいる時間があったら少しでも努力を、だ。

学生さんがどれだけ勉強しているか、は、たとえば、「招待講演で、どんな先生を呼びたい?」とか、「この雑誌とあの雑誌、どっちがすき?」とか聴けばすぐ分かる。今日田中さんが「Jacob呼びたいです」と言ってくれたのはよかった(ま、そりゃ無理だけどね、多分)。地球化学の人なら、たとえば、GCAとGBCとOrganic GeochemistryとJGRとGCBの違い、生態学で植物やっている人なら、EcologyとJournal of EcologyとOecologiaとNew PhytologistとTree PhysiologyとTreesとPCEとPCPとFPBとAnnals of Botanyの違い、生態系生態学なら、前のに加えてBiogeochemistryとEcosystemsとFreshwater BiologyとLimnology and Oceanographyの違い、とかね(もちろん全部書き切れてないですけど)。どこに出したい!でもいいし、その違いは人それぞれだけど、勉強していれば(よく読んでいれば、と言う意味合いだけれど)、必ず自分の中でランクがついているはず。

 

| Jan 21, 2005 / 集中力を維持するのが難しいのだ、、

朝、ちょっと私用で遅れて出勤することに。いや、別に大学に行かなくても仕事になるのだけれど(今日は昨日Edからもらった論文を精読して、NESISのことを勉強するだけだから)、でも、やっぱり、「とにかくいること」は大切だから、と、気力を振り絞り出勤。電車の中でいろいろと妄想する。あんなことをやってみたらどうだろう、こんなことは可能性はあるのだろうか、、などなど。

うーーん。いろいろあるけど、今日はここまで!とにかくEdの論文を読んだら、疑問がだいぶ氷解した(というか、ちゃんと書かれてて、なんだか何もかも見透かされている気がした)。

せめて情報だけでも(ちょっと前に眺めた論文たちだけど、忘れてた)

あれ?これだけ?ま、いいか。今はMEL論文ばかり眺めてます。たとえば、一番新しいところで、これとか。あとはHooper and Vitousek (1998)とか。そう、多様性と生態系機能のことをぼーっと考えているのです。上のH2Sの論文も植物が物質循環にどう影響するか、と言う点でちょっと良いなと思ったのだった。

週末は休みます〜、、が、授業の準備が、、勉強もしないと。

 

| Jan 20, 2005 / simulationとその他の業務マルチタスク、崩壊、、

朝、電車の中でNESISの数式を追いかけてみたが、やっぱり合っている。簡単なRayleigh Modelのsimulationを作ってみる。A->Bと言う反応において、同位体分別係数(k/k')が1.030の時、と言う設定。同時にNESISでも計算してみるが、計算式に書いてある'discriminationと言うものが、どう定義されているか分からない。授業でやったように、同位体分別係数は、分母分子をひっくりがえす人もいるわけだし、isotope discrimination、enrichment、fractionaiton factorといろいろな呼び名も飛び回ってしまっているわけで、、。とりあえず、1/1.030-1ということでNESISにつっこみ、二つの結果を比較してみる(あとで作者に問い合わせる必要あり。コードをのぞいてみたけど僕ではぱっとは分からない)。

いろいろと違いに気づく。NESISの方は、値が与えられれば無理矢理に計算しているけど、僕が作ったMadonna fileはそんなに頭が良いわけない。そういう初期値や計算できないδ値の扱いがちょっとした誤差を生んでいる(と思ってちまちまなおしてみる)。

何の話をしているの?この人は、、って感じですが、、、pool Bの同位体比(生成物の同位体比)の上昇具合が悪い。悪いのは、極端な初期状態での同位体比の振る舞いがおかしいから。たとえば、NESISで計算したpool Bの同位体比はなかなか下がらない(授業でやったように、生成物の同位体比の初期段階は、enrichment factorと反応物の同位体比の和で近似できるのに、そうはなっていない)。とはいえ、通常Rayleighで考えるとき、近似の前提はδ値が小さい(1000よりも)ということだけど、実際Aのδ値が100の時にenrichment factorは32‰(設定は30‰)。つまり、前回の授業で強調していた、enrichment factorとinstantaneous productの同位体比の関係は、Rayleighの反応が進行しすぎると、さすがにだめになるわけだ。当たり前だけど、simulationの結果を眺めると、同位体って不思議だな。

こうやってやっていることを記録できるのは、simulationはlaptopで、ほかの業務はデスクトップで平行してやっているからなのだけれど、なんだかどちらも崩壊しそうな予感。。ああ、中村先生から、来年のお仕事についてのご相談を受けてしまう。中村先生に言われたら、断れませんって!

Bのδ値がおかしい、、NESISとMadonnaの差を取ると、かなりおかしい。Bのpool初期値が引っ張っているのだろうか。マスバランスを取ってみると、Madonnaの方はちゃんととれているけれど、NESISの方はどんどんとずれてきている。いや、実はどっちもずれているじゃないか。近似計算の近似のところが効いているのか。。。うなりながらも、203は鈴木・田中・三橋・木庭でおぞましい会話に包まれております。203のことをほとんどここで書いていないのは、書けないからです。

今日は「ガリレオの指」と「気候変動の文明史」を生協で手に入れました。ええ、村上陽一郎をよく読む私としては、科学系の読み物は何となく読んでしまうのです。それでも好みがありますけど。鈴木とかは授業受けてたんだよなぁ、、いいなぁ、、、。

NESISの反応初期において、pool Bの同位体比上昇がおぼつかないのは、、、parent modelの計算が粗いからか?fが1に近い状態において、pool Bの大きさは小さいままだけれど、それに比べてflowの大きさは大きいわけで、flowの同位体比計算をもっと細かくやらないと、おおざっぱすぎるのではなかろうか?しかし、そんなことがあり得るか?、、だめだ、煮詰まっちゃった(のかどうだかすら分からない)ので作者にメイルを打ってみることに。打ち始めると長くなっちゃうんだが、、、。返事くれるかなぁ。。。

