Kei Koba's weblog in CER, Kyoto University ~ Are we on the right track ? ~

| October 29, 2004 / 経験値アップ

来る11/4、Georgia Institute of Technology、School of Biology助教授のJoe Montoyaさんによるセミナーを開催します。全くインフォーマルなセミナーですので、みなさまお気軽にお越し下さい。詳しくは、吉田研websiteをご覧下さい。また、彼自身は10時に田園都市線すずかけ台駅に来て、午前中から午後に書けて吉田研の見学をする予定です。その時点から参加して、色々彼と話したいという方がいらっしゃいましたら、木庭までお気軽にご連絡下さい。
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8:20に仕事開始。三橋さんお風邪を召したらしい。大丈夫かしら。文献を図書館に探しに行くも案の定見つからず、web上の文献複写依頼フォームも上手く動いていないようで、、うーーん。滑り出し悪い。

Global Change Biologyの購読継続、ついでにESAの継続を申し込む。お金が飛んで行く。ついでに本を買おうと思ったのだが、US$で95の本が、英ポンドで65で、いまのレートで買うと、ポンドを使うととっても損をする。ところが日本からの購入だとポンドしか使えない、、と言うことで中止(でも、いつまで耐えられるか)。測定した野洲川N2Oのisotopomer dataを再度チェックしてみる。ふむふむ、とうなっていたらもう11時半。真壁さんから「ピークがでないんです〜」とメイル。

N2Oが出ていない。MS自体は動いている感じ。reference gasもちゃんと出ているし、微少なCO2も出ているからおそらくPre-conまでは大丈夫そう。Heも流れているし、真空ゲージも大丈夫そうな値を示している。もう一度溶存ラインからstd gasを導入してみるが見事なまでにピークが出ない。うーーん。急いで大気ラインを立ち上げて、こちらから導入してみると、ちゃんと出る。と言うことはやっぱり溶存ラインのどこかなんだね。とにかく最悪の状態ではないようだ。

溶存ラインのHe flowが小さい。詰まっている?詰まりやすいのはchemical trapなのだが、大丈夫そう。となると、、、ということで、様々な場所を取り外してはflow meterで流量を確認すること小一時間、なんと、N2Oを液体窒素でトラップするU字管?ガラスビーズが入っているだけなんだが、、、。山岸大先生にお越し頂くことに。

悪戦苦闘の末、結局トラップを交換したらそれなりに直ったようだ。真壁さんがステンレスチューブの曲げ方も、valcoのつなげ方も、leak detecterの使い方も、flow meterの使い方も、いろいろなことを学んで経験値がアップしたのでよしとする。山岸さんと溶存ラインの改造や、W字トラップ作成(途中で断念となったけど)も出来て何より。途中奈良くんの話も聞けて何より。おなかがすいていた頃は死にそうだったけど。あ、後は靴買わないとだめだな。足が痛くてどうしようもない。後から山岸さんからメイルが来て、まぁ確かにリークもあったわけだから大気中の酸素や湯浴の水蒸気などが詰まっていたのかもしれないね。

20時前にオフィスに戻って鈴木さんとゼミで紹介する論文について、いろいろとお話し。なかなか面白い論文だし、実際帰りの電車で読んでいたら、おっ!と思うような事が書いてあったのでなかなか(だけど、その内容は月曜日以降書くことに)。その後阿部くんと統計の相談。いやぁ、、全然分かってないわ、、まずいな俺。。。何とか必要な統計処理までたどり着いた。まずはやってみなされ!

帰ったのは0時頃だったが、今日は良い日だった。色々あったし、進んでいるのかと言われれば、評価は難しいのかもしれないけど、学生さんと時間を共有できている日は、やっぱり良い日だと言う印象が残る。

 

| October 28, 2004 / いろいろありますね

昨日は朝から9月暮れにあわただしく採取してきた森林土壌中のN2Oの分子内同位体比測定。かなりきちんとしたデータが必要なので、いつも以上にstdを測定する。久しぶりなので失敗もあったけど、まぁまぁか。たった3サンプルだけど、色々考えさせられた。思いついた考えを京大の尾坂さんにメイルで送ったら夜遅くに反論が来て、なるほど、、でも、さらに面白くなったかも。

かなり集中したのか、それとも単に年なのか、18時頃にはかなりへこたれて終了。水野さんの誕生日会と称して町田で広島焼きを食べる。なかなかおいしかったです。幹事の藤村くんご苦労様でした。帰る頃にJoeからメイルがあり、携帯から返事をする。「ところでアメリカにいた頃にRedSox好きにならなかったのか?」、「もちろん。Pedroがすごくてびっくりしたよ」「僕は生まれつきではないのだけど1986年のあの年からfanになったんだ」、、、迎えに行くときに絶対野球帽かぶってお出迎えしてやろう。家に帰ってきて「あ、テレビで試合やってる!、あ、第三戦か、、」「こっちではやってないぞ(彼は今北京のはず)。NHKは入るけど、、、まぁ第三戦はいいや。勝つまででも油断できないなぁ」。今日のお昼も「勝ったぞ!」とメイルが。あなた中国でいったい何をやっていらっしゃるのですか?(笑)。いいオヤジが全くしようがないなぁ。でも、野球帽かぶっているおっさんって良いなあと思うのだが(だから僕もいつもかぶっているわけではないのだけど)。

いろいろな人にセミナーのアナウンス。吉田研に出来るだけ即した内容で話してよと言ったら、とても快く引き受けてくれたので、是非大勢の人に聞いてもらいたい。メタン、アイスコアときて、海洋のお客さんによるセミナーか。今年はなかなか充実しているのかも。声をかけた方々のうち数名からお越し頂ける旨のご連絡を頂きました。有り難う御座います。是非この機会に名前を売って下さい(笑)。是非是非。僕だって一度しか話したことがないですからね。まぁ、彼の論文は博士課程からずっと読んできたとは思いますが、あっちはこっちをちゃんと知らないだろうし、会ったときには僕は発表してなかったですし、、、あれ!一緒に酒飲んだだけか!(9/9に飲んでる)。こういう出会いは素晴らしい(笑)。良く覚えてくれてたな、こんな小者を。。

今日は、朝から昔のデータと昨日のデータの洗い出しをして計算してみる。それだけだったのだけど、まぁいろいろと。

文科省がサイエンスライター育成に、、と言う話題が結構web上で盛り上がっているのは結構なことですな。「サイエンス・コミュニケーション」はとにかく読み応えのある本ですから、興味のある方は読んでみると良いですよ、とだけコメントしておこう(これこそ、「科学については最善を尽くすから、コミュニケーションは他の人にお願いしたい」という怪しい妥協案なのだろうか、、)。Joeが参加している学際的海洋研究プログラムの中では、ちゃんと前段階というか、種まきがされているように見受けられる、、NSFへのproposalを書かせるところまでやるなんて!うーーん。

かなりいろいろなことがあった今日だけど、ま、今日はひっそりと色々考えましょ。来週はいろいろと忙しくなりそうだし、忙殺されて(教官になってから、この「忙殺」言葉、本当にすごい言葉だとしみじみ思うようになった)、頭がこなれたらまたしっかり考えましょう。しかし今週かなり楽な週なのだけれど、上手く仕事が回らないなぁ。絶対的な気分転換が必要なのかも。まぁ、立ち上げなければならない機械や、片づけなければならない荷物や、迫り来る締め切りたちがにやにやしながら僕を見ているような気がするけれど。今週は真壁さんがかなり測定になれてくれたので、それがかなり良かった!明日もう一日あるけどね。

