Kei Koba's weblog in CER, Kyoto University ~ Are we on the right track ? ~

| January 1, 2004 / 今年もよろしくお願い致します(題目は整理時のあとづけです)

おそらく書き終わる頃には新しい年が始まっていることでしょう。2003年も、皆さん、大変お世話になりました。2004年もどうぞよろしくお願い致します。

2003年は、やはり職場の移動、それに伴う様々なことが、非常に大きく影響した年でした。人生の中でもepoch-makingな年の一つになるのだと思います。それに加えて、体力のなさを痛感した一年でもありました。

年末、結局一番すべき授業の準備が全くできていません。困りました。ははは。

学生さんに「4月の学会で発表するのだ!」と厳しい注文を出したところ、頑張ってくれていて大変心強いのですが、それは同時に僕ももっとがんばらなあかんということだと言うことに、最近気づきました。かなりへろへろです。でも、頑張っている人を見たら、負けずにはおれませんからね。

結局3日から出勤することになって、websiteの全面改修は先送りになってしまいそうです。むむ。。。まずは授業授業っと。あ、論文もコメントしないと!

| January 4, 2004 / 今読み返すと、何を書いているのか分からない(笑)

昨日は非常につらい結果が分かってしまいましたが、どんな結果にせよ前向きに行きましょう。ね!

本日やっと明後日の授業の準備がほぼ終わりました。いやぁ、、これは大変だ。でも自分も勉強したいと思ったら、たとえば授業に必要な100%ではだめで、180%位のことをやらないといけないのです。それを100%を目指して準備したら、80%程度しか結局準備できないのではないのかしらと思って、結局いろいろと調べたりしていると、やっぱり1コマの授業に実働10時間以上かかってますね。でもこれはやめる気はありませんが。

家のネットが復活して仕事もちょっとは一息入れても良いところまで来たので、NASAのwebsiteに首ったけです。うーーん。分光。

| January 8, 2004 / 脱窒菌との戦いが、始まろうとしている。。。

昨日一昨日と京大から大手先生がわざわざ硝酸測定を見学に入らしていたのですが、前処理ラインの不調で結局肝心なところを見ることができずにお帰りいただくことになってしまい残念でした。その後、山岸・戸張両君の努力によって真夜中には結果が!

昨日は偏頭痛が出てしまいました。久しぶりだったのであたふたしました。よりによって常備薬をどこかに紛失してしまっていて、保健室に頭痛薬をもらいに行く羽目になり、結局タイミングが遅れてかなり苦しみました。うむ。。

窒素同位体比はこれで大丈夫じゃないかしら。すばらしい。頑張った甲斐がありますよ、戸張くん!思い起こせば、僕が研究を始めた1993年は硝酸の窒素同位体比だけを測るのに、1mg-Nが必要だったのが、昨日は20nmol-N(つまりは、0.28ug-N?)、つまりは、えっと、えっと、1000分の1で、1ug-Nだから、さらにその1/4くらい。しかも質量分析計の調整によってはおそらくこの1/5でも測定可能だろうから、えーーっと、10000分の1くらい?へ!?そんな量でしかも酸素まで測れるようになるわけだ!。年取るわけだ!!!すごいぞ脱窒菌!

もちろんまだまだ様々な問題、問題の中でも予想された問題だけでなく、予想もつかなかった(でもreasonableな)問題が噴出してきます。ただ、それは一歩進んだから見えてくる問題たちであって、もちろん目の前に広がる大山脈のような難問が山積みなのだけれど、その山脈を見ることができる遠くまで歩いてきたこと、そのことは忘れちゃいけないし、忘れがちで、それをいつも意識させることが僕の教育のやり方なんだろうと思ったりします。

研究室のみんなが少しずつwebsiteを開設してくれているので楽しみです。明日は真人間(まにんげん)を目指す方と朝9時からついに測定です。京大の共同研究者たちが「まだ?まだ?」といつも聞いてくれていたのですが、ついに出ます!いや、どうかなぁ。。最初っからそううまく行くわけはないんですよね。

授業、毎週末をべったりつぶして自転車操業で内容を練ってゆくのですが、いやぁ、Principles of Terrestrial Ecology、読めば読む程すごい教科書です。Biogeochemistryという名著がちょっと古い感を否めない現在、この本は非常に貴重です。人に教えないといけないわけですから、今までのような読み方では全く足りなくって、それはそれでつらいけど良いトレーニングになっているなと感じます。それと、学生のみんなに時間が足りなくって言えないいろいろな知識をいっぺんに提供できる(提供しちゃう)場として、授業はそれなりに良いのかもと思います。でも、一方でそういうやり方は(つまりセミナーで時間切れになってしまってコメントできない基礎的な内容の提供の場としての授業)は、受講者の多様性を無視してしまっているので、一般的には受け入れられないですけど。しかし、大学院の授業なのだから、専門的になってしまっても良いのかも。。などなど。。来年は今年の資料に自分なりの解釈や最新の論文の内容を付け加えてゆくと良い内容になるだろうなぁ。というかしないといけない。