ギブアップ、、、東京駅で、学会で出張中の松太郎を囲み飲む。いやぁ、いろいろ楽しいのう。日本は良い国ですよ。たぶん。帰ってみたのだが、あれ?Amazonで予約したサンボマスターがまだ届かない、、、昨日店で買えたのに、、、Terry Callierも手に入れてない、、、

「博士号が研究を行うための運転免許であるとしても、これから運転してゆくのは君なのだ」というのはすごく上手くて、重い言葉ですね。僕がD2の時に大手さんに内蒙古の砂漠に連れて行ってくれと頼んだのも、カワウの調査を始めたのも、先輩と、「これから、全く見たこともないような生態系を前にして、どんなことがおもしろそうか、大切そうか、きちんと見定めて研究を始める能力をつけるトレーニングをしないといけないよな」と言うことを話していたからだった(今琉球大の榎木さんと)。今でも、その思いは変わらない。
初めて自分で行ったコンサートはStingの東京ドームだったなぁ、、あのころは、ブランフォード・マルサリスやケニー・カークランドといった、次世代を担うJazzの人々とバンドを組んでいて、音が回っちゃってあまり音はよくなかったけど、ブランフォードのソプラノサックスが聞こえたときのどよめきは今でも忘れらない。高校の頃は、Jazzとプログレばっかり聴いていた時期があったから。そのメンバーがグルーブしまくりのBring on the nightというアルバムがあるのだけれど、よく遊んでもらっている20くらい年上の人生の先輩が、これが良いんですよ、とこのレコード(CDではない)を取り出してきて、この人こんな年なのに、こんなの聴くんだ、と思ったのと、レコードってCDとこんなに違うんだ!と大きなスピーカーの前で動けなくなっちゃった、そんな思い出がStingにはありますです、はい。

明日もsimulationを考えますが、もうここには書きません。京大の松尾さんを見習って、ノートをつけます。気がつくと、今日かかってこなければならない電話がこなかった!まずい。予算消費締め切りが迫っているのに〜。メイル打ってもはじかれちゃったしなぁ。

今日の一言:”これが俺の音だ”なんて一度も思ったことはないです。これをドラムで聴かせる”だなんて、そんなことで自分を主張することは絶対にあり得ません。レコーディングだったらその曲の中でドラムがどういう役割になるべきか、ライヴだったらさらに向こう側でどう聴こえてるかを考えるだけです(沼澤尚)。天才はどこまでも謙虚だ。ちなみに「今日の一言」は続きません。

わ!Ed Rastetterからメイルがきた!本当に彼は、とても忙しいのに、ちゃんとメイルを返してくれるんだよなぁ。The Ecosystemsの人々には本当に学ぶところがおおいや、、え!NESISはもうあの雑誌にacceptされたの!まったく、、、、ええい、家だけどプリントアウトして朝読むぞ!絶対、EdとBonnieを共著者に招いて、同位体のモデルを作るのだ!しかし、いつメイル打っても「あ、あれはacceptされたから、ほれ」と論文をくれるんだけど、すごいよなぁ。

 

| Jan 19, 2005 / いろいろと新年(去年)から考えていたことの断片

8:30からシミュレーションモデルの検討を始めたかったが、どうしても「多様性と物質循環」が気になって文献を探し始めたらあら大変。やっぱり、僕が「多様性」に近い研究を行っている場所といえば、アラスカなんだろうな、と気持ちを落ち着けてTundra関係の論文を再確認するのだけれど、東工大にきてから手に入らなくなってしまった雑誌の多いこと、、、イギリス生態学会関連はほぼ全滅、OikosとかNew PhytologistとかPlant, Cell and Environment、Tree Physiology、SSSA、、、くー。僕は「生態系生態学者」というものを名乗りたいのだけれど(名乗る勇気はない)、本当に生態学関係の論文環境は悪い(アメリカ生態学会はだから全部自費購読しちゃってるし、L&Oも)。うーー。あ、そうそう、JGR-Biogeoscienceというのが出来るんですね。戸張さん、鈴木さんにはそこに出すことを目標にしてもらおう。

三橋さんが出勤して、ようやく203が華やかになり、ようやくようやく10時過ぎからモデルの検討にはいる。NESISが本当に正しく計算しているのか、また、自分の作ってみたなんちゃってシミュレーションがちゃんと動いているのかを確認するために、Shearer et al. (1974)の計算をMadonnaで行い、フロー・ストックのデータを使って、NESISで再計算してみることにする。
すると、、、あわない、、、、EdとBonnieにメイルを打ってみるか?、、、その前にフロー計算を変えてみるか?その前にGarten&Miegroet (1994)の計算を両方でやってみる、、が、NESISではあわない。あわない、のか、単に元々論文もあっていないのか、、1974年の計算に戻るしかない、、が、、論文が見あたらない!steady state に達していないのではないかと思い、stop timeを10000にする。 んが、今度はモデルの方がハングアップ、、、むー。この格闘の間にも、昼食をとり、13時からとある機械の技術の方にきていただき、オーバーホールを依頼したりしてました。ずっと長く使いたいんです。すみません〜。

朝一番で、とある「お役所」の方から堅めの電話があり、外に出ている阿部君・松井君コンビはちょいと東奔西走することになった。ちょっと危なかった?が結局彼らの行動力で、何とか落ち着きそうだ。よかった。がんばった。すごい。