 

| October 27, 2004 / 測定でした

今、水野さん誕生日おめでとさん飲み会から戻ってきたところです〜。さっきJoeからメイルが来ていたので、鈴木さんに会議室を押さえてもらって、とにかくアナウンスを掲示します(11/4まではtopに貼り付けておくことにします)。お知り合いの方で興味があるような方がいらっしゃいましたら、是非回覧して下さい。急な話なのだけどいっぱい人が来てくれると良いなぁ。。。

あ〜色々あったのに〜またあした〜

 

| October 26, 2004 / 授業でした

朝8:30にoffice着。眠い。mass部屋からマニュアルを持ってきたのだが、scanすべき図はないなぁ。dual inlet測定なんて、もうあまり載っていないのかも。

9:30に業者さんがいらっしゃる。今日は蛍光光度計が納入される日だ(有り難う御座います)。RIHN吉岡プロジェクトで買ってもらったもの(分光光度計も同じく)。ありがてぇ。これで色々出来る。結局お昼前までかかってしまったが3D蛍光特性を見ることが出来ると分かったのでわくわくだ。松井くんと保原さんが必死の思いで取った湖ー陸インターフェイスでのサンプル(この日の下の方に苦闘が記録されている)について、三次元蛍光特性を出して、13Cを出して、DOC濃度は当然出して、Georgeたちが微生物群集構造を出して、保原さんがアミノ酸出したりしたら、かなり素晴らしいのでは!と、松井くんにけしかけてみたりして。

お昼をさっと食べて、授業の準備。今日はIT Principle -- Identical Treatmemt of samples and standards、まぁ用語はともかく、同位体比の測定の時にrunning stdというのはとっても大事だよ〜と言うことさえ頭に残ってくれれば僕の戯れ言などどうでも良いのだ。

いつもいつも授業が終わると、本当に力が抜けてしまう。大したことをしゃべっているわけではないのだけれど、今回も、どうしても知っておいて欲しい事がいくつかあって、それをぐちゃぐちゃとなりながらも叫び続けていたので、ほら、のどが痛い〜。

へにょへにょになっていたところに、学会自由集会についての問い合わせ。学生さんにはちゃんと学会の中で話してもらって、じゃぁ、僕は自由シンポジウムの中ででも宣伝をかねて発表するか、、(生態学会でももう何年も発表してないな。シンポジウムを除いたら、本当に10年近くしてないかも)。それよりも大手先生の論文がすでにゲラになっていることに驚く。仕事早い!見習わないといけないのは重々承知なのだが。。。

森田と、同位体分別についての講義(の一部を彼に頼んでいるのだが)について話して、うん。やっぱりBrown and DruryとReesの論文を必要なときに参照しつつ、、と言う感じで行こう、と決定。確かにばりばり分配関数とかはM1のみんなにとっては興味が薄いところかも(しかし僕はとっても知りたくって、セバスティアンに解説をお願いしていたりするのだが)。

鈴木広報担当からwebsiteの更新についてお申し出を頂き、有り難くお願いする。ふにゃふにゃなので、早めに帰ることに。明日は測定だ(何となく徹夜してしまう気がしてきた)。帰りに真壁さんのところによって、かなり測定になれてきた(またはかなり失敗が出尽くした、とも言うのだけど(笑))、事を確認し、OPAのKClやK2SO4やCaCl2での発色阻害、そしてイオン交換樹脂からの回収率実験についてちょっとコメントして(これだけで修論の1章になるくらい重要だからね)、とぼとぼ帰る。

以前取り上げたL&Oの蛍光特性と、微生物活性+養分濃度の論文を読みつつ帰る。ふむ。。やっぱり面白いな。分からないこと多いけど。

 

| October 25, 2004 / 来客かしら?

朝7:15にoffice着。英語聞きながら来たのだが、なんだか眠りに落ちているんだか起きているんだか分からない不思議な感じでオフィスまでたどり着いた。真壁さんの測定が始まるまで論文のチェック。今日は、JGRの雪の硝酸窒素酸素同位体論文(アイスコアの中に閉じこめられている硝酸の同位体から上空での反応が分かるので、そのための基礎的な研究)、SBBの溶存低分子有機炭素の炭素循環への影響についてのreview(アミノ酸のような低分子の溶存有機炭素(DOC)は一般に低濃度だけれど、それはturnoverが早いから低濃度であるだけであって、炭素循環、特に土壌からのCO2 emissionと言う見地で見ると大きな影響を持っている。この論文はこの分野で活躍しているJonesのグループによるreview)。覚えているのはこれくらいかな。SBBの論文、もう2005年!今日からなるべく挙げてある論文については短くても良いからコメントするようにしてみた(続かないと思うけど)。

真壁さんの測定を見ながら、presentationをいじる(下の図のαはεの間違いだ)。そうすると、突然Joe Montoyaからメイルが来た。何と、北京の帰りに横浜にちょっと寄るらしく、可能であればlabを見学したいとのこと。是非! 彼はとっても気さくな良い感じの人だったんだよね。Goldschmidtで一回会っただけなんだが、覚えていてくれて嬉しいな。あ、メイルのやりとりをちょっとしたか。奈良くんも同意見らしい。山岸くんからは、お話しはしてもらうんですか?と。セミナーしてもらおうかなぁ。Audienceが集まらないと失礼だし、彼も仕事の帰りだろうから(とはいえ、科学者はだいたいそんな状態でも話を聞きたいと言われればほいほいプレゼンしちゃうものかもしれない)ちょっと遠慮しているところ。彼のNatureの論文をさらっておくのを忘れていた。貧栄養の海域では輸送される硝酸が重要な窒素源とされていたけれど、窒素固定も非常に重要だと言うことを示した論文。窒素固定だけじゃない、彼のプランクトンを材料にしたCSIA (Compound Specific Isotope Analyses)はとてもインパクトがあった。うーん、誰かチャンスがあればGeorgia Techに行きませんか? そうか、永田CRESTでも彼を呼びたいんです、って提案してたんだった、僕は。生物体内のアミノ酸の窒素同位体比はその生物が受けているストレスの指標になる可能性があるからね。

阿部くんの学会要旨を読みつつ(良く書けてる)、久しぶりに須藤先生とお会いする。上海−千歳−成田ですか、、ご苦労様でございました。お疲れのご様子でちょっと心配。須藤先生も後今年はAGUだけらしい。僕は今回はAGUキャンセルしますが、楽しんできて下さい。

午後いっぱいは明日の授業の資料をあさる。IAEA-TECDOC-1247の中でWhiticarとEekが描いているGC/C/IRMSの解説が素晴らしい。これ、1999年だったっけ?すごいな。でも、これを解説するのはまだあまりにも早すぎるだろう。Identical Treatment of samples and standards (IT Principle)についてもう一度(一度でなく何度も)読まないとなぁ。鈴木さんから酢酸の相談。そうか、アラスカならちゃんと測れているじゃないか!なんでだろう。有機物の質から言ったらアラスカの方がややこしそうなのだが、、やっぱり塩素(鈴木説)なのかなぁ。

ゼミ。M2だと結構読めている。と、偉そうに言うが自分はどうだったんだか。いや、自分みたいな人間と学生さんを比較しちゃ申し訳ない、やっぱりもっと厳しく行かないといけないかも。とかとか。もうちょっと自分のやっていることに引き寄せて読めると良いのだが。まぁ、修論を書き始めてからかもしれないけど、、そういった読み方出来るようになるのは。

電車の中でIAEAの報告書を読みながら帰る。明日は頑張って板書しよう。

 

| October 24, 2004 / presentation再び

明日だけでは間に合わないかも、、と言うことで一念発起して午後から仕事。頂いたおいしいコーヒーを入れて(家でコーヒーを飲むというのはあまり無いことなのだ)、真空管に火を入れて、Donny Hathawayの未公開録音の入ったCDをかける。この人は、僕の今の年齢を迎えることなく亡くなっていたんだな、、なんてこった。。"Valdez in the country"という2曲目が秀逸。全体としても素晴らしい。でも、古い音源なんだよね、、この頃新しい音源で鳥肌が立たないのがいやだなぁ、なんだか。