今日は、しんどい一月は、実りある一月になるなぁという実感を得られた日でした。今週来週が山場ですが頑張りますです。

| January 12, 2004 / m105ご臨終(まだ捨てることが出来ない:3月末現在)

本日は朝から晩まで授業の準備をしておりますが終わりません。あきらめて明日朝早くから大学でやります。もうだめだぁ。

「青山二郎の素顔」。久しぶりに(僕には)おもしろい本でした。全体に漂う不完全さというか、言い切れない、そんな感じは、美しいものを目の前にして「美」を語ろうとする、その時のやりきれなさと同じなんだろうなと、日曜日測定を終えて家に帰るときに考えました。なかなか合っているかも。

愛用していたpalmが壊れてしまいました。鞄が机から落ちたとき中にあるT40を守るように。。うう。。長い間ありがとう。とたんにスケジュール管理が破綻し始めました。さて、、。

聞きたいCDが思い当たらないという大変な危機に陥っています。今日、とあるweb radioを聞きながら仕事をしていたのですが、DJが高校生だと言うことを知り愕然としました。なんて枯れた曲の好みなんでしょうか。日本の明日は明るいなぁ、と思いました。

| January 18, 2004 / X次のつながり

1月は行っちゃいそうです。。。2月は逃がさないぞ、、って無理でしょうなぁ。。少しずつですが吉田・木庭研の紹介やらなにやら整備を始めました。そうです。火曜日の授業の準備に飽きちゃったので(笑)。うーーん。

来週出張、再来週も出張が入っています。でも、なんというか出張していろいろと打ち合わせをすることで、学生さんが動きやすくなったりすることっていっぱいあるので、それはそれで良いかなぁと思ったりします。ただ最近新幹線で眠れなくって困ります。

とある学生さんから「今年はアメリカに行こうと思います」と年賀状にありました。違う環境で自分がどれだけのことを出来るか試すことは勇気が要りますし、自分がいた環境のよかったところをしみじみと味わうことが出来る良い機会なので、是非頑張ってください!遠くより応援しております。人間って言うものはやっぱり内部からそのコミュニティーを客観視することは出来ませんからね。これが内部観測ってやつなのでしょうか(うそ)。

去年の冬に読んだ 「新ネットワーク思考」 を超えるおもしろさの本がなかなか出てこないんです。いまは「なぜ今青山二郎なのか」を読んでおりますが、まあこの2冊を比較することは不可能でしょうけどね。あ、鈴木に借りた「エンデュアランス号漂流」はおもしろかったんだ。どんな本が読みたいのか、どんな音楽が聴きたいのか、分からなくなっています。去年までいた研究科では「検索エンジンに入力できない、何か、を検索するエンジンを作らなきゃならないんだ」という議論があって、すげーおもしれーとか思っていたのを思い出します。

| January 31, 2004 / 妄想ゼミin和歌山研究林事務所(朝まで)

昨日は風邪を引いてしまいました。帰りの新幹線の中でどんどんど悪くなると言う状態で、いやはや。

先々週は会議の後、桐生試験地の近くにある不動寺試験地でscaling研究を見学させて頂いてきましたが、 一日中氷点下で、サンプリングボトルが凍って、洗っても洗っても薄氷がまとわりつく、雨量を測る機械が 完全に凍りづけ、、など、とても寒い調査でした。

この火曜から木曜は和歌山研究林に雪のサンプリングに行ってきました。学生さんを連れて行きたかった のですが、何しろ学会発表要旨締め切りという厳しい状態だったので、僕が先遣隊として派遣されることに。 サンプリングも楽しかったのですが、今度どのような研究をどうやって行くかという話し合いを連日深夜まで (最終日は3時まで!)やってきたのが楽しかったです。勉強になりました。自分がいかに「常識」にとらわれ ているかをしみじみ感じたり。

研究の写真をちょっとずつ挙げておこうと思うので、見てみてください(見るべきものがあるのかしら?)

体調がよくなって来つつあるので、書類作りまでのwarming-upとしてwebを更新しているところでございます。

全く不完全ですが、お世話になっている和歌山研究林で何をやっているか、 簡単な紹介 を書きました。 いつも読んでいる国立環境研 竹中先生 のサイトを見ながら、著作権のことを考えつつやってみたのですが、 いやはや何とも。。

今更ながら、と言う感じもしますが、「持続不可能性」(サイモン・レヴィン著、重定・高須訳)を読んでいます。 さすが、と言う感じでおもしろいです。久しぶりに犬の耳をたくさん作っています。英語ではとても読めないだろう から、この本が邦訳されて(しかも一流の研究者によって)、よかったなぁとしみじみ。