研究というのは、ただ研究をやればいいのではない。様々な意味での「研究環境」(人との関係、行政的な手続き、プラニング、予算獲得など様々)について、きちんと理解し、実際に行動し、環境を整えて、初めて具体的な作業に移ることが出来るのだ。研究室にいると(特に歴史のある研究室であればなおさら)、そういったなかなか分かりづらいインフラストラクチャーの大切さが分からない。

実際、非常につらいところではあるが、学生さんが、「外に出る」場合、自分がやっちゃった方が簡単なことはいっぱいある。カウンターパートとのやりとり、お金の相談、研究結果の公表について、などなど、、今回阿部君が新しく始めようとしている研究に関して、いろいろ相談を受けながらも、結局、僕としては「踏みとどまって」、阿部君にすべてを任せることにした(もちろん松井君という強力なサポートがあるわけだけど)。これは去年、いろいろ考えさせられたことであって、それでも、やっぱり僕は、もっともっと学生さんを信じないといけないし、たとえそれで何か問題があったって、ケツを拭くのは僕がやればいい。そんなことをしっかりやりなさいと、去年京大の勝山さんや地球研の舘野さんに怒られていたのだけれど、ようやく踏ん切りがついたというか、なんというか。すんまへん。怒ってくださるあなた方には、頑張ることでしか恩返しできませんものね。

人気付き、おっと、任期付き、という微妙なポジションにいると、研究を進めないと明日がない!なんてことで、学生さんに任せる、というリスクを受け入れがたい瞬間が多々ある。一方で学生さんに任せっきりにしたい欲求もある。教育と言うことを考えれば、「放任主義」という言葉を反芻しながら、学生さんにいろいろと任せないといけないと思う。他方、何かあったら面倒だ、とか、いちいち怒っていられない、そんなことより、もっと研究を先に進めよう、なんて気持ちもあったりする。そして何よりいけないのが、自分自身が「研究環境」を自ら悪化させていることが多々あったのだ。信頼している研究仲間(共同研究者、よりも研究仲間という方があっている)を不快にしてしまったことが。僕は、そんな人間になりたくて今のポジションにいるのではなかった。教職に就いているという以上、僕が教育の中でもっとも大切にしている「どれだけ我慢して待つことが出来るか」という命題から逃げてしまうような環境を自分で作っている、そんな状況は非常に情けない。任期制については、2年後に生き残ってからでないと書いてはいけない気がするからあまり書かないようにしたいが、「教育とは待つことだ」という意見を持つ人間にとって、時間が限られているという環境は、やっぱり矛盾が多い。研究だけならいいと思うのだけどね。ま、2年後に書けるようにがんばるぞ。

ま、自分のことは、自分で何とかしないといけないから、なんとかするとして、 これもいつも言っていることだと思うけれど、大学院での研究というものは、上に書いたとおり、業者さんとの打ち合わせから、論文を論理的に書くまで、様々な側面がある。同位体をきれいに測定できればいいものではない。自分自身も含めて、まずは人としてきちんとした対応が出来て、初めて研究が始まるのだと言うことを肝に銘じないといけないし、そこにもっともっと厳しくならないといけない(それが大学院での教育なのか?という疑問はもちろんあるけれど)。学生さんに対しては、そういうことはゆっくりと話してゆけばいいかな、なんて思っていた。だが、僕と一緒に研究をしてくれている学生さんたちには、どんどん、科学者としてだけでなく、人として優秀になってもらわないといけないし、しかも博士にゆく人ばかりだから、いろいろ早めに経験して、失敗して、勉強してもらった方がいい。要は僕がそれを容認できるかどうか、な訳で。一緒に仕事したいな、と思われるような科学者になってもらわないと悲しいし(ま、これは僕の好みだと言われればそれまでだが)。

たとえば、1月に鈴木さんが京大で打ち合わせをしたいと言っている。2月には戸張さんが和歌山での妄想ゼミに出席したいと言っている。彼らが、共同研究者との打ち合わせで、どれだけきちんと準備して、どれだけいろいろ考えて、どれだけの成果を持ち帰りたいと予定して、どれだけのことを最低限やらなければならないか、と言うことをどこまで考えられるか、僕は彼らの主体性と能力に期待している。

何を書いているかどんどん分からなくなってきたけれど、今年、僕が重視したいことの一つは「書くこと、書かせること」だ。パワーポイントで行うプレゼンテーションというものは、如何様でも「ごまかす」ことが出来るのは、研究を行っているみんなは感じていると思う。プレゼンテーション能力はもちろん大切だけれど、もっと大切なことは、きちんと論理的に、いや、科学的に、自分の考えを伝えることだ。当たり前だけれど、そういったことを訓練する、切磋琢磨する機会というのは実はそんなに多くない。
論文というものは、科学的な思考の展開手段として、もっとも我々に身近で、もっとも我々が大切にすべきものだとしみじみ思う。修論を11月中に初稿として出して欲しいと言ったのは、会話、プレゼンテーションといった、「甘い」議論のやりとりではなく、限界まで考えたものを、こちらが限界まで考えて批評する、そういったことをやらないといけないからだ。もっと簡単に言えば、「何を言おうと、文章にしてもらえば、どれだけ考えたかが分かるし、その考えがどこまで科学的か」、さすがに分かる。分かるし、逆にどこが足りないかわかりやすく示すことが出来る。

「論文を読んでください」と頼まれたことがある人はみんな分かるはずだ。論文というものは中途半端な状態で見せてはいけない。見てはいけない。本当に、本当にもうこれ以上考えることが出来ません、と言う状態まで考えを昇華させたものに対してでなければ、きちんとした批評というものは成立しない。もっと正確に言えば、全力に対してしか全力は尽くせないのだ。sounding boardという言葉について以前書いたけれど、全くその通り。全力で投げてきたたまには全力で返すけれど、弱い玉には弱くしか返すことが出来ない。