真壁さんがやっている内容の抜粋です。本当は描きたいことありすぎてここには描き切れてないんですけど。。

11/4の水循環CREST大集合でポスター発表をしなければならないとのことなので、物質循環班の端くれとして窒素循環について何かお書きなさい、とご指名があり、明日真壁さんと今のところ出ている野洲川のN2Oについてデータをまとめないといけないが、それが間に合わなかったときのために、powerpointで概念図を作る。といっても、これ、BruceのScienceの図にさらに付け加えているだけだけど。。こんなに色を使ったのは久しぶりだ。スライドにはやっぱり3色程度が限度のはず。今回はイレギュラーということで。考えながら描いていたら、Donny HathawayのCDは2枚聞き終わり、Anita Bakerの新作も聞き終わってしまった。またDonnyに戻ろう(このCDが40代のオヤジ雑誌(車と時計と良い靴が変わるがわる特集されるような雑誌)に取り上げられていて、なんだか悔しかった)。

なぜ、わざわざ恥ずかしいこの図を挙げておこうと思ったか、なのだけれど、描きながら色々気づかなかったことがあったのだ。あったり前のことばかりだけど(だからここには書きはしないけど)。とにかく、頭の中にぼんやりとある事を絵にしたり、simulationにしたりすることはとても大事だな、と。河床がかわいらしく描けたので満足(?)。ま、自分で明日明後日でも見返して考えるよーに。

プレゼンテーションというものは、他人から頼まれた場合、どれだけの労力を(情熱を)傾けて良いのかわかりにくい仕事でもある。僕自身は学生さんに「こんな絵を作ってみて」と自分のプレゼンテーションで言うことはあまり無いかな(彼らのプレゼンのために、こういったものを作ると良いよ、というのはもちろんあるけど)。自分で作らないと気が済まない(というより自分で全部やらないと話の流れが濁る、矢印一つの色づかいを取ってみてもちぐはぐした印象を受けるし、それって結局このプレゼンに時間も労力もかけてないと言うことを露呈するだけ)から、データを借りるとしても自分でグラフを描く。今回のようなプレゼンテーションの依頼は、かなり簡単なのだけれど、いざ大きなお金を当てようと大がかりなプロポーザルを書く段になると、やっぱりみんなで集まって、ホワイトボード上であれやこれや、とやることが、かなりその後の仕事の流れに影響してくる気がする。やっぱり、顔をつきあわせてラフなスケッチをすることで、プレゼンテーションの方向性は決まるし、例えば用語の意味するところなどがそれなりに統一されるから。その辺(コンテクストの共有)は大きい。コンテクストの海は濁りがちだし、温度差や塩分差がかなりあって、なかなか混ざらないことが多いから。

京大生物圏にいたとき、荒井先生が、絵を描くことの重要性をいつもおっしゃっていた。官庁では、上司の気に入るような絵を毎日毎日描くことが多かった、あれで鍛えられたと言うことをおっしゃっていた記憶がある。プレゼンテーションって、全体の統一性から始まって、力のいれ具合が分かりやすいから、逆に学生さんにとってはすごく勉強になることなんだろう。もっと研究費の申請をするチャンスがあると良いんだが。まぁ、僕としては修士論文の最後の図には非常に高いレベルを要求するから、そこで鍛えてもらうのでがまんしてもらおうか。後は自ら戦って行くことを望むしかない。

上の図をぼけっと眺めていると、分からないことがどんどん浮かんでくるし、怪しいと思うところがどんどんクローズアップされてくる。ま、そういったことを議論するための図だからね。焦っても仕方ない。でも今日描いておいてよかった。明日はもう一枚図を作って文章を作って、、、、。

「天下がわしを必要とするようになるまで、ひたすらに剣技を練る」と言う竜馬の言葉を教わった。僕らも頑張るしかないのだ。うん

 

| October 22, 2004 / 研究公開

寝坊した。。が、相手も寝坊したようで(笑)。8:30に大学に滑り込む。ちょっと時間があったので、今日の研究公開のために掲示など作って貼ってみたり、山田さんにDVDをお願いしたり。

野洲川N2Oのisotopomer測定をする真壁さんの機械立ち上げにつきあっていたら、お客さんがいらっしゃる。博士課程からこちらに入学することをちょっと考えていらっしゃるとのことで、いろいろとお話を聞く(というか、こっちがしゃべってるだけ?!)。G5でしゃべっていてもらちがあかないので、G1に来て頂き、真壁さんの立ち上げを手伝いながら彼女の話をお聞きする。ここで有名な「白ばらコーヒーの真壁さんにお会いできて嬉しいです!」というのは笑った!結局mill Qの導入でお昼ミーティングの時間になってしまい、またもやご飯を食べられずお昼会議へ。

その後は、丹治先生のバイオフィルムについてのご講演を拝聴し、また戻ってN2Oの測定を手伝い、黒瀬さんからススキとススキっぽい植物の見分け方を聞かれて困っちゃって、多分ここで良いんだろう、、と思っていたところ、見学に来てくださった方が知り合いの方に聞いて下さり、やはり、先端の毛のあるなし、で判定し、一方はオギ、もう一方はススキ、と言うことで。オギはイネ科なのでC3だろうから、よかったよかった。

そんなこんなのあと、彼女を吉田先生に紹介して、お話を伺ってもらっていると、今度は3回生の方がご見学に来て下さって、実験室などを見てもらう。地惑の実習は曜日が合わず参加しないとのこと、、なるほど、、、今度から考えるね。我々にとっては、研究公開と言っても企業や一般の方、に対してよりも、学生さんに対して、、と言う方が良いような気がする。ま、ちょっと方向性が見えなかったので、今回は学生さんにも何のアナウンスもしなかったし、実際たいした仕事をしないことにしてしまった。

16時からは、1Fで見学者の受付を担当。空き時間に渡邊研、梅干野研の学生さんとだらだらお話。「今日飲み会なんだよー」、「つれてってくださいよー」。今度、まじで、浴びる程のませたるわ。学生さんとのみに行くチャンスが減ったものなぁ。他の研究室の人なんてさらにないし。

18:30から「専攻内若手の人々、なんだか分からないが飲むのだ!」会。実際には吉川研の波岡先生ご着任のお祝い、と言うことでございます。あれ?去年浅輪さんのお祝いやってない!ま、とにかく次回は竹見先生のお祝いと言うことで、波岡先生に幹事をお願いします。結局11人も集まって和気藹々と楽しかった。。ですが、もちろん、ここに書くことの可能な事はあまりありませんので(笑)。辻さんと帰って、今回は早かった、23時には家についてばたんきゅー。次は、冬の軽井沢かな?

 

| October 21, 2004 / ジョブアプリケーション

午前中はとにかく明日の準備で結局いろいろと時間をとられちゃったり。ようやく晴れましたね。

ときどき、公募書類や研究費の申請書類について相談されるのだけど、それについて思い出したことがある。ずいぶん前、某大学の公募書類を書いたときには、だいぶ時間をかけた。考えに考えて、その時の考えが今でも僕の中の基礎になっていると思う(落ちちゃったけど)。頑張ったので、すがすがしかったし、とにかく落ちたことに対して、まぁ、仕方ないよね、としか思わなかったな。こちらはもはや有名かしら。

思い出したのは、そういったことではなくて、PDにしろ助手にしろ講師にしろ、公募書類の「研究教育についての意気込み」みたいなところに、どこまでを書くべきか、ということ。アメリカにいたときもいろいろな人に聞いたけど、「そこが一番難しいんだなぁ」。PDが一番分かりやすいかな。4年間くらいのあるプロジェクトのPDになる、と言うケースが多いのだろうけど、何をやってきて(これは書けそう)、何が出来て、どこまでが出来そうで、どこまではかなり夢物語、、それらを全体としてどんな配分で書くか。
今までやってきたことばかり書いたら、「自分の出来ることしかしないのか」と思われそうだし、だからといって、やりたいけど出来ないような事(でもいわゆるcutting edgeなこと)ばかり列挙したら、「じゃあ、実際にそんなに出来るの?見通し甘くないかしら?」と思われそうだし、、、
僕自身は(この頃)、5年間を考えるとして、50%程度を1.5-2.5年くらいで見通しが着く(論文に必要なデータが揃う?)項目について、30%を、先の50%をある程度routineとしてやりつつ、かなりチャレンジングな対象についての研究計画を、そして残りの20-10%くらいが、予想される最高の状態で進んだ場合の、さらに先の先を見越した内容についてのコメント(ここについてはもうコメントにしかならない)、またはかなり応用分野としての広がりを考えて、将来展望としての研究内容を書く、、そんな感じだろうか。とにかく、自分がやってきたことをまずはきちんと示したいし、相手に対して自分がとにかく自分で動いてやるべき事を見つけて実行する、その能力があると言うことをアピールしたいので、そこに50%。その50%のかなりの部分がプロジェクトの目的と合致していることをしっかり示すようにしてから、あとの30%はプロジェクトの内容をさらに膨らませる可能性があるようなことを書かないと、只プロジェクトの中で動くだけになってしまうので、自分自身の発展が少なくなってしまうから、そこにも、それなりに力を入れる。あとの20%程度は、さらに先まで考える力がありますよというアピールを何とかしてしたい(そしてここを考えることは実際勉強になる)、という考えからですけど。

ま、実際助手や講師になってみたら、こんな事を書いても、あまり合わない気もするのだけれどね。でも、外国でプロジェクトのPDをやるときとかはこんな感じで書くな。あ、後は事務的な処理もきちんと出来ることも書くかも。経験してきたもの(プロジェクト、プログラム言語、測定機器、野外調査)なども列挙するだけでなく、実際にそれらのスキルや経験が有機的に繋がって研究を遂行できるのだと言うことを匂わせるような内容を、50%には含めることを注意していた。測定は他の人に任せっきりという人もいるからね。。中には。そういう人とは違うのだと言うのをはっきりさせたいから。

NSFと違って、日本の科研費申請はほとんど内容が書けない。それは残念だ。NSFの申請書はどん!と分厚いし、チャレンジングな事はあまり書かれていない(もちろんかなりのレベルのことはやる と書かないと通らないのだが)けど、勉強になる。後数年の間には、(当たらないだろうけど)、NSFに出すことも考えないと。

午後からセバスティアンくんが手伝ってくれて、明日の準備をいろいろと。マロさんといろいろと相談。水野さんと真壁さんに実験室に必要なものを考えて、マロさんを始めいろいろな人と相談して提案してちょうだいとお願いする。実験室で頑張って実験する人が自分たちの使いやすい実験室を考えたら良いんだよね。

セバスティアンくんに、同位体分別についての授業をお願いすることに決定!ま、輪読会か?Urey読もうよう!とにかく「読むべき」論文と「知りたいこと」を近いうちにまとめるね。よろしく!!!

早めに帰って、"Aquatic Ecosystems"をめくる。 惜しいんだが、ちょっと違うなぁ。。今日焦ってミカエリス・メンテンを入れた僕のモデルは上手く動かない。どこかにミス(バグというレベルではない)があるのだが、、、参考になるsimulationはwwwでは出てこないんだなぁ。うーん。むちゃくちゃ基本的なところでいじいじしている気がするが、まぁ仕方ない。ポンチ絵の締め切りは25日だ。

あ、昨日の会議の議事録まとめてない。。Red Sox勝った!すげぇ!

 

| October 20, 2004 / 洪水すずかけ台

雨ですねぇ。良く降りますねぇ。久しぶりに朝7:20にオフィスに着くと、鈴木大先生が待ちかまえていらっしゃって、お!昨日言っていたとおり早く来たのかと思いきや、泊まっちゃったそうで。。あーー。だめだってばぁ(笑)。

いやぁ、Red Sox強いなぁ。朝から酢酸の論文を探す。濃度定量をGCでやっているものと、HPLCでやっているものと有り、みんなどれくらいの精度で、どんな検出限界で、どんなカラムを使って、どんな保存方法で測定を行っているのか自分の文献データベースを見直してみる。その中でも、この論文がやっぱり一番きちんとやっていると思う。 結局Dual Milli Qでも1-2uMの酢酸は簡単にコンタミしてくると言うことなのか。それにしても、uMと書いたとき、uはユーで、マイクロではないのだが、ぱっと見分からないので、uMと書いてしまっている。僕がギリシャ文字に慣れていないことの表れなのだが、良くMacとWindowsとかPDFのテキストをコピーしようとして上手く行かないとき、uとmicroとmが訳分からなくなるのです。以前共著者がmacでNH4の濃度をmicromoleで書いていたのだが、winではmillimoleとして見えてしまって、同位体に必要なサンプル量を1000倍間違えそうになったことがある。お気をつけあそばせ。

とにかく、桐生の酢酸濃度は本当に低いと言うことは分かってしまった。残念。逆に他の論文で数十micromolarあると言うことは、大変なことなんだな。moleはモル、molarはMでmole/Lね。え、あと、検出限界の求め方は、Kling's Lab Manualにならって、[t(0.01, 7) * SD]としましょう。

Rees (1973: GCA)Monson and Hayes (1982:GCA)を図書館で手に入れる。 どうしても同位体分別の勉強をちょっとずつ進めたいのだ。Reesの論文は、速度反応式をいちいち追ったメモをつけて持っていたはずなのだが、いったいどこに行っちゃったかなぁ。誰か持っていたら返してね〜。物理化学の教科書も色々探したのだが、生協にあったやつが一番良かったなぁ。6000円か、、(なんだかこれはとまどうな)。

出張のお願いついでに、色々プランクトンの窒素吸収についてお聞きする。ミカエリスメンテンのKsを調べると、確かに、そんな感じの値が教科書に出ていてふむ、、とうなる。僕が作ったなんちゃってモデルにどう組み込もうか。。

オフィスではいつも隣の三橋さんを邪魔しながら仕事をしているのだが、今日もなかなか驚愕の事実を教えてもらう。なかなか世界は奥深いね。本当に。二人で天気予報を見ていたら案の定神奈川県全域に大雨洪水警報が。お昼に貯水池にすごい勢いで水がたまっていて、杉浦注意報が発令されている。15:30から教授会。17時から入試WG。終わったら部屋にはもう誰もいなかった。帰りにわざわざ貯水池を通ったけど、あれ?あんまり怖くないな。電車がむちゃくちゃ混んでいてびっくり。

真壁さん帰ってきて、やっぱりだいぶ船酔い大変だったらしい。とにかくもう一つの機械も来週来るわけだ!おお!あとはまかせた!あ、でもプレゼンを作るのは俺だもんな。そっちはがんばるわ。

国が育てるサイエンスライター、、か。社会人の講座でも出来るようであれば通ってみるか。またはMBLに通った方が早いのかな。またアラスカに行っちゃいそうだけど(笑)。

Eutrophicationのmodelやsimulationを探していたときに、"The Role of Models in Ecosystem Science"の中のAnneJoeの論文を改めて眺めてみた。Joeとは直接しゃべったことはなかったけど、頭が切れる寡黙な人だった。自分の仕事に向けられる評価にとても謙虚で、彼の驚くべきスマートな実験計画をAnneから聞いたことがあったけど、あれはどうなったんだろう、、、ま、それはともかく、ここに本の一部がpdfとして載っているので、是非興味がある人はどうぞ。mesocosmで良くある実験。対照区と、実験区3つ。実験区のそれぞれで得られるパラメーターを用いて、他の実験区を再現してみると、全く上手く行かない様子が分かる。これは、モデルにおけるパラメタライゼーションの問題ではなく、モデルのフレームワーク(というか、構成か)そのものがうまく行っていない、と言うこと(338-339page)。モデルを専門にやっている人にとっては当たり前のことなのかしら?こういったcalibration、modelそのものの根本的な評価というのは?とにかく僕にはとても新鮮だった。Joeの論文は彼のwebsiteから読めるんだな!さすが!こういった、何というか一般的な何かに繋がるような研究をやらないといけないな、とお風呂に入っていたら思い出したので覚書しました。

 

| October 19, 2004 / 授業でした

雨ですねぇ。良く降りますねぇ。朝終わりかけていたRed Soxの試合がお昼にもまだやっていてびっくり(しかもBoston勝った!)。

午前中は授業と来週の頭締め切りのプレゼンテーションに向けての下調べ。うーーん。Eutrophicationの養分循環モデルって、なんでこうなんだ?