年末に、自分がどのような大学院生活を送ってきたか、振り返ってみた。手紙を整理していたら、自分が学生さんにアドバイスするときに頭の中によぎっていた「自分の過去」は、あまりに脚色されていたことが分かった。

  • 1993年2月 卒論開始 徳地さんが9月に留学してしまうことが分かっていたから、早めに始めましょ、ということで
  • 1994年3月 卒論  「日本語にしてから持ってこい」と言われてへこんだ
  • 1994年5月頃 演習林報告に卒論をまとめて投稿 アメリカから「書きなさいよ!」と言われたので、そんなものなのかと素直に
  • M1 秋? 演習林報告(紀要)に掲載
  • M1 秋? 和田先生に「学振に申請するなら、何とか業績作りなさい。どこかにミニレビューを書きなさい」と。書いた
  • 1995年春 Radioisotopesに短い植物に関する窒素同位体話が掲載決定(申請に間に合った)。冬から書いていた論文をBiogeochemistyに投稿(学振申請前に間に合うように)
  • M2 6月 DC1申請
  • M2 7月? Biogeochemistryからrejectの通知。こっぴどくやられる。こんなに難しいんだ、って思った。
  • M2 3月 修士論文。同級生で現在岡山大助教授の廣部君がいなかったらどうなっていたことか(卒論もだけど)。
  • 1996年4-7月 ちょっとお休み。論文書いてましたよ。京都にはおりませんでした。いろんな方に感謝。
  • D1 秋 JJ Elserがきて、いろいろと論文の書き方を教えてもらう。セミナーで取り上げられる悪い例は、いつも僕の論文。
  • D1 冬 EA Hobbieにメイルを打って論文を読んでもらう。いろいろとやりとり。あまりにコメントがすばらしくてありがたくって共著者になってもらう。
  • D1 1月 補助実験のデータを加えてrejectされた論文をGCAに投稿。レベルの低いところに出す前にGCAにだしてみなさい、と和田先生がおっしゃったので、ちょっといやいやながら。
  • D1 2月 修論の一部を論文にしてSSSAに投稿。
  • 1997年4月 GCAからmajor revisionと返事が来る。 だめだろうと思いながらrevise。
  • D2 6月 SSSAから"should be published"という返事が来て、shouldの意味を辞書で引いた。Major revisionだった。
  • D2 8月 GCAにacceptされる(奇跡だ)
  • D2 9月 吉川先生・大手先生に砂漠に連れられて、何か吹っ切れる。
  • D2 12月? SSSAにacceptされる。英語がひどいからfaxしろ!俺が見てやる!とeditorにお世話になる
  • 1998年 1月? 某大学助手公募に応募。最終面接はいろいろと思い出深い。
  • D3 6月 PD申請 東工大に申請。N2Oをやったことがなかったので、かなりリスクの高い申請内容だった
  • D3 7月 初めての国際学会、2日後に砂漠
  • D3 10月 博士課程を中退
    このあと3本目をEcology(大きなことを言いすぎた)に、そして今度はOecologia(小さなことしか言わなかった)にrejectされる。調子に乗って書いたら「いいすぎ」、慎重に書いたら「おもしろくない」って、、、
  • 2000年1月 博士号取得 (博士論文自体は199年の3月には一応出来ていた気がする)

、、、自分で改めて認識しなければならない事実は、僕は卒論を含め、実質6年間という時間を博士論文に費やしていたことだ。でも、上のようにリストアップしてみると、実際この時期何してたん?という時期がある。ところが、うちの学生さんたちは、修士で入ってくるから、5年で取らなければならない。授業も厳しいし(悪いことではないが)、実質、博士論文のために費やせる時間は、僕のようなのんびりプランではないから、かなり短いのだ。あと、覚えておいて欲しいことがある。論文はacceptされるまでに、かなりの時間がかかるのだ。書き始めてから、と言う計算なら本当に2年くらいと思っていいのではないか(僕の場合では)。

短い大学院生活の中で、修士論文というのはとても大事な意味を持っている。博士にゆく人にはいつも言っていることだと思うけど、修士論文の最後の絵をrefineするのが博士論文で、新しい絵を描くのではおそらくない、と言う人が多いはず。となると、修論でどれだけ必死に考えて、博士課程(の中でも実際いろいろ出来るのはD2までだろう)で、やりたいこと、出来ること、やらなければならないことをきちんと見極めてプランを立てないと、あれもこれもと言って、結局何も出来ないことになってしまう。Ph.D Proposalについて書きたいと思っているのもこのためです。学振の申請書は抽象的すぎるからね。

そうなのです。ようやく言うべきところまでたどり着いたのだけれど、今、今考えなければ、これからの3年間は大変なことになるのです。一生懸命考えても、そのプランの半分以上はうまくゆかないでしょう(僕は3割くらいしかうまくゆかなかったと思う)。それでもきちんとした論文が書けるように、博士論文が書けるように、そして、世界的にかなりのレベルの仕事が出来るように、、、そう考えたら、今、うんうんうなって考えないといけないのです。だからこそ、M2の最初の頃から「修論は11月ですからね」なんてあほなことを言っていたのだ。もちろん僕は本気ですけどね。

もちろん、これは僕の考えであって、私はこういうプランでゆく、と言うものがしっかりあれば、僕はもちろんかまわない(合計5年で博士号を取るんだ!とかね)。とにかく、必死で考えないと、博士課程はあっという間だ、と言うことだけは肝に銘じておいて欲しい。そして、短い時間の中で、何をやれば、something newを提示できるのか(しかも、自分が論文を書くのは数年後であって、そのころに、いろいろな研究者が研究を進めていても、それでもまだsomething newと言えるだけのものを)、それを考えるためには、今、嗚咽しながらでも、修論を書き上げて、全力と全力の議論をしないといけない、、、と考えるわけです。