授業:こんなにのたのたした授業は初めてだが、まぁああいう時間の使い方でも良いのかも。次回は、IT Principleについて講義することにしよう。もうちょっと測定の現実的なところを教えてあげないとだめなんだろうな。同位体について(とくにその測定について)、ぎゃあぎゃあ言うことが出来るチャンスは、もう授業しかないものね。同位体比って、本当に勝手にデータがでてしまうから、そのデータの吟味、信頼性のチェックは、嫌気がさす程厳しくしないといけない。その第一歩にでもなれば良いのだが。まぁ、測定すればいいというものではもちろん無いし、そっちの講義もゆっくりとやって行かなければならないけど、まずは、マナーとしてのいろいろなことを教え込んでおかないと。

授業の後もプレゼンやモデルの下調べ。うーーん、、、。そろそろ限界かな。専門家に教えを請うか。

夕方向きに鈴木大先生とお話し。うーーーん、酢酸、、、、。もうこっちも限界だよねぇ。と言うことで、明日は論文の中できちんと酢酸の濃度定量している人を見つけては「教えてください!」メイルを書くことに。鈴木さんは業者にお伺いを立てることに。くそぅ!

電車の中でThornleyの"Grassland Dynamics"をぱらぱらめくり、役に立ちそうなところを拾い上げるも、やっぱりしっくり来ない。もっと簡単な同位体についてのシミュレーションを頭の中で組み立てないと。しかし、何が知りたい?

明日は会議3つです〜。うーーん。NH4の準備をしようと思ったのだが。。。 11月はちょっと人に合いに行くべきか。出張のお誘い、お受けしようかしら。

 

| October 18, 2004 / 授業の準備

またなんだか調子が悪くなった昨晩、気合い減退のままのろのろ出社。9時前に何とか滑り込む。コーヒー飲んでちょっと一息ついたり。

今日はGBCにCH4のinverse modelが(IとIIがあります)。RCMにはdual inlet levelでの精度をCF-IRMSで(水同位体測定)。あとは忘れちゃいました。今日は真壁さん、琵琶湖調査なのだが、これ以上ゼミを休むわけに行かないのと、毎週火曜日は授業なので、後期はほとんど僕は調査には行けないのだ。大丈夫かなぁ。

授業についての資料を色々集めて見るも、なんだかしっくり来ない。今回は敢えて行き当たりばったりで授業を進行して行こうかと思っているのだが(大変危険だけど)、やっぱりだめなのかもしれないなぁ、、とか。同位体の古典を探してみるも、図書館に無かったり。

ゼミは今日は中止になって、とぼとぼ帰る。鈴木さんとPC関連であれこれと。色々考えることはあるが、まぁ、ね。

電車の中で、真壁さんに貸していた「微生物生態学入門」にざっと目を通す。これ、かなり面白い!Crissの"Principles of Stable Isotope Distribution"の一部をコピーして来たので、それにも目を通してみる。「同位体分別も理論的にわからんやつが、NSFから金をいっぱいもらって怪しい研究しやがって!」とイントロに書いてあるこの本(もちろん誇張有り)、ゆっくり読めば僕でも分かるようになるのだろうか。。。どうしても、どうしても吉田研にいる間に同位体分別について、はったりが効かせられるくらいに理解したいのだけど。。大岡山に授業を受けに行ったらいいのだろうか。

学生さんたちを見て、もっと〜〜したらいいのに、とか、なぜ〜〜しないんだろう、と思うことがあったりする。だけど、この頃自分の大学院の頃を、ゆっくり時間をかけて良く思い出すようにしているのだが、あのころは、無駄いっぱい、やることなすことなんだか中途半端だったり、まじめじゃなかったり、一言で言えば、うまく行っていなかったと思う。それに比べたら、今の学生さんたちは優秀だ。時間をちょっとかけて目の前のことを咀嚼するだけで、最終的な「印象」は正反対になったりする。印象って、瞬間に決まっていると思ったら大間違いだ。

そして、今、本当にかなり忙しいのに、逆に勉強熱はあったりする。ちょっとでも時間があれば、何かしら論文やら本やらPCやら広げたいし、または眠りたい。もっと時間があるうちに勉強しておけば良かったのに!でも、まぁ無理だろうけどなぁ。

しかし、自分の時間の使い方のまずさには、ちょっと辟易しつつある。それはターゲットが決まっていないからなのか。もうちょっと考えてみないと。

そうそう、パトロンのお偉い方がわざわざ長津田までお見えになったので(しかも深刻な口調だったらしい)、実はかなりびくびくした(クビかと思いましたでございます)。よかったよかった。あと2年ちょっと、頑張りましょう。

そういや、昨日はこんなのを見つけて、ふむーと考えていた。でも、例えば自分がアメリカで大学に勤めたいかと言われると、さて、、と思うなぁ。まず、教職と研究職と言うところから考えないといけないのは確かで、、、まぁ、考えてみるのはちょっと自分が良く分かるきっかけになるかもしれないな。しかし、日本とはだいぶ違う、、、。面接に時間をたっぷりかけるのは、僕が見たPDの面接も同じで、非常に良いと思う(夕食を科研費クレジットカードで切るのもたまげた)。僕自身も、結局まるまる1日面接を受けたよな(こっちから何もかも持って行くと言っていたのに)。あれはあれで、こちらが最も望むような研究者と一緒に仕事をさせてやろうという配慮だったんだろう。ああいうことは後輩にもしてあげたいなぁ(えらくならないと無理だが)。

いやぁ、、彼は毎回すごいなぁ。いやぁ。パートナーもすごいのか。

 

| October 16, 2004 / さぼってたんでしごとしてまっせ(家ですけど)

さすがに元気になってきました。んが、大事な書類やソフトの入ったPCを忘れて仕事ままらない休日でございます。Stellaが、、吉岡先生の教科書が(授業の予習をしないといけないのだが、、)。ああ、、といっても長津田には行けません。

同位体を用いた窒素循環モデルをもう一度(って、もう何度目?!)おさらいする。モデルのお作法がやっぱり分かっていない気がするのだ(習うよりも慣れろ、なのだろうけれど)。古くは、DamのNICCCE(1995年か)、あとはErikの一連のモデルの進化(1998年のChemical Geology 1999年 OecologiaのNIFTE modelかな。Erikからもらったこのモデルのソースを見ようと思って(ソースと言ってもフローチャートなわけだが)いたのにStellaがこのPC入ってない、、、) 。まあ、自分のなんちゃって計算モデルを使えば良いんだろうけど。