ですます調が混ざった本日の劇場でしたが、最後に。研究というのは、ピースの形も、完成する絵も分からないジグソーパズルをやってゆくようなものです。次にはまるピースの形、そこに描かれてくるはずの絵、一つピースが決まると次のピースに向けて、実際は次に次に向けて様々な研究者がしのぎを削り、丁々発止の中、学問として描くべき大きな絵が、俯瞰すると見えてくる。絵もピースもお互いの完成に向かって加速し続ける。そんなようなことを(かなり脚色していると思いますが)、Natureの編集長が書いていたような記憶があります。そんなことをいつも考えないといけませんね。

ずっと考えていることなのに、まとまらねぇ〜。そしてかなり恥ずかしいことをいっぱい書いたので、なかなかuploadする勇気がない。まぁ、するけどね。一生懸命書いたし。誰かは読むのがwebのいいところだし(悪いところでもあるけど)。

そうそう。日曜日飲んだときに「こばさんは、ちゃんと待てますよね」なんて言われて非常にうれしかったのを書いておこう。2つも年下の彼には、結局完膚無きまでに挫折感を味あわされたけど、ありがたい存在だ。ボートであれ、研究であれ、僕が頑張りたいことはあんまり変わらない。

明日は田中さん・真壁さん主催の輪読会が開催されるという噂です。夕方は新宿に飲みに行ってます。今年はon/offをもっとはっきりさせるという試みの元、ひたすら飲んでます。

 

| Jan 18, 2005 / 授業でした

月曜日は、朝からずっと授業に使う計算式を導入してました。Rayleighなんですけどね、なにせ高校生よりも数学できなくなっているものですから、、、2月に苫小牧演習林にゆくことになりそうです。寒そうだなぁ。23日には札幌によるつもり(会議は24日らしい)。とにかく月曜日しか授業の準備ができないので、必死こいてやってました。ゼミの後新橋まで行って、まさに親父飲み屋で焼き鳥食べ、ホッピー飲みながら(知ってますか?)ボートの話をずっとしてました。また午前様でした。

今日は朝からもう少し数式をいじる(というとちょっと格好いい?)。9時過ぎには何とかできあがったので、そこからサーバーのバックアップをチェックしたり、自分のPCのバックアップをとったり、新しく購入したPCにソフトをインストールしたり。その間にほかの物品がきたりして、ずっと段ボールをたたんでた。Handbook of Stable Isotope Analytical Techniquesが届く。分厚い!レイアウト安っぽいけど、この分厚さで約1万円なら安いか。早速セヴァスティアンに持たせちゃったから中身ほとんど見てないけど。今日は統計熱力学の本も買いました。はい、分配関数がね、、、

物質循環と多様性とか、地球温暖化と生態系か、、北大からCOE関連で特別講演の依頼を頂いたのですが、その日ちょうど博士論文の審査があって、お断りせざるを得ませんでした。関係者の皆様ごめんなさい。それにしてもいつから偉くなったのか、上のような大きな話をしなさい、なんてお話が転がり込むことがある。うーーん。

永田CRESTの中では「物質循環の多様性」とか、怪しげな言葉を創っては頭を抱えているのだけれど、何というか、まだまだ練れていない。練ることができるのかすら分からない。

ずっと新年から、Ph.D Proposalの話を書こうと思っていたのだけれど、良例としてあげておこうと思っていたproposalが発見できない。メイル出してもらおうかしら。同時に自分が博士課程に入る直前直後にどんなプランを考えていたか、実際どんなプランになってしまったかを今掘り出しているところなのですが、、いや、、、時間は過去を美しく飾ってますな、、、ちゃんと自分の過去を認識していないと、適当なことばかり学生さんに言ってしまいそうだ。いやはやなんとも、、

えっと、今日はとにかくレイリー蒸留式をどう導くか、をやって、同位体比の変動をどんなグラフで描けるか、そのグラフの押さえるべき特徴4つをくどいほど言ったので、まぁ満足でした。来年の永田CRESTの予算案を京大に送って(ほとんどが旅費)、学生さんの質問にあれやこれやと答えて今日は早じまいしました。

 

| Jan 15, 2005 / 入試の時っていつも雪だよね

朝、緊張で眠れなかったのだけれど、えいやっと起きて、予定より40分も早く出勤。朝早すぎて、頼みにしていたドトールが開いていない!

本日は大岡山でセンター試験の監督を朝から晩までやってきました。詳細は明かせませんけど、とにかく受験生の方、お疲れ様です。こっちもへろへろでんがな。センターの間にいろいろ考えようと思ってたけど、んなもんできまへんて。でも、生物って、いまあんな生態学的な問題出るんですね。へぇー。

明日は授業準備をしないといけません。でも、また飲みに出かけるんですけどね。今夜は本読んで過ごしちゃお。

、、、告白します、、、生物、、勘違いして間違ってた、、グラフをちゃんと読めてなかった、、、恥ずかしい、、、でも、やっぱりこの問6のグラフ、読みとりにくくないですか?(苦しい言い訳)。ぼ、僕は、化学・地学でしたし、、、ね、、同位体の問題今年多かったな。

本当にいい時代にあったと思うのですよ。こういう写真が手に入って、それを眺めながら仕事できるんですから。ホイヘンス、GCMS積んでるんだよね。エアロゾル、熱分解してGCMSにぶち込んだりするのね。うーーん。らぶりー。

 

| Jan 14, 2005 / リフレッシュ強化月間

13日、ちょっとだけちゃんとした服に着替えて出社。朝、事務に提出する理由書を作成する。11時に事務に提出。謝ってきた。減給?とか言うのにはちょっとびっくりしたけど。そういうことを考えるんだなぁ、、、と三橋さんと笑う。

そんなことの間に、業者さんに来ていただき、機械の調子を見ていただく。ご厚意で、だいぶ安くオーバーホールしていただくことに。すみません、、、。今後ともよろしくお願いいたします。。。そして、愛機Thinkpad T40が修理に出されていった。元気になって帰ってきてね、、、。

須藤さんとお昼。ちょうど豊田さんもいらっしゃったのでご一緒に。森林泥炭地の土壌火災、僕もサンプリングに行きたいなぁ、、インド?インドネシア?マレイシア?うーーん。

午後から、真壁さんにDiffusionの最終段階を教える。といっても、filter envelopを取り出して、洗って、デシケーターに入れるだけなんですけどね。そんなこんなですぐに専攻会議となる。

専攻会議のあとのWGはちょっと抜けさせていただき、銀座で飲んできた(って書くとなんだかかっこいい?)。14日は、朝から横浜美術館で「デュシャン展」、昼に日本橋によって帰ってきました。久しぶりに頭を使ったなぁ。「大ガラス」の東大レプリカは、フィラデルフィアで観た「本物」に比べて、例のハプニングを受けていないだけに、なんだか「未完成」という印象がしたのが、自分でもおもしろかった。3/19-21には関連映像の展示もあるらしいから、もう一度行ってみたい。学会前だけど。まぁ、会場では、一つの試みとして、作品のチェックプログラムがあった。詳細はまあいいとして、「時間かかりそう」「面倒くさそう」といって、参加なさらない方が大勢いたのが、ちょっと残念。環境教育プログラムを受けるように、参加してきた。デュシャンの「観客と作品が対峙して初めて完成する」という考え方とも合致するし。
デュシャンの作品を見にゆくこと、そのこと自体、何の意味があるのか?なんて、そこまで考えさせられてしまう芸術家だけれど、やっぱり観るとおもしろかった。R.Muttのシールを買ったのだけれど、さっき見たら「便器にお使いください」と書いてあった。いかしてる。あ、たいめいけん、やっぱりうまかった。以上で発表を終わります。

すっかり昨日の夜からリフレッシュしてしまいましたが、何が心配って、明日のセンター試験です。雪か!責任重大。とにかく、試験は受ける方が、受けさせる方よりずっと楽ですよ、みなさん。試験監督しながら、頭の中で整理しなければならないことまで決まっちゃっているのだけど、そんなことができるような、つまりは何事もなく進行してほしい。初日だからなぁ。。。どきどきです。受験生の皆さんが、公正に、がんばれるように、こちらもがんばらないといけないわけで。

 

| Jan 12, 2005 / JAMSTECにて

博士論文を読んでいたら、やっぱり眠れなかった。今日は朝から追浜へ向かう。都心を抜けていると、果たして僕はどこで何をしているんだろう、なんて思うのだけど、もう東京に来て2年近くなるんだぞ、と、そちらへの鈍感さにちょっとあきれる。

遅れた電車に乗っていると、要旨のチェック依頼が来たので、PCを開ける。携帯で読むことはできるけど、添削がつらい。乗換の間もPCを開けたまま移動。あーだ、こーだと考えていると(電波状態が悪いのもあったけれど)、あれ?いつまでたっても追浜って言わないなぁ、金沢文庫まで来ていたはずだけど??あ!、ということで、新逗子に着いていた。折り返しの電車で戻るも、1時間に1本のバスには乗れず、タクシーでJAMSTECへ。

修一先生はまだいらっしゃらず(むつからだったから)、脇田さんにお願いしてコンテナを開けてもらう。コンテナの中のオートアナライザーをもう一度確認して、必要なものや分からなかった配線などを真壁さんに確認してもらう。先に松井君が帰るので、IFREEの小川さんにご足労をお願いして、EA-IRMSの説明をしてもらう。Mode Nanaはマニアックだ。

真壁さんとお昼を食べて、IFREEのオフィスで奈々子さんにお話をお聞きして、マスの部屋でstdをどうするかとか、改良すべき点がどこなのか、なんていろいろとお話。オフィスに戻ってきて、スペースをお借りして、真壁さんは学会要旨の作成、僕は博士論文を読んだり、大河内さんの本棚を見て、良さそうな教科書はないかしら、と。途中鈴木さんの要旨をチェックしたり。やっぱり昨日は入力はじかれたことがあったそうな。だから、最終日にやっちゃだめだっていっているのよ。。。。修一先生にちょっとお時間頂き、例の件は、まぁ進めちゃえってことを確認。

何とか、二人とも無事入力が終わったようで、よかったよかった。みんな文章が少しずつ良くなっているのは素晴らしい。けど、間違えると、ただ単に僕の好みに近いだけ、と言うこともあり得るよな。まぁ、修論をきちんと書いてもらえば、そこですべては明らかになるだろうから、まぁいいかな。バスは既になくなってしまい、帰りもタクシーで戻る。再来週くらいにEA-IRMSでのNH4測定チェックができるといいなぁ。ということで、今日は食堂のプリペイドカードを購入しました。

なんだかいろいろ書いたのですが、結局消してしまいました。今日も役に立つのか分からない記録で終わっちゃいましたね。もうちょっとまともなことを書かないと。。明日は、ちょっとお詫びの手紙を書き、業者さんと打ち合わせ、PC修理、博士論文のコメントを仕上げ、夕方専攻会議、夜は友人に時間を作ってもらったので遊んできます。明後日はお休みしていろいろやってきます(なんじゃそりゃ)。土曜日はセンター試験。これが何とも気が重い。。。。