探していたら、なんだか役に立ちそうな論文を見つけたのだけれど、なにせ家からだから論文がダウンロードできない。うーーん。 リンク貼っておいて月曜日かな。

 

| October 15, 2004 / なんとも締まらない一週間だった

今週はほんまに体の調子が悪くって、良く休んだ一週間だった。

昨日は地惑セミナー。午前中は大岡山の図書館でpowerpointを直しておりました。うーーん、うーーん。役に立ちそうな本をぱらぱらめくりながらプレゼンの準備をしていたんだけれど、微生物を使った研究を始めた学生さんが「数学にならない研究を始めてやりました」と言っていて嬉しかった、と言うのを読んだ。なんだかへぇ〜と思ったけれど今になって思えば、え〜とも思ったりするな。

会議の後、大野さんに平田研究室のICP-MSを見せてもらって嬉しかった。セミナーは、、まぁ、、なんとも、、、ここ数年、日本語だろうが英語だろうが、話したいことが山程あって酸欠になることが多いプレゼンテーションなのですが、まぁ、なんとも、、、。

懇親会で、地惑って研究室の壁が薄くって良い感じだなぁと思った。教科書を書いたらぶっとい教科書だろうけど一冊に収まる感じ。僕にはこういった感じがあっていると言えばあっているのだけれど、、。大野さんが中国に発掘調査に行くその心構えを聞いてなんだか嬉しくなったし頼もしく思ったりもした。大塚くんに何をやりたいんですか、と聞かれたけど、本当に何でも良いというのが本心で、システム、も本当はどうでも良くて、考えることを考えたいんだが、、、。大塚も頑張れよ〜

案の定、昨日は死んでいて、いや、それほど体調は悪くないんだが来週は絶対に休めないので休んでおこうと言うことで休んでしまう。真壁さんからOPAでのNH4定量についてメイルが入り、かなり良い感じらしいというメイルが来て喜んだり、22日に向けてじわじわと参加者が増えてきたり。査読論文を読もうと思うのだけれど、やっぱり気分が乗らずとにかく眠りに眠った。

今日は査読の締め切り日なので、どうしてもオフィスに来なければならなかったので、何とか起き出す。9時にoffice着。メイルを整理したり、こんな時に限ってまた面白い大事な論文が目白押しだったり。L&Oの新しい号が出ると、そのうちの多くを結局ダウンロードしているんだなぁ。今日はNatureの硫酸塩蓄積速度(地惑セミナーで酸素がどうこう、とばかりつぶやいていたものだから、、)、L&Oの湖溶存炭素の蛍光特性(蛍光光度計買うもんだから、、、)、堆積物中の有機物酸化プロセス(なんだかとってもきっちりしている印象だったので、、)、なぜlimiting nutrientの種類が異なるのか(こういった一般性を持つ論文はきちんと読めないといけない)、ETNPのCH4について(やっぱり同位体も測ってる) 、まぁ、そんなところで。

11時からNokさんの予聴会。そのあとお昼会議。

朝から続けている査読を続ける。なんだか、悲しくなるような統計の間違いが3つもあって、それで結論までぼんやりとたどりつけられてしまっては、、、

しかし、、、少しでも良い論文になることを祈りながら査読結果を書く。書きまくる。色々考えてA4 2枚にまとめる。introductionについてはコメントせず。データは良いんだから、頑張っているのは僕には分かるんだから、そのデータの声をかき消すような甘い考察はしないで!有名な先生が目白押しで共著に入っているのに、、、

阿部くんから標準物質についてのお話し。鈴木さんから今日の飲み会のお話し(すまん、いけんかった、、黒瀬さんお誕生日おめでとう!)。戸張さんからちょっと先までのお話し。真壁さんからOPAのお話し。。。などなど。

一昨日の懇親会で、「どうやったら指導教官を超えられるか」というのがおもしろかった。そういうの考えるよね、考えなきゃだめだよね。

10月に入ってなんだかいろいろうまく行かないことばかりだけど、そういったときはじっと我慢するしかないよなぁ、、と思っていたりする今日この頃でございます。我慢して本当は嬉しかったり楽しかったりすることだってあるのに、それを素直に捉えられない状態がいったいなぜなのかをぼんやり分かるまで考えるしかあるまいな、と思ったりしています。まぁ、つらいのは、学生の頃だったら学校に行かず家で勉強してたり、旅行に行ってしまったり出来たのだが、それがままならないことだな。

とはいえ、仕事の内容を考えたら、仕事のうち、かなり大きな部分(何割?何%?)が自分のやりたいことなんだから、それは有り難いことだし、そんなにつらいことではないはずなんです。僕にとっては、大学での様々な仕事の中に「雑用」なんて、やっぱり無いと思うんだけど、どうなんだろう。瞬間瞬間では、面倒くさいなと思っちゃうことは多いけれど、絶対「雑用」なんて言葉は使わないぞと、この頃特に強く思う。なんとなくこんな感じをずっと持っているというのがしっくりくるところ。あれだけ世話になったボート部に10万円寄付するのにあっぷあっぷなのに、一方では、科研費が足りないようーなんて言っているのは、やっぱりバランス感覚がおかしくなってきているのかも。どれだけお金を使わせてもらっているか、自分のやりたいことが全く出来ていないという状況では全くない、という事をよく考えないといけないな。いつからそんなにえらくなっちゃったんだ。やりたいことが出来ている、その量が0じゃ無いだけでも感謝しないと。自分のやりたいことだけやって良いなんて、寄付講座を持ってこれるドーキンスくらいのものなんだろう、、と思うと毎回なんだかあきらめがついて良い気分。

と、ようやく秋晴れが顔をのぞかせた今日は、何とか早めに家に帰り着きました〜。Google Desktopにはちょっと期待していたりして。pdfまで検索可能なら、Endnoteからもついに開放されそうだと思ったのだけど、そうはいかないか、、それでもいいかもね。

 

| October 12, 2004 / またあとで!

えーっと、とにかく風邪でへろへろなんですが、明日の地惑セミナーでお会いしましょう!今日はGCAにGreg Michalskiの論文あったし、Hydrological ProcessesにはMyron Mitchellが特集した論文たちがあったし、New Phytologistには葉っぱのN:Pがあったし(これはPDF取れないから読んでないけど、、)、JRLにはN2Oの17O論文もあったし、まあ、へろへろのくせに忙しいのに、朝の1時間はこれできえちまっただ!そんでもって、頑張ってやっても何もかもうまく行かない日ってのもあるもんだ!くやしいのぅ!ま、努力が足りないだけなんだけどね。論文は探してみてください。すみません、リンクはれなくって。。

21時には寝てやる〜。明日ぎりぎりまでセミナーの内容を直すのだ。。お昼から大岡山で会議だけど、、、。

ジャック・デリダ氏のご冥福をお祈り致します。なんだかドゥルーズの時よりも、一つの時代が終わった、って感じがした。

 

| October 6, 2004 / 音にまつわるあれこれと地球研出張

新幹線の座席はまたもや一番前(狭い!)だったのだが、今日は席を取り替えることはしなかった。ちょっといろいろ考えたかったのだ。

ふと思いついて、Stellaで同位体モデルについてうーんうーーん考え始める。新幹線の中でやることではないが、新幹線の中でしか出来ないことだったりもする。地惑セミナーに必要なpptを少しずつついに作り始めたり。新幹線の中で結構ばりばり仕事をしたんだけど。。。以下はぼーっとしながら考えていたこと。

新横浜から外国からの団体が横に座り、小学生の頃、家に外国からお客さんがきたときにHow do you doと言おうとして、結局何時間もたっても恥ずかしくっていえずじまいだったことを思い出したり。お帰りになるときもHave a nice tripといえずに、ガラス窓からかえってゆくのを見つめながらつぶやいたんだった。純情というかうぶというか、かわいらしかったよなぁ。

mp3はどうしてこれほどまでに音の奥行きを変えてしまうんだろう、絵画だったら遠近法丸つぶれ、それ以上か。近いものが遠くなったりしているものな。将来何とかしてレコードプレーヤーで音楽を自由に聴く空間を作りたいな。それくらいのお金はどうしてもほしい。