あ、今は「極限環境の生命」を読んでます。なかなかおもしろい。生命って、ほんまにすごいわ。

 

| Jan 11, 2005 / レイリー蒸留

朝から授業の準備をしておりますが、そう簡単ではありませぬ。とはいえ、その原因は自分の勉強不足以外の何者でもないので、とにかく頑張って準備したり。

大げさに書いては見たものの、単に、atom%とdelta値の関係やら、マスバランスがきちんとdeltaでもとれるとか(近似があるけど)、delta値は-1000per millが最低だから、本当はノンパラメトリックな統計を使わないといけないんだとか。そんな感じ。Rayleigh distillation equationのzero-order、1st-orderの初期段階までやって、終わらないことに気づく。出席者も少なかったし、次回、ちゃんとレイリーの説明をやって、実際の例(Mariotti et al. 1981 Plant and Soilがやっぱり一番か)を紹介してみよう。

Mariotti et al. (1981?)は、よくよく読むと、とてもしっかりした論文だと思う。勉強になる。Mariottiの80年代は充実した仕事が多い用に思う。その後がいけないと言うわけではもちろんないけれど。

田中さんと真壁さんが輪読会をやりましょう、と誘ってくださる。ありがたいことです。ガリモフの同位体分別本でもいいでし、Crissのさすが怒っているだけある同位体本でもいいですよ。でも、まぁ、あの青っぽい本がいいでしょうかねぇ。是非全訳して、後輩が使えるようにしましょうよ。理論の難しいところはセヴァスティアンに任せて(Linuxは入ったのか?初期不良だったら悲しいねぇ)。阿部君の発表要旨や、とある方の論文要旨などを読んでコメント。いろいろなものを読んでコメントする、と言うことばかりだが、悪くはない。仕事としては嬉しいものの部類だろう。時間はそれなりにかかるけど。

授業がある日は、それだけでなんだか終わってしまう。予算執行をだいぶすませ、早めに帰ることに。途中最後の博士論文を読むけれど、もうちょっと時間が必要だ。

吉田・木庭研では、いろいろな人がいろいろなことをやっているので、輪読会、ゼミ、授業において、全員の(直接)ためになるようなものは、なかなか難しい。本当は、いろいろなことの本質を教えることができればいいのだけれど、一方で表面的な知識の提供が急務でもあるため、なかなか、なかなかむずかしい。

さて、、明日は生態学会要旨の提出締め切りだが、、、果たして鈴木大先生、真壁さんは間に合うのか?明日は真壁さんは僕に連れられてJAMSTECにゆくのだが。。。

Ph.D proposalについて書きたいと思っているのだが、もう11日だ、、 うーーん。測定したい!

 

| Jan 10, 2005 / ゲキサルローイング(と書いておくと検索で引っかかる罠が)

朝から授業の準備をしておりますが、愛機Thinkpad T40が本当にだめになってしまったようで、修理に出すことに。ということで、全く進んでおりませぬ。うむ。

昨晩は、ゲキサルローイングの皆様はじめ、懐かしい顔、あこがれの顔、いろいろな人と戸田で会ってきました。いやぁ、あのクルーが集まったのは、実に8年ぶりか!その話は又近いうちに。またもや声が枯れるほど笑って帰ってきました。みんな大人になったよなぁ(しみじみ)。選手だった頃にいやと言うほど味わった挫折感が、今はあまり味わう機会がないのは、真剣さが足りないからなのだろうか?いろいろと考えながら真夜中帰ってきました。とにかく、村井さん、楽しい時間を演出していただきありがとうございました。

週末ちょっといろいろあって、予定は全くこなせておりません。どこにつけが回るのかが怖いです。

 

| Jan 7, 2005 / なにやったんだっけ?

8:20、朝から博士論文読み。よみ。よみ。予算の使い方をいろいろと画策。必要なものを一気に注文。お昼も買ってきてあって食べながら論文読み。午後には渡せたんだっけ?最後はよく書けていたが、いっぱいコメントしちゃいました。あと1本、連休はそれでつぶれるな。

吉田先生、お疲れ様でした!とりあえずちょっとは安泰というか、まぁ、とにかく良かった良かったです。

上野さんと三橋さんにサンプル運びを手伝っていただきました。ありがとうございました〜

あ〜、もう今日はだめです〜さようならぁ〜

 

| Jan 6, 2005 / シンクタンクっぽい

今日は博士論文にコメントすることのみに集中したかったのだが、吉田研究室の将来に影響する出来事が起こりつつある関係上、お昼会議が開催されたり、いろいろと(といっても、結局豊田さん、山田さんにお仕事をお願いしてしまったのだが、、すみません)。

某企業の方に連絡して、金曜日か来週に来てもらうことに。すんません。末永くおつきあいできるためにお願いいたします。

論文をただひたすら勢いつけて読みコメントしてゆくのだが、、、、あっという間に5時をすぎる。予定では都心で夕食をゆっくり食べるつもりだったが、遅れてでたために吉野家でご飯を書き込んで、都内某所で19時より永田CREST会議。なんだかちょっとシンクタンクっぽい(朝3時に会議、、とかではないから、全然まだまだだけど)。刺激的な話が聞けたが、全員にいろいろと重い宿題は残された。

飛んでかえって電車の中でもコメントし続ける。少しでもいいものになりますように。。。あと1.5本くらいだ。

明日も頑張ります、、、というか今夜頑張らないとやばいな。1月、ちょっと余裕を持って研究を進めようと思っていたのだが、もうだめだな。「合宿」のお誘いはできるだけ早いと嬉しいです。測定したいよー。明日は論文読み、夕方から専攻会議です。その後業者さんと打ち合わせかな?