でも、お金はいらないな。大学に残ることを決めた時点でお金持ちになることはとうにあきらめているし、素質もないし。中学の頃、担任の先生に、「僕は何となく、自分のやりたいことが見つかって、それをやれるんだったら、お金はどうでもいいと思うと思う」といったら、「木庭君はそうかもね」と言われたのだが、なんとまぁ、僕はそのまんま大きくなってしまったんだなぁ。

mp3に文句を言いつつも、音楽がないと生きていけないので聞いている。新幹線の中は特にマナーを守らない形態通話とかがあったりして悲しくなるので、集中して音楽を聴いてしまっている。でも、先日書いたように、自分が聞きたいと思う音楽は確実に減っているような気がする。どうしてだろう。

僕は、たとえばCDの視聴にせよ、テープの頭出しにせよ、ある曲が流れ始めたら、その曲が終わるまではきちんと聞くことを小学生の頃から何となく自分の中のルールにしていた。途中でぶちっと曲を止めて早送りするなんて、なんだかミュージシャンに失礼じゃない、と何となく思ってしまっていて、そのまんま。しかし、この1年ちょっと、曲を早回ししたり、止めたりするんだよね。。。なんだか良くない。

自分が今日聞いている邦楽のどこがいいのか、、と考えていたら、結局、ピアノとギターの音の粒というか、音色というか、そんなもの、そして、すべての曲が、バンドで演奏したらそう簡単にはこうはいかないだろうな、というgrooveのようなものを持っているというのが共通点か。でも、鳥肌指数は確実に落ちている気がする。

鳥肌が立ってしようがないCDと言うのがある。びっくり仰天するメロディやハーモニーというのが僕の琴線にたぶん微妙な形でアーカイブ化されていて、それにはまる、それを変化させるあまたの音楽が、僕に鳥肌を立てさせるんだろうけど、日本のJass好きな人によくあるように、なんだかみんな古い音源だったりするのが最近特に気になるのだ。ぱっと思い出しても、キースジャレットのケルンコンサート、大手さんから進められたアレサ・フランクリンのライブ(あれはタイで聞いていて鳥肌が立ってしようがなかったのを思い出すなぁ)、ビル・エバンスの三部作、チック・コリアとゲイリー・バートンのとんでもないduo、Pat MethenyのTravels。いや、サザンだってすごかったし、坂本龍一だってすごかった。特に中学高校の頃。最近のものと言ったら何になるんだろう、椎名林檎の1stは確かにすごかった。Acidmanの1stもすごかった。

ゲイリー・バートンといえば、ビブラフォーンで、ビブラフォーンはあまりさわってみたいとは思わないけど、マリンバは好きだなぁ。何かの雑誌で、ミュージシャン専用マンションを特集していて、1階にマリンバ、ロフトに生活、という物件があって、いやぁ、ときめいた。無理だけどなぁ。京都にマリンバを教えてくれるところもあったんだけど、結局いけずじまい。どこかにマリンバ落ちてないかなぁ。または野良マリンバ拾うようなチャンスが、、、

あ、京都だ。のどが痛い。風邪だ。やばいぞ。ちょっと時間があるので京都駅のイノダコーヒーで査読論文を読む。やっぱり、それなりなんだけど、something newの示し方がまずい。まずいというか伝わってこない。いま2回目だから、あと3回読んでだめなら、あとはお任せしよう。測定項目のレベルやその解釈自体はそれほど悪くないのだから。

御所につくと日差しが強い。久しぶりの地球研。北村さんにお願いして和田先生退官記念マグカップを譲って頂く。それと、和田先生の日本語総説集を2冊も譲ってもらった。いろいろと本当に有り難う御座います!これ授業で使わせて頂きますです。小川さんや舘野はんに久しぶりに合う。お久しぶりです。ご飯を食べて舘野はんとモデル話。15時からIDEA会議。アンケート、ちょっと構成に難ありだけど、頑張ってる!その後環境応答モデルに向けての関心事抽出方法についての検討会。結局19時過ぎまで。

地下鉄に飛び乗って、良く乗る20:09ののぞみを取って、551に飛び込んで暖かい料理を食べて(もう豚まんを夕食にするのはこりごりだ)、新幹線に飛び乗って、何とか帰ってきました。のどが痛い。。。

考えなきゃならないことは山程あるな(なんだこのまとめ方は)。あ!地震だ!

 

| October 5, 2004 / さむいですなぁ

8時半頃にゆっくりと出社。大部屋は真っ暗。文献を調べたり教科書の図をscanningしようかなとぼやぼや起動。山岸さんといろいろとちゃんとした(?)話。何にせよ、考えることだよね。うん。

昨日も今日もanammoxについてちょっと調べていたのだけれど、anammox.comなんて出来たんだ!すごいな。古細菌やその系統分類に明るくないので、果たしてanammox processは古いのかどうか確認したいのだが、Ammonia-oxidizing bacteriaレビューが役に立つかな?

スキャナー人生を始めて、改めてStumm&Morganの本(Aquatic Chemistry)のすばらしさにうなる。いやぁ、すごいな。こういう計算を出来るようになりたいのだが。授業の準備と地惑セミナーの準備がごっちゃになってなんだか頭もごっちゃになってきている。うーん。うなっていたらお昼過ぎで、授業で使うものを印刷していたりしたら案の定お昼ご飯を食べ損ねた。

授業は、みなさん、がんばりましょう!Qは森田くんにお任せ!

吉田先生が帰ってきて、表情が明るかったので、ほっとする。まだプロジェクトは続くって事ですよね?なかなか深い、考える価値のあるコメントが色々出たようで、金曜日に対策お昼会議です。

早めに帰りながら、Bacterial Biogeochemistryの最終章を読むが良く分からない。地球環境の形成と物質循環の形成について微生物の観点から書いていて大変含蓄のあることが書いてあるのだが、肝心なところが良く分からないぞ?!

地球化学若手会のところから、同位体の巨人、松久先生の若かりし頃の話が読めます。すごいな。

「幻の科研」についての相談が昨晩遅くメイルで来て、色々迷って保原さんにも相談したり。同じような内容を彼も考えてくれていて、でも、もうちょっとつっこみたいな。幻にはしたくない。とりあえずタンパク・ポリフェノール論文を代表者の先生にお送りしたら、「改善アイデアもよろしくね!」とメイルが今来た。うーーん。勉強しないとなぁ。既存プロジェクトとの棲み分けをはっきりしないといけないし。

RCMに同位体用の試料をどのように保存するか、と言う論文が出ているけど、そんなにわくわくするものではもちろん無い。この頃、論文にしても洋楽にしても、なんだか面白いものを上手く引いてこれないなぁ。坂上くんがこの頃色々相談してくれて嬉しい。渡邊研とは僕は色々共通点があるし、色々お互い相談しましょうぜ。

明日は京都に日帰り出張です。環境意識についての話し合いをしてきます。

 

| October 4, 2004 / 題がうかばんのう

日曜日はプレゼン資料を何とか作って終わり。マッサージに生まれて初めて行った。体が8年前とは全く違うものになっていた。体をいろいろいじられておもしろかった。

今日は寒かったですなぁ。三橋さんが寒そうなので心配。今日は朝から明日のプレゼンテーションに向けてなんだか気が落ち着かない。お昼に豊田さんと山田さんの書いた絵を見ながら、ふーむ。僕はたった1枚でなんだか恐縮(時間はかかったんだけどね)。そのあとさらにパワーポイントを直したり、吉田先生の相談に乗ったり、そうしていたらもうゼミ。