ボルネオは、とりあえず今のところ考えず、来年度は7月初旬にモンゴルでの調査に参加するつもりです。アラスカ、どうするかね、大先生?

 

| Jan 5, 2005 / 博士論文発表会

朝8:15に出勤し、メイルのファイルを直し、サーバーのバックアップを取り、、ああ、もう9時だ!修一先生、あけましておめでとうございます!そして発表会開始。

16時まで4人の発表でした。僕が審査するのは3人ですが、いやはや、ボリューム満点でしたね。阿部君が「圧倒されました」と言っていたのがなんだか嬉しかったり(なんでや)。

修一先生にお願いして、オートアナライザーのコンプレッサーを見てもらうが、ご主人がいるとなおるんかい!12日にJAMSTECにゆくことに決定。ついでにIFREEにも寄ることにしよう。東大海洋研にも行きたかったが、ま、別の日にゆきますです、保原さん。今は真壁さんの環境作りが大切ですから。もう、あと3ヶ月もしたら新入生が入ってくるものね。

12日が生態学会の要旨締め切りだけれど、なるべく早くするよーに、と真壁さんと鈴木さんに伝え、水野さんに脱窒菌の論文で何かおもしろいものがないかと聞かれ、鈴木さんと、アーチスト、アスリートをだめにするファンについて熱弁をふるっていたらもう夜だー。電車の中で、博士論文に朱を入れる。なにせ3本だからね。今日の発表会をふまえたコメントを書き加えないと。

書いておきたいことがかなりあるけれど、センター試験の代休(14日)または週末にじっくり書きます。週末2日くらいは授業の準備しないといけないですし。

しかし、今日は、皆さんお疲れ様でした。授業始まってないのにちゃんと聞きに来てくれた皆さんに感謝です!

旬をすぎてしまうので、おととい印刷したお持ち帰り論文の紹介(ゼミでの文献紹介とか、こうやって挙げるリストから何か手がかりをつかんでくれると嬉しいな)。簡単なコメントも頑張ってつけるようにしたいです。今年は。DOIを使えばリンク切れはないのかなぁ?

こんなリストアップ、やればたった10分で終わるのにね、、、。明日は、博士論文に朱を入れ続けます。。。。

 

| Jan 4, 2005 / 仕事始め+新年会

本日Eudoraが壊れました!今日、木庭にメイルを送って返事がない!と言う方は、申し訳ありませんが、再送願います。すみません、、。

さて、、、8:15に出社。メイルの山と格闘する。予算の締めがそろそろ近づいてきたので、見積もりを取ったり、共同研究者にいろいろと連絡を取ったり。その間に文献のチェック。おもしろい論文が多々あったが、リストアップするのは学生さんが戻ってくるはずの明日にします。明日博士論文発表会が終わるまでは何ともねぇ。いわゆる新年の抱負もあるのだけれど、それも明日以降に書きます。今日吉田先生とちょっと話したり、専攻会議に出ていろいろと思いを新たにしたところもあるし、書いておかないといけないなぁ(まさに備忘録なのだから)とは思っているんだけどねぇ、、、。

専攻会議の後、聘珍樓で新年会。その後上野さんと一緒にいろいろ話しながら帰ってきました。来年度から地惑の人も交えて、同位体(とくに同位体異常)のセミナーを2週間に1度くらいやりたいなぁ(そしてその後飲む)。セバスティアン、よろしくね!上野さんがアドバイザーって事で。

帰ってきて、某先生の明日締め切りという論文にコメントしたところです。ふぅ。今日は寝ないと。

 

| Jan 3, 2005 / 全くプライベートな話題で恐縮ですが

突然(と言っていいくらいの状況で)、高校のクラスの同窓会が開催されることになり、2日、夕方から藤沢まで出かけてきました。2日だし、結構連絡急だったし(前回は4年前に開催されていてそのころからみんな連絡先がだいぶ変わってしまっていたから、なかなか連絡が付かなかったからだとおもう。幹事さんほんまにご苦労様でした)、どれくらい人が集まるかなぁと思っていたけど、結局13人来たのかな?なんだか現状報告をするだけで1次会は終わってしまったような感じだったけど(つっこみ厳しいし)、楽しかったなぁ。

2次会、、と言いながら、結局藤沢で朝まで飲んでました。33才、みんなあついよね〜。

大学と言うところにいると、どうしても閉鎖的な社会的つながりになってしまって、それを打破するのに、高校のクラスメイトってのは大変ありがたい、、、、なんて堅そうなことを言わなくても、15年ぶりに合う人と、本当につい最近まで会っていたかのように話し合えて、お互いいろいろな所で、いろんな風に頑張っているのが本当によく分かって、しかも、お互いの頑張りを、素直に賞賛できる間柄って言うのは、本当に嬉しいなぁ、とニコニコして帰ってきました。前回はアメリカにいて参加できなかったし、今回参加できて良かった良かった。

さぁ、明日っから頑張るか!皆さん今年もよろしく、みんな全く違うところにいるけど、頑張りましょう!

 

| Jan 1, 2005 / 今年もよろしくお願いいたします

衝撃の年賀状

「私はもう勉強なんかまったくしていません。あれはつまらないものでした」

by、、、私の元指導教官のG先生からでした。あっぱれ!初笑いはやっぱり、スピーチをさせたら天下一品のG先生でした。むっちゃおもろい。

あ、今年もなにとぞよろしくお願いいたします。博士論文にコメントをしたものは公聴会の後に再度コメントを考え直してからお送りいたします。3日まで修士論文を読んでますー。4日から専攻会議を含めてんやわんやの週が始まります。4日:専攻会議+新年会、5日:博士論文発表会、6日:発表会続き+永田CREST会議、7日:専攻会議、、、ま、そんな感じです。