ゼミ、まぁ、M1のふっちゃんはもちろんとして、那須くん、良く読めていた。うーん。僕が4年生だったら無理だなぁ。すごいぜ。自分が学生の頃をきちんと思い出すと(きちんと、が大事なのだが)、いろいろと赤面することは多い、今日この頃。

今日、電車でふと思ったこと。えらくなったらまちがったらあかん。あかんのやけど、えらくなったらまちがってるっていってくれるひとがおらん。だからまちがったまんまえらくなっちゃうひとがおおいんや。そういうことなんや。なるへそ。

今日はおうちは大宴会です。それでは。

 

| October 2, 2004 / 起動失敗

起動に失敗しました。。。頭が回りません。。

地惑セミナーに向けてのぼやぼやした考え

  • 物質循環を横断的に考える際のツール:stoichiometryと酸素だと思うのだが(または水分)
  • 酸素は様々な物質をリンクしている(水、酸素、二酸化炭素、硝酸、硫酸、リン酸、亜酸化窒素、有機物!)
  • 酸素が多い、少ないといった連続環境に応じて、物質循環系はドラスティックに変化して行く(多くの場合に置いて、水分は酸素濃度を決定する要因、proxyとして扱うことも可能であろう)
  • 酸素が多い、少ないと言った状況は古代地球環境の解析から、現在の地球温暖化ガス動態まで、かなり連続的に考えることが出来る研究課題であろう
  • 酸素濃度を測ることは簡単そうで難しい。酸化還元状態は酸素が無くてもさらに先がある。たとえば、大気中の酸素濃度変化は微小でなかなかとらえられない(O2/Arなどの手法が必要)。水中はかなり出来ているが、堆積物中はちょっと困難。微小電極では代表性に難がある。
  • 土壌は、非常にheteroであり、全く測定精度があげられない気がする。しかし、温暖化効果ガスのメカニズムを解析し、将来予測に本気でつなげる際には、どうしても酸素との連関をきっちりとする必要がある。
  • 酸化還元状態の移り変わりに生物がどのように絡んでくるのか、それを考えて行くのが、僕のbiogeochemistryとしての考え方なのかもしれない。この数年はgeochemistryに偏ってみようと思うが、それは、これまでがbiology(ecology)に偏っていたことのぶり返しでもある。

SORST中間評価に向けてスライドを作る宿題は明日に。

「MOTを極める」に日立の小泉さんがお書きになっている文章を見つける。プロジェクト思考の特集の中で、trans-disciplinary approachと言うものを提唱なさっている。小泉さんには今のSORSTプロジェクトの前身、CRESTプロジェクトでお会いして、あっという間に虜になってしまったお方で、京都でも一度お昼をご一緒させて頂いた事もあるし、御著書に無理にお願いしてサインまで頂いたこともある(宝物にしている)、僕が「誰か天才を紹介してよ」と言われたら絶対にこの人だという唯一無二の方なのだが、あの当時は同位体分析(レーザーが上手く行くと良いねぇとおっしゃっていた)、京大の頃だったら、fMRI、そして特集にもあるような、様々な分野を横断してプロジェクトを運営・発展させて行くときの方法論について是非お伺いしたいな。ああ、なんだか小泉さんのお名前を発見しただけでもなんだか元気が出た。

A4 1枚のレポートをA4 4枚分の内容を吟味して濃縮して書ける人と、A4 1枚だから楽だなーと内容的にA4 半頁にかならない内容を何とか1枚まで伸ばす人。同じように書けたと思ったら大間違いですよ〜。なんのことやら。

忘れていた論文たち。Baoの過塩素酸17O anomaly論文小川さんの燃焼N2O isotopomer、 そんなところかしら。

後は書いておきたいこともあるが、違うことしないとね。

 

| October 1, 2004 / presentation, presentation, presentation

昨日はゆっくりと出社することに。9時に大学に着くが、なんだかすごく久しぶりのような気がする。土曜日から出張していたものな。

メイルの山と格闘。出張報告を返信。いつもなるべく早く報告を返すようにしているのだが、それはお金を使わせて頂いているものとして、せめて手続きくらい滞りなく、と思うからで、JSTのプロジェクトも3つ目だし、多少はスマートに振る舞いたい(まぁ無理だけどね)。

注文していた書籍が届く。ほとんどが授業、または河川・湖沼、古生物学といった知らない分野を勉強するためのもの。借用している本を複写する、そんなことをばたばたしていたらあっという間にお昼。お昼を食べている時間はないのでまたお弁当を買って仕事。吉田先生から中間評価に向けてのpresentationについて相談を受ける。それを受けて山田さんと豊田さんに連絡。

夕方向きに真壁さんから誘いがあり、FCRCでオートアナライザーをいじくってみることに。戸張さんも手伝ってくれて、僕がずっと一人でのろのろやっていたことがあっという間に進んでしまった。圧縮空気が通ったサンプラーがスムーズに動いたときにはさすがにびっくりした。後は、硝酸濃度定量用の試薬を手に入れて、オートサンプラーの腕がサンプルにつっこむサンプルニードルを注文して(径が分からない)、そのニードルにつなげるチューブを注文して、比色計がちゃんとシグナルを吐くか確認して、ソフトがちゃんと動くか、PCとAAが連動するか、、まぁ、いっぱいあるような気がするけど、大丈夫かな。あ、NH4用のコイルなども注文しないと、、、

東京駅で待ち合わせて、ボート部同期で飲む。久しぶりだ。30を優に超えても6人集まって3人のみスーツ姿という恐ろしい軍団。議題は様々、とにかく楽しかった。そして10月から博士課程に入学する某君に乾杯!2年で博士取るって言ったよな!

いろいろな事情、リスクを負いながらも学問の世界に再挑戦しようとする彼を見ていると、果たして大学院は彼の真剣さに見合うだけの覚悟を持っているのだろうか、、と背筋をぴっとさせられる気持ちだ。大学院は、ジャンピングボードを用意するだけ。僕らはその用意をするためにいろいろと頑張っているだけで、飛ぶのは学生さん一人一人の意志だ。そこまでは面倒見切れない、いや、見ない。そんなことをずっとこの頃考えてきただけに、こっちが逆に元気をだいぶ頂いてしまった。

今日もゆっくりと出社。8:40にオフィスに着き、とにかくpresentationを考える。考える。考える。お昼に豊田さん、山田さんも来てくれて考える。考える(以下略)。今週末は、中間評価presentationと授業のpresentationと地惑セミナーのpresentationで一歩も動けませんなぁ。うーーん。

HAPTIC読了。来年は絶対行こう。青山のお店をちらっと見つけたのは東京に来てすぐの頃だったけど、なんだか異次元の空間で、あ!、ぎゅ、牛乳を500ml程こぼした、、えーっと、あ、とにかくなんだか「東京だ!」と思った思い出があります。深澤直人氏の「ジュースの皮」と原研哉氏の一連の作品も、非常ににこにこしてしまう。本自体の装幀も、くすっと笑みがこぼれる仕掛けがあったり。日本のデザイン界って本当にすごい。すごいけど、だいたいざっと網羅してしまった気もするし、デザインの本からはちょっと離れても良いかも。
そう思ったのは今朝加藤山のトンネルをくぐっていた頃だったけど、さて、じゃぁ次は、、と考えたとき、はて、後数ヶ月で研究から離れなければならないという可能性が0ではない今、いったい何を読みたいと思っているんだろう、と考えたとき、あ、読みたい、じゃなくて、考えたい、考え方を知りたい、考え方を考えたいんだ、と、また禅問答のような思考に嘖まれた。フラーの著作と、「編集」にまつわるよしなしごと、言語処理、、それくらいしか興味の対象が浮かばなかった。哲学自体とか、そういった本流にはいたらないんだな、相変わらずだな、と思いながら。